フェスタサマーミューザ2010 読響/英雄の生涯
R・シュトラウス:祝典行進曲 変ホ長調
交響詩「英雄の生涯」
下野竜也指揮/読売日本交響楽団
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毎年の夏のあたしの楽しみであるサマーミューザ。今までの感想をリンク貼ってみた。
だいたい毎年二回ずつ参戦しているのであるな。
で、今年は。飯守さんの参加がないのと曲目的にイマイチのため、今日一回だけの鑑賞で終わりそうな感じ・・・まあ休日気が向いたらわかんないけどね。
今日は私の熱愛管弦楽曲の一つである「英雄の生涯」をやるっていうので、ほとんど千葉に近い職場からはるばる川崎まで行ってきた。でも始まりが8時なもんで全然余裕。当日券余裕でした(6割の入り)。大好きな二階のオケの横から見る席。
指揮者のプレトークを途中から見た。何故か白衣で医者みたいなカッコでシモノーはいたのだ。誰か説明して、この経緯を。
で、プレ・コンサートを一曲だけ。今日はビオラ奏者の一人のおぢさまが定年退職される日らしく(つか、なんて普通の会社っぽいのだ)、ビオラのアンサンブルで「宇宙戦艦ヤマト」。これには個人的に驚いた。今日、たまたま私は会社で「○○ 進さん」の書類が回ってきたので「さらば~地球よ~~」とか歌ってたのである、会社で。そんで何故かこの選曲。なんか・・・結構演奏良かったんですけど。全長30センチくらいのちっちゃい戦艦ヤマトが頭の中に飛んでました。
一曲目はシュトラウス12歳(!)の作曲による行進曲。もちろん聴くの初めてである。まあ、まだまだ幼稚な感じながら、ちゃんとR・シュトラウスな音色があちこち聴こえるのにはビックリである。すげえな。
で、メインのヘルデンレーベン。あたしはこの曲ナマで聴くの3回目。一回目はサヴァリッシュ、二回目は飯守さん(昨年)。双方ともここらへんのスペシャリスト。サヴァリッシュはかなり昔の話のためあまり記憶がないが(素晴らしかったのは覚えているけど)、飯守さんは物凄く素晴らしかった。なのでどうしても・・・比べちゃだめだと思いつつ、やっぱり巨匠の演奏は頭に残っているのである。
この曲は、作曲者が自分を英雄に見たてて作り上げた曲なんである。実にけったいやな。そうおもわへんか?(←ここらへん、ハリセンボンの春菜ちゃんで再現してほしい)
シュトラウスが自信たっぷりに登場。「この曲ええやろ?かっこええやろ?どや?どや?」と、作曲者の「どや顔」が思い浮かぶ。こういうところが私はこの曲がいいなと思うとこなんであるが。
今日はそんなに・・・いいと思わなかった。何でだろう。
決して気乗りがしなかったわけでなく。とてもいいホールで、いい席で。読響だってぜんぜんうまいと思う。でもなんか・・・違うのだ。唯一、ソロ・ヴァイオリンはシュトラウスらしい官能性を出していたけれど。
曲の最初からテンポが早すぎる。そして英雄が戦うあの一番盛り上がる場面も、もうちょっと重々しくやってほしい。早すぎる。早回しのチャンバラ映画じゃないんだから。ああああ。
というわけで。超すげえ素晴らしいと言うよりは・・・まあそこそこいい感じ?の演奏は終わり、まあまあの拍手(ブラボーはなんとなく、あったかな?)。アンコールはモールゲン。あたしの大好きなシュトラウス歌曲のひとつだ。独唱はなしでメロディは管楽器がやった(アレレ?)。
定年退職の方に花束とシャンパンのプレゼントで盛り上がった。まあ、よかったな。生演奏はいいな。
で。
さて帰ろうと思い、帰りのナンブ線に乗ったところ、何故かその車両だけ空いてるなあと思ったら、酔っ払いの落し物が・・・。凄い気分悪いわ。まだ水曜日なのに。あたしのいい気分を返して~~~~。
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バイロイト、昨日「ラインの黄金」をまた生中継録音してたんですけど、何故か一回切れてしまいすぐまた録音始まったみたいな形跡があり。結局ちゃんと全部取れてたみたいです。タイマーかけてないんですが。これは・・・私の見えない同居人がまたやってくれた?
ど う も あ り が と う ・ ・ ・ 。
やっぱりティーレマンはいいね。
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コメント
こんにちは♪
R.シュトラウスはどうしてもブルックナー・マーラーの影に隠れ、しかもナチス協力者というレッテルが今だに貼られていますが、音楽自体は素晴らしいですよね♪
英雄の生涯は戦闘の場面のカッコよさに、痺れたものです。
私は死と変容、ツァラトゥストラが特に好きです^^
演奏会楽しまれたようでなによりです。
ティーレマンは最近DSKとブル8をリリースした模様ですが、聴かれましたか?私はまだなので、いろいろと情報収集中なのですが…では失礼します!
投稿: kyrie@欝病◆debha1lqgc | 2010年7月30日 (金曜日) 16時01分
>>kyrieさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
>R.シュトラウスはどうしてもブルックナー・マーラーの影に隠れ、しかもナチス協力者というレッテルが今だに貼られていますが
そういえば、そうなんですよね。まあ・・・彼の場合仕方ないんですよ、息子の嫁がユダヤ人だったから。と、ちょっとかばっちゃう。好きな作曲家の一人なので(笑)。
死と変容、ツァラトゥストラ、もちろん私も大好きです。
ブルックナー初心者なものでティーレマンのブル8は聴いてないのですが、ティーレマンのリングは毎年素晴らしいです。毎年色んな所で感嘆しながら聴いています。きっとブルックナーもいいのでは(想像)。
投稿: naoping | 2010年7月30日 (金曜日) 22時51分