フィンジ/マニフィカト
今日のラジオのポーランド音楽がほとんど現代ものだったので、今日はわたし的にはお休み。タンスマンのピアノ協奏曲はなかなかよかったけどね。
で。
朝、早起きをしてNHKを見ていたんだけど(たまたま目が覚めた)、アグリカルチャー番組をやってまして。で、トマト作りで有名な(知らなかったけど)金子さんて農家の方が出られていました。なんか・・・彼は凄いストイックなのですね。トマト一筋!みたいな。トマト栽培の一切や販売、デパートへの営業まで、なんもかも一人でやっちゃってて、奥さんとか従業員とかほとんど出てこないんだけど(不思議)。そのトマト高いんだけどそんなに美味しいんなら食べてみたいな。
そういう農作物の品種改良とか育て方とか見てたら、フィンジを思い出した(フィンジはリンゴだけども)。何かそういうストイックなのっていいな(何がさ)。フィンジ聴きたくなってきた。のでフィンジ。でもエクローグじゃないよ。
渋めに宗教音楽だぜええ。あ、お客さん逃げないで~。
今日のCDは、私が英国音楽聴き始めてかなり始めのほうに買ったもの。RVWのミサ一曲ととフィンジとバックスの曲を交互に演奏(歌唱)するというはなはだ文章にするのがめんどうくさいCD。宗教ものとあってわかりにくくほっぽリ投げてた・・・・わけではなく。
フィンジの、ある2曲だけ(!)めっちゃ聴いてた。
「God is Gone up」(神は召された)
「Magnificat」
だけ。あとは全部すっとばしてたごめんRVWとバックス。
もうね、この2曲だけは今でも「いいな」って思う。当時は「♪ア~~メン」とかよく口ずさんで歩いてたりした(自分でも思うがヘンな人だ)。
「神は召された」はフィンジのいい意味で歌謡性みたいなのが感じられる。フィンジ節ってのがあるのか知らないけどそんな感じだ。何かオルガン伴奏も「ピロピロリン」と独自のコブシがついててここちよい。
「マニフィカト」も最初のオルガン前奏から「さあフィンジが来たわよ~~~」という感じのメロディで始まる。宗教曲とは思えぬほど普通に入ってくる歌謡っぽいメロディが素敵だ。実はポール・マッカートニーの秘曲だぜって言っても知らん人は信じるかもしんね(ないか)。
ウチにあるCDは、ケンブリッジ・キングス・カレッジのお子様たちの歌唱に本当に心が洗われる。
しかしこのCDはこの2曲しか聞いてないので他の曲への記述は避ける。フィンジのこれらの曲はナクソスから発売されてるけど持ってないので、うまいんかどうかは責任持てない。ナクソス試聴はオルガン前奏だけで終わってしまうよ(泣)。
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一応、どんな曲かってのは参考までに。教会ライブなのでちょっと聴きづらいのだが。
(神は召された)
http://www.youtube.com/watch?v=NuLFrT6l_tI
(マニフィカト)
http://www.youtube.com/watch?v=vBIKo5OJZog&feature=related
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ところでフィンジっていうと。
こないだのオリンピックには出なかった、フィギュア選手のジェフリー・バトルが「エクローグ」で滑ってる。バトルが引退せずにオリンピック出てたらもしかしてフィンジがバンクーバーで流れたのかな。こういう選曲のセンスが日本人にも欲しいな。
http://www.youtube.com/watch?v=_gxbeB91sGM
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あんまりフィンジ宣伝すんなって言われそうだけど、大丈夫ですよ。
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コメント
こんにちは。
フィンジきましたね。
ジャケット違いで、同じCD持ってます。
でもRVWは入ってないんです。短めだからオリジナルなのかも。
バックスの曲もいいですよ~
トマトからフィンジには、まいりましたがな(笑)
そうそう、ポーランド音楽好きのnaopingさんに情報ひとつ。
クルカのヴァイオリンと語りで、ショパン後のポーランド音楽というレクチャー・コンサートがあるようですよ。
10月16日文化会館小です。ご存じでしたら失礼。
投稿: yokochan | 2010年5月23日 (日曜日) 15時20分
こんにちは。
ナクソスの視聴は http://www.naxosmusiclibrary.com/ から入ると1曲通して聴けますよ。1回15分の制限内なら、どの部分でもOKです。確認しがてらフィンジのアルバムをパラパラとクリックしていたら、以下のアルバムが気に入りました。今日が雨だからしっくり来たのかも。
Earth and Air and Rain / To a Poet / By Footpath and Stile (English Song, Vol. 15)
投稿: starboard | 2010年5月23日 (日曜日) 17時52分
>>yokochanさん
こんにちは。
農家の金子さんもびっくりのフィンジ記事ですが(全然関係ないですな)、近頃生トマトあんまり食べてないのですごく美味しそうでした。
で、やっぱりこれお持ちでしたか(当然ですね)。でもホントにフィンジしか聴いてないです。酷い人です私。
クルカが今年来るかという情報はこちらのお客さまに聞いていたんですが、具体的に日にちと場所を教えて下さってありがとうございます。文化会館HPの写真がシブイ~~。
投稿: naoping | 2010年5月23日 (日曜日) 18時51分
>>starboardさん
こんにちは。
あまりnaxosのサイトはいじったことないのでよくわかんなかったのですが、今度からそうしてみましょう。どうもありがとうございます。
>>Earth and Air and Rain / To a Poet / By Footpath and Stile (English Song, Vol. 15)
naxosのは持ってないのですが、 Earth and Air and Rain (大地と空気と雨)は大好きな歌曲集です。実は今日私も聴いていました(ヴァーコーが歌っているハイペリオン盤)、雨の日にはなるほどしっくりきますね。
投稿: naoping | 2010年5月23日 (日曜日) 18時55分
昨夜たまたま吉祥寺のホテルに宿泊しまして、今朝TVを見たら西條秀樹が野菜作り番組に出てました。オクラとモロヘイヤでしたね。
昨夜は坂本龍一と山下洋輔がフリージャズの講義をしてる番組をやってました。
(家にテレビがないのでたまにホテルに泊まるとしげしげ見てしまう)
投稿: 蜜 | 2010年5月23日 (日曜日) 20時04分
>>蜜さん
こんばんは。
家にテレビがない・・・というのもお笑い好きな私からすれば驚愕ですが(すいません)、ホテルでご覧になった番組がNHK教育ばかりというのも凄いですね。
「趣味の園芸」たまーーーーに見ます。西城秀樹さんの主題歌「ベジタブル・ワンダフル」はいい歌です。
投稿: naoping | 2010年5月23日 (日曜日) 20時51分
初めまして!クラシックと現代音楽が大好きの
kyrieと申します!リンクにて辿り着きました!
仲良くして頂けると嬉しいです^^
ポーランド音楽は、ルトスワフスキや初期ペンデレツキ
どまりですが、イギリス音楽は大好きです!
特に、今拙ブログにて記事にしているP.M.デイヴィスは、あらゆるイギリスの作曲家の頂点にいると思います!
↓は私が作った、日本で恐らく唯一のP.M.デイヴィスの
専用ページです。よかったらご訪問頂ければ。。
http://music.geocities.jp/karolszymanowski2000/maxwell_davies.htm
そしてフィンジですが、私は苦手です><
イギリスの作曲家のなかでは人気がありますが、
情緒的すぎるというか、その点はバックスの方が
バランス感覚が優れていると思います。
とはいえ、チェロ協奏曲くらいしか聴いたことがないので、
宗教曲にも挑戦したいと思います!
投稿: kyrie@鬱病◆Debha1lQgc | 2010年5月24日 (月曜日) 19時32分
>>kyrieさん
はじめまして。
イギリス音楽好きは少ないと思うのですが、マックスウェル・デイヴィスとはまたさらにピンポイントですね。私はイギリス音楽は一通りざっと聴いたつもりなのですが、現代音楽まではいかなかったので、いつか聴いてみたいなと思います(一回なにかの演奏会で聴いた気はしますが)。また、好きな作曲家が一人決められるといのはいいことですね。「頂点」と言い切れるところがまた羨ましく感じます。(私は好きな作曲家いっぱいいすぎて・・・気が多いのですね)
フィンジは多分に情緒的なので、そういうのが好きな人はハマると思いますが、そういうのが合わない人は合わないかもしれないですね。でも、苦手なものは苦手なものとしておいてもいいかもと思います。音楽はそもそも聴いていて楽しいものですから。
投稿: naoping | 2010年5月24日 (月曜日) 21時05分