フィンジを歌う大学生の男の子。
昨日、色々とフィンジの動画を探してたら、こんな映像にでっくわした。
フィンジの歌曲を大学の発表会?で一生懸命歌っている大学生の男の子。
「小曲」
http://www.youtube.com/watch?v=afsOiumD7ZY
「溜息」
http://www.youtube.com/watch?v=sam5MgeW-Gs&feature=related
いずれも歌曲集「ある若者の訓戒」より。
ハーディの詩がまた微妙で深い。全部載せると長いので最初の一部だけ。
小曲
巣立ちしたひな鳥のたわむれる
とある丘のふもと、
形式ばかりが整った家並みからは
遠く離れた
風化した石壁のなか。
牛馬の初児が若葉をはむ大枝のそば、
そこにこそ<愛する人>は住んでいる。商人は集まらない。
交易する者もいない。物を売る人もいない、
彼女の住むところでは。
(以下略)
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溜息
ぼくの肩に小さな頭部をのせたまま
最初は恥ずかしげに、それから少し大胆になって
上目づかいに
やがて彼女は、おずおずと震えながら
私の与えたキスに屈服した
しかし、彼女は溜息をもらした
彼女の感情のなかに、彼女が隠している
何か悲しい思いが混じっているということを
このことは意味していた
彼女が私を愛するのをやめていたというのではない
地上のほかの誰をも 彼女は私ほどには思っていなかった
しかし彼女は溜息をもらした
(以下略)
(「トマス・ハーディ全詩集Ⅰ」より、森松健介訳 中央大学出版部)
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真摯なうたいぶりと・・・あと、なんだか可愛かったので(爆)、ついご紹介してしまいました。どなたか知りませんがすいません(しらんがな)。でもなんかフィンジの世界に合ってると思いませんか?Good job!
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