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2010年5月15日 (土曜日)

餃子を作りながら、嫌いな作曲家について考える。

Pa0_0483 ちょっと前に社内販売で買った(というか買ったものの中に紛れていた)「餃子の素」みたいなのをやっと今日使ってみることにした。やっと野菜が安くなったしね。

これって、野菜をきざんでお肉とコレを混ぜて包むだけで餃子ができます。ね、簡単でしょ?? というコンセプトの商品なのである。

が。

私から言わせると、そもそも「野菜をきざむ」という行為と「餃子を包む」という行為がめんどうくさいから餃子は自分で作らないのである。今は生餃子を冷凍したものがいくらでも手に入る(しかも美味しい)。だから・・・なんかすごいめんどうくさい。これをしょっちゅう自分ちで手作りしている中国の家庭は凄いな。ぱぱぱっと包んじゃうんだろうな。

Pa0_0484 ←なんかこんな味付け卵みたいな見かけの、コラーゲンのゼリー状のものを混ぜ込んで作る。お箸やスプーンでやっても、結構混ざらない。手を使って混ぜることになるが、手が汚れてなんか面倒くさい。

そのあと、皮に包むわけだが・・・言うまでもなくめんどうくさい。99ショップで買った東京ワンタンの餃子の皮は小ぶりだったので、「30個できます」ということだが48個もできてしまった。

昔、実家にいた時に一回だけ皮から手作りしたことがある。本当にそれは美味しくて今までそれを凌駕する餃子はお店のでも食べてない。ただ、そのあとあまりに疲れて倒れた。

で。

餃子を包んでいる間、色んなことを考えた。このところ(昨日から?)赤の他人のブログを珍しく読んで考え込んでしまっていたのだ。リンクは貼らないけど、記事の題名としては「私はマーラーが大嫌いである」というのと「フジコ・ヘミングはヘタクソである」というものである。(それぞれ別の人のブログ)

ふううん。

こういうアンチな(?)記事はブログを荒れさせる。なので正直「勇気があるなあ」と思う。マーラーに関しては「続きは私の本でね」的な感じだったので本当の意図はさっぱり見えなかったが、この人はマーラーを何故これほどまで嫌うのか。本読んでないからわからないが、著書を読まれた方の感想を読むとなんとなーく見えてくる。私が思う、マーラーを聴いていてややしんどい面、「オレ様はオレ様はオレ様は人生こんなに苦しいんだ~~~~~~」という、ことさら人生への絶望感を曲にしているということが大嫌い・・・ということなんじゃないかな、と思った(違ったらすいません)。まあ読んでもない本のことを書くのは靴の上から足の指を掻くようなものだからあまり意味ないな。

ただ、この方は「R・シュトラウスもマーラーも好きという人は私は信用しない」とも書いておられる。どうも私は大学のエライ先生には信用されないような感じだ。信用されない上にダメ人間(モーツァルトがよくわからないので。←これに関しては「何で~~~???」とかコメントされても困る)。まさに人間失格である。

フジコさんについては、テレビで何回か聴いただけなのでよくわからない。前に群馬の友人が「フジコが群馬に来るんだけど、naopingさん的にはこれって聴きに行ったほうがいいと思う?」というメールを送ってきた。正直、何て答えたか覚えてない。ただ、フジコさんの描くネコの絵は大好きだ。愛情にあふれている。

で・・・考えたんだけど。

私は嫌いな作曲家がいるんだろうか。そういえば嫌いな作曲家ってものはいない。「わからない」「おもしろくない」作曲家はたくさんいるけど、本当の意味で嫌いな作曲家はいないと思う。(嫌いなら聴かなければいいんだもん)

たった一人「曲が生理的に受け付けない」作曲家がいる。過去にも書いたがゴルトシュミットという作曲家はどうしてもダメだ。飯守さんのコンサートで一曲取りあげられたので初めてこの作曲家の曲をナマで聴いた。やっぱりダメだった。

何故受け付けないのか。餃子を包みながら考えた。なんかこう・・・トラウマがあるんだと思う。ちょっと前にデッカから「頽廃音楽シリーズ」が大量に発売された頃(かなりたくさん買った)、絵画などでも「頽廃芸術」の展覧会があったから、当時は興味があったのでよく観に行った。テレビでもそういった番組を(NHKで?)やってたので見た気がする。「頽廃芸術」とされた絵や音楽、映画に関する本もたくさん読んだ。

で、1938年だかにドイツでヒトラーが忌み嫌う芸術を集めて開催された「頽廃芸術展」のフィルムが残ってて、それをどこかで見たんだと思う。それはひどい展示方法で(斜めに絵が飾ってあったり、周りに落書きがしてあったり)ちょっとヒクものがあった。で・・・ゴルトシュミットを聴くと、それを何故か思い出すのである。どよ~~~んと暗い気持ちにさせる。

そのフィルムには「ひどいでっしゃろ~~~~???こんなん芸術でないでっしゃろ~~~~??(テキトーな関西弁ごめんなさい。関西ばかにしてるわけじゃないから。)」みたいな感じがありありと出ていたのである。凄く回りくどいのだが、なんで受け付けないのかはこんな感じ。もっとも誰も理解しないだろうが。

該当のフィルムはこれら。

http://www.youtube.com/watch?v=hBX60YFqIkE

http://www.youtube.com/watch?v=w_0M60Zkk2U&NR=1

(ゴルトシュミットのファンの方ごめんなさい。)


「堂々たるコキュ」ハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=fDDMZsmDDck&feature=related

Pa0_0480 で、焼いてみた。なんだか焦げ目がつかないがなかなかパリッと美味しくできあがった(「パリッと」は私の焼き方が上手なだけで、餃子の素は関係ない)。中身はコラーゲン入りとあってジュウシイ。

あともう一個この餃子の素は冷凍庫にある。確かに美味しかったけど・・・・・・まだ焼いてない餃子が冷凍庫にいっぱい。当分餃子は作らないでいいや。

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コメント

おはようございます。餃子、美味しそうですね。
「好き」「嫌い」で作曲家を判断するというのは、いい度胸だなあ。まあ、人間的に(資料的判断ですが)「嫌い」というなら簡単ですよね。筆頭はワーグナーですが。でも、彼の作品の魔力はワーグナー本人とは別物ですし。バルトークも気難しく付き合いがたい人だったというけれど、その作品の美しさは人を惹きつけてやみません。「大人気ない」(おとなげない)というと、批評するときの逃げ道ではあります。けれど、記事の内容から判断するに、「売り文句」なのではないでしょうか(いわゆる「煽り」です)。
ところで、例えばマーラーの音楽の全てが「得意」な音楽であるとは申しませんが、よく第7と第8が貶されるとムッときて、「こいつ、分かってねえなあ」と、思うことはあります(音楽之友社「作曲家人と作品シリーズ 「マーラー」参照)。曲の好き嫌い-受容できる・できないは、そのひとの培われてきた美的感覚の結果でしょう。それがその作曲家の作品カタログのほとんどを占めた結果、「嫌い」になる-そう考えれば「へぇー・・・」で済むんじゃないですか?
ちなみに、僕は「好き」「嫌い」という言い方をする場合、「大好物です」「食べられません」という言い方を主にしていますが。

投稿: IANIS | 2010年5月16日 (日曜日) 10時02分

こんにちは。
餃子たくさん作りましたねぇ。
ときおりむしょうに食べたくなる餃子。
ビールがないと食べれないのが困ったもんですがね。

マーラーとシュトラウス云々と言われちゃうと困りますな。
IANISさんが、見事なコメントされてますので、ここはお任せ。

ゴルドシュミットは、ゴルドマルクと勘違いしたあげく、ジャケットの悩ましさに魅かれて「コキュ」を私も買いました。
聴いてびっくり、がっかりというか、しちめんどくさい音楽でなんといいますか、そのぉ・・・・。
よくわかんないです。
変なコメントになってしまった。

投稿: yokochan | 2010年5月16日 (日曜日) 14時04分

>>IANISさん
こんにちは毎度どうも。餃子は美味しいですね。作った昨日はうんざりでしたが。

まあ2ちゃんねるではスレ立ってるみたいだし、話題になってこれでご本が売れるといい効果ですが・・・。実はちょっと前にこの方の本を本屋で手に取った覚えがあるんです。笑いのツボが私と違うなと思ったので、買いませんでしたけど。
私は、ワーグナーやR・シュトラウスのことを「大嫌い」と言われても痛くも痒くもないのですが、何故かマーラーのことを悪く言われると、自分の身内の悪口言われたような気分にちょっぴりなります。 
私はワーグナーのオペラは大好きだけど、ワーグナー自身は大っきらい。R・シュトラウスの曲も大好きだけど、シュトラウス自身には全く興味なし。
でもマーラーは作品自体がマーラーそのものだと思うし、聴いてる自分も作品についつい自己を見出してしまうのかも。・・・とか色々考えてしまいました。

投稿: naoping | 2010年5月16日 (日曜日) 14時10分

>>yokochanさん
こんにちは。餃子はやっぱりビールですね。昨日は餃子を試しに焼いて食べたらどおおしても酒が飲みたくなってチューハイ飲んでしまい、昼間っから寝てしまいました。

シュトラウスとマーラー好きな人ってそれこそ世界中に何万といると思いますけどね・・・。

「コキュ」買われたのですね・・・(お気の毒?です)。あのジャケットは結構衝撃的でしたが、曲を聴いて「アレレ?」と。あの時代の音楽は大体イケる口なのに、あの作曲家だけはなんかダメです。そう、「しちめんどくさい」って表現はあってますね、なるほど。
同じ頃にCD出てたクルシェネクとかは面白いしわりと好きなんですけどもね。

ゴルドマルクってそういえば名前しか知りません。なんか聴いてみたくなりました(関係ないですが)。

投稿: naoping | 2010年5月16日 (日曜日) 14時28分

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