飯守さんのブルックナー9番/新響
新交響楽団第209回演奏会
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
シューベルト:交響曲第7番「未完成」
ブルックナー:交響曲第9番ノヴァーク版
飯守泰次郎指揮/新交響楽団
(池袋・東京芸術劇場)
過去記事:飯守さんのブルックナー7番
新響:トリスタンとイゾルデ
(すいません、演奏についての感想を読みたい方は他のブログに行って下さい。ブル初心者につき、ほとんど演奏の内容の上手な感想はありませんので。)
んは~、行ってきた。何か山越え谷越え行ってきた。
昨日は土曜出勤で午後から9時間みっちり休みなく働いて、12時ちょっと前におうちに着いた。死んだ。明日の演奏会無理です、ごめんなさいさようなら、って思って寝た。
今朝。結構元気だった。天気も良かった。行ってみようかな。
えーとね。ウチからゲイゲキまで30分くらい。2時からだから、1時間前に出れば余裕余裕。ということで、ポーランドラジオでカルウォーヴィチの「永遠の歌」が終わったのを見計らって1時に家を出た。
そこからがイバラの道だった。
まず、お金を下ろさなきゃと思って某金融機関へ行ったら・・・どこかのオヤジ(たぶんキ○ガイ)が受話器を持って(キャッシュディスペンサーについてるアレです)大騒ぎしていた。銀行の入り口にセコムのおにいさんがいて、その電話の対応をしていたが、怖くて入れないみたいだった。何か事件が起こりそうで怖いんで金は下ろさず逃げた。結局、乗り換えの駅の銀行で下ろした。これで時間のロス。
やっと山手線に乗り込み、ふと見ると電車の出口のところに可愛いハーフの男の子がドアによっかかって座ってマンガを読んでた。アレレ、次の駅でドア開くよ、このままではホームにおっこっちゃう・・・と思ったけれど、お父さん(外人)らしき人が目の前にいたので「大丈夫」と思ったけど、駅に着いたら案の定男の子はひっくり返ってホームへ。でも間一髪ホームと電車の間には落ちないで助けられた。ああ、ヒヤヒヤした。もうちょっと小さい子だったら事故になって電車止まってたろう。
で、なんとか池袋の駅に着いたが、そんなこんなで2時10分前になっていた。駅の前は工事しててなかなかゲイゲキにたどりつかず。やっと前の広場に着いたと思ったら。
何このインド。
見渡す限りインド・パキスタン人(と少しの日本人)。サリー着た女の人やら肌の色が明らかに日本人と違う男の人がたくさんいて盛んにカレーやナンを食べてる。何か悪い夢を見てるみたい。なかなかゲイゲキの建物までたどり着かない。
助けて。
いつもはゆっくり上がるあの長い長いエスカレーターを駆け上がり、券を購入してやっと席へ。なかなかいい席が残ってて良かった。汗だく。
で。
新交響楽団さんのコンサートに行くのは二度目。前回も飯守さんの指揮だったわけだが、ワーグナーのトリスタンのハイライトの演奏会ということでかなり感銘を受けたもんで、この楽団には感謝している。飯守さんのファンになったのこのコンサートがきっかけだったもんね。今ではもう半ばおっかけ状態。飯守さんがお元気で活躍している間は、なるべくコンサートやオペラには出かけたいと思っている。
で、今日の曲目は最初にウェーバーの有名な序曲、次にとっても有名な「未完成」と、メインはブルックナーにとっての未完成の9番というもの。未完成とは言えブルックナー9番は小一時間かかるもんねえ。ということで休憩入れて2時間超の演奏会は大変にお腹いっぱい。というか、さらっと流してやればそんなにたいしたことはないのかもしれんが。
なにしろ飯守さんなんで。とにかくどの曲も全力投球。ウェーバーの序曲だって巨匠は容赦しねえ。これだけでブラボー言いたくなるくらい。
未完成もしかり。実は私「未完成」ってまともに聴いたの初めて。もちろんラジオとかでしょっちゅう聴いてるので知ってるっちゃ知ってるけど、・・・この程度。演奏は・・・とてもふつくしい。今までもうちょっとちゃんと聞いてあげるべきだった。しかし聴くたびに思う。「で、この続きは・・・?? どうした???」と。続きは書けなかったのかシューベルト。鱒に当たって死んだ。「この魚、ヘンな味がする」と言い残して(小学校の図書室の伝記参照)。
休憩。(今日は女子トイレのほうが並んでたぜ)
そしてメインのブルックナー。いつの間にか舞台上の人口が増えてるし。ワーグナー・チューバも私の見えるポジションにいたぜ。
で、この休み時間の間に空いてた私の隣の席にやってきたオサン。最初は寝てたくせに、起きだしたら曲の間ずっと意味ありげに拍子を取ったり指揮したり。
うぜえ。やめてくれ。周り見回してもそんな人ぜんぜんいないんだけど。私の隣はいつもこんななの。
またやっちまった私。
いやいや、演奏のことに話をもどさなきゃ。
それにしても。
ブルックナーはロリコンのくせに。
ロリコンのくせに。
ロリコンのくせに。
本当はアヤカウィルソンちゃんが好きなくせに(←想像)。
こんな崇高で素晴らしい音楽を書いた。それが何より奇跡。
今日の今までの曲の飯守さんの指揮ぶりは思い入れはたくさんあったようだけれど、このブルックナーという作曲家に対する思い入れは何倍にもなるだろう。そのくらいの神演奏。練習もいっぱいして、楽員さんもたくさん怒られたに違いない。
ああ、熱いなあ。
ああ、みんなこんな演奏ができて良かったねえ(って思ってるけど本当はどうなのかしらん)。ブラボーもいっぱいで大拍手でした。ええっと、ワーグナー・チューバと、ティンパニーの方素晴らしかったです。
(え?だから演奏に関しては他のブログを見てねって言ってるでしょう。版の問題とか全然わかんないんだからブルックナー。)
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こんなに飯守さんの世界を満喫して、ブルックナーの世界を楽しんでたのに。余韻を楽しんでたのに。
外はインド。インド・パキスタンカレー祭り。
なんかステージ上でインド人の女の子の歌手がマサラ・ミュージックを歌いまくっていたんだけど。映画のムトゥ出てきて踊りそうなんだけど。これてなんて踊るマハラジャ。あたしの中の聖なるブルックナーがどこかへ飛んでってしまった。
売ってたカレーは色々な種類があって美味しそうだったけど買わず。家で棒棒鶏を作る用意をしてたもんで。インドカレー好きなのに惜しかったす。
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こないだの東京の春「パルシファル」聴けなかった、よいこのお友達に朗報(あたしも)。全曲聴けるよ。まあ、生には負けるがな。
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コメント
まぁまぁ、結構無理しちゃって飯守さん追いかけてますね。
演目がこれまで行ってるnaopingさんらしくないのが愉快です。
ちょっとの不幸の連鎖と積み重ねってあります。
なにもあんた、ここにこなくていいのに、ってことが私もたくさん。
世の中、一人じゃないんですよね。まして東京は人が多すぎだし。
若杉さんも亡くなる前にやった演目。
でも飯守さんには、若杉さんの分まで、長く活躍して欲しいですよね。
新国が、飯守さんを起用しないのは、いったいどうしたものでしょう!
インド祭りは気になりますねぇーー。
昨日もインドカレーの私です。
ブルックナーの前後にインドはキツイっすね(笑)
投稿: yokochan | 2010年4月18日 (日曜日) 22時39分
残念なことにどうしても都合がつきませんでした。
熱く激しく、そして官能的なブル7を聴かせてくれた飯守さんのブル9、どんなだったのでしょうか。聴きたかったな。
投稿: 白夜 | 2010年4月19日 (月曜日) 20時45分
>>yokochanさん
こんばんは。曲目的に無理はしてないのですが(ブルックナーまだ曲の区別はあんまりつきませんが・・・アレレ)、かなり体はくたびれてて無理でした。いやなんでこんなにプチ不運なのか。何度か道を引き返そうと思いました。何かあるのかな。まあ、なんとかたどりついたしいい演奏だったので良かったですけども。
飯守さんは、本当にどうして新国立で振らないんでしょうね。パルシファルとかやって欲しいです。
ゲイゲキ前は東京中のインド・パキスタン人が大集合したのかと思うくらいの凄いにぎわいでした。屋台もたくさん出てて、テイクアウトもできたんだけど、私とにかく迷う人なもんで結局何一つ買えず。インドのねえちゃんがサモサをぱくぱく食べてて美味しそうだったな。インドカレーもインド映画の音楽も大好きな私だけど、飯守さんのブルックナーのあとではホントにやめてほしいです。
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>>白夜さん
来てらっしゃるかなあと思ったのですが、残念でした。巨匠思い入れたっぷりのブルックナーでした。アマオケでだってこのような演奏が聴けてしまうんだもの、とってもありがたい。いい時代になりました。さぞや打ち上げは盛り上がった事でしょう。
投稿: naoping | 2010年4月19日 (月曜日) 21時57分