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2010年4月 5日 (月曜日)

小山由美サントリー音楽賞受賞記念コンサート

Pa0_0461  ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から「ワルキューレの騎行」とフリッカとヴォータンの場面
R・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」から序曲、間奏曲「月光の音楽」
ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルシファル」から前奏曲、第2幕クンドリーとパルシファルの場面

(アンコール R・シュトラウス「献呈」)

小山由美(メゾ・ソプラノ) 成田勝美(テノール)
飯守泰次郎指揮/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


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(本日はアークヒルズの夜桜とともにお送りいたしまする)

何このシブイ選曲。さすがはメゾのコンサート。しかもワーグナーとシュトラウスとツェムリンスキーなんて、まるで私のために企画されたんじゃねえの?くらいの勢い。
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が。

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いや、ほんとに。私すっかり忘れてた。このコンサート、私みたいにちゃんと金払って聴きに来てる人ばっかじゃないってことを。

Pa0_0459_2  やけに子供が多い。小学生、最近はパルシファル聴くようになったのか?とか思ったくらい。

そういえばチラシに書いてあった。「青少年をペアでご招待」って。小学生から25歳以下の方と同伴者は抽選で?招待わくがあったんだな。

あたしも、それで行けばタダだったのに。でも、そういう知り合いが残念ながらいない(姪も甥もクラシックはダメ、会社の隣の席の男の子もどう考えてもダメそう)んで、まあムリだったな。

ということで、なんだかいつもの雰囲気とは一味違ったんだが、別に子供が大騒ぎするわけでもなく、普通に曲は進み。途中で携帯がぴろろんと鳴ったのはヒヤっとしたがまあこんなこともあるだろう・・・くらいには思ってた。

・・・私の隣以外は(細かいことは知らない。よそでは事件が起こってたのかも?)。

私の隣、サントリー恒例「いまどこ?」カッポーだった。サントリーに行くとたまに出っくわす。女性が男性にいちいち「今どこ演奏してるの?」とプログラムを指さしてきいていてるカッポー。

まあ、それくらいだったらまだ・・・・許す。招待コンサートなら仕方ない。

しかし、一番許せなかったのが

思いっきり演奏中にもかかわらず、ペットボトルのお茶を飲んでいる女。

もうね、いちいち「(キャップの音)ぐるぐる、カパッ、グビグビ、ぐるぐる」の音がね、隣から聞こえてくるんだけどね。ツェムリンスキーの時でもね。

でね、温厚な性格として知られる(ホントよ)私でもついにキレましたわ。生まれて初めてです、演奏会場で人に注意するの。

「客席では飲食禁止ですよ(キリッ」

「あ、すいません・・・」

Pa0_0463_2 この一言のおかげで、後半のパルシファルは静かに観賞することができた・・・前奏曲のときはそのまた隣の彼氏のほうが(外人だったらしく空気読めなかった)くっちゃべってたけど。彼女が今度は「静かに」とか英語で言ってた・・・ような。せっかくのデートが台なしだわ。ごめんなさいね。女の子とーーーっても可愛い子だったわ。

ということで、全然演奏の話じゃなくて申し訳ない。コンサートの話に戻ろう。

唯一子供向け選曲な「ワルキューレの騎行」はいつもながら勇壮に。結構ノリノリで聴いてたけど、続いてコンサートでは普通やらないフリッカの場面とかやって、しかもヴォータンは出てこないのでところどころ抜いて演奏してるので・・・いやはやなんとも。歌う人もやっぱりなんかやりにくそうな感じもしました。しかし、やっぱり後半はさすが小山さん、日本を代表するフリッカですねえ。気品も感じられて本当に素敵でしたわ。

カプリッチョ、前奏曲は6人くらいの弦楽器奏者が奏でていて、ここでは飯守さんは指揮をせず椅子に座ってた。大好きな「月光の音楽」で飯守さんが指揮台に上って指揮。この音楽の美しかったこと!隣の雑音が気になったが・・・。

Pa0_0460 ツェムリンスキーはなんと初めて聴く曲。アレレ。しかし、さすがツェムリンスキー。たかが歌曲でも手を抜かない。なんという管弦楽のこの世のものとは思えない響きよ。今のところ、オーケストレーションではツェムリンスキーとシマノフスキは私の中では双璧。なんでこんな響きが作れるのやら。頭の中ではアーサー・ラッカムの絵が繰り広げられる感じ。こんな曲を飯守さんの演奏で生で聴けて幸せ。CD欲しいな。

休憩。

後半は「パルシファル」。荘厳な前奏曲のあと、パルシファルが「君たちなんかに捕まるもんか」、クンドリーが「パルシファル・・・とどまりなさい」と登場するところから。いや、今日は小山さんのコンサートだからアレですけど・・・なんかパルシファルの歌がかなりカットされてるし。惜しいなあ。だってさあ、成田さんて日本じゃ数少ないヘルデンテノールじゃないですか。私、正直言ってこないだの新国のジークフリート歌ってた外人より成田さんいいと思うです。せめて第2幕全部とかさあ・・・やってくんないか、って思ったくらいヨカタ。もう、小山さんと成田さん最高ですわ。カッコイイ。見事にワーグナーの世界にはまってしまいました。勿論飯守さんとシティ・フィルの演奏も・・・たまにちょっとしたミスはありつつ、よかったですけどもね(なんで?シティ・フィルって飯守さんとのワーグナーとブルックナーの時はネ申なの?)。拍手は鳴りやまず、アンコールは「献呈」とこれまたシブイ。まあ、まるで晩年のルチア・ポップを思い出したわ(晩年ってのも申し訳ないけど、円熟期を迎えたって意味で)。ありがとうの気持ちを込めたって選曲なんですかね。

Pa0_0465 しかしなんか・・・土日に、普通に全部有料席にしてできなかったんですかねえ。やっぱり観客って大事だと思いますよ。少し場内に緊張感が欠けてた気がするのは私だけでしょうか。お客さん入らないのかなあ、やっぱり。

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で。ライトアップされた桜を眺めていると・・・「ワルキューレ」の第一幕の最後「冬の嵐は過ぎ去り」を思い出す。やっぱりワグネリアンだなあ。
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Pa0_0462_2 

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コメント

こんばんは。
ただいま、酔っ払いながら記事を書きあげ、naopingさんはどうかな、と拝見したら、写真も記事の内容もおんなじ(笑)
眠いけど、毎度ながら同じ嗜好を感じました(笑)
そう、私のために組まれた演目です(同じ)

私の列は、みなさん有料客。その前列いくつかは150組の方々の数組。
見事なまでに撃沈してまして、静かでよかったですよ。
naopingさんのところは災難でしたね。
こうしたコンサートの宿命でしょうか。
でも内容はそれらを補ってあまりある素晴らしさでしたね。
小山さん、大好き。
ほぼ同世代なんです。
飯守先生も最高でしたよね!

投稿: yokochan | 2010年4月 6日 (火曜日) 03時37分

>>yokochanさん
こんばんは。
私、昨日は二階席でして一階のロビーを覗き込んでyokochanさん一同(かな?)をちらっとお見かけしたのですが・・・休日の遊び続きで疲れており上から降りる気力がなくソファに座り込んだままでした(すいません)。やはりお飲みになられたのですね、月曜から(笑)。でも、昨日のコンサートは私のための選曲ですからね、悪しからず(笑)。
それにしてもマニアックな演奏会でしたね。なんで招待客(しかも子供って)を入れたんだか。だったら無理やり「カルメン」とかやりゃいいじゃないかと思ったけど・・・それだったら私、行かないし。

いや本当に、小山さん素敵でした。びわ湖のイゾルデも聴きたい気分です。東京でもするなら絶対聴きたいです。石野繁生さんのクルヴェナールにもかなり惹かれます。(日本人歌手好きだなあ最近私。)

投稿: naoping | 2010年4月 6日 (火曜日) 21時38分

ツェムリンスキーの「メーテルランク歌曲集」を生で聴くのはたしか25年ぶりくらい。若杉さん指揮の都響で、当時はまだゲテモノ扱いであったクック版10番の前プロでありました。学生でしたので東京文化会館の5階席。
今回はツェムリンスキーのオーケストレーションの魔術をしっかり聴いてやろうと思って、1階3列目中央という席をとりました。「ワルキューレの騎行」にはちとつらい席でしたが(笑)コントラバス2本を加えた弦楽八重奏によって伴奏される場面では、「カプリッチョ」の序奏からの流れを受けているかに感じられ、なんとも素敵なプログラムの組み方だと思いました。
小山さんの歌唱は本当に見事なものでしたね。アンコールを歌い終えた後の表情は感極まっているようにさえ見えました。それだけこのコンサートへの思いが大きかったのでしょうか。
びわ湖の「トリスタン」は聴きに行けないのが残念です。

投稿: 白夜 | 2010年4月 7日 (水曜日) 00時04分

月曜日から飲んだご一同の一員でございます(苦笑)。
ご無沙汰しております。
すみません・・・私も招待席でして・・・。2階席でしたが私の周りは比較的大人しめで助かりました?!

といいますか、やはり会場にいらっしゃったのですね?!このコンサートのチラシを見て、「これは・・・あの人が来るな?!」とアムロ並のニュータイプ的直感が働いた私であります(笑)。

それにしても素晴らしい演奏会でしたね。おっしゃるとおりツェムリンスキーのオーケストレーションの巧みさには驚かされました。聴く機会が少なかったので、いろいろ聴いてみたいところです。

あの、脅したりしませんので、今度はぜひ1階まで降りてきてくださいね!(笑)

投稿: minamina | 2010年4月 7日 (水曜日) 00時33分

>>白夜さん
さすが白夜さん、1階3列目とは。メーテルランクで1か所打楽器かなにかが強音で鳴る所があり、私の隣の席の女の子(お茶グビグビの・・・)がびっくりしてディズニー・アニメみたいにすっ飛びあがってました。2階席でもこんなでしたから1階席はさぞ大迫力だったでしょうね。ツェムリンスキーのオケはなんていうか・・・魔法みたいです。そして誰が企画したんだか本当に選曲の妙というか。大管弦楽の曲が多い中、なかなかカプリッチョは持ってこないよなあと思いました。小山さんの歌唱も素敵でした。小山さんはクンドリーをライフワークにされているようですが(かっこいいです)、イゾルデも期待してしまいます。過去に名メゾが年を重ねてからイゾルデやブリュンヒルデを演じることは多かったですからね。
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>>minaminaさん
こんばんは。
招待席だったのですね・・・いいなあ。そうそう何かに招待される機会がないので(系列会社のアマオケでさえ券が回ってこないです)、ウラヤマシスです。私みたいに金払ってまでこんな思いをするってそんなにないと思うんだけども。だって周りを見回しても演奏中にお話してる人なんかいなかったし、ましてやお茶飲むなんて。。。ああ、怒りがよみがえってきてしまってスイマセン。

アムロ並みのニュータイプですと・・・親父にもぶたれたことないのに!!(ただ何か言ってみたかっただけです・・・イミフ)。
えーと、5日はですね、yokochanさんいらしてるって知らなくて、minaminaさんもしかりで。なのでちょっと遠目だったので「人違いだったらどうしよう・・・」と。私って小心者なもんですから。すいません。

投稿: naoping | 2010年4月 7日 (水曜日) 21時38分

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アークヒルズのお隣にある「桜坂」。福山さまの歌の「桜坂」とは違うみたい。 ライト [続きを読む]

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すっかりご無沙汰してしまいました。 ブルックナーの感想を書こう書こうと思いながら、どう書けばいいかもてあましてしまい 現在に至る(汗)。 [続きを読む]

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