« ネットラジオでポーランド音楽を聴く17 | トップページ | ノルウェーのディーリアス ボストック »

2010年4月27日 (火曜日)

シマノフスキ/交響曲第3番「夜の歌」 ラトル

icon icon

シマノフスキ:交響曲第3番「夜の歌」
ジョン・ギャリソン(テノール)
サイモン・ラトル指揮/バーミンガム市交響楽団 CBSO合唱団


過去記事:シマノフスキ「夜の歌」(イエジー・セムコフ盤)

ウチにあるポーランド音楽のCDの中で、比較的始めのほうに買ったもの。もうとっくの昔に記事を書いたものだが、その頃はなんだかまだポーランドの「ポ」くらいしかよくわからず聴いていたので(今はポーくらいかな)。それでも、シマノフスキという作曲家がいまだにあまり咀嚼できぬままにいるのだが。(なんとなくわかったのはシマノフスキがどうやらホモらしいという点だけだ)

この所、こないだの「ワルキューレ」のせいで、どうもワーグナーから抜けきれてないのだけれど、この世の中になんとワーグナーに影響を受けている作曲家の多いことか。シマノフスキもたぶんそうなんだろう、どっちかっつーと同じリヒャルトでもシュトラウスのほうなのかもしれんが。

イギリス人なのに何かに憑かれたようにシマノフスキを録音するラトル(イギリス人は何故かポーランド音楽を凄く好きみたい。ポーランド人以外でポーランド音楽を録音するのは何故かイギリス人が多い。何かあるんだろうか)。半分ほど買ったあと、EMIから安いBOXが発売されてしまった。そのあと、ポーランドラジオにハマって(持続中)本場の演奏ばかり聴いているので、実際のところラトルの演奏は聴くの久しぶり。

なんか・・・やっぱり違うのだと思う。演奏は確かに素晴らしいし音もいいのだが。なんだか絵画で言うと、ポスターカラーで日本画描いてるとか、油絵具で浮世絵描いてるとか(それもアリなのかもしれんが)、または何かその国の特有な調味料が足りない料理のような、何かちょっとした違和感を感じる。

合唱団がまず違う。(うまいへたではなく)

イギリスの合唱団については、ワーグナーを聴くんでもマーラーを聴くんでも「やっぱりドイツ・オーストリー系の合唱団のようなまったりとしたコクがない」と思ってしまう。テンシュテットの「千人の交響曲」は名盤だし大好きな演奏だけど、やっぱり合唱団にほんの少しの違和感を覚える。これって私だけなのかなあ。エルガーやディーリアスはもちろん英国の合唱団がうまいに決まってるんだが。(私はイギリス音楽も大好きなのだが、それでも何故かそう思うんだな)

発音がどーのというのでもない気がする。何なのだろう。

この「夜の歌」でも、一番好きで聴いているセムコフ盤はこの曲に漂う「ねっとり感」が違う。何か風邪で38度の熱があるのに無理やりお風呂に入っているような熱っぽさがある。合唱も自国ものという何かがあるし、独唱も・・・やっぱりヴィエスワフ・オフマン大先生にかなうテノールはこの曲に関してはないと思う。このポーランドらしい何とも言えない鼻にかかったような感じ、漂う官能性、最高である。別に他に色々な演奏を聴いてるわけじゃないけど。

ラトル盤の「夜の歌」は私にとってはやや蒸留水のようである。ただ、本場もの云々を考えなければラトル盤の演奏は圧倒的に美しく素晴らしいと思うし、これを聴いてシマノフスキにハマる人がおそらくこの世ではたくさんいると思うんで、こういう演奏も国際レベルではアリなんだと思う。ただ、曲の最後のほうで「なんかホルストみたい」とか思っちゃうのは何でなのかしらん。異論は受け付けない。

同じようにオール・ポーランド人演奏による、マクシミウク盤も聴いてみたい。もちろん、テノールはオフマン。

icon icon

Banner2_3 にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

|

« ネットラジオでポーランド音楽を聴く17 | トップページ | ノルウェーのディーリアス ボストック »

コメント

こんばんは

ポーランド音楽に疎く、ショパンしか知らないのですが、楽しく拝見してます。
知らない曲を知ることが出来るので、これからも楽しみにしています。

投稿: メタボパパ | 2010年4月28日 (水曜日) 22時54分

こんにちは。
あーなるほどです。
私がラトルのシマノフスキに抱いていた違和感を
すっきり説明してもらっちゃいました。
綺麗なんだけどサラサラ流れて行ってしまうんですよね。

私はヴィトルド・ロヴィツキ指揮・ワルシャワ国立フィルのCDを持ってます。
濃いです。

投稿: 木曽のあばら屋 | 2010年4月28日 (水曜日) 23時32分

>>メタボパパさん
ありがとうございます。
しかし、やはり一般的にはポーランドには作曲家はショパンしかいないんだなあと改めて思いました。
.
.
.

>>木曽さん
こんばんは。
そう・・・ちょっと違和感あるんですね。ラトルだけ聴いてるぶんにはなんともないと思うけど。ただ、シマノフスキ聴こうを思って、全然知らないポーランドの指揮者のCDをいきなり買う人って少ないと思うんです。やっぱり有名な指揮者で最初は聴いてみようと思うんじゃないでしょうかね。ロヴィツキ・・・聴いてみたいです。

投稿: naoping | 2010年4月29日 (木曜日) 19時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108585/34417654

この記事へのトラックバック一覧です: シマノフスキ/交響曲第3番「夜の歌」 ラトル:

« ネットラジオでポーランド音楽を聴く17 | トップページ | ノルウェーのディーリアス ボストック »