ミュージカル「カーテンズ」/東京国際フォーラム
※ちゅうい。これから行かれる方は読まないほうがいいです。というか、ちゃんとしたミュージカルの感想を求めている方はスルーされたほうがいいです。
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(2月10日の公演の感想。).
とある知り合いが、突然「naopingさん、東のミュージカル観に行かない?」と誘ってきた。
東? ミュージカル? それって何?美味しいの?
・・・と、不審に思い、ネットで見てみると「カーテンズ」って出し物らしい。
うーん、実は私ミュージカルあんまり観たことないんだよね。大人になってからは一回しかないし。しかもそれって本場も本場ロンドンのハーマジェスティシアターでの「オペラ座の怪人」だし。でも、せっかくさそってくれたんだしなんか悪いし。タダならいいよね(券買って見た方ごめんなさい)。それにしてもなんでワタシなのかしらん。で、どこから回ってきたのかしら。もしかして人気ないのか?
んで、出演者を見たら。
芋洗坂係長が出てるではないか。別にファンじゃないけど、彼のキレのあるダンスをナマで見てみたい。で、行くことに。そんだけだが。
<キャスト>
東山紀之(フランク・チョーフィ)
大和悠河 (ニキ・ハリス)
マルシア (ジョージア・ヘンドリクス)
大澄賢也 (ボビー・ペッパー)
鈴木綜馬 (アーロン・フォックス)
岡千絵 (バンビ・バーネット)
芋洗坂係長 (シドニー・バーンスタイン)
鳳蘭(カルメン・バーンスタイン)
その他。
何なのこの豪華キャスト。鳳蘭さんなんか出るの。あたしなんかにゃ勿体ない。ごめんなさい。
席は三階席の前から6番目。ちっちゃいホールだからそんなに見にくくはないけど、失敗したオペラグラスを忘れたぜ、あたしとしたことが。
平日だし相当券が売れてないのかと思ったら大間違い。びっしり満員。二期会オペラもこれくらい売れればいいのにな。客は95パーセント女性。さすがはジャニーズ+宝塚。
この舞台の話題としては、東山紀之@仮面舞踏会と、宝塚退団後初舞台だかなんだかの大和さんて方の出演なんだろうが・・・とりあえず芋洗さんに注目な私。
それと・・・マルシア@ふりむけばヨコハマにも注目。このところ新春かくし芸大会でしか見たことなかったんだが、こんな舞台で輝いていたのね。ケンヤも頑張ってるし。
しかし。
何故か「日本語の歌」が苦手な私。普段は外国語のオペラしか聴かないしさらに最近は家に帰ると(お笑い番組とニュース以外)ポーランド語しか聞いてない。こうなるともうほとんど暴力的なまでに歌詞が頭に入ってくる。しかも「ハニー」とか「ナンシー」とか聞きなれない呼び名でバリバリ日本人の役者さんが呼び合ってる。ううう。
なんとか、この状況に慣れないと。
必死だった。でも・・・すぐに慣れた。役者さんは歌も踊りも上手だし、普段オペラの舞台しか見てない(歌舞伎は別にして)ので、スマートで機敏に歌い踊る役者さんは見ててとても楽しい。東山さんはかっこいいし(まだまだカワイイとまで思ってしまう)。ケンヤさんもスマートで踊りがすごく上手。あんまり踊るシーンはなかったけど芋洗坂係長のダンスも上手・・・というか太った人がダンスうまいのって面白いね(もとは太ってなかったんだろうけども)。
で、あっというまに(・・・でもない)一幕目が終わり、横で観ていた彼女に「あら~、芋洗坂係長殺されちゃったね。」とか話しかけてみると・・・あら爆睡。この所の残業続きがたたったか。
「モルダー、あなた疲れているのよ」と優しい言葉をかけようとした瞬間に彼女は「面白くない。どうしよう。寝ちゃった。・・・このあとどう耐えよう」という衝撃の告白。
うーん。まあ仕方ないねえ。でも来ちゃったんだから全部観ようね。
という感じで、私は意外と?楽しめた(ギャグがピンとこない所も多かったけど)。少なくとも、こないだの新国立のヴォツェックよりは楽しかった(えええ??)。でもなんか・・・自分の中の「日本語ミュージカル」の貧しい知識が観ていても邪魔して。群舞で歌い踊ってるところではどうしても「舞妓Haaaaan!」の「いつの日か」の歌(大好き!)が思い起こされるし、日本語を無理やり訳した感じが・・・ディズニーランドのミュージカルとかアニメを思い出してしまった。
んで。役者さんはみんな頑張ってた(当たり前だが)。ミュージカルって歌ってばっかりなのかと思ってたら意外とセリフが恐ろしく多いんだねえ。よく覚えられるな、セリフ(オペラのようにプロンプターがいるのだろうけど)。あと、ちゃんと生オーケストラ(っていうかバンド)が舞台後方に入ってて、ちゃんとお金かかってる感じがした。まあ、日本のオペラ並みに券はするんだが(12000~9500円)。曲はよかったです。現地で見てみたいな。
東京公演は24日まで。大阪と名古屋でも上演されるようです。
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