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2010年2月12日 (金曜日)

尾高忠明&東京交響楽団/エルガー 交響曲第1番

Pa0_0451ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
エルガー:交響曲第1番

戸田弥生(ヴァイオリン)
尾高忠明指揮/東京交響楽団
(ミューザ川崎 2月11日)

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過去記事:尾高忠明&札幌交響楽団/エルガー 交響曲第3番

今年初のライブ・・・になるはずだったが急きょ二番目になってしまった。まだ前日の悪夢(?そんなでもないですが)から抜け出せぬまま。今日は自分の畑の音楽だからね、何の心配もない。いい演奏会になるに決まってる。

まあ、ミュージカルは・・・アレはアレで面白かったけどね。あの場にいる自分が場違い過ぎて面白かったというか。ブルックナーと違って女子トイレが混むんです!!みたいな。

エルガーはもちろんのこと、最近聴き始めてすっかり家事のBGMとなっているブルッフの1番も実はとっても楽しみだった。好きになった曲がこんなにすぐに生で聴けるなんて、なんてラッキーなのかしら。

しかし。

私は貧乏人。券を買うのが遅かったってのもあるんだけど、今日はあんまりいい席ではない。4階席。そんなに上の階まであったけかミューザ。もうね、高所恐怖症の人は無理。

だもんで。実はヴァイオリンのソロがかなり遠く聞こえる。うーん、コンチェルトには4階席は不向きのようだ。

しかし、本当にいい曲だ。よいホールなのも手伝って、オケのピアニッシモ?な部分がとても美しく響く。実のところ、オケだけだったら4階席で聴くのはほどよく音がブレンドされてとても良い感じである(なのでエルガーはよく聞こえるに違いない)。第1楽章の私の大好きな部分(オケが一番かっこよく盛り上がるとこ・・・何と言ったらいいのか?)で、背筋がぞくぞくとする感じを味わった後・・・・・・・・ん?

ぐが~~~!!んご~~~~!!んごごごご!!!

うーん、誰だよ。演奏会で寝てもいいけど、イビキはダメでしょう。ああ、ソリストにもオケにも聞こえてしまうぞ、きっと。そのくらいの凄いイビキ。うちのお父さんにも負けないわ。

で、まあそんなアクシデントにもめげずに弥生タンはいい演奏を繰り広げたのでありました。うーん、この曲やっぱり短いな。50分くらいやってほしい(エルガーのコンチェルトかよ)。

きゅうけい。

メインのエルガー1番。私はずっとバルビローリの指揮で親しんできた曲(たまたまブルッフのコンチェルトもそうなんだけど)。尾高さん指揮で聴いた3番も忘れられない素晴らしい演奏だったけど、それよりも増していい演奏を期待。だって3番と違ってエルガーが全部こしらえた曲なんだからね。しかしオケが前と違う。東京交響楽団。いつもは常任指揮者の大友さんがエルガーを指揮しているはずである。エルガー慣れしているオケだから期待してしまう。

で、思った通りに。4階席で聴いた私は、まるで最高のオーディオ装置を前に大音量でシンフォニーを聴いているような気分になった・・・アレ?これって表現が逆か?

やっぱり何回聴いてもいい曲だなエルガー。ドイツものの交響曲よりももっとドイツな感じがする。どの楽章もいいけど第3楽章の(過去を思い出すような)最後の遠い響きが好き。最近は何でも緩徐楽章が好きだ。

やはり最後は最高に盛り上がり、ブラヴォーの声も上がった(私もついしてしまった・・・)。で、大拍手を抑えて尾高さんがスピーチ。「このホールはとってもいいホールで楽しく指揮をすることができました」「みなさんの集中力がすばらしいのでもう一曲やります」みたいな感じのことを言われて、演奏するはニムロッド。うーん、またしても「このニムロッドという人はよっぽどエルガーにとっていい人だったに違いない」と思わせる演奏であった。

で、終演後に日本におけるエルガー研究の権威2人(他)の会合に乱入。指揮者に一応ご挨拶に行くのに付いていく。尾高さんはまた、前と同じように普段着(こ、これからジョギングでも?みたいな)でくつろいでいらした。

で、私は前と同じようにアホ面下げて横でうなづいておった。またしてもサインは貰わず(忘れている)。奥様気さくな方で素敵。

が。

あとで失敗した~~~と思った。尾高さんは新国立劇場のオペラの次期芸術監督さんではないか。「ピーター・グライムズ」おやりになる予定はないのですか? もー、是非やって下さい楽しみにしてます、エルガーも好きだけどブリテンも大好きなんですくらいのことは言っても良かったんじゃないか? ・・・でもそんな度胸はないわいな。っていうかそれってかなりずうずうしいかな? いや、やっぱり想像するだけではずかしい(照)。

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コメント

最近好調の東響に期待して1F最前列中央に陣取りまして、期待以上の素晴らしい熱演にオーケストレーションの面白さを堪能致しました。ミューザはステージがほかのホールより低いのでわりとバランスも悪くありません。鼾にはまったく気がつきませんでした(笑)
ああ、オペラの件はぜひお尋ね戴きたかったですね。尾高さん、首の故障のせいで舞台を見上げながら指揮をするオペラはドクターストップとのことですが、3年目にイギリスオペラを取り上げる予定とも語っておられますので、もしや・・・?
期待と不安が相半ばするところであります。

投稿: 白夜 | 2010年2月13日 (土曜日) 00時30分

>>白夜さん
こんにちは。白夜さんも行かれていたのですね。
あのホールは1階席も夏は利用しますが、そういえばステージがとても低いですね。前からちょっと不思議に思ってたんですけど。ベルリン・フィルのホールもあんな感じなのかしらん(って話を尾高さんと知人がしてた気がする)。イビキ、演奏者には聞こえなかったみたい?なら良かったです。
尾高さんは首悪くされてたなんて知りませんでした。来シーズンは新国で一曲も振らないのはナンデ?とか思ってました。イギリスものだったら・・・「ピーター・グライムズ」もいいけど「真夏の夜の夢」も楽しいし、うんと珍しくディーリアスとか、あ、パーセルもいいななんて思ってしまいます。お客入るかアレですけど。

投稿: naoping | 2010年2月13日 (土曜日) 08時50分

こんにちは!
尾高さんのエルガー
既に終わってしまったのですね、残念です。
ブログを拝見して余計に悔しいです。(笑)

尾高&東響のコンビなら国内最強のエルガー演奏
ですよね。

ポチッと応援して帰ります。
失礼しました。

投稿: のり2 | 2010年2月15日 (月曜日) 11時41分

>> のり2さん

こんにちは。コメントありがとうございます。
コンサート行けなくて残念でしたね。
ただ、「尾高&東響のコンビなら最強エルガー」と言ってしまうとなんだか東響の常任指揮者の大友さんが可愛そうですね・・・。確かに大変素晴らしい演奏ではありましたが。

応援ありがとうございます。最近そういえばランキングって忘れてました(笑)。

投稿: naoping | 2010年2月15日 (月曜日) 21時40分

こんばんは。
知っていたけど、涙を飲んだコンサートでした。
前の晩に、涙じゃなくて酒一杯飲んじゃったし、最近コンサート行き過ぎだしで、自制しました・・・。
でも悔しいわね。
拝見してると。
尾高さんのエルガー1番は、最高ですもんね。
大友さんには申し訳ないけど、いや大友さんもいいけど・・。
魅力的なコンサートやオペラばっかりで、もう勘弁してもらいたいです。
1日、1円も使わない攻撃をしても、全然追いつかないですよ。あ、飲みすぎですかね・・・。

投稿: yokochan | 2010年2月15日 (月曜日) 23時19分

>>yokochanさん
もしかしておいでになってるかなあとちょっときょろきょろしてたんですけど。
私は逆に、意外と最近「ものすごく」行きたいコンサートはないです。チラシ貰ってもちょっと引っかかるものはたくさんあるんですが。新国もまだ買ってないし・・・もしも最愛の「影のない女」が酷かったらもう行かないつもりです(キリッ)。貧乏なので、なるたけ「行かなかったら一生後悔する」レベルなものを探して出かけるようにしたいです・・・無理かな。

投稿: naoping | 2010年2月16日 (火曜日) 20時24分

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