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2009年11月30日 (月曜日)

トマジ/トランペット協奏曲 マルサリス

P1110299アンリ・トマジ:トランペット協奏曲
ウィントン・マルサリス(トランペット)
エサ=ペッカ・サロネン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
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どっちかっつーと、水槽厨・・・じゃなくて吹奏楽のほうでは有名な作曲家なんだろうか、アンリ・トマジ。コレ、自分で意識した買ったというよりは、なんか別の経由で買ったCDである。

何年か前まで仲の良かったある友達がいて、他の友人を交えてよく遊んでたのだが、その人が楽器をやってて好きな作曲家がトマジである、ということをある日聞いたのであった。

人に聞いて知らない名前の作曲家をそのままにしておけない性分。どんなもんか聴いてみたい。でもどの曲? なんかわからないけど自分がトランペットをやってたんで、この曲になった。「へえ、こんな感じなんだな」って思ったくらい。で、その人のことでよく覚えてるのは私の部屋に友人を何人か招いて、自慢の手料理でもてなしたときにその人もいたんだが、私の部屋に数多く並んでるワーグナーのCDやDVDを見て、「リ・・・チャード? 好きなの?」と発言したこと。えええ?もしかしてワーグナー知らないのか? いや、そんなことはないだろう・・・なんか悪くて聞き返せなかった。いまだに謎。

その後、何年かしてその人がutsuを病んでから会ってない。とりあえずなんとか生きてるという話は他の友人経由で聞くのだが、はて。私には色々な知人・友人がいるが、心配な友人の一人。

・・・という不思議ないきさつでウチにある、トマジのCD。ずっと実家の押入れの奥にしまってあったんだが久しぶりに聴いてみた。この曲はトランペット協奏曲はコンクールの課題曲でよく演奏されるらしい。まあ・・・そんな感じである。そもそもジャズの人・・・なんだよなマルサリス。トマジのこの曲はクラシックな感じではない。とても聴きやすくてまるでムード音楽のようでもある。吹くの難しそう、そしてすごい短い。3楽章あっても全部で14~5分くらいである。

アンリ・トマジ(Henri Tomasi、1901年8月17日 - 1971年1月13日)は、フランスの作曲家、指揮者。
コルシカ島出身の両親のもと、マルセイユで生まれる。パリ国立高等音楽・舞踊学校で、ヴァンサン・ダンディ、ジョルジュ・コサードらに師事。1927年にはカンタータ「コリオラン」でローマ賞作曲部門1位、指揮部門の1位を獲得した。1946年から1947年までの1年間モンテカルロ管弦楽団の音楽監督を務めた。(ウィキペディアより)

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2009年11月29日 (日曜日)

フランク/交響曲 尾高忠明

P1110298フランク:交響曲二短調
尾高忠明指揮/BBCウェールズ交響楽団
(1999年プロムス・ライブ)

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フランク、初登場? 同じベルギー人のそれほーどに有名でもないルクーは何回か出てきてるのに、フランクはウチはたぶんこれしかCDがない。有名なヴァイオリン・ソナタは結構好きなんだけど、何故かCD持ってない。フランク、私にとってはもみあげのもじゃもじゃしたおじさんという印象しかない。呪われた狩人とかいう曲は聴いたことない。聴けば「アーッ!!」と思うのかもしれんが。

昔、父経由で知らないおじさんにフルトヴェングラーのLPをもらい受けて一回聴いてみたけど、見事に盤面が減っておりこれ以上の鑑賞は不可能と思い、それからは聴いてない。

だもんで。

正直ここで取り上げるのが微妙なんだけど、なんか尾高さん指揮っていうのがウチでは珍しいので聴いてみた、久しぶりに。手兵BBCウェールズ響とのプロムスでのライブ。BBCミュージックの付録だから、これって珍しいのかなあ?売ってないし。日本の指揮者が英国のオケでベルギーの作曲家の曲を振る、ふむ。

尾高さんは(以前書いたけども)、楽屋で知人が会いに行くのについでにくっついていったことがあるんだけど、コンサート後のお疲れのところとても気さくにお話しをしていました・・・と言ってもあたしは引っ込み思案だし音楽も詳しいことはよくわからんので後ろで指をくわえて「アー、オタカさんだー、ほんものだー」とか思いながら見てたんですけど。サインさえ貰わずにヘラヘラしてね。ははー。

しかし、2010年から新国立劇場の芸術監督さんですからね。いまさらながらだけど、英国ものを得意とされてるオタカさんだから、なんか色々と期待してしまうのだ。

で、曲のことだが。世の中のフランキスト様たちには笑われてしまうくらいフランク処女な私なんで、楽章ごとの印象からフランクに?語ってしまおう。

第1楽章 レント、アレグロ・マ・ノン・トロッポ
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の「そうでなければならないのか?」の動機が序奏に使われている・・・って知らねー。ベルギーなんだからフランス系な曲なのかと思ったらそんなでもなくてタワーレコードで流れてたらブラームスの交響曲かと思ってしまうほどドイツっぽい重い印象である。ごめん、わたしシンフォニストじゃなくて。でも、有名だから一応知ってるよこの楽章。

第2楽章 アレグレット
緩徐楽章。「これブルックナーだよ」って言われたら「ああ・・・そう・・・なの?」と思ってしまうかもしれん。地味だ。

第3楽章 フィナーレ、アレグロ・ノン・トロッポ
でへえ、この楽章も知ってるよ。循環形式(多楽章曲中の二つの楽章で共通の主題や旋律などを登場させることにより全体の統一を図るという手法)ということで「はー、そういう形式があったのか」と改めて思った次第。だってそんなの今や普通じゃん、って思ってたもんで。すいません交響曲はマーラー以降のしか熱心に聴いてないもんでな。んっ、尾高さんの盛り上げ上手!ブラヴォーと拍手が入る。いい演奏会だった。

余白には別の指揮者で(私の好物の)ショーソンの「愛と海の詩」が入ってるんだが、あんまり知らん歌手だし演奏も?なんで今回はスルーで(つか、この曲はフェリアー&バルビの印象がいくらなんでも強すぎるぜ)。

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2009年11月28日 (土曜日)

このマンガ家にマンガ化してもらいたいオペラ

オペラ続きで疲れたんで(へとへと)今日は何もせずぼおっと。ヒマなので(また下らぬことを)考えてみました。

このチョイスは、曲と「合ってる」というよりは私が「頭の中で想像すると味わい深い」と思うものが多いです。また、実はほとんどマンガ読まない人間なので(いまだに「のだめ」読んだことない)、作品読んだことないマンガ家も含まれています。しかもお気づきになると思いますが、メンバーが古いです(笑)。

なお、もっとマンガにお詳しい方はコメント欄で「こんなのどう?」的なコメント頂けると面白いかなと。(アニメ系やあんまりマニアックなマンガ家さんだと私ぜんぜん知らないのでスルーするかもです・・・あしからず。)

思いついた順です・・・。

利口な女狐の物語・・・相原コージ

ねじの回転・・・萩尾望都

ビリー・バッド・・・魔夜峰央

ピーター・グライムズ・・・北見けんいち

期待(シェーンベルク)・・・つのだじろう

カルメル派修道女の対話・・・楳図かずお

ムツェンスク郡のマクベス夫人・・・柳沢きみお

モーゼとアロン・・・横山光輝

サロメ・・・青池保子

エレクトラ・・・山咲トオル

青ひげ公の城・・・わたなべまさこ

カヴァレリア・ルスティカーナ・・・牧美也子

ヴォツェック・・・つげ義春

ルル・・・森園みるく

バラの騎士、アラベラ・・・手塚治虫

ボエーム・・・吉田秋生

トゥーランドット・・・ゆでたまご

アイーダ・・・細川知栄子

ドン・ジョヴァンニ・・・本宮ひろ志

アンドレア・シェニエ・・・池田理代子

ジャンニ・スキッキ・・・岡田あーみん

トリスタンとイゾルデ・・・長谷川町子

ニーベルングの指環・・・鳥山明

タンホイザー・・・永井豪

カラヴェラス郡の飛び蛙・・・吉沢やすみ

ホフマン物語・・・藤子不二雄

愛の妙薬・・・いがらしゆみこ

アドリアーナ・ルクヴルール・・・一条ゆかり

フィデリオ・・・和田慎二




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2009年11月27日 (金曜日)

可愛い花にはトゲがある。

会社の駐車場のお掃除をしていたら。まあなんて可愛らしい。

Pa0_0441_3 これから12月にもなるというのに、花壇にこんな可愛いお花が咲いていました。なんか凄い大発見みたいな気がする。誰も気にしてなかったかもしれない。
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が。よく見ると。

Pa0_0440 むぎゃ~。
何この茎のとげとげ。こんな可愛いお花ちゃんには似つかわしくない。
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例えて言えば・・・そうだなあ、ウエトアヤちゃんみたいな清純でかわゆい女の子の顔に、首から下はアーノルド・シュワルツェネッガーみたいな超ムキムキなボディがくっついてるみたいな。そんな恐ろしい違和感。

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えーと。それで、調べましたわ。
この植物の名前は「ハナキリン」。または「キスミークイック」。
トウダイグサ科ユーホルビア属、トゲを持つ多肉植物。トゲのある茎にはやっぱり毒があるみたいで、触ると皮膚炎になるそうな・・・というか、こんなの見たら絶対触らないべ。鉄条網に囲まれた箱入り娘ウエトアヤちゃんってとこか。「一人っ子同士の結婚は許さねえ」ってか。
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Pa0_0442 全体像はこんな感じです。いや~、こんな植物初めて見ました。ちょっとお勉強になりました。

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2009年11月23日 (月曜日)

新国立劇場・ヴォツェック

Pa0_0439_2アルバン・ベルク:歌劇「ヴォツェック」
トーマス・ヨハネス・マイヤー(ヴォツェック)
エンドリック・ヴォトリッヒ(鼓手長)
高野二郎(アンドレス)
フォルカー・フォーゲル(大尉)
妻屋秀和(医者)
大澤 建(第一の徒弟職人)
星野 淳(第二の徒弟職人)
ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン(マリー)
山下牧子(マルグリート)

ハルトムート・ヘンヒェン指揮
新国立劇場合唱団、東京フィルハーモニー交響楽団
アンドレアス・クリーゲンブルク演出

注)これから観に行く方は読まないで下さい~。

昨日に続いてのオペラ鑑賞である。二日続けてって正直言ってキツイんだが取っちゃったから仕方ない。ただ、ワーグナー二連ちゃんとかよりは全然マシ。
しかし・・・すごい楽しみにしてたヴォツェックなんだけど。どうだろう。うーん。12年も前に見た、シェロー演出のヴォツェックと比べる気もないし、「まー全然違うから」とか思って(かなりはりきって)臨んだんだけど、結局なんか・・・昔の印象をよっぽど引きずってるんだなあ私、と気付いたわけで。

えーと一言でいえば、今回のヴォツェックは「びちゃびちゃヴォツェック」である。舞台一面にお水が張ってあり、その上に箱型の室内がしつらえてあって、それがメインになったり奥まったりとかして舞台転換をしている。舞台装置とか衣裳とか、さすがドイツ製プロダクションという感じで色彩的に統一感があり、現代美術を見ているようである(日本人が作るとどうしてこういうふうにできないのだろう。歌舞伎はあんなにきれいなのに)。

で、演出家は「このびちゃびちゃの舞台を使って、じめじめした貧困さとかどん底さとかを表そう」とか思ったんだろうと思う(そうとも書いてあったし)。それはそれで成功してるし、しめたうまいこと考えたとか本人は思ってるかもしれない。

しかし、(私から見てだが)これがこの演出の最大のダメなところである。

舞台を水浸しにすることによって、出演者はみんなゴム長靴をはいて、滑って転ばないようゆっくりと登場する。または板の上に登場人物なり楽団なりピアニストなりが乗って、下で何人もの人が運んでいる。・・・ということですべて舞台進行がゆっくりとしたものになる。

ということで、アルバン・ベルクのこさえた音楽のいい面がぜんぜん死んでる。ベルクの音楽は舞台転換がすいすいと進むことに快感があるんだと思っているんだもん、私は。映画のフェイドイン・フェイドアウトのような感じ・・・たとえばヴォツェックとアンドレアスの場面から軍楽隊の音楽が急に入ってきて、マリーが登場・・・とか、マリーが殺されたあとにオケの大音響があり、それが終わってぱっと酒場の場面、とか気分いいくらいの舞台展開が・・・今回の演出にはない。まるで水中で行われているように(事実だし)ゆったりゆったりと進んでいく。

ぶっちゃけ面白くなかった。

他に気がついたこと。

・マリーの子供が結構活躍している。最初の場面から登場するから、大尉の「教会の祝福を受けていない子供」云々の話も子供は聞くことになる。子供っていっても設定的に結構大きいからわかっちゃうんじゃないかと。全体的にほぼ出ずっぱりで、テレビに出てる子供店長並みの働きである(わしはこんなオペラ出とうなかった~)。たまに水彩ペンキで壁に字を書いたりする。ヴォツェックにやじるしを向けて「←パパ」とか、失業者の集団の後ろで「お金」、そしてマリーに向かって「売女」と、もちろんドイツ語でな。

・マッドサイエンティストというか医者の役の妻屋さんはトーキョー・リングでおなじみのよいお声の歌手さんだが、考えてみると普通の人間の姿でお目にかかったことがない。いつも巨人とかな役なもんで。今日もすさまじいものがあった。大尉のへんな肉襦袢の衣裳とともに、なんか気の毒に思った。

・ヴォツェックのおかしな実験道具みたいなのに入ってた実験用ネズミさんは、ちゃんと生きてた。

・マリー役の人は全体的に顔の造作が大きい人で(目も口もでかい)、いかにも歌がうまそうな感じ(吉田美和タイプか?)。多少エロさが足りない気はする。浮気を反省するところは少しホロリときた。

・酒場の客の合唱団は男女ともハゲ、というか髪が薄いんだが。

・ヴォトリッヒはいつものよーに、声があんまり聞こえない。もう慣れた。

・アンドレアスの人は「おっ、きれいな声をしている」と感じた。

・マルグリートの胸は本物ではない。

・舞台上で使うマットレスは水浸しになったあとどうするんだろう。必死で乾かすのか、それともたくさん用意してあるのか。

・「アルバイト(労働)」と書いた失業者の人々がたまに施しのようなものに群がるのは・・・なんか身につまされるというか。現在の日本を見ているようだ。私だってこんな高い金払ってオペラ見てるけど、食費をなんとかものすごく切りつめてまでオペラを見るっていう底辺な生活を送ってるわけで・・・というわけでもうちょっと楽しいオペラが見たいんだけども(「じゃあ見るな」って言わないように)。

・だって、昨日の夕食なんかビーフステーキだぜ、一枚140円の。タイムサービスで意外と柔らかくて美味しかった。いつもありがとう業務スーパー。

・指揮者やオケについて、何か言うのは失礼に思う。この演出ではキビキビと曲を進めようと思ってもできないのかもしれないし・・・よくわからないが。ちゃんと音楽は進んでた。

・カーテンコールで、指揮者等もゴム長靴履いてたのがちょっと笑った。

・昨日のカプリッチョが懐かしかった。演出過剰とか思ってごめん。

・批評が厳しいのは曲への愛情の裏返し。

・拍手はたくさんだったし、ブーイングはありませんでした。ただ・・・帰り道の観客の皆さんはほとんど「?」って感じの顔でした。

・ヨーロッパから遠い異国の日本でヴォツェックが見られるなんてありがたいと思いなさい(←自分に向って)。

Pa0_0438Pa0_0437ツリーの前で、ヘブンアーティストさんが一生懸命曲芸をしてたんだけど、お金あげなくてごめんなさい。

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2009年11月22日 (日曜日)

二期会・カプリッチョ

Capriccio_thumbR・シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」
佐々木典子(伯爵令嬢マドレーヌ)、初鹿野 剛(伯爵、マドレーヌの兄)、望月哲也(作曲家フラマン)、石崎秀和(詩人オリヴィエ)、米谷毅彦(劇場支配人ラ・ロシュ)、加納悦子(女優クレロン)、大川信之(トープ氏)、羽山弘子(イタリア人ソプラノ歌手)、渡邉公威(イタリア人テノール歌手)、佐野正一(執事長)、他
沼尻竜典指揮/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
演出・装置/ジョエル・ローウェルス
(日生劇場)

ああ、観てきた。カプリッチョ。さっき観てきた。
明日が最終日だから、明日もし観に行く方はこの先読まないほうがいいかもしれぬ。ネタばれになるからね。私は誰の感想も見ないで行きました。

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いつものように二期会はダブルキャストだったんだけど、両キャストとも観るわけにもいかず、涙をのんで佐々木組キャストで。釜洞さんも好きな歌手さんなので迷った。クレロン役の谷口さんも観たかった。でも佐々木組はテノールの望月さん(戦争レクイエムで要チェック)、ソプラノの羽山さん(ワーグナーの妖精で要チェック)が出演するということでこちらに決定。

で、二期会「ワルキューレ」で演出をしていたローウェルスさんがまた演出をするということで「多分また何かやってくれるだろう」と思ったけど、今回はもっとやってくれた・・・ある意味「ワルキューレ」よりも。入口で配られたチラシの中に「演出家からのメッセージ」ってのが入ってた。「1942年。ナチス政権の勢力が頂点に達していた頃、80歳のR・シュトラウスは自身最後のオペラ『カプリッチョ』に取り組んでいた。」・・・と始まるこの文を読んで、あるCDを思い出した。ウチにある、以前このblogでもご紹介したリーザ・デラ・カーザのR・シュトラウス歌曲&オペラ名場面集のことである。

過去記事:ベーム・4つの最後の歌

晩年のシュトラウスの、死を意識した「四つの最後の歌」はもちろんのこと、それに続いて収録のオペラの名場面集も、聴いていると何故か戦後の歌劇場の廃墟の中で朦朧として歌っているプリマドンナの姿が頭の中に浮かぶ。シュトラウスの死後4~5年しか経ってない録音のせいなのか。

今日の演出はこのCDで聞く雰囲気がそのままであった。シュトラウスがこのオペラを作曲した時代を舞台にしましたという感じ。ということでナチスもでてくるわユダヤ人も出てくるわ。オペラという華やかな舞台を根源から覆すようで、例えばもしこの演出をドイツでやったらどうだったかな、一昔前だったらブーイングだったかもしれない。日本のお客様は結構こんな演出には慣れているので大丈夫だが。

開演。あの優雅な弦楽合奏の前奏は、荒らされた暗い室内から始まる。男性二人が入ってきて(詩人と作曲家?)、心配そうに荒らされた家具やら肖像画やらを見まわっている。そのうち室内がきれいになって舞台は明るくなる。
「ああ、そうなの。やっぱり今日の演出はナチス関係なのね?じゃあ、最後にナチスがどっと出てくるのね?」と始めは覚えてるんだけど・・・あとのほうになると(あまりに音楽が楽しくて)すっかり忘れちまうんだわ。

で、まあ細かいことは他の人のblogに書いてあると思うんで(逃!)、気がついたことをぽろぽろと。

・望月さんは本当にいい声なのでほれぼれする。日本の歌手でも稀有な美声なのでは、と思う。階段の上り下りにはくれぐれも気をつけなさいね。

・おじいさんがずっとお掃除をしている。お掃除してないときは寝ている・・・キュート。

・舞台上でみんなで食べてるチョコレートケーキとワインが凄い美味しそうだった。帰りに赤ワインとチョコケーキ買って帰ろうかと思った(買わなかったけど)。バレリーナの子供たちは舞台でマジ食いしてたのかな?歌手のみなさんはさすがに舞台では食べなかったみたいだけど。

・二人のイタリア人歌手、テノールはすごい太ってて、ソプラノは羽山さんだからとっても小柄。二人並んで歌ってると昔展覧会で見たパリの見世物小屋のレトロなポスターみたい(失礼?でも可愛かったのよ)。二人で目立とうと争いながら「アディーオ」なんて歌ってるけど、そのうちソプラノは(用意してた小道具で)服毒自殺をはかり(←演技)、倒れたあと上からナイフで自殺した(←演技)太ったテノールが覆いかぶさってきて、ソプラノ気絶(←演技)。いや~羽山ちゃん可愛いわいつ見ても。別キャストではテノール太ってないんで違う演出だったのかも?

・シュトラウスってどのオペラでも混沌(カオス)な場面を入れてるけど本当にカオスが得意みたいだ。音楽での混沌さを舞台でもちゃんと表していて、たとえばみんなが言い争っている間に、後ろで召使いのお兄さんたちがバケツリレー形式で食器を片づけてたのが面白かった。

・・・とこんな感じで楽しく舞台は進み、皆がチョコレート&ワインパーティから帰宅しようとしたその時、ナチスの皆さんがどかどかと入ってくる(アレー)。ああああ、詩人も作曲家も掃除のおじいちゃんもコートにはばっちりとJUDAの黄色い星マークが。女優さんもユダヤ人。劇場支配人は(不本意ながら)ナチの一員だったらしく、こっそり詩人と作曲家を逃す。

で、ナチの親衛隊が室内を荒らして去ったあと、月光の音楽。逃げ遅れたバレリーナの女の子が一人 部屋に入ってくると、一人だけ何故か残ってた若い兵士が。始めは女の子を銃で打つしぐさをするけれど、思い直して上着を脱ぎだして(何すんのさっ)・・・実は兵士はバレエダンサーだった! 月光の中、仲良く踊る二人。まるでバレエ版「戦場のピアニスト」。無理やり泣かせる演出家ローウェルスキター!!

そして100年後(←ウソ)。すっかりおばあちゃんになった伯爵令嬢登場。荒らされた室内の中で最後のシーンを歌う。若く美しかったマドレーヌも、杖なんかついてすでによぼよぼ。いまだに詩人か作曲家か迷ってる様子だが・・・とっくにどっちも死んでると思う。

って、ざあっとこんな感じなんだけれども(席遠かったんで細かい部分間違ってるかもしんね。ごめんね)結構面白かったし、月光の音楽のところでは(見事にローウェルスの策略にハマり)涙が出た。
券の売れ行きが危ぶまれてたけど思ったよりは・・・客席うまってたと思った。私の隣4席ほど空いてたけど。

沼尻さんの指揮はいつも通りがんがん盛り上げるし、うまいもんだと思った。佐々木さんはいつものように気品があって素晴らしかったし(日本のヤノヴィッツとか言ってもいいくらいだ)、他の歌手の方も喝采を受けていた。バレエの子供たちも可愛かった。

終演後、帰り道で「なんか、難解であんまりよくわかんなかった」的な事を話し合う女の人とか何組か見かけた。・・・つか、本当にこういう内容のオペラだとは思ってないよねえ? このオペラ本当はナチスなんか出てこないのよ。勘違いしないでねえ。

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2009年11月21日 (土曜日)

ロートレック・コネクション展

460pxhenri_de_toulouselautrec_019 Bunkamuraにて開催されている「ロートレック・コネクション」展を鑑賞。見に行くまで「コクション」かと思ってたので、近隣の金券ショップで券買う時も「ロートレック・コレクション一枚ください」とか言ってしまった。ロートレックの作品と、彼のお友達の絵を集めて展示しました・・・というのがこの展覧会の趣旨。

が、この手のアート系ポスターは、そもそもアールヌーボーや浮世絵影響系に目のない私はほぼ見倒しているので、「もうおなかいっぱい」感があり。あ、これ。またこれ。みたいな感じで見てた。(そもそもリトグラフの版画をやってたもんでな)

ロートレックといえば。

すごーく昔、まだ私がレコード芸術を買い始めた頃のカラー広告に、必ずロートレックの絵があった。たぶんレミーマルタンの広告だったと思う。子供ながらにオシャレな広告だな、とは思ってたけどいつも女性の顔の描き方がなんか気の毒な感じであんまり好きではなかった。これが彼の絵に出会った始めである、たぶん。

それと。

200pxphotolautrec_2  かなり前にテレビで、ロートレックの伝記映画「赤い風車」を見たことを思い出した。ロートレックってどんな人かあんまり知らんかったけど、小さいときに骨折したせいで身長が伸びなかったので、←こんなかんじの体型をしていたことをその時知った。演じてた役者さんは大人の俳優さんだったから、膝まづいて演技をしていたような覚えがある。

で、最後のほうでまた階段からすっころがり落ちてしまうんだけど、さすがにそのときは俳優さんは足を折ったまま落ちれないのでそん時だけは足を延ばして落ちてた・・・CGなんてない時代だからアレだけど、「なんかヘンなの」って思った。絵描きさんの映画らしく、黄色と赤を多用した画面はとても美しくてまるでロートレックの絵が動いてるような感じだった・・・が、なんとなく設定が「ブリキの太鼓」を思い出すものがあった。キーキー!

そんな感じで。みんなには(「ミューザ川崎」等で)毎度おなじみのロートレックでございますので、ここでは私の好きな他の登場画家について語ろう。

P0883 フランスのポスター作家としてはジュール・シェレが一番好きだ。光があたっているところにアラビアゴムを塗っておいて、あとで水で落としてそこだけ色が抜けるというリトグラフでは基本的な手法を多用しているのだけど、それが効果的。逆光を多用しているのもいいし、絵全体に躍動感があって踊っている感じがするのもいい。

あと、ポスター作家ではないけどエドゥアール・ヴュイヤールもなかなか好き。彼の絵も光が一点に当たってる感じがするから(そんなに詳しくないが)。大体私の好きな画家は光の効果が抜群な人が多かったりする。展覧会ではヴュイヤールが描いたロートレックの肖像画も展示されてる。

クロネコさんのポスターで有名なスタンランの絵も展示されてる。公式グッズのサブバッグを買う予定だったが、なんかやめてしまった。そういえば、最近「展覧会自体のポスター」って売ってなくね? お部屋に飾りたいと思っても買えなくて悲しい。

さて。
ボジョレー・ヌーボーが解禁ってことで、「別に酔っぱらえば安い国産ワインで十分」とか常々思ってる私ではあるが、まあ季節もんだしちょっと飲んでみた(ちょっとというわりには二人で一本あけたが)。

Pa0_0436 前から気になってた渋谷ワイン酒場
アウトレットで安くワインが飲めて、酒の肴も美味しくてリーズナブル。お店も値段設定のわりにはお洒落な感じで、今日行った展覧会の雰囲気にぴったり。音楽がシャンソンとかだったらなおいいのに、何故マイケル・・・ポウ!

ボジョレーは一本2千円ナリ。お店で飲む値段としてはかなり安いのでは。フルーティでとっても美味しかったでした。


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2009年11月19日 (木曜日)

マイケル・ジャクソン/THIS IS IT

公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/

今、話題の映画「THIS IS IT」を観てきた。全く観る予定はなかったのだが、友人に「全然ファンじゃなくても絶対観たほうがいいよ」と超オススメされたため、レディースデイを狙って水曜日に鑑賞。来週から忙しくなるんで私としては最後のチャンス。
気合いを入れてコンビニでおやつのパンを選び、「パン!茶!宿直!」とかいいながら品川プリンスへ。

普通の日の昼間なのに、品プリ映画館では珍しく前方2列をあけて満員。早めに行ったつもりが前から4番目でかなり画面に近いところで鑑賞。女性客が多い。

2009年6月25日に急逝したマイケル・ジャクソンが、ロンドンで実施予定だったコンサート“THIS IS IT”の何百時間にも及ぶリハーサルとビハインド・ザ・シーンの映像を使用した劇場映画『THIS IS IT』が10月30日、全世界同時公開。この映画は、いまだに謎の残るその死の直前まで、マイケルが行っていた猛特訓風景とその素顔を収めた貴重な映像の数々を基に構成。映画は、クオリティの高いデジタル・サウンドとHD画像で収録され(一部3D映像を駆使)し、あたかも観客が、実現されなかったロンドン・コンサートの最前列にいるかのような臨場感を味わえる。

・・・ということである。マイケルが老後の楽しみに撮ったんか。この映像をおうちで孫と一緒に見ながら「じーちゃんが若いころはこんなにダンスが上手だったんじゃ」とか言ってたのかなあ、長生きしてればな。

世界中のダンサーを集めて行われたオーディションではもちろんマイケルが立ち会ってたわけだけど、このたくさんの人数の中でなんとか目立とうと、なんとかマイケルと同じステージで踊ろうと頑張る若者を見ると(親類でもないのに)胸が熱くなる。そして、マイケルの死はさぞ無念だったろう。

映像はリハーサルということなので、当然観客がいない。歌ったり踊ったりのジャクソン一座を観ているのはスタッフのみ。なんかそれがすごく悲しい。寂しい。マイケルはこんなにがんばって世界最高のステージを作り上げようとしていたたくさんの人たちと楽しみにしていたファンのみなさんを残して、突然旅立っていった。人類史上最大の置いてきぼり。

マイケルは50歳ということで、50歳ながらダンスはやっぱりまだまだうまくて、若いトップダンサーたちと互角に張り合って踊ってる。でもやっぱり20代の頃のマイケルのキレのあるダンスに比べると、ちょっと「よいしょっと」感はある。でも・・・50にしては驚異的じゃないだろうか。

あんまり詳しくないながら、私がマイケルの歌で好きなのってかなり古い部類に入るんで(実は・・・モータウン好きなの)、最近の歌ってあんまり知らないんだけど(Black Or Whiteまでくらい)。そうねぇ、好きなのはジャクソン5のときの、I want you back とかかな。(映画ではマイケルはリハーサルということで全体的に声をセーブしているのが残念。これは仕方ないか。)私がマイケルで一番かっこいいと思う時代ってOff the Wallの頃かなあ。この曲で日本のバイクかスクーターのCM出てたんじゃないかな?確か。

↓この頃のマイケルが一番カッコイイ!
http://www.youtube.com/watch?v=Pvc9XBTfu6g&NR=1

あと、われわれの年代?でマイケルの一番思い出っていうのは何と言ってもTDLの「キャプテンEO」である。今考えるとルーカスとかコッポラとか凄い豪華メンバーで作ってたんだ。3D映像が飛び出してくるから、おっかない女王様が長い爪で迫ってくると、あまりに怖くて3Dメガネをはずしてしまったり、物が飛んでくるとよけたりとか。家帰ってトンガリコーンを指にはめて真似したりとか・・・しなかったすか? あのマイケルのダンスは最高にかっこいい。ああ、もう一回TDLでやらんかなあ。アレを見たことない現代の子供たちがかわいそうである。

キャプテンEO後半
http://www.youtube.com/watch?v=KP4sdeERC38&feature=related

で、映画ではステージで使う映像(モノクロ映画の中にマイケルが入りハンフリー・ボガートと共演したりするのとか、「スリラー」の新バージョンとか)も上映されて、もしマイケルが存命なら「えーこんなすごいことがステージ上で見られたんだなー(行った人は)」と思う。

この映画は舞台でやるおまつりごとやエンターテイメントのお好きな方は(マイケル・ジャクソンにあんまり興味がない方でも)かなり楽しめるものと思う。終演後、映画館でパラパラと拍手が起こったのもなんか久しぶりだった。

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2009年11月17日 (火曜日)

ザレンプスキ/ピアノ五重奏曲

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ユリウシュ・ザレンプスキ:ピアノ五重奏曲ト短調 Op.34

ワルシャワ五重奏団
コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(第1ヴァイオリン)
クシシュトフ・バコフスキ(第2ヴァイオリン)
ステファン・カマサ(ヴィオラ)
ラファウ・クフィアトコフスキ(チェロ)
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ)

(DUX0530)

過去記事:YouTubeで聴くポーランドの作曲家

地味~に探してたザレンプスキの五重奏曲のCDが渋谷にあった。DUXレーベルだからあんまり日本に入ってないのかなあって思ってたんだけど、今日「Z」棚に入ってた。

もしかしたら∑q|゚Д゚|pハッ。

タワレコの店員さんがこのブログをご覧になっていて、渋谷店に置いたらすかさず私が食いつくと思って入荷して下さったのかしら~(ほれほれ、なーんて)。それとも、意外とお問い合わせが多くて、入れて下さったのかしら~。

何でも構わないけど。

ともかく、この曲はいい。YouTubeに第一楽章しかUPしてなかったので「早く全楽章うpしろよ~、うp主~」とか思ってたんだがちっともUPされる様子もない。もう、待てなかったのでCD見つけて良かった良かった。録音も2005年と新しく、演奏もグー。

で。

まずザレンプスキという日本ではほとんど無名の作曲家について。

160pxjuliusz_zarebski_polish_compos ユリウシュ・ザレンプスキ(Juliusz Zarębski, 1854年2月28日か3月3日 -  1885年9月15日)はポーランドのピアニスト、作曲家。(以上、ウィキペディアより)

ザレンプスキは現ウクライナ西部の町ジトミェジュ(現ジトミル)の貴族の家に生まれ、ウィーンとペテルブルクで学んだ後リストに弟子入りし師の演奏旅行にたびたび同行(1875-1877)、1880年にブリュッセル音楽院のピアノ教授に就任、ピアニスト・作曲家としてヨーロッパじゅうで大活躍し、まさにショパンの再来というところでしたが、ショパン同様結核により31歳の若さで亡くなってしまいました。ショパンと異なり没後長く忘れられていましたが、近年研究が進み、ショパンの様式を継承・発展させながらドビュッシー以降のフランス音楽に見られるエキゾティックな語法を開発していた点も指摘されるなど、再評価が進んでいます。

参考HP
http://www.raymonda-cd.com/SHOP/CDB036.html

誕生日がテキトーなのはなぜなのかわからんのだが、カルウォーヴィチ同様早死に作曲家である。リストの弟子ってことだが、かなり有能なピアニストだったのだろう・・・よく知らんけど。早死にだったけど結婚はしてたようだ。早死にされて奥さん可愛そうである。

肖像画を見ると・・・こんな繊細な曲を書くような感じには見えない。なんか・・・頭髪が異様に多い人である。もじゃもじゃ・・・ちょっとあんたベートーヴェン? 山で狩りとかしてそうなワイルドな容貌。

他の曲を全く聴いたことがないので、この曲のみの感想だけれど、この曲は本当に素敵である。さすが「今日ポーランド室内楽作品の最も天才的な作品と評されている。」とされてるだけあるわ。・・・あんまり室内楽しらんので、この世の中には他に私の知らない傑作がたくさんあるのかもしれんが。

ルクーのヴァイオリン・ソナタや室内楽がお好きな方なら、気にいるかもなと思う。

第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 スケルツォ
第4楽章 フィナーレ

第1楽章は大変にメランコリックな感じで始まる。なんかショパンとかの「いかにもポーランドっぽい」悲しげなメロディである。しかし、どんどん音楽が明るく豊かになっていき、聴いてるほうもなんだか嬉しくてドキドキしてくる。ピアノがキラキラと輝いているように奏でられるので、さすがピアノの達人だった作曲家だな~と感じる。(なお、このCDはYouTubeの音源とは別演奏のようである。)

第2楽章は、ぞろぞろとゾウリムシが這いまわるような感じで始まる。なんかゾクゾク。でもチェロが豊かなメロディを奏で始めるとまたどんどん曲が明るくなっていく。またピアノがキラキラしてきて素敵。星が降ってくるようだ。

第3楽章はなんとなくリズムがお馬がパッカラパッカラ走ってくる感じ。ちょっとエキゾティックな民族音楽っぽい雰囲気がある(バルトークっぽい感じもする。)。

第4楽章は、出だしがなんでか第3楽章とほぼ同じメロディなんだけど。CDプレーヤー壊れたのかと思う。フィナーレということで第1楽章の回想とかあり、途中静かになったりもするが、また音楽的に朗らかにどんどん豊かになっていく。盛大に盛り上がってフィナーレ。

でまあ、やはり「マイナー作曲家」の常として「これなんとかっぽい」とかすぐに思い浮かんでしまうのであるが、この人が生まれたのが1854年で31年しか生きなかったことを考えると・・・もしかしてチャイコフスキーのピアノ・トリオとかは耳にしたかもしれないけど・・・少なくともこの年代だとバルトークはまだ作曲始めてないしね、ふむ(・・・で何?)。

で、このCDのカップリングはバツェヴィチ姐さんの同じ編成の曲である。また作曲家が年代的に異なるので、これについてはまた。

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2009年11月14日 (土曜日)

カルウォーヴィチ/オシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナ・他

ミェチスワフ・カルウォーヴィチ:交響詩「オシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナ」
リトアニア狂詩曲、「仮面舞踏会のエピソード」

アントニ・ヴィト指揮/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

(NAXOS8.570452)

こないだ買ったナクソス盤のカルウォーヴィチ。交響詩集の第1集である。ダイナミックなオケ曲好きには非常に親しみやすい曲ばかりなので、カルウォーヴィチの入門編としては最適であろう・・・まあいざ入門してもそんなに作品がないのですぐに制覇してしまうとは思うんだけど。

それにしても、この一曲目の交響詩の題名の複雑さが半端ない。
「オシヴィエンチモフ夫妻、スタニスワフとアンナ」って(Stanisław i Anna Oświęcimowie)絶対覚えられない。なんとなく、「イブラヒモヴィッチ」って名前が邪魔して忘れる。

ほんとに最近物忘れがひどくていかん。最近気になるポーランド人の作品のCDが欲しいと思ってもタワレコに行くと忘れちゃうんで、手帳につづりを書いておいて探せるようにしてる(ザレンプスキとか。店に置いてないけど)。クナッパーツブッシュとか、小さい頃に覚えた長い名前って絶対に忘れないのに、もう最近はだめだ。ちなみに「スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ」は子供の頃に30回くらい音読して覚えた。シマノフスキはその点いいな、日本人にはとても覚えやすい名前である。

で。

実際のところこのCDの曲は、想像がつく通りR・シュトラウスの作風そっくりである。とくにイブラヒモヴィッチ、じゃなくてオシヴィエンチモフ夫妻の曲はそうだ。華々しい冒頭から「あ~、ほら来たよ~」と思う。なんかここらへんの年代の作曲家ってたいてい若いころはR・シュトラウスっぽい。シマノフスキもそうだし、ディーリアスだって。そこから脱出して自分の個性が出てきてやっと世に出たり(出なかったり)するんである。また、ずっとシュトラウス(またはワーグナー)の亜流のままで終わってしまう作曲家はたくさんいたはずである。

私は、カルウォーヴィチの曲は「永遠の歌」ってシブイ交響詩で入ってしまったので、このオシヴィエンチモフ夫妻のブリブリなシュトラウス感あふれる曲がどうも・・・アレだ、手放しに喜べない(もちろんシュトラウスは大好きな作曲家だけれども)。わたしは「永遠の歌」の静謐な感じ、神秘的で内向的な感じのカル君が好きなんである。今のところ、「永遠の歌」と「復活交響曲」の第2楽章、ヴァイオリン協奏曲の第2楽章とか比較的ゆったりしたものがいいなあと思う。

このナクソスのCDの中では2曲目のリトアニア狂詩曲が一番いいなと思う。どっぷりとしたシュトラウス臭がさほどない。哀愁のあるメロディから始まり、中間の弦が静かに刻むところは大好き。

http://www.youtube.com/watch?v=5weYHnGFasY

3曲目の仮面舞踏会なんちゃらは、シュトラウスというよりは・・・なんだろう、コルンゴルトに近いかも。かなり甘甘な音楽である。ウィーンの色とりどりのケーキを思い出すような(・・・そんなに食べたいのか)感じである。この華々しい感じは「仮面舞踏会」を表して・・・いるのか?

つーことで、大体のシュトラウス好きはこのCDはハマるとは思うけれど、私からすればなんとなく第2集のほうが「永遠の歌」も入ってることだしもしかしていいかも~と思う。

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2009年11月13日 (金曜日)

カフェ・ウィーンのケーキ

P1110288 先日、テレビで「ウィーンは世界で一番住みやすい街」ってことで2時間くらいの特集番組やってた。「えー、世界一住みやすい街第一位はバンクーバーじゃなかったの?それって去年の話?」とか思いつつ。でも東京以外で私の大好きな街が二つも住みやすい街に選ばれているなんてとっても嬉しい。まあ、この2都市は旅行してて不愉快な思いを全くしなかったってのが大好きな理由かも。

で、その番組はVPOのコンマスのキュッヒルさんがめっちゃ出演してたし(奥さんが日本人で、ウィーンカツレツ作ってて美味しそうだった)、国立歌劇場の取材もふんだんだったんだけど、正直言って涙が出るほどウィーンに行きたくなるのは・・・ケーキを見たときである。ケーキって、現地に行かないと食べれないじゃないですか。まあ有名なザッハトルテは日持ちがするんでお土産にもできるんだけど、実はチョコケーキがそんなに好きでないんですね、私。もー、好きなのは何と言ってもムース系や、有名なアプフェルシュトゥルーデル系(アップルパイ)だね。

で、東京で唯一(たぶん)ウィーンっぽいケーキが食べられるのが「カフェ・ウィーン」で。日本橋三越にカフェが入ってるのだけど、昔は有楽町の国際フォーラムにも入ってたんだわ。残念ながら何年か前になくなってしまった。母親や友人など、誰を連れて行っても「美味しい美味しい」と喜んでいたものである。椅子とかも全くウィーンのカフェっぽくてかっこよかったしね。東京には言うまでもなく美味しいケーキ屋がたくさんあるんだけど、なんか・・・違う。ケーキっていうと自動的にウィーンのケーキを思い出してしまうため、東京のパティシエの作ったケーキはどうしてもフランス風に美しすぎて不満。味本位のやや素朴な形態のウィーンのケーキってあんまりないんである。

P1110289 で、用事があって日本橋に行ったのでカフェ・ウィーンのケーキを買った。少々高いんだけどどうしても食べたかったんで。アプフェルシュトゥルーデルとイチゴのムース。なんか昔はイチゴのムース(エルドベアなんとかトルテ)は三角の普通のケーキの形状だったんだけど・・・あれなくなっちゃったのかな?それとも売り切れかな。あれより美味しいケーキ、私東京で食べたことない。今日買ったのはまるっこいケーキ。ウィーンのケーキってだいたい三角か長四角で、あんまりまるいケーキなかった気がする。ムースのお味はとても美味しいけどちょっと空気入りすぎで、ふわふわしすぎでおなかにたまらない。2~3個行けそう。ふうむ。

P1110291 で、まあ有名なアプフェルシュトゥルーデルはやっぱり美味しい。普通におうちで作るようなアップルパイも大好きだし美味しいけど、ウィーン風に生地の層がすごーく薄くて何層にもなっているのは本当に美味しい。ウィーンで食べると添えられる砂糖なしホイップクリームがウチになかったので、普通に食べてしまった。

少し、ウィーンが近くなったような。でもやっぱりウイーンは距離的には遠い、遠い国である。.

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で。別件。

P1110290 東京二期会からお手紙が届いた。どうも、来るR・シュトラウスの「カプリッチョ」の券が(比較的お高いほうの席が)あんまり売れてないようで。シュトラウス愛好家の方向けに。でも、お手紙下さっても残念ながら、私はすでに(とっくに)買ってしまったのだね。

「カプリッチョ」、R・シュトラウスにしては「サロメ」や「エレクトラ」みたいなフルオーケストラの超ダイナミックさはないし、「バラの騎士」みたいなポピュラーさはないし比較的地味な題材だと思います。でも。シュトラウス好きとしましては、本当にいい曲だと思います。室内楽的なオケはしっとりとして心にしみます。最後のシーンの「月光の音楽」は美しすぎて心底泣けます。実力派の歌手さんたちの美声も、沼尻さんの熱い指揮姿も楽しみです。

「秋だし、たまにはオペラでも見に行って芸術に触れたいわ」と思う方、日生劇場で洒落たオペラはいかが?帰りは銀座で高級フランス料理を召し上がってもいいし(←よく知らんが)。または銀座「なまはげ」で一杯やりながら「なまはげショー」を楽しんでもいいし(←行ってみたい!)。何にしろおすすめです、是非是非お出かけ下さい。

http://www.nikikai.net/lineup/capriccio/index.html


で。

P1110292大手町駅で「30円ドーナツ」ってのぼりを見たのでついつい買ってしまった(5個で150円)。まだ食べてないけど素朴な感じで美味そう。芸術の秋も食欲の秋も私にとっては年がら年中の気がする。
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→なかなか美味しかったです。もっと買えばヨカタ。

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2009年11月 9日 (月曜日)

これな~んだ!?

この写真は何でしょう?

P1110286 .

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鶏のから揚げ?
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いえいえ違うんです。これは高野豆腐のから揚げ。

私の大好物の鶏のから揚げみたいなのが、高野豆腐でできるんです。なんて素敵なんでしょう。高野豆腐、100円ショップでも売ってるから安いよ。高野豆腐2枚もあればこんなにたくさんできるんだよ。

<作り方>
材料
高野豆腐 2枚
 
付け汁・・・醤油、みりん、酒、鶏ガラスープの素、ごま油、しょうがのしぼり汁、にんにくの擦りおろし(各テキトー)

卵1個、片栗粉、油

① まず、カラヤンのごとく目をつぶり、「おお友よ、これから作るのは高野豆腐ではなく、鶏のから揚げだ」と瞑想する。

② 高野豆腐を水に漬け(戻し方はおのおのの高野豆腐の作り方に従う)、やわらかくなったらぎゅっと水を絞る。

③ 付け汁を作る。その中に絞った高野豆腐をちぎって入れる。この時再度「これは高野豆腐ではなく、鶏だ」と頭の中で強く強くイメージしながらやる。間違っても包丁を使ってはいけない。考えるのではない、感じろ。

④ ビニール袋に移し、ぎゅうぎゅう押して高野豆腐の中に付け汁を染み込ませる。バルビローリのごとく、うんうん唸りながら強く優しく。

⑤ やや湿り気を残しながら(あんまり絞りすぎるとジューシーさがなくなる)ビニール袋の中でぎゅっと絞って水分を逃したあと、とき卵にくぐらせる。その後片栗粉をくっつけるようにまぶす。

⑥ フライパンに油を熱する。高野豆腐・・・じゃなくて鶏を、バーンスタインのごとく強烈な菜箸さばきで揚げる。焦げ目がついてかりっとなったら飛び上がりながら引き上げる。うぉっ!

出来上がり~~~♪

食べてみると・・・おお、なかなか鶏の味を再現しているではないか。美味しいぞ。

しかし・・・半分くらい食べているうちに「やはり・・・これは真似ごとでしかない。」と気付く。まるでバレンボイムの振るワーグナーのように、フルトヴェングラーの模倣でしかない(かな?)。微妙に歯ごたえが違う。

そして、別にダイエットもしてないし鶏肉だってさほど高いわけでもないのに、ここまでする必要はあるのだろうか?という疑問が頭の中をよぎる。空しい。

・・・とはいうものの。高野豆腐は体にいいし、メタボな方にはいいんじゃないだろうか。一度お試しあれ。

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2009年11月 8日 (日曜日)

大体2~3分でわかるかもしれないR・シュトラウスのオペラ

来る「カプリッチョ」上演にちなんで。「バラの騎士」と「サロメ」は過去記事参照のこと。よくわからないのは適当なんで違ってたら指摘して頂戴。

過去記事:大体2~3分でわかる基本的オペラ

グントラム
暴君の公爵を倒した騎士が罪を償うために巡礼の旅へ出る。

火の欠乏
火も愛もない生活はやっぱり困るなあと実感する話。

エレクトラ
憎むべき母とその愛人を弟に殺してもらい、喜んで踊り狂って死ぬ王女様。

ナクソス島のアリアドネ
喜劇と悲劇を一緒に上演したらこんなんなっちゃったぁ。

影のない女
不妊症の皇后が苦難を乗り越えて子供が産める体になる話。

インテルメッツオ
他愛ない夫婦喧嘩をオペラにすんな。

エジプトのヘレナ
夫婦が薬を盛られたり拉致されたりなんか大変そうなオペラ。

アラベラ
貧乏一家が大金持ちと結婚する娘によって救われる話。

無口な女
音に敏感なおっさんに若い嫁がやってくるがうるせー。全部甥の小芝居。

平和の日
長い戦争のあと敵と仲直りして平和の日。

ダフネ
男性恐怖症の娘が二人の男に求愛されて植物になってしまう話。

ダナエの愛
本当はお金持ちなのにみすぼらしいカッコで近づく男って何か韓流ドラマっぽくね?

カプリッチョ
詩人と作曲家に言い寄られて羨ましい未亡人の話。

ロバの影
歯医者がロバを借りて乗っててその日は暑かったのでロバの影に避難したらロバの主が「オレの貸したのはロバだけで影は貸してないぞ」と激怒し裁判してる間にロバは餓死・・・ってどんなオペラだよ全く。(未完)

31w99fb52xl__sl500_aa130_http://www.amazon.co.uk/exec/obidos/ASIN/B00000AFU4/boosehawke-21

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2009年11月 7日 (土曜日)

アバド/ヴォツェック


ベルク:歌劇「ヴォツェック」
フランツ・グルントヘーバー(ヴォツェック)、ヴァルター・ラファイナー(鼓手長)、フィリップ・ラングリッジ(アンドレス)、ハインツ・ツェドニク(大尉)、オーゲ・ハウクランド(医者)、ヒルデガルト・ベーレンス(マリー)、アンナ・ゴンダ(マルグリート)その他
クラウディオ・アバド指揮/ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン少年合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

過去記事:バレンボイム・ヴォツェック(97年)

ケーゲルのヴォツェック

ベーム・ヴォツェック

ミトロプーロス/ヴォツェック

もうすぐ、新国立劇場のヴォツェックらしいですね~。 (何故他人事)

Ko_20001667_chirashi_2  で・・・・・・・まあ楽しみなことは楽しみなんだけれど、こないだ新国のチラシの舞台写真を見たら、なんじゃこりゃ。なんか・・・もしかしてすごい前衛的なのかしら。ぱっと見はドイツ現代演劇っぽいなあ。ただでさえ音楽が前衛的?なのに、視覚的にも前衛的なのかえ。私はシェロー演出のしか見たことないからどうも想像がつかないや。

シェローの演出はとくに変わったことはしてないし、舞台装置もシンプルでわかりやすかったからね。どんなだろう、ドキドキ。(あと、そもそも演奏がちゃんと進むのかもちょっと心配。酒場の場面の合唱とか。杞憂か?)

そういえば、今日はなんか新国立で「オペラ・トーク」なるものをやったらしいですね。さっきHP見て気がついたくらいなので行かなかったけど。

で、ウチに何組かあるヴォツェックのCDの中の一つ、アバド盤は実は一番最初に購入したものである。国内盤だからちゃんと対訳ついてるしね。はじめはこの曲は対訳ないと辛いと思う。私が思ってるだけかもしれないけど、心構えとしてこのオペラは「演劇半分歌劇半分」と思ってかかったほうがいいかなと。

とはいうものの、以前は実をいうと(前にも書いたけど)このオペラが「ルル」と比べてあんまり好きでなかった・・・というか入り込めなかった、耳で聴く音楽だけでは。全然優美なメロディはないし、すごくとんがった印象だし。マリーが出てきて「ちんぶんちんぶん」言い出す所で初めて入り込んで行く感じだ。

ずっとそんな調子なままだったのに・・・(バレンボイムの)初ヴォツェックを見に行って、頭に拳銃で撃ち抜かれたかなくらいの衝撃を受けて(マリーが聖書を読む場面で大泣きまでして)帰ってきた。で、その時思ったのは・・・まず「ヴォツェック」は舞台で見るしかない。心から理解したいなら舞台で見るのが一番だなあと。見に行けば「ははあ、この曲が傑作と言われているゆえんはこういうことか」と気がつく。で・・・今年はそれができるめったにないいい機会なわけだ。

(まあ、耳で聴いてるだけで「素晴らしい!」って思ってる方もおそらくたくさんいらっしゃるとは思うんですけど・・・このオペラがよくわからんって人のために言うんだけどね)

あ・・・で、アバド盤でありますが。
こないだ亡くなった(うえーん)ベーレンスのマリーの歌唱が素晴らしい。実演で見たヴァルトラウト・マイアーは外見からして映画みたいに美人で色っぽくて「なるほどな」と思ったけど、ベーレンスのマリーは・・・なんというか。日本で言えば四畳半の安アパートで子供を育てながら細々と暮らしている生活感が外見的に漂っている・・・部屋にはちゃぶ台しかなくてさ、シミーズとか着てるんだよね。で、出がらしのお茶とか飲んじゃうんだ。
まあ、CDを聴くぶんにはあんまり容姿は関係ないけど。(ベーレンスはホントに息子を一人で産んで育ててたんだったっけ、今思い出した)

あと、私のアイドルのツェドニクはもちろんいいぜ。イカスぜ。

アバドの「ヴォツェック」は残念ながら日本公演は見なかったんだけど(あたしのバカバカバカ!ベーレンス出てたら絶対見てたぜ)、シンフォニックな感じでかなり聴きやすいかと。アバドはそもそも新ウィーン楽派得意だしな。ウィーン・フィルはお国ものってこともありやっぱりうまい。

・・・ということで、もしかして今回のヴォツェックで「何かよくわかんないけど付き合いで行かなきゃなんない、どーしよー(怯)」とか思ってる人もいらっしゃるかもしんないですが、そんなに恐れることはないと思う。たとえば・・・火曜サスペンスとか見に行く感じで大丈夫かと。ま、短いし(笑)。


・・・・演出にもよるけども。
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2009年11月 6日 (金曜日)

ホルスト/サーヴィトリー

ホルスト:「サーヴィトリー」 (マハーバーラタからのエピソード)
フェリシティ・パーマー(サーヴィトリー)
フィリップ・ラングリッジ(サティヤヴァーン)
スティーヴン・ヴァーコー(死)
リチャード・ヒコックス・シンガーズ
リチャード・ヒコックス指揮/シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア

こんばんは。

最近、なんか物騒な事件が多いですねえ。男からお金をだまし取って、そのまま天国に送ってしまうなんてねえ。中でも、あの例の事件の容疑者?ってお料理上手でブログをやってて、しかも愛用の鍋はル・クルーゼときてるじゃない。私とかぶっちゃうわ。えーと、でも私はあんなに太ってないから、外見的に。ちっちゃいから。

それにしても、なんかル・クルーゼが可愛そうだ・・・といつものようにル・クルーゼでポトフを煮ながら思う、今日この頃、皆様お元気ですか?。

(あー、私は夕べ、カルウォーヴィチのナクソス盤買いに行く夢見ちゃったわよ。どんだけ好きなのかしら~カルウォーヴィチ。)

本日は。世間一般には、あの「惑星」(だけ?)で有名なホルストの声楽作品・・・つか、オペラである。31分くらいの室内オケ伴奏のオペラ。登場人物は3人。合唱がたまにお囃子のように入る。

「惑星」を聴いて、「あら、他のホルストの作品も聴いてみようかしら」という人がこの作品を聴いたら激しく失望するのではないか。ダイナミックな管弦楽曲の代表選手みたいな「惑星」とは全然違う傾向の曲である。しかし、実際のところ(そもそも東洋神秘主義みたいな)ホルストの本当の姿はこっちなのかもしれない。

気分的にはブリテンの神秘的な室内歌劇に近い気がする。「カーリュー・リヴァー」とか。この「サーヴィトリー」は最初、あんまりおもしろくない。こんな短いオペラなのに、途中で聴くのやめてしまうのがしばしば。で、まあ少し我慢して聴いていると結構感銘深いというか、合唱の声とかが慈悲深いというかかなり引き込まれる。イギリス声楽ヲタにとっては神的存在の3人の独唱者の歌はかなり素敵である(我が愛するヴァーコー様はここでもちっともバス歌手のような気がしない。軽いテノールのようである)。この曲はホルストだと先入観を持たないで聴くのがよろし。とはいうものの、女声合唱の使い方は少しだけ「惑星」を思わせるところはある。

しかし・・・なんか曲が突然終わるので「え?」と思うんだけど。

この曲の筋書きは・・・よくわかんないがこんな感じだろう。
サーヴィトリーは、自分の夫にサティヤヴァーンを選ぶが、彼はあと一年の命であると予告されている。しかしそれを承知の上で結婚する。さしずめ「余命一年の花婿」である。そして死を予言された日に夫は倒れるが、サーヴィトリーの必死な努力によって夫の命は救われる・・・という話のようである、たぶん。

まあ、静かな秋の日に美味しいインドカレーでも食べながらこんな曲もいかが?ハヤシもあるでよ~というお話でした。あー、ハヤシライス食べたい。

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2009年11月 2日 (月曜日)

カルウォーヴィチ / 復活交響曲


ミェチスワフ・カルウォーヴィチ:交響曲ホ短調「復活」
イェジ・サルヴァロフスキ指揮
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 

過去記事:カルウォーヴィチ/永遠の歌

P1110281 先日購入したCD、カルウォーヴィチの唯一の交響曲「復活」(リバース・シンフォニー?)の感想。

復活交響曲は現在(入手できそうなものは)他はノセダ指揮/BBCのシャンドス盤とマクシミウク盤があるけれど、マクシなんとかはSACDで高いし、BBCてメジャーなオケと指揮者も捨てがたいが、このさいローカルものはローカルな演奏で聴いてみたくてDUXレーベルのサルヴァロフスキ指揮で。

2008年発売。録音が新しくかなりいい感じだ。ライブ録音みたいだけど雑音は少ない(ほとんどない)。なによりワルシャワ・フィルの力のこもった演奏が素晴らしい。ジャケットは紙箱入りでなかなかきれい。

で、どんな曲なの?ということだが。

第一楽章 アンダンテ、アレグロ(約18分)

第二楽章 アンダンテ・ノン・トロッポ(約11分)

第三楽章 ヴィヴァーチェ(約6分)

第四楽章 アレグロ・マエストーソ(約9分)

Mieczyslaw_karlowicz_2 遭難早死作曲家兼登山家カルウォーヴィチ(1876~1909)が25~6歳の頃に作曲した曲である。ベルリン留学中の作品ということで、眩しくなるほどの若書きである。青春の匂いがぷんぷんして聴いていて切なくなる。

曲の印象としては「チャイコフスキーっぽくもあり、R・シュトラウスっぽくもあり。でも全体的に青々しい雰囲気はマーラーの巨人を思わせる」という感じ。でも・・・ぜんぜん安っぽいとか幼稚とかそういうのではなく、聴かせどころが多く結構聴きごたえはある。ライブで聴いてみたいなあ(アマオケさんやってください~そんなに長くないし)。

第一楽章は、かなり暗めな感じで始まるのだが(ちょっと不安)、そのうちどんどん元気を取り戻してきて、聴いていてわくわくする。作曲者の敬愛するチャイコフスキーっぽいメランコリックなメロディが頻発してきて微笑ましい。

第二楽章は、静かな弦楽合奏で始まり、チェロ独奏が美しく胸に迫る感じがある(く~、泣けるぜ)。途中でやっぱりチャイコフスキーっぽい部分はあるものの、輝かしいファンファーレがあったりと盛りだくさん。

第三楽章は、スケルツォ楽章かな。短調だけどなんか元気な感じ。途中からゆっくりしみじみしたメロディ(マーラーっぽくもありチャイコっぽくもあり)。

続けて第四楽章はR・シュトラウスばりの重厚な金管のファンファーレがあり(ここ、一番の聴かせどころ)、なかなかかっこいいぞ。輝かしい楽章である。

まあ全体的に「ナントカっぽい」ばっかりだけれど、作曲家として個性が出るのはまだまだこれからだろう・・・だったろう(泣)。最後は結構ダイナミックに盛り上がり(拍手入り)、やっぱりなんか「巨人」を思わせる・・・名前は「復活」なのに。ああ、もうちょっと長生きしたら何曲も交響曲をこさえたに違いない。

19世紀末・後期ロマン派のオケ曲好きで「なんか珍しい交響曲ないかなあ」とか思っている方におすすめします。えーと、買ったあとまた一週間後に渋谷行ったら、また入荷してたけど人気あんのかな?(値段のわりに収録時間短いけど・・・。シャンドス盤はもっといろいろ入ってるみたい。)

↓山岳写真家としてのカルウォーヴィチの写真が見れるサイト。

http://tygodnik.onet.pl/354,21590,1,kompozytor
_na_nartach,karlowicz_kompozytor_na_nartach,
fotoreportaz.html

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