ハンドリー/ホルスト「惑星」
ホルスト:組曲「惑星」
セント・ポール組曲
ヴァーノン・ハンドリー指揮/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 アンブロシアン女声合唱団
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最近、うちから徒歩3分くらいのところに「99イチバ」なるものができた。まあ、ぱっと見は普通のコンビニなのだが大体のものは99円(+消費税)で売っている。肉とかお弁当とかは99円では済まないのでちょっと上乗せされているが、何にしろすごい安い。生野菜サラダだって99円(+消費税)で買えるのはすごい。
安かろう悪かろうというのではなく、肉なんかも別に普通に美味しい。ひき肉を買ってハンバーグを作ってみたけど普通に美味しかった。さすがサークルKサンクス系列である。
しかし、このお店で最も驚いたのは、たまたまバーゲンだったからかもしれんが、マイフェイバリット堅焼き煎餅である新野製菓の「ひとくち名作」が99円(+消費税)だったということである。湿気るものでなければ2~3袋買おうかと思ったくらい。普通は200円以上はするのである。素晴らしい。名作はマヨネーズをつけて食すと美味しいね。
しかし、感動ついでに買った「ロピア 絹ごしプリン」はいかにも美味しそうなパッケージだったがやっぱり今はやりのクリームプリンであった。一般的にはハイグレードな美味しさであると思う(この値段でバニラビーンズつぶつぶ入り)がやはり卵で固まったプリンが好きだ、私は。
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さて。「コスパが高い繋がり」ということでハンドリーの惑星。
昔このブログに記事としてこのCDは書いたのだが、初めの方すぎてみんな忘れてる。それではこの名盤がかわいそうなのでもういっぺん書いてみる。このハンドリー盤は定価2000円となっているが、当時いくらで買ったのだろう。今は亡き目黒駅ビルのCDショップの外の棚で「ロイヤル・フィルハーモニック・コレクション」として他の指揮者のCDとともにたくさん並んで売っていた(いかにも怪しげな風情)。記憶をたどると、一枚500円くらいだったかな~?
このCDを半信半疑で買って、あまりの演奏の素晴らしさに感動して翌日他のCDを買いに行った。ヴァーノン・ハンドリーっておっさん指揮者は当時知らなかったけど(英国音楽聞くようになる前の話)、彼の指揮でラフマニノフの交響曲2番とワーグナーの管弦楽集の2枚を購入(他にあったのかどうか記憶にない)。どれも鮮明で素晴らしい録音であったし、ロイヤル・フィルのうまさにもしみじみ感動した。どのCDもいかにも英国らしい気品あふれるロイヤルな演奏。
また、このシリーズの不思議なところは指揮者の名前がジャケットの右隅に申し訳なさそうにちっちゃくちっちゃく書いてあるところ。もっと堂々としていいのに。ハンドリーだって本国イギリスではEMIからCD出てるし立派にメジャーなんだから。
で、これを買ったころは全然知らなかったんだが、結構このシリーズを高く買ってる(値段じゃなくて価値よ)リスナーは多いってことがブログを始めてわかった。私も、このCD聴くまでは「惑星」といったらカラヤン/ベルリン・フィル(もっと前はウィーン・フィル)を普通に好きで聴いてたわけだが、なんかそういう指揮者との微妙な違い(何がイギリス的で何がそうでないか)がだんだんわかるようになった気がする。「説明してみろ」と言われてもわかんないけど。(簡単に言えば、N響吹奏楽がRVWを吹いて「うまいんだけど、なんかちげ~」と思うのに似てるかも)
(スター指揮者じゃなきゃやだ~って人は除いて)この曲の代表盤として文句なく挙げていいCDだと思う。弦によるセントポールの演奏も切ないくらい美しい。
現在はSACD Hybridで出てるみたい。
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コメント
このシリーズ、同じ内容がRPOレーベルでもタワーやHMVで売ってますが、当地ではこの装丁のを専ら本屋さんのCDコーナーで見かけますね。販売価格は元から315円の帯が付いています。SACD-Hybrid化されているものも激安ですね。
全く、どの演奏もクォリティが高くて吃驚です。
投稿: frosch | 2009年10月11日 (日曜日) 22時43分
>>froschさん
まったく、その通りですね。
投稿: naoping | 2009年10月11日 (日曜日) 22時53分
ハンドリーの惑星いいですね。
このシリーズはシモノフのハルサイも好きです。
投稿: 蜜 | 2009年10月12日 (月曜日) 01時12分
こんにちは。
激安盤大好きのワタシですが、このシリーズは指揮者名記載が無い(と思い込んでいました)ので、何やら怪しいと思い購入していませんでした。(もっと怪しいCDは買ってるくせに)
今度チェックしてみます。記事有難うございました。
投稿: golf130 | 2009年10月12日 (月曜日) 12時56分
>>蜜さん
そういえばこのシリーズ、シモノフのも結構あったかもしれませんね。ハルサイは元から苦手なので買いませんでしたけど。
>>golf130さん
確かに怪しさ満載ですよね。しかしクォリティは高いと思います・・・3枚しか聴いてないけど。日本人は英国の指揮者を低く見る傾向があるんでちっちゃい表示なのかなと思いました(でもシモノフはロシア人ですね)。
しかし残念ながら 最近私の行動範囲内では売ってないです。東京方面で売ってないかな。
投稿: naoping | 2009年10月12日 (月曜日) 15時04分
バルビローリがベルリン・フィルを振ってマーラーの9番を出すまで英国人演奏家の評価は低く、ロイヤル・フィルだってビーチャム死後は「昔日の面影なし」の一刀両断だった。当時は純真な少年で、人の悪口は素直に受けてしまう性質だったし、しかもその性質はゆがむことなく熟年、老年と来てしまっていたから、数年前、本屋でエリザベス皇太后がにんまり笑った写真の載った帯付きのCDを見ても、なんだかなあと思っていたものの315円に惹かれて、シモノフ(最近、題名のない音楽会に出ているのだろうか)の春の祭典、1812年(砲弾がスピーカーをまたがって我が4畳半を飛び交うんだな)、そして、バリー・ワーズワースのシエラザードと買ってしまった。
シエラザードはオーケストラの技掚を伺うには格好の曲で、知名度は低いけどワーズワース=ロイヤル・フィルハーモニーもたいへんよろしい演奏でした。
投稿: 面久院滅多坊 | 2009年10月12日 (月曜日) 19時26分
>>面久院滅多坊さん
おお、バリー・ワーズワースもこのシリーズに入ってたのですね。ワーズワースはハンドリーと同様日本ではあんまり知名度は高くないですけど、英国音楽を聴いている者にとってはレギュラーメンバーの一人です。うちにもブリスを振ったCDとかありますし、いい指揮者ですね。
日本の評論家はドイツ・オーストリア系の指揮者を有り難く思う傾向がありますね。まあイギリスの指揮者ばっかりことさら有り難く思う必要はないですが、ちゃんと演奏に接してみればいい指揮者がたくさんいるのに不思議な気がします。
投稿: naoping | 2009年10月12日 (月曜日) 20時04分
私もロイヤルコレクションに参戦。
この惑星が素晴らしく、私も昔に記事にしてますのでTBしました。
演奏もいいけど、録音もすごくいいでしょ、これ。
ハンドリーとシモノフはおかげさまでほとんど揃えました。
ロイヤル・コレクションとビールを比較してどちらを買うかといわれたら・・・・、うーん、ビールかも。
300円の価値もいろいろですな。
しかし、ビールは高い。ジョッキ1杯600円だもの!
やっぱ、CDか(笑)
投稿: yokochan | 2009年10月12日 (月曜日) 22時09分
>>yokochanさん
こんばんは。そうそう、このCDの記事を書いてらっしゃったのを見て「これを聴いていたのは私だけではなかったのか!」って思ったのでした。買った当時は「このハンドリーという指揮者は誰も知らないみたいだが凄い発見だ!」と思ってたんですけど。他の指揮者のは買わなかったのでシモノフとワースワースのは聴いてみたい気はします。
ビール買うんだったら私は家では金麦で十分ですわ。
投稿: naoping | 2009年10月12日 (月曜日) 22時17分
シモノフもワーズワースもですが、第九の指揮者は「レイモンド・レッパード」ですし、新世界は今をトキメく「パーヴォ・ヤルヴィ」ですヨン♪
シベ2やツァラ&ティル&ドン・ファンは「サー・チャールズ・マッケラス」で、展覧会の絵はジャン-クロード・カサドゥシュときたもんだ。
http://keepshop.jp/SHOP/287585/291704/list.html
↑ここや、CD屋よりはホームセンターとかの方がお目にかかる確率は高いかも。
投稿: frosch | 2009年10月13日 (火曜日) 00時23分
こんばんは。
絹ごしプリンですか、豆腐では無く・・・それはどうでもいいとして、「クリームプリン」ということはなめらかな口当たりってことでしょうか、しかも税込みで百数円ですよね。
想像してみるだけでもヨダレが出そうです(爆)
それはさておき、今回のハンドリー指揮の「惑星」・・・
『HOLST 組曲「惑星」(ヴァーノン・ハンドリー/ロイヤル・フィル)』《『KechiKechi Classics』より》
http://kechikechiclassi.client.jp/planethanley.htm
このWebページで紹介されている「4枚組970円」という激安(バッタもん?)CDにも入っているかと思えば、HMVとかでSACD仕様にて千数百円で出たりして、何だか差が激しい感を禁じ得ないところですが〔いちいち言うなってか…〕、当該Webページの解説によると、適度に荒削りでありながら英国調の理性的な仕上がりになっているとのこと《無茶な要約ですが…》。
この解説から想像してみるに、記事本文で書かれているように感動的で、しかも何処か面白そうな解釈の演奏のように思えるところですね《本当ならば買って聴くべきところなのですが・・・スミマセン》。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年10月14日 (水曜日) 01時29分
>>froschさん
情報どうも。
しかし、ホームセンターなどというものが近くにない土地なもんで・・・ふうむ。私はCDは手にとってあれこれ悩むのが好きなんですけどね。
>>南八尾電車区さん
「絹ごしプリン」はマニアの間では高評価のようです。でも私はコンビニ系でしたら「窯出しとろけるプリン」のほうが私は美味しかったです。(別にプリンマニアではないんですが)
さて、惑星ですが。まあ、私のようなド素人の文を読んで頭の中で色々想像するより、お聞きになってみたほうがいいと思うであります。プリンもだけど(笑)。
投稿: naoping | 2009年10月14日 (水曜日) 17時53分
ロイヤルフィルの駅売り怪しげな盤は、ヤフオクにも280円くらいで出ています。内容は玉石、とびきりの名盤から、とびきりの爆演……まで。普段のコンサートで聴けるくらいの凡演はあっても駄盤はありません。
ハンドリーの惑星もラフマニノフもとびきりいいですねえ。ただしワグナーは、カラヤンとかテンシュテットとかレークナーとかクナペルツブッシュとかマタチッチとか、フルトヴェングラーとか、名盤個性盤目白押しで、ハンドリーのはちょっと影が薄いです。
投稿: gkrsnama | 2010年11月17日 (水曜日) 23時40分
この駅売り盤、英国のコンクール優勝者とか、子供の方のザンデルリンクとかヤルヴィが入っていて、メジャーの有名どころに飽きた人にはちょっと注目です。爆演で有名なシモノフもありますよ。彼のハルサイ、そりゃブーレーズ1回目とかマルケヴィッチとか初演モントゥーとか、歴史に残る名盤とはいえないでしょうが、あまたある名盤と肩は並べます。まあちょっと外道ですけど。
投稿: gkrsnama | 2010年11月17日 (水曜日) 23時45分
>>gkrsnamaさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
このシリーズは先月30枚組でドカンと発売になりましたね。ラインナップをみると「これ、買っても全部聴くかなあ・・・」と不安になってしまうのですが、相当な高クォリティだというのは(私3枚しか持ってないけど)想像がつきます。この中では映画音楽の名匠カール・デイヴィスの指揮したバーンスタイン集とか欲しいです。
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(そういえばふと思い出したのですが、こないだ埼玉の奥地の巨大ホームセンターでこのシリーズがちょこっと並んでたのに、一緒に買い物してた姉夫婦に言いだせなくて通り過ぎてしまったことを今深く後悔・・・・。都心で売ってほしいです。)
投稿: naoping | 2010年11月18日 (木曜日) 22時01分