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2009年10月31日 (土曜日)

柴又途中下車の旅

P1110274 柴又に行ってきた。(姉夫婦につれて行かれたというのが正しい。義兄が寅さんファンというのは忘れてた。)

京成金町線って駅が3つしかないの。昔から不思議に思ってたけど、柴又があるかぎり、絶対に廃線にならない(と思う)。
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P1110273なんか、寅さんの銅像って朝見ても夕方見ても逆光なんですけど。なんとかなりませんかね。
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P1110260_2 駅のすぐそばにある、おもちゃ博物館。まあ、駄菓子屋である。中にはゲームコーナーとか色々ある。姉夫婦の旅の計画上、メインじゃないので、さら~っと流された。うう、楽しそうなのにな。

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P1110262_3  「寅さん」の舞台になった高木屋の前の通り。お店に入ってお団子食べたけど、やっぱりコンビニのお団子とは全然違う。美味しい。

柴又は学生時代一回だけ訪ねたことがあるけれど、こんなにこの通りはきれいだったっけか。寅さん博物館ができて、観光用にずいぶん改装したんじゃないかなあ。

学生時代に友達と行ったときは「とらや」で食事をした。そのときにあまりになんでも美味しそうだったのでいっぱい頼みすぎて残してしまった(一人でカレーとスパゲティとか頼んだ)。で、お店のおばちゃんに「おいしくなかった?」とか聞かれてすごい恐縮してしまったのを覚えている。

P1110265 帝釈天。 昔は彫刻とか普通に見れた気がするんだけど、現在はお金を払って見るみたいだ。美術館みたいになってた。

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P1110266 ところどころ、見事な彫刻を(ただで)見ることができる。色のない日光東照宮といった風情。

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P1110267 なんか、本堂の前でお水が出ているもの。なんかちょっとヨーロピアンかつチャイニーズな雰囲気がいい。

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P1110269 寅さん記念館の展示の朝日印刷所(の模型)。タコ社長いるかな?

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P1110270_2 昔の柴又の商店街の模型。ずいぶんマニアックに細かく作られてます。

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P1110272 唯一、私が語ることのできる第41作「寅次郎心の旅路」。寅さんが、たまたま知り合った仕事ノイローゼ気味の会社員(柄本明)に誘われて(湯布院とききちがえて)一緒にウィーンへ。(そういえば、寅さんは 何作目かにおばちゃんとおいちゃんを競馬で当てたお金によって、当時は大変高価なハワイ旅行に連れて行くってことで、このときパスポートを取っていたはず。結局旅行会社の人にお金を持ち逃げされてハワイ旅行はなくなってしまった。柴又界隈の人々に盛大に見送られたので、おいちゃんおばちゃんはお店に隠れて生活することに・・・と話すと長い)

マドンナの竹下景子さんはウィーンの現地係員の役。ウィーンで彼女の親代わりのような感じのマダム、淡路恵子さんの先立たれただんなさんの写真がオーソン・ウェルズだったり凝っている。

映画ではウィーン中心地の有名どころがたくさん見れるので、ウィーンに行く友人には必ずビデオを貸していた。 「ああ、この通りは歩いた!」とか思いながら見るのが大好き。トランジットのアムステルダム・スキポール空港も懐かしい。

P1110261_4 駅前のあんみつ屋「かなん亭」の店内に飾ってる、渥美清さんが訪れたときの記念写真。

(だがこのお店、あんみつのようなスイーツ系の他のメニューに鰻重とか焼き鳥やラーメンもあり、まあほとんどお食事処というか・・・私らにとっては全くの飲み屋。っつーことで、名物の天草ものはいっさい食べずに焼き鳥&ビールに終始。なんでも美味しかったでした。)

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東京スカイツリー工事中

P1110277 最終的には634メートルにもなるという、いま建設中の東京スカイツリー。今現在163メートル。今見たってずいぶん高い気がするけど、それでもまだ4分の1くらいしかできてない。どんだけ高くなるんだろう。

完成したら自立式鉄塔としてはキエフテレビタワーの385メートルを上回り第1位。自立式建築物としてはドバイのタワー(ブルジュ・ドバイ)の818メートルに次ぐ第2位。それにしてもどんだけ高いんだドバイ。

ちなみに、テレビで見てずいぶんでっかいなと思ったケルン大聖堂が157メートル、本当に見て「ひゃ~」と見上げたウィーンのシュテファン大聖堂の塔でさえ107メートルというから、こりゃずいぶん高い。ちなみに東京タワーが332.5メートル。

写真には写ってないけど、工事現場の方々がまるでアリのように小さく小さく見える。あんなに高いところで作業している人々はなんて勇気があるんだろう(慣れかな?)。事故のないようにお祈りしております。

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ふと思い出して追加。

Pa0_0431柴又の帰りに寄った話題の飲み屋、根室食堂。1階と2階は立ち飲み屋。3階は座って飲めるけれど5時すぎると混んできて、かなりきゅうきゅうに詰め込まれる。

何食べたっけなあ。焼き牡蠣、八角とほっけの刺身。イカ大根。なんか色々食べた気がするんだけど、となりの別のグループのオヤジたちが同じテーブルで接近して座ってきたので落ち着かない。まあお魚は鮮度はいいし美味しかったけど、これって・・・どうなの?
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Pa0_0432店内いっぱいの、手書きのお品書きは心はそそられるが、なんか落ち着かない(・・・耳なし芳一みたいで・・・)。バイトの女の子が一人で注文取ったり料理を運んだりしているのを見ていると、かわいそうであんまり注文したくなくなる。この忙しさでは、3人は必要だと思うんだけど。

なんかいたたまれなくて、お店を移動。通り挟んで向こうの香川・愛媛アンテナショップの2階「かおりひめ」へ。

写真はないけど、ここは刺身でも鯛の兜焼きでもなんでも美味しかった。お通しのサトイモの煮たのだって、普通は何でもない「きぬかつぎ」もなんて美味しかったことか(つか、どんだけサトイモ好きなんだ私)。じゃこ天もうなるほど美味しかった。席も普通のうどんやみたいな風情で落ち着くしな。香川なので、今度はさぬきうどん食べてみたいす。

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2009年10月28日 (水曜日)

皇室の名宝展-1期 国立博物館

Pa0_0430_2   休日に行ったらとんでもないことになってることを見越して、平日に鑑賞。まあさすがにとんでもないことにはなってなかったけど、やっぱり混んでることは混んでる。入場制限あり20分待ち。

でもまあ、おおよそ美術に興味のある方なら無理をして見に行く価値は十分にある。

今回の名宝展は1期と2期に分かれているんだけど、正直あんまり工芸品に興味がないので2期は行かないかもしれない。2枚セットで券買うとお得なんですけれども。工芸品と源氏物語絵巻と聖徳太子によっぽど興味がないと、べつにいいかなあと思う。源氏物語・・・読んだことないんだよね。現代で言えば携帯小説みたいな感じかなあ。(そういえば、今日見た1期にも源氏物語絵巻あったわね。永徳の)

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P1110259_4    まず。唐獅子図屏風(狩野永徳)のでっかさに心が躍る。15センチくらいの近さで鑑賞。さすがにこれは凄い迫力だ。一対の屏風の左はヒマゴさん(常信)が描いているが、やっぱり迫力の点でおじいさんには劣る。

で、まー、わたし的にメインの若冲だが。えーと、ぶっちゃけ今回は若冲だけの展示でも1300円払ってもいいくらいだった。今まで若冲をぽつぽつ見ることはあったけど、こんなに一室全部若冲の掛け軸なんて本当に壮観である。混んでるから見るのにすごく時間はかかったけど、これはもう大満足。鳥好き魚好き昆虫好き、ああもちろんお花好きにも大いにオススメ。こんなに細密に描かれた生物の絵というのも世界にもあんまりないと思う。イギリスの植物画もなかなか凄いけれども。

なんか若冲の絵って一種の呪いとか思い入れみたいなものが(一種の狂気というか)見る側にひしひしと伝わってきて・・・正直ちょっとコワイ。でもそれがいい。そして、絵を見てめったに涙ぐんだりしないんだけども、ちょっと涙出た。こんなに絵の中に入り込んで行けるもんなんだろうか。

有名な鶏や白いオウム(なんてカワイイ)、白鳳なんかももう目を留めて足を止めて(ごめんなさいすごい迷惑です私)めっちゃ見入ってしまった。あと、魚の絵凄かった、タコとかフグとか。カエルさんやムカデや小さなアリさんも可愛かった。生き物すべてを愛しているんだな、若冲って画家は。

で、そんなこんなでだいぶ堪能したあと次の部屋に行ったのだが、それからも巨匠の名作の嵐だったのに全然気が抜けてしまった。まるで精密な筆致で描かれた管弦楽
の大傑作をさんざ聞いたあと、気の抜けた室内楽を聴いたようなヘンな感じがした。おかしいなあ。大好きな円山応挙の虎ちゃんの絵でさえ、いつにもまして愛らしいトラ猫に見えてしまう。あんなに大きな絵なのに。クジャクもなんか普通。おかしいなあ。サカイホウイツだってもっとよくみたかったけど、正直もう疲れてしまっただ。

というわけで、これから行かれる方は若冲はあとにとっておいて、全部他の絵や工芸をご覧になってから最後に若冲部屋でゆっくりご覧になることをお勧めする・・・というかもー混んでてそんな都合よく行かないとは思うけどね。

(小栗判官絵巻と硯箱関係は見なかった。混んでてもう全然無理だったす。)

Pa0_0429_2 御即位20年記念 特別展「皇室の名宝―日本美の華」 
平成館 1期:2009年10月6日(火)~11月3日(火・祝)/2期:2009年11月12日(木)~11月29日(日)

http://www.bihana.jp/
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2009年10月25日 (日曜日)

YouTubeで聴くポーランドの作曲家

もしかして、日本ではポーランドの作曲家はあんまり知られてないのでは?と思ったので自分の備忘録のために(まずウィキペディアを見て)YouTubeで上がってて、名前の知らない結構いい感じ?のものをあげてみました。

ジョゼフ・アクロン(1886~1943)
ヘブライのメロディ
http://www.youtube.com/watch?v=ImIwpDCMC10&feature=related
普通にヴァイオリンのコンサート・ピースなのかも?

モイセイ・ヴァインベルク(1919~1996)
ピアノ・ソナタ第6番終楽章
http://www.youtube.com/watch?v=YWIwswUociY&feature=related
不思議な曲~

ユゼフ・コフレル(1896~1944)
弦楽三重奏曲(たぶん)
http://www.youtube.com/watch?v=ld-GEEE2gdA
ポーランドで最初に12音技法を採用したという作曲家。ナチスに抹殺されたが詳しい死因や場所はわかっていない。

ユリウシュ・ザレンプスキ(1854~1885)
ピアノ五重奏曲
http://www.youtube.com/watch?v=OEHZXAbctr4
けっこうこれはよい。有名なのかな?

ボグスワフ・シェッフェル(1929~)
トリオ
http://www.youtube.com/watch?v=NPwAYzRrez4
ポーランド現代音楽の父だってさ。

タデウシュ・シェリゴフスキ(1896~1963)
ピアノ協奏曲
http://www.youtube.com/watch?v=Wo0QAwX05zo
非常に聴きやすい。なんとなくハリウッド音楽っぽい匂いもする。ナクソス音源。

ボレスワフ・シャベルスキ(1896~1979)
トッカータ
http://www.youtube.com/watch?v=aZJS8wwSM78
ストラヴィンスキーっぽくてわかりやすい感じ。

フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(1859~1924)
ピアノ協奏曲第一番
http://www.youtube.com/watch?v=mG8QqiK04Wo
チャイコフスキー&リストっぽい?普通にいい。

ジグムント・ストヨフスキ(1870~1946)
オーケストラのための組曲
http://www.youtube.com/watch?v=EXrPHyafiP0
これは何風って言うんだろう?

カール・タウジヒ(1841~1871)
バラード「幽霊船」
http://www.youtube.com/watch?v=HmoJrORwPwE
なにこれ怖い。

ジグムント・ノスコフスキ(1846~1909)
交響曲第1番
http://www.youtube.com/watch?v=dXR9VZZJhII
ベートヴェンみたい?

グラジナ・バツェヴィチ(1909~1969)
管弦楽のための協奏曲
http://www.youtube.com/watch?v=XeGm6AXYEb0&feature=related
ポーランド初の女性作曲家。

ロマン・マチエイェフスキ(1910~1998)
レクイエム
http://www.youtube.com/watch?v=Ulv-TFY4ras
ピアノと管弦楽のための子守唄
http://www.youtube.com/watch?v=AssywvRMZ-0
シマノフスキが評価してるだけあって雰囲気が似てる。レクイエム全部聴いてみたい。子守唄も素敵。

カロル・ラートハウス(1895~1954)
カプリッチョ
http://www.youtube.com/watch?v=1FM9A_DSigk
シュレーカーの弟子。そういえば退廃音楽シリーズで出てたよね。

ルドミル・ルジツキ(1884~1953)
何かのアリア?
http://www.youtube.com/watch?v=yHPlex8bRw0&feature=PlayList&p=2235772D2761BF62&playnext=1&playnext_from=PL&index=21

テオドル・レシェティツキ(1830~1915)
英雄エチュード?
http://www.youtube.com/watch?v=DTcS1YKZDVI
リストっぽい。弾くの難しそう。

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2009年10月24日 (土曜日)

女殺薬地獄(おんなごろしくすりのじごく)

近松門左衛門/贋作

押尾屋学兵衛(おしおやまなべえ)は江戸でも評判の色男で、芝居と歌舞音曲に長けていた(たぶん)。だが美しい恋女房のお亜希とは子までなしたというのに、今や女郎のお香に入れあげており、放蕩の限りをつくしている。

<一幕目 六本木町長屋の場>
六本木の長屋。ここは表向きにはただの長屋だが実は腰巻問屋「桃屋」の女番頭お美佳が所有している売春宿である。自らの商売の陰でこの宿を使って、下働きの若い美女を将軍や大名などに斡旋したりして自分の問屋を切り盛りしていた。学兵衛はお美佳に気に入られており(キメ台詞 / 「学兵衛の顔は本当によくできてるねえ~)、この長屋を好きに使っていいとまで言われていたので、愛人との逢瀬にいつも使っていた。

学兵衛はいつものように六本木の長屋でお香と逢瀬の約束をしていた。長屋での合図は「来たらすぐいる?」である。学兵衛は南蛮渡来の不思議な薬を二人で使いつつ愛を交わしていた。南蛮渡来の不思議な薬はたった一つでもかなり効くのに、お香は二つも三つも飲んでしまうので、急に苦しみだす。学兵衛は取り乱し体のあちこちをもんだり触ったりしてみるがどんどん容体は悪くなっていくので、友人を呼びに行く。友人がやってくる。だが、学兵衛は世間では有名な役者(たぶん)なのでこの件が世間に知れ渡ってはまずい。ということで、友人は学兵衛を逃がす。友人が医者を呼ぶまでには一刻半ばかり過ぎており、お香は息を引き取っていた。

<二幕目 蕎麦屋の場>
学兵衛は仕事仲間と落ち合い馴染みの蕎麦屋に行き、何食わぬ顔で蕎麦を食べている。が、悪事が露見し学兵衛は召し取られる。
学兵衛の女房のお亜希は事の次第を知り、三行半を突き付ける。

(つづく?)

<出演>

押尾屋学兵衛

押尾屋女房 お亜希

押尾屋息子 りあむ

女郎 お香

桃屋番頭 お美佳

若い者 与助

若い者 万吉

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この演目のイヤホンガイド解説は高木秀木です。

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2009年10月22日 (木曜日)

風が強く吹いている 試写会

Getattachment1 試写会に久しぶりに当たったので出かけてきました。なんかブロガー(またはmixi会員)限定みたいな感じで、招待するかわりに自分のブログなり何なりに感想を書いてもらうのが条件だそうだ。

しかし、この映画の鑑賞対象年齢は10代20代女子な感じ(ウチの大学生の姪は喜びそうだ)だが、私のブログときたら、読者対象年齢は(おそらく)30代40代から・・・灰になるまでの殿方・・・である。だのに、こんなところに書いてはたして宣伝になるんだろうか。

とはいうものの、一応規定ですので感想を書いてみよう。

一言でいえば、たった部員10人の弱小陸上部が箱根駅伝に出るという話である。スポコンものである。見事に男の子ばっかり出てくるし、「この大学は勉強してないのか?」とか「女の子はいないのか?」とか数々の疑問が湧いてくる。でも、本当のところ運動部なんてそんなもんなのかもしれない。つか、私は美大しか知らないので駅伝って本当に全然関係ない学生生活を送ってきたんだわね。

駅伝なんて見始めたのここ2~3年だし。でも、2~3年でも見始めてて良かった。全然見たことなかったらきっとこの映画は楽しめないだろう。ちゃんとお正月に見る駅伝の再現に成功していると思った、画面で見る限り。いろんな大学の陸上部の人たちがたくさん出てるみたいだし、エキストラの人もいっぱい。かなり人海戦術な映画である。

Getattachment で、出演者だが、主演の二人のうち小出恵介くんはすでに映画やドラマにいっぱい出てるし(そういえば「JIN-仁-」にもお兄ちゃん役で出てる)CMでもよく見けるから知ってる。もう一人の主演の林遣都くんは初めて演技しているのを見たが、顔がずいぶん小動物系というか「オコジョ」とか「テン」みたいな感じである。今やってる「小公女セイラ」に出ているらしい(もちろん見てないw)。いや本当に可愛いな~と思う。ウチの姪は好きなタイプだと思う。

他は・・・えーと、アフリカ留学生役でダンテ・カーヴァーさんが出ている。ダンテ・カーヴァーって・・・ソフトバンクのCMのおにいちゃんである(ゴメンナサイノトウサン)。なんか山梨学院大学では普通にアフリカ人ランナーがいるから全然違和感ない・・・っつーか黒人さんってぱっと見年齢があんまりよくわかんないんだわね。

Getattachment2 なんか要所要所にキャストが豪華・・・陸上部の監督が津川雅彦さん。他はほんのちょっぴりずつ大物俳優が出てくる。はあ。和久井映見なんか出てたっけ?と思ったら声だけの出演。亀山く~ん(寺脇康文)がちょっとだけ出演、こんだけかい。

・・・ということで、「こんなんで駅伝なんか出れるか~い」と突っ込みを入れてみたくなるものの、映画は結構面白く見れた。さわやかな青春ものである。音楽が千住明で(こういう映画では珍しく)美しく静謐な感じで心に残った。ヘンに流行りな挿入歌を入れたりしないのが良かった。あと、ワンちゃん(柴犬)が可愛かった。

映画 『風が強く吹いている』 10月31日(土)全国ロードショー

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2009年10月21日 (水曜日)

ル スコアール管弦楽団演奏会のお知らせ

いつもお世話になっております、ル スコアール管弦楽団の定期演奏会のお知らせです。

過去二度ほど観賞させて頂きましたが、毎回意欲的なプログラムで素晴らしいオケでございますので、皆様お誘い合わせの上お出かけください。

ル スコアール管弦楽団第27回演奏会

日 時: 2009年11月22日(日)14:00開演
場 所: すみだトリフォニーホール 大ホール
曲 目: ニールセン/ヘリオス序曲Op.17
シベリウス/交響曲第4番イ短調Op.63
ショスタコーヴィチ/交響曲第12番ニ短調Op.112「1917年」
指 揮: 田部井 剛
入場料: 全席自由 1,000円

お問い合わせ:webmaster@lesquare.org

ホームページ
http://lesquare.oops.jp/

(メールすると招待券を送ってくれるようですよ。)

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大変申し訳ないのですが(考えてみたら)、思いっきりこの日はオペラとバッティングしてしまいまして・・・。すいません。またお誘いくださいませ。ごめんにょ。

過去記事:
ル スコアール管弦楽団 演奏会 (英国音楽プロ)
ル スコアール管弦楽団 アルプス交響曲

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2009年10月20日 (火曜日)

もしも、タイムマシンがあったら

JIN―仁 (第1巻) (ジャンプ・コミックスデラックス)
最近はじまったドラマで、「JIN(仁)」っていうのを見始めた。現代の脳外科医がタイムスリップして坂本竜馬のいる幕末の時代に行ってしまうっていうのなんだけど、結構面白い。ドラマではこれからおそらく、竜馬が暗殺されるのを阻止したりするんじゃないかな~と想像する。原作読んでないから知らんけど。

で、クラシック好きとしては自分がどの時代にタイムスリップしたいかな?などと考えたりもする。どう考えても日本の幕末はいやだな、クラヲタとしたら。タイムマシンがあって好きな時代と場所に行けるとして、どうせならヨーロッパで、何か歴史的初演とか、録音でしか聴くことができない遠い昔の指揮者のコンサートとかに行ってみたい。

または、若くして死んでしまった指揮者や音楽家の死ぬ直前に行って、注意してあげるとかさー。たとえば。

・カンテルリが飛行機に乗るのを阻止する。
・ヌヴーが飛行機に乗るのを阻止する。
・ケルテスに海で泳ぐなって言う。
・ヴンダーリッヒに階段には気をつけろと言う。
・ウェーベルンにタバコは外で吸うなと言う。
・デュ=プレに結婚は早まるなと言う。
・コンドラシンに巨人振った後ホテルに戻らずすぐ病院行けと言う。
・シノポリに「なんか顔色悪いし今日はアイーダ振るのやめといたら?」などと言う。
・ミトロプーロスに・・・以下略
・ジャン・バティスト・リュリに「指揮棒はもうちょっと細いのにしたら」と言う。

他に不慮の事故とかで死んだ人はいたっけか?

で。

タイムマシンがあったら行ってみたい歴史的コンサートは。

・マーラーの8番の初演
・「グレの歌」の初演
・ベルクのヴァイオリン協奏曲の初演またはウェーベルン指揮
・大騒動になった例の新ウィーン楽派コンサートで暴動に巻き込まれたい。
・ハルサイの初演に行ってどんなもんか現場を見たい。
・ベートーヴェンの第9初演が史実通りが確かめたい。
・フルトヴェングラーのバイロイト第9。
・ヴァルナイのメト・デビューとバイロイト初登場のリングが見たい。
・あと関係ないけど、本当にアルマ・マーラーってそんなに美人だったのかナマで見たい。

他にもいっぱい、細かく言えば色々あるけど大体思いつくのはこんなとこかなあ。


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2009年10月18日 (日曜日)

バーバー/ヴァイオリン協奏曲

アダム・リッポンちゃんカワイイわ。

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2009年10月17日 (土曜日)

サン=サーンス/サムソンとデリラ キング&ルードヴィヒ

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サン=サーンス: 歌劇「サムソンとデリラ」
クリスタ・ルートヴィヒ(デリラ)、ジェームズ・キング(サムソン)、ベルント・ヴァイクル(ダゴンの大祭司)、アレクサンダー・マルタ(アビメンク)、リヒャルト・コーゲル(ヘブライの老人)、ほか
ジュゼッペ・パターネ指揮、ミュンヘン放送管弦楽団、バイエルン放送合唱団

(1973年6月 ミュンヘン)

スケートのシーズンたけなわ?ということで、本日は「フィギュア・スケートで使われた音楽シリーズ」。
このオペラのバッカナールとか、デリラの歌う有名な「あなたの声に私の心も開く」とかいうアリアが何年も前からよく有名な選手が試合に使ってるのを見る。我が国の安藤ミキティも2007年だかにこの曲を使ってて、彼女の個性にはあってるなと思った。

オリンピックでも使うのかなこの曲。女の子はこういう華やかで舞台映えのする曲がいいよね、やっぱし。今度のオリンピックはバンクーバーで行われるから、ロシェットはカナダの選手なのでかなり地元の期待も大きいと思われる。(別件ですが、バンクーバーは南北アメリカ大陸では唯一旅したことのある都市なので大変楽しみな私であります。食べ物うまいし治安いいし大好きな都市です。)

ロシェットは、もちろん女性なんだけれどもなんだか凄い筋肉隆々な選手なので、2ちゃんねるの実況では「兄貴」とか言われていた。本当にテレビでみると凄いんである。ナマで見たらもっと凄いんだろうな。だもんでロシェットは「サムソンとデリラ」のうち、どう考えても美女デリラじゃなくて兄貴サムソン役と思えてしまう。オリンピックでは思い切ってサムソンの衣装で出たらどうだろうか、んなあほな。

ということで(?)、有名なオペラ「サムソンとデリラ」だが、「カルメン」とともにフランスのグランド(大げさ)オペラの代表選手みたいな感じである。・・・が、私は一回もナマで見たことがない(それどころか舞台のヴィデオも見たことない)。フランス語が苦手なせいかあんまりフランスものはうちにはCDないんだな、気がついてみると。

あらすじ・・・私もよくわからんので、ながーいとっても親切な解説書をテキトーにぶったぎってつなぎ合わせてみた。本当はもっとたくさんの人が出てくるはずである(なげやり)。

パレスチナのガザ地区。今も昔も戦が絶えないところである。征服されたヘブライ人たちが嘆きの歌を歌っている。その中で英雄のサムソンが力強く歌いだす。(中略) その時大寺院の扉が開いてペリシテ人の妖艶な美女たちが歌いだす。その中の一番の美女デリラがサムソンを誘惑する。(中略)サムソンはデリラの誘惑に抵抗したものの、ついに抗えなくなってしまう。ペリシテ人に捕えられ、その怪力の根源である頭髪を刈り取られたばかりでなく両目もくり抜かれ、投獄され石臼に鎖でつながれてしまう。(中略)ペリシテ人の勝利を祝う盛大なるバッカナール。サムソンはエホバの神に最後の願いを祈る。すると彼の祈りはかなえられ、ダゴンの神殿も轟音とともに崩壊し、ペリシテ人たちを一人残らず下敷きにしてしまう。めでたしめでたし。

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よくわからんながらもこのCDがウチにあるのは、他ならぬキング様がサムソンを歌っているからなんだけど、やっぱりフランス語を歌うキングは(イタリア語よりも増して)すごく違和感がある。なので普段あんまり聴かない。「ぬい~」とか「でとわ~」とか歌わんでほしい、キング様には。キング様は私にとっては永遠のジークムントとローエングリンなんだし。もちろん筋肉隆々の力強いキャラは彼にぴったりだから、カッコイイ歌唱には違いない。

ところで、「ヒーローを誘惑するエロい役」ということでヒロインはメゾ・ソプラノが歌っている。「サムソンとデリラ」はカルメンとともにメゾが主役の美女を歌える貴重なオペラである。だいたいさー、メゾやアルトは普段の歌劇場ではヒロインを苦しめる恋敵役か、女なのにズボン履いたりとか、または怪しい占い師とか地味な役が多いからね。

カルメンにしろデリラにしろ、発音がめんどくさいと思うフランス語で歌わなならんということで、メゾって結構気の毒な声域かと昔から思ってた(そんなでもないのかな?)。このCDでは一般的には「エロさ」とは無縁と思われる、ドイツの名歌手クリスタ・ルードヴィヒが歌っている。ベーム・ファミリー?の一人であるし、歴史に残る名歌手なんで歌唱は見事だ。あんまり普段の彼女(レオノーレとか)を思い浮かべなければそんなに違和感無い。でもやっぱり実際の舞台ではアレだな、ワルトラウト・マイヤーとか妖艶な外見の人が歌ってほしいな~と思う。

ところで、この曲はデアゴスティーニのオペラ・コレクションでDVDを発売する予定はあるんだろうか。何種類か映像はあるはずである。かなり豪勢でスペクタクルな舞台が想像できるので、ちょっと見てみたい気もする。

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2009年10月15日 (木曜日)

カルウォーヴィチ/永遠の歌

P1110255_2 ミェスチワフ・カルウォーヴィチ:連作交響詩「永遠の歌」他
チェスワフ・グラボフスキ指揮/
ポーランドのどこかの管弦楽団

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今回は、「早死にの作曲家シリーズ」及び「よく知らない作曲家をさも知ってるかのように文章にするシリーズ」である(?)。

このCDは、このブログを始めた頃渋谷塔で入手したが、細かい情報も得られないまま一度聴いて放置。今も別に確かな情報を得られたわけでもないんだけど(まあぶっちゃけウィキペディアくらいしか見てないんだが)。

DUXというポーランドのレーベルの一枚。カルウォーヴィチの作品の他はこのCDの指揮をしているグラボフスキというおっちゃんの自作自演と、シマノフスキの曲とバイルトってやっぱりポーランドの作曲家の作品がひとつ。

120px1 で、本日はカルウォーヴィッチって作曲家のことを「永遠の歌」って曲だけで語るという無謀な事になるわけだけれども・・・この曲は結構素敵だ。曲は3楽章に分かれている。

1.永久なる憧れの歌
2.愛と死の歌
3.永久なる生の歌

中では第2楽章?がとても好き。全体的に素直でとてものびやかな感じの曲である。

カルウォーヴィチ(1876~1909)という作曲家の肩書ってなんだか凄い。作曲家、指揮者、登山家、作家、写真家、ということである。彼は作曲家としてはとっても珍しい死に方・・・スキー中に雪崩に遭遇して死んだという・・・をした。33歳の誕生日を迎える前に亡くなった。おそらく山登りや山スキーによって楽想を得ていたのではないか(一曲しかしらんけど)。写真家としても本国では展覧会を開けるくらいの作品があるようだ。

年代的にはマーラーやR・シュトラウスとかぶっている感じである。同じポーランドの作曲家のシマノフスキよりはちょっと早く生まれた。で、早く死んだ。ポーランドの作曲家だけども、ポーランドの作曲家のイメージとしてありがちな「エキゾティックで神秘的な感じ」というのでもない・・・すくなくとも「永遠の歌」は。晴れやかで初期のマーラーみたいである。大変に聴きやすい。もっと色々聴いてみたいという気にはさせる。タワーでは30枚近く彼の作品のCDは入手可能のようだ。アントニー・ヴィットのナクソス盤とかノセダ指揮のシャンドス盤とかあるみたいだし(シャンドスは高いので経済的理由で買う予定はないが)

で。
このCDを指揮しているグラボフスキという人は作曲家で作品が一曲このCDに入っている(題名は「友人への歌」・・・とでも言うのだろうか・・・)。ジャケット写真を見るとなんかおっかなそうなおっちゃんだが、曲は「ギター協奏曲」といった風情で大変ムーディな感じである。

このCDのもう一人の謎の作曲家、タデウシュ・バイルトという人は、もっとものすごくよくわからない存在である。かすかな情報によると、どうも映画音楽も作っていた人だったらしい。ポーランドの「パサジェルカ」(1963)と「砲兵軍団攻撃中」(1962)という映画の曲をつけてるらしい。まあポーランドの映画なんてよう見ないしなんとも言えない。彼の名を冠した作曲コンクールがあるくらいだからポーランドでは有名な作曲家なんだろうな(憶測)。

収録されている曲(題名は、古典的なスタイルによる組曲「コラ・ブルニョン」・・・とでも言うのだろうか・・・)はなんというか・・・新古典的?というか。現代っぽくもありつつちょっとバロックっぽい感じもありとても聴きやすい。
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P1110254 スーパーに行ったら、メイトーのカスタードプリンが4連で148円にて売っていたので購入。

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P1110256_3 味は普通に卵が固まったような感じ。基本の味。もうちょっと濃厚な感じだともっとタイプなんだが・・・この値段ならかなりせいいっぱい。サイズがちっちゃいのでいっぺんに4つ全部食べれそうだ。

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2009年10月11日 (日曜日)

ハンドリー/ホルスト「惑星」

P1110253ホルスト:組曲「惑星」
セント・ポール組曲

ヴァーノン・ハンドリー指揮/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 アンブロシアン女声合唱団

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最近、うちから徒歩3分くらいのところに「99イチバ」なるものができた。まあ、ぱっと見は普通のコンビニなのだが大体のものは99円(+消費税)で売っている。肉とかお弁当とかは99円では済まないのでちょっと上乗せされているが、何にしろすごい安い。生野菜サラダだって99円(+消費税)で買えるのはすごい。

安かろう悪かろうというのではなく、肉なんかも別に普通に美味しい。ひき肉を買ってハンバーグを作ってみたけど普通に美味しかった。さすがサークルKサンクス系列である。

しかし、このお店で最も驚いたのは、たまたまバーゲンだったからかもしれんが、マイフェイバリット堅焼き煎餅である新野製菓の「ひとくち名作」が99円(+消費税)だったということである。湿気るものでなければ2~3袋買おうかと思ったくらい。普通は200円以上はするのである。素晴らしい。名作はマヨネーズをつけて食すと美味しいね。

P1110251 しかし、感動ついでに買った「ロピア 絹ごしプリン」はいかにも美味しそうなパッケージだったがやっぱり今はやりのクリームプリンであった。一般的にはハイグレードな美味しさであると思う(この値段でバニラビーンズつぶつぶ入り)がやはり卵で固まったプリンが好きだ、私は。

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さて。「コスパが高い繋がり」ということでハンドリーの惑星。

昔このブログに記事としてこのCDは書いたのだが、初めの方すぎてみんな忘れてる。それではこの名盤がかわいそうなのでもういっぺん書いてみる。このハンドリー盤は定価2000円となっているが、当時いくらで買ったのだろう。今は亡き目黒駅ビルのCDショップの外の棚で「ロイヤル・フィルハーモニック・コレクション」として他の指揮者のCDとともにたくさん並んで売っていた(いかにも怪しげな風情)。記憶をたどると、一枚500円くらいだったかな~?

このCDを半信半疑で買って、あまりの演奏の素晴らしさに感動して翌日他のCDを買いに行った。ヴァーノン・ハンドリーっておっさん指揮者は当時知らなかったけど(英国音楽聞くようになる前の話)、彼の指揮でラフマニノフの交響曲2番とワーグナーの管弦楽集の2枚を購入(他にあったのかどうか記憶にない)。どれも鮮明で素晴らしい録音であったし、ロイヤル・フィルのうまさにもしみじみ感動した。どのCDもいかにも英国らしい気品あふれるロイヤルな演奏。

また、このシリーズの不思議なところは指揮者の名前がジャケットの右隅に申し訳なさそうにちっちゃくちっちゃく書いてあるところ。もっと堂々としていいのに。ハンドリーだって本国イギリスではEMIからCD出てるし立派にメジャーなんだから。

で、これを買ったころは全然知らなかったんだが、結構このシリーズを高く買ってる(値段じゃなくて価値よ)リスナーは多いってことがブログを始めてわかった。私も、このCD聴くまでは「惑星」といったらカラヤン/ベルリン・フィル(もっと前はウィーン・フィル)を普通に好きで聴いてたわけだが、なんかそういう指揮者との微妙な違い(何がイギリス的で何がそうでないか)がだんだんわかるようになった気がする。「説明してみろ」と言われてもわかんないけど。(簡単に言えば、N響吹奏楽がRVWを吹いて「うまいんだけど、なんかちげ~」と思うのに似てるかも)

(スター指揮者じゃなきゃやだ~って人は除いて)この曲の代表盤として文句なく挙げていいCDだと思う。弦によるセントポールの演奏も切ないくらい美しい。

現在はSACD Hybridで出てるみたい。

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2009年10月10日 (土曜日)

24歳夭折・ルクーのピアノ曲&室内楽曲集

P1110250 過去記事:バイロイトで気絶した作曲家・ルクー

24歳夭折・ルクーの室内楽曲集


ギョーム・ルクー(1870~1894)のピアノ曲と室内楽曲を集めた、リチェルカール・レーヴェル(ロゴが手書きっぽいのがカワイイ)のルクー全集の分売。

以前から興味を持っていた作曲家のルクーだが(早死にという意味で)、今まで室内楽かピアノ曲かしか聞いたことがない。タワーのHPをざっと見ても、有名なヴァイオリン・ソナタか室内楽曲がちょろちょろとあるくらい。

ヤツは交響曲や声楽曲(アンドロメダとかいう)も作曲してるはずなんだが。このままずっと聴かないで我が生涯を終えそうな気がする。それとも海外の名も知らぬネットショップで買えたりするんだろうか(そこまでする気持ちもないんだが)。アマゾンで自分が持っている数少ないルクーのCDが中古で一枚一万円くらいするのを見ると、世の中は全般的にルクー不足なのかもしれないと思う。(まあこんなマイナーな作曲家のCD作るよりさー、もっと売れそうなの作るわな、普通。)

ルクーは小曲でこんなに美しいメロディを書くことができるのだから、もっと大きな編成の曲だったらきっと素晴らしい曲になるに違いない。・・・今のところ想像の域を出ないんだが。食べたことがないすっぽん鍋(奈良だか京都だかの老舗の)の味を想像したりするのと似ている。結構実際に味わってみると「なんだこんなもんか」って思うのかもしれない。すっぽん鍋っておいしいの?ところで。

そういえば私、まだ食べたことないものっていっぱいあるんだよねえ。鹿とか熊とかダチョウとか。こないだたまたま飲み屋で「くじらの刺身」が登場してきたけど、これは驚いた。美味しいね~くじらの刺身って。小学校のとき給食で出てたフライ(ほとんどゴム草履)とは全然違うのよ。でもそんなこと書くとどこかの動物愛護団体から抗議が来ちゃうからや~めた。

で。

本日のCDは1885年から1888年に(15歳から18歳だから、日本で言えば高校生くらいか)ルクーがこしらえたピアノ曲と室内楽曲を集めたものである。ルクーは1989年から有名なセザール・フランクに作曲を師事しているから、それより前のかなり初期段階の作品である。6歳から色々と楽器は習ってたみたいだったけど、当時は作曲は学校かどっかで習ってたんだろうか。ふうむ。

全体的にルクー独特ののびやかなメロディはあちこちで聴かれる。フランクに習う前からこんなだったのかと感心。形式はあるようなないような、なんとなく即興的にピアノを弾いているようなとても自由な感じがする。長さもまちまち。

しかし、聴いているうちにピアノ曲で「これってほとんどベートーヴェンの月光ソナタじゃね?」という曲が登場する。どんだけベートーヴェン好きなんだと。いや、真似したとかそんなのを超えててメロディほとんど一緒。まあ、まだガラスの10代ということで許してあげるけどさ。

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2009年10月 5日 (月曜日)

昨日行ったコンサート

P1110248 ごめんなさい。最初に言っておく。本当にごめんなさい関係者の皆さん。

感想書くの迷ったけどやっぱり正直に書こうと思う。

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この楽団はアマチュアだけど、一応入場料は必要なのである(千円~三千円)。たまに皇太子様も参加されることもあり、ニュースにもなるような素晴らしいオケ。今回友人経由でタダで回して頂いた(ありがとうございます)。

すっかり忘れてた、このオケ前に行ってるわ。

グレの歌で。

あの時の感想がそのまま、昨日のコンサートにもあてはまった。このオケの方々はみなさんお上手だと思う(私が言うのも偉そうでトンデモないけど)。この値段だったら、もっと色々と聴いてみたいなと思える。

しかし。

やはり私はこの指揮者の人とそりが合わないんだなあと思った。「1、2、1、2、」と拍子を取ってるだけみたいな感じがする。心から感動できるような、熱いものが感じられない。

「ラ・ヴァルス」(ドロリッチの曲)がこんなにも無味乾燥に響くのを聴くのは初めてだし。この曲のいやらしいくらいのねっとりとした官能性はどこへ。だいたいこれって最後はどんどん盛り上がる曲で「ブラヴォー」とかつい声が出ちゃうようなだと思うんだが、昨日はこの曲は終わってから「アレ?終わった?」みたいなパラパラ拍手が始まり、すぐ終わった。演奏会前誰か死んだのか?くらいの雰囲気。(あ、中川さん亡くなったけど、関係なさそー)

一般的にはもうちょっと盛り上げられる曲だと思うのに。まあ私が聴いてたのはバーンスタイン&NYPだったので余計そう思ったのかも。

二曲目の「くるみ割り人形」のようなバレエ音楽は私のテリトリーでないのでアレなんだが、バレエの舞台の演奏をよくされている楽団のようなのでそれはそうかな・・・と思った。安定したテンポで踊りやすいのかなあとも思った。よくフィギュアスケートのペアで使われるパ・ド・ドゥなんて奇麗でよかったす。

さて、休憩をはさんで今回のコンサートの目当て・・・のはずだった「薔薇の騎士」組曲。この曲はご存じの通り「薔薇の騎士」の音楽のよいところをつなげて作った曲である。シュトラウス・ファンであれば、心躍る曲である・・・はずだった。もう最初からあのホルンのソロ・・・あそこはマルシャリンとカンカンのベッドシーンだから無論、官能的なはず・・・だったんだが。やっぱり指揮者の方は「1、2、1、2、」と流している。

この組曲、実は改めて真剣に聴いた覚えがないんで もしかして、「組曲になっているってことで最初から最後まで同じテンポで振ってください」という作曲者の但し書きでもついているのかと思うくらいだった。

オクタヴィアンがゾフィーに薔薇を渡すシーンとか「ああ、ここで時を止めてしまいたい」と思うくらい素晴らしい音楽なのに・・・「薔薇なんてワテには何の関係もあらしまへん」と言わんばかりにざーーっと流された。一番よかったのは第3幕の酒場のシーンの音楽・・・ここは何の感情も入れないでもいいからね。

でも、曲の最後のほうは舞台の色々なシーンを思い出して背筋がぞぞぞっとしたけれど。あの感動的な第3幕の三重唱も・・・ウィーンや東京で見た舞台を思い出したけれど、やっぱり涙なんか出ない。

拍手はやっぱりパラパラで熱狂的でもなく(あー、終わった終わった的な)。でもやっぱりアンコール曲はやってくれた。なんだっけか(ショックであまり覚えてない)。

おそらく出演者の友人家族だらけの観客なのに(人は8割の入り)、このぞっとするくらいの反応の冷たさは何なんだろうか。他のアマオケでは大体ブラヴォーの嵐なのに(曲にもよるけど)。可愛そうである。私の前の席のご夫婦の旦那さんのほうは最初の曲が始まって3分くらいでずっと爆睡してた。イビキかかないだけマシだったけど。
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Pa0_0428 駅でみた、全身チョコレート色の山手線?。なんかレトロで可愛いので、写真撮ってしまった。チョコレートは明治。あ、私はロッテのガーナチョコが好きです。

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2009年10月 3日 (土曜日)

フィギュアスケートジャパンオープンを見て。

オリンピックに向けてとにかく、マオちゃんとユカリちゃんの選曲をなんとかせい。

ユカリちゃんに「火の鳥」は似合わん。同じストラヴィンスキーならユカリちゃんはお人形さんみたいな可愛らしい衣装で「ペトルーシュカ」を踊るのがいいと思う。

http://www.youtube.com/watch?v=g_2qbWVzxzw

マオちゃんには「鐘」みたいな重々しいお葬式みたいな曲は似合わない。もしラフマニノフだったら交響曲第2番の第3楽章がいいと思うな。ありきたりだけど。

http://www.youtube.com/watch?v=kbZYzoidkYU&feature=related

まあ、マオちゃんにしろユカリちゃんにしろ、第一希望はツェムリンスキーの「人魚姫」だけどな。

http://www.youtube.com/watch?v=tz6OSYcl1zg

以上。

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2009年10月 1日 (木曜日)

花畑牧場生キャラメルを食す。

ふと。

いつも思っていたんだけど、巷で話題の「花畑牧場の生キャラメル」ってのを、私は食べたことない。

常々、「あれは本当に言われているほど美味しいのか?」と疑問を持っていた。しかも、今まで私の周りにはあんな高いものを買ってきてくれるキトクな人はいなかったのである。このままでは、コレを食べないで我が生涯を終わらせてしまいそうである。

これは自分で買うしかない。

しかし、本当に850円なりの味がするんだろうか、たかがキャラメルで。花畑よりはるかに安価な森永ミルクキャラメルより、グリコのグリコより、不二家ソフトエクレアよりも美味しいのだろうか。はたまたヴェスターズオリジナルみたいに特別な存在なのだろうか。はてぇ。

P1110245 で、買ってみた。ネットだと送料が高いんで(たまたま渋谷で北海道物産展やってたの)デパートで買った。デパートだと親からしこたま貰ってた商品券が使えるしな。ありがとうママン。ついでに(ついでにしては高価だ)生キャラメルプリンも買った。

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いやあ、たけえ。キャラメル12粒850円とプリン400円て、どんな平安貴族かと。「カンロカンロ♪」とかマロは言ってしまいそうである。これは不味かったらタ○カを訴えるぞ。
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P1110246_2  で、まあ家に帰って食べてみた。まず生キャラメル。確かに美味しい。手はかかっている気がする。口に入れるとすうっと溶ける。すぐなくなる・・・すぐなくなるって、なんか持続力がない気がするんだが。長く楽しみたい貴女にはちょっと不満かもよ。
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P1110247 そして生キャラメルプリン。付属のスプーンつっこんで気がついた。「あ、コレだめだ私」

私は実は有名なパ○テ○の「なめらかプリン」があんまり好きでない。もっちりとクリームが固まったようなプリンはプリンではないのだ、私にとって。卵が熱で凝固した、おうちでオーブンで焼いて作ったようなプリンが私の好きなプリン。最初からこれは趣味ではなかった。しかもこのプリン、卵入ってないし。なんでぇ?

もう、私 戦力外っていうか。

そもそも、甘いものは酒ほどは好きではないから、これってすごいアウェイな感じ。一回も見たことないのに「フィガロの結婚」を語るみたいな、そのくらい無謀な感じだ。私、スィーツ語っちゃダメだ。

プリン、まあ不味くはないけど。あ、確かに美味しいです普通に。キャラメルソースの苦い感じが最初から全体に混じってる感じ。

でも400円だったら・・・ねえ。うちの近くのノスタルジックケーキ屋「ロマン」のプリンが3つ買えるぜ、ガチで。

・・・というわけで、コストパフォーマンス的には同じ物産展で買った「時鮭の切り身4切れ1050円」のほうがよっぽど優秀でございました、私のような酒好きには。値段のわりに美味しかったです、分厚かったし。今度はおにぎりにしようっと。



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