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2009年9月27日 (日曜日)

バーバー / ノックスヴィル、1915年夏

P1110243バーバー:「ノックスヴィル、1915年夏」
エレノア・スティーバー(sop)
ウィリアム・ストリックランド指揮/ダムバートン・オークス管弦楽団

「ドーヴァー・ビーチ」
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(baritone)
弦楽四重奏合奏

「隠者の歌」
レオンタイン・プライス(sop)
サミュエル・バーバー(piano)
「アンドロマケの別れ」
マーティナ・アーロヨ(sop)
トマス・シッパース指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
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私はあんまりアメリカの作曲家は詳しくないし、実はバーバーもあんまり・・・詳しくは知らない(ゲイ?だっけ)。ウチにあるまとまった録音はこのCDだけかも。バーバーっていうと有名なのはやっぱり映画「プラトーン」の曲「弦楽のためのアダージョ」なのかな?(そういえば、いまだに歌劇「ヴァネッサ」を聴いたことがない。ミトプーの廉価盤が出てるというのに・・・)

このCD、アメリカの往年の名ソプラノ歌手が共演してるわけだが(DFDは別にして)。

中でも一曲目の「ノックスヴィル」は名曲として知られている(のかな?)し、アメリカのソプラノが好き好んでやたらと録音してるようなので、結構たくさん録音はあるみたいだ。私の頭に思い浮かぶのはやっぱりもうちょっと新しいCDかも。ドーン・アップショウだったり、シルヴィア・マクネアーだったり、バーバラ・ヘンドリックスだったりするわけだが。うちに唯一あるのはぐ~んと古くて、曲の依頼者で初演者のエレノア・スティーバー盤よ(初演の指揮はクーセヴィツキー大先生)。

ウチのCDは輸入盤で解説書には歌詞もなんにも書いてない。まあどうしましょう。しかし、ネットで探したらなんとか対訳は見つけることができた。なんでもピューリッツァー賞取った詩に曲を付けたらしい。(ピューリッツァー賞が文学や音楽にも与えられるのって知ったのごく最近。写真だけの話かと思ってたんで。バーバーも「ヴァネッサ」で貰ってるらしい。)

「ノックスヴィル」は強烈にノスタルジックな曲である。14分と短い。歌詞の内容としては、夕方に家族みんなで家の前のポーチに集まって、ロッキングチェアを揺らしながら道行く人々を眺めつつ語り合う・・・古き良きアメリカの風景を描いたものである。雰囲気的には、アメリカ版「三丁目の夕日」みたいな。漂う空気はバニラやイチゴにオートミールの香り。商品名は出てないけどケロッグのコーンフレークとか食べてたのかな。絵で言ったらノーマン・ロックウェルの世界。

日本的にいうと、ちゃぶ台を囲みながら家族そろって今日学校であったことを両親に話す・・・みたいな感じか。漂うのは炊きたてご飯とお味噌汁と、たくわんと焼き魚の香りね、きっと。貧乏臭い・・・いや、日本食はヘルシーだ。

スティーバーという歌手は(私には、すごい昔のメトの名歌手という印象しかない)白人でジャケット写真で見るとお綺麗な方でさぞ舞台映えしただろうと思う。声は・・・清楚な感じというか味わいがあるというか。本家本元の強みかな。アップショウとかで聴いてみたいな。

「ノックスヴィル」以外の曲は残念ながら歌詞がわからないので(訳す気力も頭もない)言及は避けるけども、DFDにL・プライス、アーロヨときたらみんな(当然)お上手である。プライスの声は可憐でよい(キャスリーン・バトルを思い出す)し、アーロヨも堂々たる歌唱で素晴らしい。

 

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コメント

記事を読み終えて、「北米か!」のカテゴリで大爆笑しました。よく見ると、「南米か!」もあるんですね。

バーバーは、バヨリン協奏曲もお薦めですよ。10年以上前にDDI(当時)のCMで、アン・アキコ・マイヤーズが弾いてて、CDもそこそこ売れたと記憶しております。

投稿: frosch | 2009年9月27日 (日曜日) 23時55分

「ノックスヴィル」は最近好んで聴いてますね・・・バーバーのCDはNAXOSから出ている管弦楽作品集を持っているけど、二つの交響曲もなかなかの力作だし、協奏曲もおすすめです。

投稿: Masahiko | 2009年9月28日 (月曜日) 07時56分

>>froschさん
うーん、タカ&トシがTVから消えたらこのカテゴリー名も変えなきゃと思ってるんですけど(爆)。
ヴァイオリン協奏曲は、すっかり忘れてましたが実はCD持ってます。コルンゴルトとのカップリングで。シャハムの。


>>Masahikoさん
「ノックスヴィル」は普通にいい曲ですね。とりあえず協奏曲をもう一回聴いてみようかと思います。

投稿: naoping | 2009年9月28日 (月曜日) 18時54分

 トマス・シッパースの名前が懐かしい。NYフィルのバーンスタインの後釜はこの人といわれていたのに、47歳だっけ、夭折してしまって、これという決め手となる録音もないままだったから、小生も忘れていた。
 夭折指揮者というとケルテス、フリッチャイ、最近ではシノポリといるが、とにかく評価できる音源を残していて、例えば、モーツァルト、ブラームス、マーラー、ブルックナーのシンフォニーがあるけれど、シッパースというとオペラの主題曲集みたいなのと、プロコフィエフの5番シンフォニー程度の記憶しかない。バーバーがありましたか。バーバーだって、ついこの間までアダージョの一発屋イメージだったけれどね。
 シッパースがNYフィルを振った音源が、本当にあったのですね。噂だけではなかったのだ。

投稿: 面久院滅多坊 | 2009年9月28日 (月曜日) 21時49分

>>面久院滅多坊さん
そうそう、シッパースなんですよ。私も久しぶりにCD引っ張り出して「おお、シッパースだわ」って思いました。珍しい曲っぽいもんで他に比較はできないんですけど・・・大変熱のこもった素晴らしい演奏と歌唱でした。シッパースってイタリア・オペラの録音はたくさんあるみたいですけど、シンフォニックなものはあんまり残ってない気がしますね。才能があってしかもいい男で・・・肺癌だったそうですが、これからという時に早死に(47歳)はもったいないです。

投稿: naoping | 2009年9月28日 (月曜日) 22時36分

こんばんは。
この曲私好きですよ。
スラトキンがN響に来た時テレビで見たのが初めてで、美しい奥さんがソプラノでした。
お堅いN響からノスタルジックサウンドを引き出してましたねぇ。
コルンゴルト好きには、バーバーも一脈通じるところがあって、結構聴いてます。

この曲では、バトル&プレヴィン、ヘンドリックス&トーマスの二つを聴きますが、ご紹介の1枚は存在すら知りませんでした。
FDってところも面白いし、シッパースが良さげです。
シッパースはバイロイトにも出ちゃってますし、長生きしてたらマゼールあたりといい勝負だったかも。
「ヴァネッサ」は一度聴いたことがありますが、よくわかりませんでしたので、チャレンジしなくてはならない作品です。

投稿: yokochan | 2009年9月29日 (火曜日) 23時18分

>>yokochanさん
おお、スラトキンがN響で振っていたのですね。それは全然知りませんでした。これはアメリカの良心というかそんな感じの曲ですね。

このCDは、去年に新宿塔で見つけて「おお、こんなのがあったのか!」と購入しました。「ノックスヴィル」は全然聴いたことなかったので聴いてみたかったし、何よりF=ディースカウがアメリカ物って珍しいかな~と思いました。思いがけずシッパースってのもいいです。シッパースの奥さんもお綺麗だったらしいのですが、シッパースより先に亡くなられてしまったそうで・・・。

ヴァネッサ、ミトプーの廉価盤は渋谷塔では見当たりませんでした、残念。


投稿: naoping | 2009年9月30日 (水曜日) 19時07分

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