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2009年8月 8日 (土曜日)

ベーム/ワルキューレ

ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ジークムント:ジェームズ・キング
ジークリンデ:レオニー・リザネク
フンディング:ゲルト・ニーンシュテット
ブリュンヒルデ:ビルギット・ニルソン
ヴォータン:テオ・アダム
フリッカ:アンネリース・ブルマイスター
ゲルヒルデ:ダニカ・マステロヴィッツ
オルトリンデ:ヘルガ・デルネシュ
ヴァルトラウテ:ゲルトラウト・ホップ
シュヴェルトライテ:ジークリンデ・ワーグナー
ヘルムヴィーゲ:リアーネ・ジーネック
ジークルーネ:アンネリース・ブルマイスター
グリムゲルデ:エリーザベト・シェルテル
ロスヴァイセ:ソナ・ツェルヴェナ
バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:カール・ベーム
(1967年)

過去記事:ベーム/ラインの黄金

買ってからかなり放置してある、ベームのリング。これをほっといて他のリングとか平気で買ってしまいそうである、これはよくない。

で、なんで急にコレ思い出したかというと。

こないだYouTubeをみてたら、1967年のバイロイト音楽祭「ワルキューレ」の大阪公演の映像があったんで(前からあるが)最初から最後までみてみた。すごいこま切れで映像も白黒でものすごく見辛いんだが、やっぱり自分はワルキューレ好きなものでついつい全部見てしまった。これが日本初演らしい。

(現在削除)

ちなみに、同じ年の来日公演の「トリスタン」はビデオで持ってる。実家にあるのでずっと見てないけど。

この来日のときの「ワルキューレ」のキャストはなかなかよい。何と言ってもジークリンデ&ジークリンデのカッポーがジェス・トーマスとヘルガ・デルネシュというのが何よりもよい。まあ、キング様だったらもっと貴重なのになあとも思うけれど、何しろこのカッポーは見た目がよい。なんか二人とも昔のハリウッド映画俳優みたいだ。声楽的にも申し分ない。こんなワルキューレを生で観られた昔の関西人に嫉妬。

ブリュンヒルデ(ニルソン)を「トリスタン」公演のゴールデン・キャストにとられてしまったので、このワルキューレ公演のブリュンヒルデはアニア・シリアである。このアニア・シリアが私にはどうしても違和感がある。第2幕の登場のときに「何この若いオネーチャンは」と思うくらい貫禄がない。声楽的には・・・まあこういう若いブリュンヒルデもありかなあとも思うけれども。なんだか落ち着かないしぐさとか帽子の感じとか、サンダーバードの人形を思い出した。

・・・ということで、ヒマのある方はご覧になればよいかと。あ、指揮はシッパースです。

(まあコレ・・・衣装はなんだかヘンなんだけど。ジークムントはふんどしっぽいし。「トリスタン」のときもそうだけど女性のバストを妙に強調したドレスもキライ。アレのせいで実家では「トリスタン」のビデオをあまり見れなかった。ニルソンの衣装がトッテモ恥ずかしい)

で、まあこの大阪公演と同じ年の本家バイロイトでの公演がベーム盤である。キャストはアダムとフンディング役のニーンシテット以外は違う(戦乙女たちはどうか知らない)。デルネシュは残念ながらオルトリンデである。リザネク・ファンの方には大変申し訳ないが、私はキング様の相棒(?)であるレオニー・リザネク女史が(大熱演で素晴らしいとは思うが)声質的にそれほど好きではない。デルネシュのほうが好きかも(外見だけを言っているのではない)。ノートゥングを抜く場面でデルネシュもなかなか派手に叫んでるしな。

でまー、別にここでベーム盤が素晴らしいとか感想を述べるのは「何を今さら」という感じなんでやめとく。みんな・・・知ってるもん。ただ・・・印象として、テンポが速い。なんだかすぐ終わっちゃう。しかしベームの「トリスタン」もそうだが、さほどテンポを動かしたりしないのに、決して一本調子にならない。で、最後は感動する。何故?

あとキング様、カッコ良すぎて萌え死ぬ。

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コメント

 こんばんは。

 1967年の大阪における『ワルキューレ』ライヴが『YouTube』で公開されていること、今回のご紹介で初めて知りました。
 早速少しだけ視聴してみましたが、なんだか40年以上前の舞台に次第に引き込まれそうな感じがしました《タイムマシーン的な印象となってしまいましたが…》。

 それと『リング』のこと、スミマセン・・・実は私も見事なまでに”積ん読”してしまっています(汗)
 一時期、ワゴン・セール(というかバーゲンの類)で『リング』全曲盤(ボックス)を見つけては買ってしまい、都合4~5パターンは買ってきているかも・・・その中にはサヴァリッシュ盤もあったりします。
 少しずつでも聴かなきゃ、と思うのですが、現実には時間的なこともあってちょっと・・・イカンですね、本来は《うぅぅ…》。

投稿: 南八尾電車区 | 2009年8月12日 (水曜日) 01時24分

私、ジェームス・キングのジークムントが大好きです(*^_^*)
彼の悲哀に満ちた歌声は悲劇のヒーローにぴったり、ノー天気な(?)ジークフリートにはキングの声は合わないと思います。

後年、「アリアドネ」のバッカス、メトで歌っているソフトもありますが、声の衰えは否めず、「あちゃーやっちまったか・・・」って感じです。
全盛期のジークムント歌っている映像があればいいのに・・・。

ところで新国の「ヴォツェック」観ますか?
Sさんの「ルル」の大失敗もあるから、賭けなんですが、私は行く予定です。

投稿: えーちゃん | 2009年8月12日 (水曜日) 07時14分

連続失礼しますよ。

ベームのリングこそ、トリスタンと並んでワタクシのワーグナーの原典なのであります。
今思えば、貧乏サラリーマンの家庭で親を脅して、親戚まで巻き込んでしまって手にいれた初回レコードを見るたびに、親となった今、心が痛みます(笑)

you tubeにあるんですか!
なんだか、見ちゃうと頭の中に妄想で出来上がったヴィーラント・ワーグナーの演出が壊れてしまいそうで、怖い・・・。

投稿: yokochan | 2009年8月12日 (水曜日) 12時56分

>>南八尾電車区さん
ワルキューレの大阪公演の映像は以前トリスタンとともにヴィデオで発売されてたものと記憶するのですが(違ったかな?)、偉大なオペラ公演の映像って結構日本にだけ残ってたりするんですよね(デル=モナコのとか)。バイロイト音楽祭、海外公演は日本だけですからね(ウィキペディアによると)。

リング、4~5種類ですか(うーん)。サヴァリッシュ盤は録音も歌手も指揮もいいですから、聴いてあげてくださいね。私もベーム盤がんばります。


>>えーちゃんさん
いやあ、キング様のジークムントよりカッコイイ殿方は人類史上いませんよ(笑)。たしかにキングは悲劇っぽいものしか似合わないですね。ワルター・フォン・シュトルツィングとかも歌ってはいたみたいだけど似合わなそー。ピンカートンとか歌っても悲劇のヒーローみたいです。あれはあれでいいのですが。

キングの映像って「バイロイト100年」のリハーサルの以外みんなかなり年齢行ってからじゃないかなあと思うんですが。もし、来日公演にトーマスじゃなくてキングが来てたらもっと良かったのになあと思いました。トーマスもいいけども。

「ヴォツェック」行きますよ。しかし、今回は主役級が外人で実績のありそうな人たちだから大丈夫じゃないかなあと思います。大体、あの「ルル」の失敗はそもそも主役の・・・おや誰か来たようです。


>>yokochanさん
まいどです。
ウチはショルティの「千人」も買ってくれないような極貧な家だったから、ベーム・リング買ってもらえたyokochanさんちは奇跡のようです。当時いくらだったんだろう・・・。

昔のバイロイトの演出って、予算のせいかほとんどセットがないしとくに変わったこともしてないから、映像ご覧になってもそんなにイメージ壊れないんじゃないかなーと。因みに最後の「ヴォータンの別れ」は「あ、(昔の)ショルティのハイライト盤のジャケットと一緒だ!」とうれしくなってしまいます。カラーで見たいです。

投稿: naoping | 2009年8月12日 (水曜日) 22時31分

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