パーテルノストロ/ブルックナー交響曲全集(買っただけ)
ブルックナー:交響曲第0番~9番、テ・デウム
ロベルト・パーテルノストロ指揮/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
あたし、デビューすることにした、ブルックナー。(きらーん)
今度の飯守先生の7番のコンサート、行くことにしたんだもんね。 安いし
人生初の生ブルだわよ。信じられないでしょ?
有名な?「ロマンティック」だって聴きに行ったことないんだわよ。
でさ。
私、ブルックナーのCD二つしか持ってない。
フルトヴェングラー指揮の4番と、ジュリーニの8番ね。
フルヴェンの、あまりに古くて盤が死んだかも。
そんでもって、7番ってこないだ教育テレビで聴いて「なんだかいけそうな気がする~」と天津木村みたいなことを思ったんだわ。
当然CD持ってない。
だもんで渋谷塔に行った。
一番安そうなティントナーにしようと思ったらなんだか棚になかった。在庫切れか?
恥ずかしい。店員に聴くの恥ずかしい。ティントナー500円だもんな、確か。他のにしょう。ど、どれに?
うわー。
なんか、自分の庭であるはずの渋谷塔が、いきなり大海に見えた。これがもしワーグナーだったら、マーラーだったら、シュトラウスだったら、いやいや英国音楽だったって、そのへんの初心者の女の子が店内で路頭に迷っていたら、優しく指導してやれる自信がある。
しかし。
ブルックナー、いきなり初心者。
マタチッチとかチェリとかムラヴィンスキーとか選んどけばいいのだろうか。なんか、それってツウっぽいぞ。かっこいい?
それとも、普通にベームとか、カラヤンとか、ハイティンクとかでいいんだろうか(あるのか?)。
店員に聴くのも恥ずかしい。「あのう、ブルックナーの7番買いに来たんですけど、いっぱいありすぎてわからない・・・」
このあたしが、そんな質問できない。今さら無理。
いやいや、ここの読者の方だったら、
「そんなの簡単だ。アンタの一番好きな指揮者にすればいいじゃないか。バルビローリとか買っとけ。」と言われるかもしんない。
私も考えた。バルビ手に取ってみた。だが。
高い。
予算は(一枚で)1200円くらいまでと見積もってきたので、一枚3000円近くするのなんか買わない。しかもライブだし録音やや古いし。初心者にはどうなんだ。
とか色々店内をぐるぐる(別にブルックナーの場所は一つなのだからぐるぐるする必要はないんだけど)小一時間徘徊していたんだが、とあるセットが沢山積んであるのに気がついた。
おお。
全集で1790円とな。11枚。しかもテ・デウムも入ってるぞ。録音も新しそうだし。
しかし。だれこの指揮者。パーデンネン?
オケも地方2流オケっぽいし(知らないけど)。
まあ、全部聴けるのであれば、この値段ならば損はないだろう。CDがたくさん入っていて楽しいしね。(しょーゆーこと?)
おうちに帰って、さっそく7番から鑑賞。ふむ、録音は悪くない。教会でのコンサートの収録だから残響が長くて気分がいいね。
指揮者の解釈とかテンポのこととかわからない、初心者だからな。演奏は普通にいいと思う。全部聴いたわけではないけど。
しかし。
このオケはうまくないな。ライブだから仕方ないけどなんかたまにヘマしてるな。あたしでもわかる。それと、演奏には関係ないけどお客さんの咳が・・・なんかな。そしてたまに(7番じゃないかもしれないけど)指揮者のふんふんいう鼻歌も入っている。鼻歌or唸り声で許せるのは好きな指揮者だけだ、私は。
うーん。
まあ、この値段だからこんなもんなんだろうな。いやいや、本当にありがたいです。全部聴きますよ、がんばって。鑑賞には十分耐えるクォリティです。(それに、こんなこと言うのもなんだが・・・日本のオケを聴きに行く予習だし。ベルリン・フィルとかウィーン・フィルとかだとキツイかも)
あ、ネットで買うともっと安いです。
でも。
やっぱり(ちょっと高くても)バルビローリにすればよかったかなあなんて思いながら、今これを書きながらバルビローリ指揮のシベリウスの1番聴いてます(えー?)。やっぱり好きな指揮者で聴くのが一番ね。
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コメント
高校生の頃、朝比奈さんの最初の全集(LP)でブルックナーにはまった白夜です。
いやー、話題のパーテノストロに行きましたか。破格のお値段のせいもあって、HMVでは驚きの高評価を受けてますね。ちょっと聴いてみたいような、そうでもないような・・・(笑)
教会でのブルックナーといえば朝比奈さんにも東京カテドラル・ライブとかいろいろあって、中でも聖フローリアンでの7番は記念碑的な名演とうたわれていますが、オケ(大フィル)はやっぱり下手です(笑)それでもなんとなく心地よく聴けてしまうのは、教会の独特の音響効果とブルックナーの音楽のマッチングの妙でしょうか。
この際ぜひとも、飯守さんのコンサートまでブルックナー漬けの日々を過ごしてみてください。そして当日はブルックナーをご堪能ください。わたしも飯守さんの7番、とても楽しみにしております。(しかしMUSA川崎の音響は教会とは正反対だな)
投稿: 白夜 | 2009年7月25日 (土曜日) 00時36分
バルビから始めなくて正解だったす。
投稿: Dowland | 2009年7月25日 (土曜日) 02時17分
昨晩は大雨の中夜勤、前の道路が池になってましたよ(lll゚Д゚)
ブルックナーでしたら3番以降の交響曲はヴァント、2番までの交響曲はスクロヴァチェフスキのCDで聴いてます(00番と0番を含めて)。この話題のCD、8番のみ聴いてみたけど、やはり教会の豊かな響きがあだになってるみたいで、ぼんやりした感じでしたね。いろいろ聴いて思うけど、やはりある程度すっきりしている方が聴いていて疲れることがないですね。8番と9番に関してはシューリヒト&ウィーン・フィル盤が特に素敵ですよ。
ハイティンクはコンセルトヘボウ管弦楽団と全集を録音して、ウィーン・フィルとも全集録音を進めていたけど途中で中止になったみたいですね・・・チェリのブルックナーは、他の指揮者の演奏をいろいろ聴いた上で聴いてみることをおすすめします。聴いてみた印象は、「やはり実演の方が何百倍も素晴らしいんだろうな」ってとこですね。
ブルックナーでしたら僕が指導しましょう(笑)。
投稿: Masahiko | 2009年7月25日 (土曜日) 11時01分
>>白夜さん
そういえば朝比奈さんのは、「日本人アーティスト」の棚にありましたなあ・・・。
パーデンネン・・・違う、パーテルノストロの盤は「すごい名演」ってわけではないですが、これから聞く人の道しるべにはなる気がします。(ただ・・・私まだ曲の区別があまりつかないです、シベリウスみたいに)
とにかく、ナマで初めて聴くブルックナーは楽しみです。しかも飯守先生なので。
>>Dowlandさん
そうですか・・・よかったです。(?)
>>Masahikoさん
そう、コレぼんやりした録音ですね。BGMにはいいかと。
ブルックナー指導ありがとうございます。参考にさせていただきます。ただ、私 非常にヘソマガリなんですね。人から「この指揮者いいよ」って言われるととたんに聴きたくなくなるんです。ひどい性格です(爆)。基本的にヲタだから仕方ない・・・。
とりあえずチェリは最初はやめとこうかなと思いました。
投稿: naoping | 2009年7月25日 (土曜日) 11時31分
おお、ブルックナーが話題になっている(笑)
クーベリックの4番から入門した私は、自然にブルックナーの世界に入っていけたような気がします。
ケンペも素敵です。この二人が全集を残していないのは非常に残念なことです。
7番は二人とも録音していないと記憶しています。
この全集は気になっていたんですよね。
安いし、買ってみようかな~
投稿: 大分のワグネリアン | 2009年7月25日 (土曜日) 14時59分
>>大分のワグネリアンさん
ブルックナーは(今さらながら)本当にたくさんの指揮者が録音していますが、ワーグナーが得意な指揮者も多く指揮してますよね。
この全集に関しては、まったく「おすすめ」とか「やめたほうがいい」とか言えないのですいません。よくわかんない。ま、トンデモなく安いですけど。
投稿: naoping | 2009年7月26日 (日曜日) 09時35分
自分も一月ほど前に買いました。1390円。お安い。
演奏は確かに微妙。あらら、というところもあれば、頑張ってるなーというとこも。上手なアマオケの熱演を聴いてるみたい。(もちろんアマよりずっと上手だけど)
でも最初の一枚(一セット)にはいいんじゃないでしょうか。ブルックナーらしい音してるし表現がストレートだから、ライヴに行って飯守さんの独自の色が分かりやすい。録音も、残響がやたら長いわりに、それぞれの楽器は結構鮮明に聞こえると思います。逆に、よく聴きこんでて「ゆったりテンポの巨匠的ブルックナー」を求める人には向かないでしょうね。
投稿: ぜん | 2009年7月26日 (日曜日) 16時25分
>>ぜんさん
お買いになられたのですね。このセットの普及率はきっと高いですね。ブルックナーの布教にはいいかもしれません。(まあ、そもそも人気のある作曲家だからそんなことは不要?)
実演を聴くとちょっと聴き方が変わるかもなあと期待しております。
投稿: naoping | 2009年7月27日 (月曜日) 21時45分
暑中お見舞い申し上げます
ブルックナー第7番の名演はどれかという件はおいておき、映画の話を・・・。
「 お く り び と 」ならぬ「修理ひと」、つまりシューリヒトのブルックナーもいろいろ聴いてみたいのですが、どうも第7番はどれが良いのか見当がつかず。
第7番との関連ではヴィスコンティの映画「夏の嵐」をぜひご覧になっていただきたく思います・・・映画史に残り続けるような有名作品ですので既にご覧になっているかも知れませんが。
(ちなみにセルがVPOやNYPを振ったライヴ音源も残っていますがおすすめはしません・笑)
投稿: クラシカルな某 | 2009年7月28日 (火曜日) 19時13分
>>クラシカルな某さん
こんにちは。
ふうむ、ヴィスコンティの「夏の嵐」については題名と「なんとなくこんな感じ」みたいな知識はあるんですが残念ながら一度も観るチャンスがなかったです。なんとか(うちの14型テレビではなく)大きな画面で観たいものです。ちなみに「ベニスに死す」なら観ました。
投稿: naoping | 2009年7月29日 (水曜日) 18時16分
こんにちは、暑中お見舞い申し上げます。
う~ん、一昔前の私だったら迷わず買っていたかも・・・何しろCD11枚組で1,790円という値段ですからね《今は置き場所の関係などもあって、微妙なところです(悩)》。
しかしながら、同一内容のものであっても、レーベルが違えば価格が激変・・・
『ブルックナー ( Anton Bruckner ) 交響曲全集 パーテルノストロ&ヴュルッテンベルク・フィル(11CD)』
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2668309
同じくCD11枚組で『テ・デウム』も含まれている点では同一だが、レーベル違いで価格は約10倍になってます。
それはさておき、私の場合は最近になって4番と6~8番あたりをしばしば聴くようになっていて〔但し過去のエアチェック物が大半ですが…〕、ことに6番ではコリン・デーヴィス指揮(エアチェック物)による淡々と語らせているかのような演奏が気に入っているところですね《このデーヴィス指揮による演奏のあとにチェリビダッケやショルティの指揮で同じく6番を聴くと、何だかねちっこい感じに聞こえてしまいます…》。
投稿: 南八尾電車区 | 2009年8月 6日 (木曜日) 12時24分
>>南八尾電車区さん
暑中お見舞い申し上げます。
そうそう、同一内容のものがちょっと前に出ていて、そっち買っちゃったよチクショーみたいなのは(誰かは知りませんが)ネットで読んだ覚えがあります。お気の毒様です。
ブルックナー、全く聴き比べなどということをしてない(マーラーでさえ・・・?)んでなんとも語ることはできないんですが・・・すいません。でもクナはやっぱりワーグナー好きとしては一度は聴かなきゃなあとは思ってます。
投稿: naoping | 2009年8月 6日 (木曜日) 19時52分