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2009年7月 5日 (日曜日)

ちょっと昔のレビュー(6)*1994年・クライバー・薔薇の騎士*

このレビューシリーズも半分くらいUPしましたが、本日は私の観たオペラの中で最も高額チケットのもの。バブリーですな。しかしこの曲の第1幕の最初はエロくてええのう、年下の美少年。

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1994年10月20日
R・シュトラウス:楽劇「薔薇の騎士」
フェリシティ・ロット(元帥夫人)、クルト・モル(オックス男爵)、ソフィー・フォン・オッター(オクタヴィアン)、バーバラ・ボニー(ゾフィー)、ゴッドフリート・ホーニク(ファーニナル)、ハインツ・ツェドニク(ヴァルツァッキ)その他
カルロス・クライバー指揮/ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団

6万5千円の夜をあなたに!!の1日。

待ちに待った1日だった。なにしろ、叔父が末期ガンで入院、97歳の祖母が風邪で倒れるなど、身内でもサスペンスなことが起こった私(当時)、その上気分屋クライバーの指揮というサスペンスでギャンブラーな日々であった(興奮していて意味がわからない)。眠れぬ夜が続いた。

当日のホール入口では、いつになく「券求む」の人が多く、その人たちの前で「へへー、私は持ってるんだよ~、でも売らないもんねー」と言ってS券でその人たちのほっぺたをぱしぱししてやろうかと思った・・・そんなことするわけないやね。

とにかくものものしい公演だった。なんせ座席の一つ一つに「撮影、録音、録画はしないで下さい」なんてチラシがおいてあって、(開演前の)字幕スーパーにはずっと「ご注意」が映されているんですから。今までこんなことはなかった。観客も、上演するほうと同じくらいの緊張を強いられる不思議な公演であった。(でもそのせいか、うるさい人がいたらすぐに誰かが注意してくれてよかった)

歌手について。
まず、なんといってもオクタヴィアンがよかった。この役に関しては「こんなん美少年?おばさんにしか見えないよ~~~」みたいなズボン役しか見たことなかったので、フォン・オッターのオクタヴィアンは目からウロコもの。ホント素敵だった。アレは惚れるぜ。

マルシャリンはちと老けていたが、まああんなもんでしょ(草笛光子さんみたいだった)。3幕など、(新カノができたオクタヴィアンに対して)けっこうさっぱりしていて驚いた。なんか、諦めが良すぎないか??という気がしたが。

ゾフィーも良かった。可愛かったし声楽的にも申し分なかった。でも、本日出ていた人は全部声は最高だった。オックスはモルだったし、おとうさんはホーニクだし、ヴァルツァッキはツェドニックでしょ、他に何が必要なの?おまけに指揮はクライバーで、ウィーン・フィルだもんねえ。

負けました・・・あとは私がリラックスするだけだわ。おうちでヴィデオで見たいわ。

とはいうものの、第1幕と第2幕はなんかのんべんたらりとしてオケも間延びしていたし、どーしたんだクライバー!!という感じだったんだけど第3幕は最高だった。第1幕の終わりでブーが出たのでヒヤヒヤしちゃった。クライバー帰っちゃうかと思った。

今日は全公演の最終日だったもんで、最後に酒樽を割ってクライバーは出演者に日本酒をふるまっていました。一生のうちにクライバーの鏡開きを2度も見れるなんて私ってもしかして幸せもの?かもしれない(前はスカラ座の来日公演のボエームで)。

でもこの緊張感は辛かった。あの、バイエルン国立歌劇場の来日公演のような、人間的な温かみが懐かしい。

P1110203_2←カーテンコールでいつもモハメッドと一緒のクライバー 

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結局、異様な緊張感とS席にもかかわらず意外と見えなくて、払った値段のわりにちょっと気が抜けて帰ってきた。・・・あんまり認めたくないが。

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