ちょっと昔のレビュー(2)*1992年・ヘネシーオペラ・オランダ人*
ちょっと昔に行ったコンサート&来日オペラ上演の感想文シリーズ。
痛い文章で・・・・・・・・・・・・・・本当にすまないと思っている。
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1992年3月17日
ヘネシー・オペラ
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
ホセ・ヴァン・ダム、エリザベス・コネル、ハンス・ゾーティン、その他
小澤征爾指揮/新日本フィルハーモニー管弦楽団、東京オペラ・シンガース、晋友会合唱団
演出/蜷川幸雄
(東京文化会館)
またしてもサマオラなのです。今回も超ゴーカキャスト、コネルの超重量ソプラノは結構ラブリーでして、ホセ・ヴァン・ダムなんてゆーのも結構シブイ(でももちろんロバート・ヘイル様のほうが はーと)ですが、ハンス・ゾーティンは好きな歌手なのでほんとにすてき・・・でもゾーティンはテルラムントがすき。
舵取りの人が結構よかった・・・ヴンダーリッヒを思い出すほどの美声ね。もっと歌うところがあったらいいのに。それと・・・合唱がうまいっ!!どうしたの? 日本人なのにうまいね。それに船員さんたち元気! マストの上によじのぼったり、うまとびしたり。
問題は演出。オイ コラ ト書き通りにしてどーするんじゃ。そのまんまやろ~~が。だせ~~。
ケルン・オペラを観たあとだったから、思わずイカリがこみあげるぜ。なんで日本人って普通の演出しかできないの?
驚いたのは最後の部分。どーすんのかなーと思ったらまったくト書き通り。海に飛び込むわ、二人はホントに昇天するわ(ピアノ線につられて)でこりゃたいへん。こんな演出、ワーグナー生きてる時代以来か? それにコネルさんを吊るくらいの丈夫なピアノ線は・・・凄い!!
日本人てト書き通りにしか演出できないような気がする。日本のオペラ界には前衛的な演出をしない風潮があるのかしら。
もし私がこの曲を演出するとしたら、オランダ人が結婚詐欺師とか、最後にエリックとゼンタが結局はうまくいっちゃうとかにしたいわ。
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<後注>
ヘネシー社の主催による公演のため、開演前のロビーでコニャックの試飲をやっていまして、ブランデーグラスにちょこっと注いだのを3杯くらい頂きました。このヒドイ文章はもしかして酔っ払ってたからとも?・・・思われ。最後、主役をピアノ線で吊ってましたが、同じ体格のスタントマンを配していたのでは、と思われる。
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コメント
naopingさん、こんばんは!
想像していたとおり、興味深いシリーズとなっていますね!(^-^)/
ヘネシー・コンサート、懐かしいです。もうやっていないのでしょうか…。
それにしても、「1980年代後半から90年代半ばは、やっぱ良かったなぁ~」などと妙な感傷にひたっています(苦笑)。← 師匠が観られた「サマオラ」wは、どちらも行っていませんけれども…。
投稿: Niklaus Vogel | 2009年6月27日 (土曜日) 21時08分
>>Niklaus Vogelさん
こんばんは。リクエストにお答えして昔の感想文をひっぱりだしてみました(たまたまタイミングよく見つかったのですが)。
確かに80~90年代の来日公演は凄かったですね(まあ、80年代はそんなには知らないんですが)。まともに行きたいの全部行ってたら破産するかもとか思いましたし。今は行きたい来日オペラって一年に一つあるかないかです。(まあ代わりに新国あるけど。)
投稿: naoping | 2009年6月27日 (土曜日) 22時32分
蜷川幸雄演出、小澤征爾指揮ってのが当時としては売りだったんでしょうか。ファン・ダムも。
でも、ト書き通りの演出って今ではありえない。蜷川さんともあろう人が、と絶句。きっとオペラ演出には慣れていなかったんでしょうね。彼は、群集を使った演出ではコントロールが隅々まで行き届いて冴えるんですが、予算の都合で、使えなかったのか。
本当にピアノ線で吊って昇天って。。。。想像力のかけらも感じられませんわ。
ところで、この発掘感想文シリーズ、続けてください。歴史の証言だわ。
投稿: レイネ | 2009年6月29日 (月曜日) 05時45分
>>レイネさん
こんにちは。
蜷川さん、今でも大活躍でいらっしゃいますけど「オランダ人」しか蜷川さんの演出の舞台は観たことないです。でも、よく覚えているのはやっぱり「群衆の処理が素晴らしい」ということでした。・・・演出に関してはそれしか感心しなかったかも。
ということで、この感想シリーズ暫く続きます(ネタ不足のため)。お楽しみに~~~。
投稿: naoping | 2009年6月29日 (月曜日) 19時36分