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2009年6月26日 (金曜日)

ちょっと昔のレビュー(1)*1992年・ケルン歌劇場・オランダ人*

実家で新たに発見されました、ちょっと昔に行ったコンサート&来日オペラ上演の感想文をしばらくUPしたいと思います。何しろ「ブログ」なんてものがない時代の話ですし、世間に発表するために書いたわけでもないので、正直そんなに面白くないかもしれません。でも足を運ばれた方は懐かしいかもしれません。
日本がまだ景気が良かった時代を知らないお若い方も、興味があればお読み下さい。

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1992年2月13日
ケルン歌劇場来日公演
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」

ウィーリー・デッカー、ロバート・ヘイル、リスベート・バルスレフ、その他
ジェームズ・コンロン指揮/ケルン歌劇場管弦楽団・合唱団
(東京文化会館)

私はケルン歌劇場のサマオラを見てきました。
私は今までこの曲は映像では見たことがなく、CDでしか聴いたことありませんでした。耳で聴く限り、この曲は頭の中ではずっと「ゼンタの妄想」のように解釈していました。だから、初めて見るこの曲の舞台で、現代的に演出された上演を見ても違和感はありませんでした。

ただ、最後にゼンタがナイフで自分の胸を刺して死んでしまうのは、どうかなと。これはオランダ人は救われなくてまた次の旅に出ちゃうってことなのかしらん。

それにしても、ゼンタがこれほどまでに激しくドラマティックな役だなんて知らなかった。もっとリリックに近いドラマティックソプラノの役かと思っていたので驚いた。そして、リスベート・バルスレフがこんなに声量のある人だとは思ってなかった。(失礼ながら)もっとどうでもいい歌手かと思っていたのでものすごく感動してしまった。ブリュンヒルデとかイゾルデとか歌ってもオッケーなくらい。

で、で、でも! なんといっても! ロバート・ヘイルのオランダ人はすごい!かっくいい!スタイルがよい!足が長い!いい体をしている・・・。も~~~~、会場全体がゼンタになっちゃうくらい!よい! 

BUT!ひとつ気に入らなかったのは、ヘイルにあごひげがなかったことで、これは全く趣味の問題でどーでもいいんだけど・・・。なんか口髭だけだとなんかアメリカのTVドラマに出てくる(「ファミリー・タイズ」とか)普通の家庭のおとうさんて感じがして日常的でやだな。日曜日にホーム・パーティとか開いてそうで。やっぱりオランダ人はあごひげがぼうぼうしてなければイヤイヤ!!

・・・おっと音楽的なことを忘れていました。歌はいうまでもなく良かったです。主役二人の二重唱なんてドハクリョクの凄さですね。

合唱、オケもまずまず。さすがドイツのオケ。しかしオランダ人の船員の合唱はテープを録ってあるものを流したようで、オケと合わなくて四苦八苦していて面白かった。

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<後注>
「BUT!」っていう書き方が時代を感じますな~。
コンロンは私にとっては今やツェムリンスキーのスペシャリストなんですが、ワーグナー振ってたんですね。
それにしてもロバート・ヘイルに関する記述がまるでヘン○イです、本当にありがとうございました。

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コメント

あの時の公演はどの出し物も評判良かったですね。
自分は横浜でショスタコービッチの
「マクベス夫人」しか観てませんけど、クプファー
の演出は当時最高に刺激的だったし、コンロン
指揮の素晴らしかった。

投稿: シロクマ雄 | 2009年6月26日 (金曜日) 23時12分

>>シロクマ雄さん
おお、「マクベス夫人」に行かれたのですね。
私は昔はドイツのオペラハウスの出し物だとワーグナーしか頭になかったので、ほとんどこの手の(珍しい曲の)上演は見逃しています。「マクベス夫人」もそうですがウィーン国立の「ヴォツェック」も、あとで考えると「あっちもみれば良かったかも」とか思ったりもします。

投稿: naoping | 2009年6月27日 (土曜日) 17時19分

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