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2009年5月 6日 (水曜日)

パーセル・妖精の女王 ガーディナー

41cmgyhwcrl__sl500_aa240__2パーセル:歌劇「妖精の女王」
アイドウェン・ハーリー、ジェニファー・スミス、ジュディス・ネルソン、エリザベス・プライディ(ソプラノ)
ティモシー・ペンローズ、アシュリー・スタッフォード(カウンター・テノール)
ウィンフォード・エヴァンズ、マーティン・ヒル(テノール)
スティーヴン・ヴァーコー、ディヴィッド・トーマス(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮/モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

このところ、何か恐ろしいことの前触れのようなものを感じつつ、実は何にも起らないので結構楽しい休日を過ごしまくった者、または普通に過ごしている民よ、こんにちは。

私も黄金週間中はたまに人ごみに出かけては(上野、渋谷、丸の内等)、人民の休日の過ごし方を見ていた。が、何かと人間は群れたがる。集まりたがる。並びたがる。普段よく知らないのにバッハを聴きたがる。

正直、人のいない公園で野良猫でも眺めながら読書でもしているのが一番いい過ごし方なのでは、と思いつつも。そういったことは普段の休日だっていくらでもできるので、やっぱり人と会ったり、群れたり並んだりせずにはいられない。やはり私も日本人、そういった性分なのである。

しかし、毎日そんなことはしていられない(金がない)。今日は典雅なるバロック・オペラを。・・・とこういった曲を聴きながら文章を作っているとこういう典雅な文章になってしまうのだ。どうかお許しを。

しかし、これはオペラなんだろうか・・・ちょっとよくわかんない。一応「歌劇」って名前はついているものの。

現在考えるような、最初っから最後まで「音楽ばっかり」なわけではないみたい。大昔のイギリスの舞台の慣習にのっとって作られているようであり。

大まかに言えば、最初に音楽があって、俳優の人たちが出てきて劇をして(俳優はセリフだけで歌わない。実際の舞台ではこっちが中心であろう)、俳優が引っ込むと音楽をする人が出てきて楽器をしたり歌を歌ったりし、それが終わるとまた俳優の人たちが出てきて、これのくりかえし、最後はまた音楽の人たちと踊り子さんたちが出てきて歌って踊って終わり、みたいな感じ。

例えて言えば。

まあ、「8時だよ!全員集合」みたいな。最初は歌で始まり、コントがあり、舞台が回ってキャンディーズなりピンクレディなり西城秀樹なりが出てきて歌を歌う。また色々コントをして、聖歌隊とか出てきたり体操をしたり、そして最後はまた全員が出てきて歌を歌い、風邪ひくなよ、とかお風呂入れよ、とかの何らかの教訓を観客に言い残して終わるのである。

ということなので、CDに入っている部分は重要な登場人物が出てこない、音楽隊と合唱隊および10人くらいの役のない歌手の歌う音楽の部分だけである。チョーさんやカトちゃんは出てこなくて、キャンディーズやスクールメイツしか出てこないから、なんか「ハア?」という感じである。まあパーセルなので美しい音楽ではあるが。

筋書きは、というとシェイクスピアの「真夏の夜の夢」と同じである(と思う)。あ、ブリテンのオペラにもありましたね、アレです。

<あらすじ>

貴族の若者ハーミアとライサンダーは恋仲だが、ハーミアの父イージアスはディミトリーアスという男と結婚させたがっている。父親の命令にはむかうと娘は尼にならなければならないので、恋人たちはかけおちを計画する。

一方、町の職人たちはハーミアの婚礼に劇を上演しようとしているが、どうもネタあわせの時点でうまくいかない。機織り職人のボトムが劇のどの役でもやりたがるので打ち合わせはめちゃくちゃになるが、なんとか話し合いをまとめて一同は森へ練習へ。

はたまた一方、妖精の女王ティターニアは夫オベロンと森に現れる。二人はティターニアが寵愛するインドの少年をめぐって夫婦喧嘩。オベロンはパック(←役の名前)を使ってティターニアのまぶたに花の汁から作った媚薬を塗らせる。この薬は目を覚まして最初に見た者に恋してしまうという効果がある。

しかし、パックが森に眠っていたライサンダーとそして彼らを追ってきたディミトーリアスにもこの媚薬を塗ってしまうので、ライサンダーとディミトーリアスは、ディミトリーアスの元カノのヘレナに惚れてしまい、なんだか色々面倒なことになる。

妖精の女王は一方で、目覚めた時にボトム(ロバの被り物をしている)をみてしまったので彼に恋をしてしまう。なんだかしっちゃかめっちゃかの様相を示してきたのでオベロンはボトムの被り物を取り去り、魔法を解いてオベロンとティターニアは和解する。他の恋人たちも魔法が解けてめでたしめでたしとなる。

これであってるんだろうか・・・とちょっと心配だがこんな感じなんでしょう。本当はもっと入り組んでいるはずである。

さて、このCDだがなんで買ったのかよく覚えてない。多分独唱者に大好きなスティーヴン・ヴァーコーが出演しているからだろうと思うが、述べたように独唱者は「その他おおぜい」の役なもんで別になんてことはない。だいたいこの人は(イギリス歌曲では大活躍だが)イギリスオペラ界ではどうも端役やチョイ役が多いようである。日本の俳優では石丸謙二郎さんとかそんな感じなのかなあと思う。世界の車窓から・・・ふむ。



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P1110184 昨日東京駅で買った笹寿司。色々入っててウマー。

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コメント

この歌劇とかオペラとかというより、「8時だよ全員集合」みたいなフュージョン作品、1月にナマで体験しました。
拙ブログにも書いたけど、CDには入っていない台詞も歌手が朗読して、器楽だけの部分では、かなり複雑な振り付けのモダンダンスを歌手も踊る、という、たしかにヴァラエティに富んだ舞台でしたが、全然エンタメになっておらず高尚すぎて疲れてしまいました。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」は大学時代勉強して以来大好きなのに。やっぱり、ドリフ的な笑いのない真面目一本やりの演出はいけません。
本当は、指揮のエマニュエル・アイム女史(すごい美人)を拝むのが目的だったんだけど、女史はキャンセルなさって男性指揮者になったのも減点対象。(彼も視覚的によかったけど)

投稿: レイネ | 2009年5月12日 (火曜日) 05時29分

>>レイネさん
お待ちしておりました。
あー、ヨオロッパでこの作品は上演されたのですね。でもなんだかレビューを読ませて頂きましたがちょっと難しそう・・・。バロックのオペラって演出によってはちょっとモダーンになりすぎて入り込めない印象があります。ブリテンのほうの「真夏の夜の夢」の舞台なら以前日本人キャストので観たことあるんですが、とっても楽しいものでした。これってそもそも喜劇なんですものね、やっぱり楽しくないと。

指揮者が美麗な女性でなくて残念・・・っていうかそんな美人な指揮者さんがいらっしゃるのですね、知りませんでした。日本にも女性では西本トモミ様がいますけどレパートリー的にちょっと私と違うもんで観たことないです・・・。

投稿: naoping | 2009年5月12日 (火曜日) 22時16分

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