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2009年4月10日 (金曜日)

新国立劇場/ワルキューレ

Pa0_0384_2 ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
【ジークムント】エンドリック・ヴォトリッヒ
【フンディング】クルト・リドル
【ジークリンデ】マルティーナ・セラフィン
【ヴォータン】ユッカ・ラジライネン
【ブリュンヒルデ】ユディット・ネーメット
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【ゲルヒルデ】高橋知子
【オルトリンデ】増田のり子
【ワルトラウテ】大林智子
【シュヴェルトライテ】三輪陽子
【ヘルムヴィーゲ】平井香織
【ジークルーネ】増田弥生
【グリムゲルデ】清水華澄
【ロスヴァイセ】山下牧子
ダン・エッティンガー指揮/東京フィルハーモニー交響楽団

(2009年4月9日)

過去記事:新国立劇場/ラインの黄金




病院でワルキューレごっこしてえな。

・・・

待ちに待った「ワルキューレ」。こないだの「ラインの黄金」ともども再演ではあるが私は初めて観る出し物である。だから何か起こるたびに「おや」とか「まあ」とかまるで「家政婦は見た」の市原悦子さんみたいなリアクションでワーグナーを鑑賞。

ま、演出の細かいとこはおそらくほかのブロガーさんが色々書いてることだと思うんでここではあんまり書かない。席が3階席前から3番目ということで、あまり細かいところまでは見えなかったということもあるけれど。

まあ、音的にはそんなに問題ない。オケの音はよく聴こえたし(よくも悪くも)。歌手も(ジークムント以外は)声量があるからちゃんと届いてたし。(それにしても、月曜だかに4階席の一番後ろで大騒ぎしてたってのはどこのブログにも書いてないので、アレなんだったんだろう。ロビーで声高に持論を展開するワグネリアンの方の話に耳を傾けてたがそんな話はちらともない。)

F147_9 第一幕。なんかやけにでかいウッディ家具の中で暮らすフンディング夫妻。でかいテーブルの上に横たわっているジークリンデ。これからのジークリンデの行く末を考えると最初の前奏聴いただけでうるうるきてしまう。

ジークムントはやたらと評判の悪いヴォトリヒ。第一声から「ああ、いつも年末ラジオで聴いてる声だわ」とか思い、嬉しいような悲しいような。でも、一つだけ違うのは舞台姿が見れるということで。まー、外見的にはカッコイイなと思った。筋肉隆々だしなかなかワイルドな感じでよかったと思う。双眼鏡で見ながらなんか映画見てるみたいな感じがしたし。

つか、昨年の舞台写真を見て「これが・・・ジークムントだったのか」とか目でがっかりするよりはまだいいのかも。声量がないのはいかんともしがたい(半径2メートルくらいはヘルデンテナーっぽいのかもしれん)のだが、バイロイト出てるだけあってちゃんと歌ってたし。

それに比べて、ジークリンデ役のマルティーナ・セラフィンはものすごい声量であると感じた。だって3階席まで普通に聴こえるもん。どこの感想を見ても彼女が一番褒められていたし、それは私も同感するけれど・・・私も個人的な好みからすればちょっと立派すぎるかなと。少しだけクレメンス・クラウス盤のリングのレジーナ・レズニックを思い出した。立派な歌唱を前にして本当に贅沢だが(ごめんなさい)、かよわい感じが欲しい。

フンディング役のクルト・リドルは、私は海外で2度ほど舞台に接することができた歌手で(ハーゲンとオックス男爵)、いつも安定した歌唱だしなんだかとても近しい存在だ(たぶん他に日本への引っ越し公演とかでも何か見てるんじゃないかな?)。この演出ではことさら悪い役になっているけれど、リドル自身はとっても気のいいウィーンのおじさんて感じがする。

外見的にはこの3人はとっても演劇的に合っていて、このジークムントだったらフンディングに寝酒に睡眠薬入れて逃亡するだろうなあ・・・とか考える。いやあたしがジークリンデだったら間違いないわ。

(つか、第2幕でブリュンヒルデはジークムントに惚れてしまったばっかりに命を助けようとしたんだということでとてもこれは説得力がある。まあ、もしかしたらヴォータンの命令通りにさっさと死んでもらってワルハラ城に連れて行ってウフフ、ジークムントは私のものよ、って手もあるにはあるが。それでもフリッカに怒られそう。)

第二幕(とっとと進む)。なんだか「北欧の疲れたサラリーマン」みたいな風貌のラシライネン。インタビューでは「神というより人間としてのヴォータンを演じたい」などと語ってたようだが・・・頼むから神様を演じて欲しい。見事なまでに神々しさがナイ。

そして外見も声も相当立派なネーメット。あ、ほんとに素晴らしかったわ。好きな声だった。さすがハンガリー人。全然関係ないけどブリュンヒルデ(や、他のワルキューレたち)の衣装はなんで白いキルティングなのだろう。あれは太って見えるなといつも思ってるんだが(「ジークフリート」んときも)。

で、いつも怒ってるフリッカ登場。ツィトコーワたん、前回ラインの黄金よりもキュートだったわ、スリムで金髪がとってもステキ。お声も相変わらずとっても立派だし。うーん、なんかヴェーヌスとかクンドリーとか外見を生かしたエロい役柄で見てみたいのだが。

外見はフリッカよかブリュンヒルデのほうがおっかさんみたいだった。

いつもなら、フリッカの出るシーンは「退屈だからここでちょっとお休みね」とか思ってついついウトウトしてしまうんだが、今回はツィトコーワが素敵だったんでそんなことはなかった。ウトウトしてしまったのはそれに続くブリュンヒルデとヴォータンのシーンで・・・。これは歌手のせいではない。指揮者とオケのせいだ。

なんでこんなにノロいのだ。

えんえんと低音の金管が音を伸ばすこと伸ばすこと。いったいいつ先に進むのやら。

<金管奏者さんたち>
ぶお~~~ぶお~~~ぶお~~~~~・・・
『あ、そろそろ先に進んでもいいかな?・・・(指揮者を見て)え?まだ伸ばすの?わかりました』
ぶお~~~~~ぶお~~~~ぶお~~~~~
『もう終わりかな?え?まだ吹くの?』ぶお~~~~~~ぶお~~~~~~・・・

というしまりのない音がえんえんと続いていたように感じた、私は。あまりのノロさに、もしかして指揮者はとっくに気を失っていてぶっ倒れており、そのせいで先に進めないのかも、とか想像した(指揮者が私の席からは見えないので)。

で、ホールの係員のおねいさんが登場(←想像)。

「お客様の中で指揮者の方はいらっしゃいませんか~~?」と客席に呼びかける。まるで、飛行機内で病人が出たときのキャビンアテンダントさんのごとく。

多分、トーキョー・リングなんて指揮者の人が多数聴きに来ているということは考えられる。それに常日頃、家で人知れずスピーカーの前で腕を磨いてきたワグネリアンたちもたくさんいるだろう。新国立劇場でワーグナーを振れるなんて、こんなチャンス滅多にない。

みんな我先にとオケピットの中へ。何十人ものワグネリアンが指揮棒を奪い合う。「あ、ここは私が」「いえいえこの場は私が」さあ、誰がこの窮地を救うのか・・・?? さてぇ。

・・・なんて 想像をふくらましてしまうほどすごくこの場が退屈だった。

もしかして、このノロさも演出のうちかなとも思うくらい。ブリュンヒルデがジークムントに死の宣告をしている間、ジークリンデはイタコのごとくそのヘンを徘徊。何か人間と神様の時間には差があるということを音楽に表してたのかもしれん・・・といいほうに考える。

同じ演目でないので比べることはできないけれど、あんなに素晴らしかった準・メルクル(いつになったら準・メルクルは正・メルクルになれるのだ?とかどっかで読んだけどうまいと思った)とN響はもしかして幻だったのかしら、と思ふ。

F147_6 さて第三幕(勝手に進む)。ワルキューレ上演史上もっとも楽しい(歌手にとっては大変そうな)ワルキューレの騎行である。第3幕は何故か突然医療現場を舞台に行われる。白い巨塔・・・というよりは「救急医療24時」である。ワルキューレたちが患者を運ぶストレッチャーを操りながら歌を歌う。たいへんだな医療現場は。ウチの姪も将来はこんなとこで働くんかな・・・とか考える。

日本のコンサートや舞台で主役級の活躍をされている若手歌手のみなさんが、普段と違い医療現場で活躍するワルキューレの娘さんたちを演じる。
ま、歌詞は普通なんだが、私にはこんなふうに聴こえた。

ジークルーネ「ホーヨートホー、あ~私は二期会の舞台のときはフリッカだったのに~~~ 」

オルトリンデ「ハイヤハー、私なんか主役級のジークリンデだったのよ~~~、なんでこんな重労働なの~~~?」

なんとかリンデ「も~~、ドアなんかけっ飛ばしちゃいましょ(えい!!)」

なんとかヒルデ「忙しいわ~~~、男の人を運びながら歌うの大変よ~~~」

なんとかラウテ「こんなことするために芸大で勉強したわけ~~~?」

なんとかゲルデ「何よこの血だらけのエプロン~~~いつもはお姫様みたいなドレスばっかりなのに~~」

・・・

いや、実際はこんなこと考えてないと思うんだが。でもとても楽しかったわ。ここだけでも世界に誇れる舞台だと思う。そして恰幅のいい外人歌手と出てくる中で、日本の歌手の方々は小さく見えてとってもキュート。

さて、舞台も大詰め。こんな変わった演出でもやっぱり「ヴォータンの別れ」はグッと来る。ポスターで有名なデカイお馬さんはここらへんで登場。いいかげん腹が減っていて「馬刺しでビールとかしたいな」とか考える不謹慎なヤツは私だ。

一回、幕がゆっくりと閉まり、幕に燃える文字で「わが槍の穂先を恐れる者はこの炎を決して越えるな!」と(ドイツ語で。日本語だったらマヌケだなきっと)映し出される。これと同じシーンが「ジークフリート」の終幕でもあって、そしてジークフリートはブリュンヒルデを得るのであるが、これで私の中のリングは繋がった!すべて!完了。

大きなベッドの上で大きな目覚まし時計とともに眠るブリュンヒルデ。ベッドの周りは本物の炎に囲まれる。まるでプリンセス・テンコー?危ない!!しかし寝てるブリュンヒルデは人形か。危険すぎるし。

幕が下り、カーテンコールに出てくる父と娘。ブリュンヒルデがヴォータンに抱きつく。なぜかここが一番私はホロリときた(何故?)。

拍手喝采のあと、トイレへ。何故か高齢の見知らぬ女性に「今日は長くてつかれちゃったわね~」と話しかけられる。昨年の飯守さんのワルキューレの時を思い出した。何このデジャヴ。でも今回は笑って「でも、素晴らしかったですね!」と返してみた。うん、終わってみるととってもいい公演でした。・・・家に着いたの11時半にもなっちゃったけど。

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コメント

月曜日に3階席で騒ぎのあった件、少し気にしてられるようなので、その現場におりました家政婦が、見たままをお話ししましょう。

問題のオジちゃんは開演前から、ビニール袋を手にしたままのオバちゃんに音を立てるなよ、と注意したり、前に身を乗り出している人に声をかけて文句を云ったりと、ある意味、音楽会やオペラを静かに集中して楽しみたい音楽ファンたちの心の声を代弁しているような「ひとり自警団」みたいなことをしてたのですが、その言葉使いや態度のぞんざいさから、天使と悪魔の共存したような人やなァ、と思って見ておりました。

もしかしたら、あの日のあの長丁場、終始あれだけの静寂に3階席が包まれていたのには、オジちゃんの力が大いに寄与していたのかもしれません。

ところが3幕も終盤近く、もう後5分で終わろうかという辺りで、その静寂を破ったのは、当のオジちゃんその人で、

「おい、そこのバカ、常習犯! お前の頭ばっかり見に来たんじゃねぇ!」

と、怒鳴り始めたのでございます。
カーテン・コール時も怒り冷めやらず、こいつの頭なのだ、と係員を引っぱって来て、抗議しておりました。
すぐ前列の人じゃなく、3列くらい前の人がその人の云う「常習犯」でしたから、いかほど視界の邪魔になったのか、ちょっと首を傾げましたけど、なんか許せなかったんだね。

でも後5分我慢してくれたらよかったのになぁ。

投稿: ネコメ | 2009年4月11日 (土曜日) 01時57分

すみません、訂正です。
ことの起こったのは4階でした。

行きつけない劇場だもので、自分が何階席にいたんだかもよくわからずに、5時間坐ってたみたいです。

投稿: ネコメ | 2009年4月11日 (土曜日) 05時04分

>>ネコメさん
こんにちは。詳しいレポートをありがとうございました。
はは~こんなことが起こってたのですね。疑問が解けました。リングでも一番感動的な場面のはずの「ヴォータンの告別」でこんなことになっちゃったなんて、その日の4階席の方々は本当に御気の毒と言うしかありません。さぞ気分が悪かったでしょうね。おじちゃんに「一番迷惑なのはアンタだよ!このボケ!」って言いたくなりますね。

まあ、私も演奏会やオペラで注意したくてもできないことって何回もありました。それを実行してくれたのは良かったかもしれないけど・・・。注意はあくまでスマートにしないと・・・と考えさせられました。

それにしても・・・私はこの文章が何故か落語の語り口で脳内再生されてしまいました。

投稿: naoping | 2009年4月11日 (土曜日) 13時07分

10日の公演、第三幕が始まってから徐々に場内の温度が下がり出したようで、3列ほど後方の女性がしきりにもぞもぞと身動きをするのですが、そのたびに衣ずれの音が大きく耳障りなことこの上ありませんでした。「頼むからじっとしててくれ。あるいはさっさと退席してくれ」と祈るも空しくその状況が最後まで続き、甚だしく興を殺がれてしまいました。とはいえ事件が起こらなかっただけ、まだましだったでしょうか(笑)

視覚的な情報量が多く、ついつい醒めた目で舞台上を追ってしまいがちな演出に、東京フィルから緻密なアンサンブルを引きだした功績は認めるものの、意外に単調で生気に欠けるエッティンガーの指揮ぶりもあいまって、久しぶりに2階席を奮発したにもかかわらず(笑)残念ながら感動には至りませんでした。
演出自体は、まだ消化し切れていませんが確かに面白いですね。来年の「ジークフリート」「神々の黄昏」には一層の期待をもって臨みたいと思います。

投稿: 白夜 | 2009年4月12日 (日曜日) 00時19分

訂正。もちろん9日の公演です。どうやらボケが始まっているようですね・・・

投稿: 白夜 | 2009年4月12日 (日曜日) 00時27分

>>白夜さん
9日に行かれたのですね。
まあ、たまにもぞもぞするお客いますね。ワーグナーは長いから私もおしりが痛くなって、最後の方はもたまにぞもぞしてしまうことはあります・・・とくに「ラインの黄金」。今回は周りのお客様に恵まれて、鼻息が終始うるさいとか、クサイとか、前の人が座高でかいとか全然ありませんでした。あの満席の中、隣の席がたまたまあいていてゆったりできたし。ある意味これって運かもしれないですね。

エッティンガーの指揮は評価する方は多いですが、飯守信仰者の私はつい昨年の二期会の時のきびきび引きしまった指揮を思い出して、さほど引き込まれませんでしたわ。行くかどうか未定ですがリング後半は別の指揮者でやって欲しい、とか思ってしまう今日このごろです(もう決まっちゃってますけど)。

投稿: naoping | 2009年4月12日 (日曜日) 07時35分

ふっふふふ
あら!今回も同じ日でしたのね!

と、出だしをパクリました(笑)
幕間が長くて、伸ばすテンポに、電車が心配でしたよ。
自警団のおじさんの話、過ぎたるは・・・の思いもありますが、劇場側のアナウンスも9日は何度もやってましたね。
コンサート、特に長時間のオペラは周りの人の巡り合わせで、天国と地獄になっちまいます。

エッティンガーのバレンボイムもどきの指揮は、賛否両論ですが、私はこんなワーグナーも悪くないな、と思いました。
でも、ヴォトリヒはどうもいかんですな。
あと、わたしゃ、ツィトコーワちゃんにぞっこんですわ。
来シーズンは登場予定がないようですが、新国レギュラー陣として今後おっかけてみたいと思うおやじでございます。

投稿: yokochan | 2009年4月12日 (日曜日) 12時15分

>>yokochanさん

ふっふふふ(・・・ナゾの微笑み)

確かにこの日はトーキョー住まいの私でもかなりキツイ終了時間でした。市ヶ谷駅で変な酔っぱらいのおじさんがホームで壁にガンガン頭ぶつけていましたっけ(怖かった)。

いい観客との巡りあわせは全く時の運です。「歌手が絶好調でありますように!」と「いい演奏でありますように!」というのとともに「いい観客でありますように!」っていうのが我々オペラゴーアーの切なる願いであります。

ヴォトリヒ=かっこいいからちょっと許す、みたいな公式は殿方には絶対あり得ないことなんでしょうなあ・・・わかります。ツィトコーワたんは女の私から見てもとってもカワイイですが、お声も立派ですね。フリッカじゃなくて、もうちょっと主役で(ロシアものでも)聴きたいもんです。

投稿: naoping | 2009年4月12日 (日曜日) 20時11分

初めまして。いつも楽しくお勉強させていただいています。今日ワルキューレ行ってきました。新幹線で今帰宅。大先生のおっしゃる通り二幕ブリュンヒルデとヴォータンの場面、眠くなってしましました。ぼけたか疲れたかとショックでしたが、同じご意見で安心しました。最前列にはいつもの雪駄の方がいましたが、離れていて良かったです。昨日のジョバンニはそのご一党が周囲固められていたので死にそうでした。歌のメロディーはともかく一番はツィトコーワ、二番はセラフィン、三番ネーメット、後は指揮でなくオケでした。

投稿: Mie | 2009年4月13日 (月曜日) 00時11分

>>Mieさん
どうもはじめまして。いつも読んで頂いているようで、ありがとうございます。
もしかして大先生って・・・あ・た・しですか?やだなあもう(大照れ)。お勉強・・・こんなブログでお勉強なんて・・・嬉しいですけども、他にもっと詳しい方ぎょうさんいらっしゃるのに、はは。

新幹線で行かれたのですね。なんか昔そういうCMがJRであったのを思い出しました(アレは新幹線に乗ってバレエを見に行ったって設定でしたが)。雪駄ってすごいですね。この稼業何十年もしてますけど(家業?ではないかな)未だかつてそんな人見たことないです 。なんだか寅さんみたいですね。

投稿: naoping | 2009年4月14日 (火曜日) 21時42分

新潟から長岡へ転勤になって、やっと時間(といっても通院のための休暇)がとれましたのでカキコしてまする。

4/12に観ました。なげぇーですが、今回はラインと違って苦痛に苛まれることなく、始まる前にビール一杯と3幕前のワイン一杯(ワーグナーともなればアルコールの助けは必要デアル)を流し込んだにもかかわらず、睡魔に囚われることがなかったのは、一重にウォーナーの演出のおかげです。彼のアイデアによる奇抜な装置は別にして、あれだけ歌舞伎してけれん味たっぷりなのに、実はリブレットを詳細に読み込んで長大なオペラの謎解きを行い、観ているものを納得させた知性には圧倒されました。
どなたも褒めている女性3人、僕もそのとおりだと思いました。ラシライネンのヴォータンも「ライン」よりはるかに説得力がありましたね。どこかトムリンソンを連想しましたが。ヴォトリッヒは全く駄目。東フィルもアンサンブルの精度が低い。ダン君の勉強不足のためもあるかもしれませんが。とはいえ、ウォーナーの「リング」、来年への期待いや増す素晴らしいものでありました。

投稿: IANIS | 2009年4月15日 (水曜日) 19時00分

>>IANISさん
こんにちは。転勤なさったのですか。はあ、春はそういう季節ですなあ。

ワタシは自他ともに認めるのん兵衛ですが、オペラ前や幕間にお酒飲んだことがほとんどないですねえ。昔「ヘネシーオペラ」なるものがあって開演前にヘネシーブランデー飲み放題で「オランダ人」の前に飲んだことがありますが・・・なんか爆睡してしまいそうで。

キース・ウォーナーの演出は奇抜そうで実はどれも理にかなってると思います。第3幕の救急病院も飛びきり楽しいですが、他にお気に入りなのが「ジークフリート」でミーメがさすらい人になぞなぞを出すときにホントにテレビのクイズ番組みたいな演出になってて(ミリオネア?)これは大ウケでした。宙づりの小鳥さんもカワイイ。演目ごとにだんだん面白くなりますね、トーキョー・リング。あとは指揮者ですが・・・もうちょっと経験豊富な人に振ってほしかったなあというのが正直な感想です。カムバック!メルクル。

投稿: naoping | 2009年4月15日 (水曜日) 20時25分

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