« アーツ&クラフツ展&ルーヴル展 | トップページ | モンテヴェルディ/ポッペアの戴冠  ガーディナー »

2009年3月19日 (木曜日)

新国立劇場/ラインの黄金

Pa0_0372 ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
【ヴォータン】ユッカ・ラジライネン
【ドンナー】稲垣俊也
【フロー】永田峰雄
【ローゲ】トーマス・ズンネガルド
【ファーゾルト】長谷川顯
【ファフナー】妻屋秀和
【アルベリヒ】ユルゲン・リン
【ミーメ】高橋 淳
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
【フライア】蔵野蘭子
【エルダ】シモーネ・シュレーダー
【ヴォークリンデ】平井香織
【ヴェルグンデ】池田香織
【フロスヒルデ】大林智子
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【指揮】ダン・エッティンガー

(2009年3月18日、新国立劇場)

トーキョー・リング、再演。(でも初演見てないので今回この演目は初めて) 今日は最終日。席は2階席の一番前。A席なのにかなりいいかと。

人気があるトーキョー・リングだけに、普通に満員。見ているときは気付かなかったけど、これってすごいことじゃね?結構券はよいお値段なのにね。どんだけ人気あんのかと。

Ko_20000818_kouen 再演なのに「前回の演出と微妙に変わってたわねえ」なんてハイソサエティなお話ができないのが悔しい。ちょうど初演の頃「オペラなんてばかばかしい」状態に陥ってた(バレンボイムの「ヴォツェック」を見たためこんな感じ)んでね。何年後かに復活したが。

そんな感じなので、すべてが新鮮だ。新国立劇場の舞台機構を存分に使用。あらこんなとこからなんか出てきたとか。すげーな新国。コマ劇場も真っ青だ。

セットも素晴らしい。なんか最初にラインの乙女がアルベリヒを誘惑するとこも、映画館。なんで映画館なの?とかアルベリヒは何故ゴリラの頭かむってるの?とか。ラインの乙女は何故最初は着ぐるみなのか?なぜフロスヒルデはメガネかけてんの?とか。

考えてはいけない。

映画館のスクリーン上の化学記号とか式がよくわからん。しかも文字が画面で蠢いてたりするとなんかリングっぽい。あ、貞子のほうのリングよ。

なんか時代設定が(いつだか知らんが)「紅の豚」(宮崎アニメのね)の時代っぽくてなんかアニメ見てるみたいな雰囲気に陥った。とくにドンナーとフローね。8ミリでずっと撮影しまくてるフローなんてまさにそんな感じするんだけども。

場面転換とかドリフっぽいわね。

アルベリヒは小人なのに一番体格良かった、その上ミーメは実は弟だったというのをすっかり忘れてみてた。高橋淳さんは好きな歌手の一人なので、とても楽しみにしてたんだが、全く期待を裏切らなかった。高橋さんはこの芸風でいってほしいわ、性格テノールとして。今日も遠目に見て次長課長の河本を思いだしてしまったが・・・でも、ほんとに良かったす。大物外人歌手の中で、小さく見えて本当に小人ミーメっぽかった。

ファゾルトとファフナーの区別がつかなかった(ええ~~?)。顔とか体形とか同じに作られていたんで。最後に殺されたほうがファゾルトである。あの肉襦袢?は着ながら歌うのはどうなんだろう、歌いにくいのか?

演出については、まあ後半(ジークフリート、黄昏)は見てるので「ああ、ジグソーパズルと映画がこの演出の核になってるのね」とか思うこともできるんだが・・・実際のところ、何の知識もなく最初にこの演出を見たかったなあという気はした。順番がなんか逆になってしまった。

色々面白いところは何箇所かあるんだが、何と言っても「あ~そうか~」と思ったのは、最後の俗に言う「虹のかけ橋」の場面で世界中の「かみさま」が展覧会のレセプション宜しくお祝いに現れたってところで・・・最初「大仏」?みたいな人が白スーツ着て現れたときは「何だ?」と思ったけれど、次々といろんな神様が現れたので結構ハマってしまった。沢山顔のある神様、何か昔のひょうきん族の西川のりおさんがやってたオバQみたいなメイクの女の人とか、ハイキングウォーキングのQちゃんの「卑弥呼様~」みたいな頭の人とか。なんか凄くツボだったのだけど、なんでみんなまじめに見てたのかしらん。笑いをこらえるのが苦しかった。

歌手について。
ラジライネンは「ジークフリート」「黄昏」でも見たので、いつもながら素晴らしいと思った。でもあのメガネの片方黒塗りなのは、昔のタモリの中洲産業大学のネタを思い出す。

おくさん役のツィトコーワはなんか写真で見ると絶世の美女ぽいロシア女なのに、今日はおかっぱのかつらでちょっとイメージと違ってた。お声は艶っぽくてとっても素敵だなと思った。着てるスーツをまじまじと見てしまった。

ローゲ役のズンネガルトはどうも役的に手品師だったらしい。でもどう頑張ってもマギー四郎さんくらいの手品しかできない。見た目身軽な感じはしないので仕方ないが。

エルダ役のシモーネ・シュレーダーという歌手はよいお声で拍手も多かった。しかしあの変な化粧が気の毒だ。

オケは・・・。おお、そもそもオケの存在自体を忘れるほど舞台にのめり込んでたんで忘れてた。で、たまにホルンとかが音をはずすと「あ、これ生演奏だった。しかもワーグナーだった。」とか思い出すのであった。指揮は最後のほう間延びしてた・・・ような気がするけど、あの「世界のかみさま」軍団に気を取られて演奏についてはあまり記憶がない。

次回、ワルキューレも楽しみだ。しかし、今日みたいにいい席でないのでちょっとアレだな。視覚的にはよさそうな感じの配役なのだが、ヴォトリヒくんの調子がいいことを期待。

眠いので本日はこのへんで。文章めちゃくちゃでごめんなさい。

-----

Banner2_3 にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

|

« アーツ&クラフツ展&ルーヴル展 | トップページ | モンテヴェルディ/ポッペアの戴冠  ガーディナー »

コメント

久々に皆さんと同じものを見てきたので、トラバさせていただきます。新国を見直すぐらい、素晴らしい舞台だと思いました。

ちなみに、ひょうきん族の西川のりおさんがやってたオバQみたいな、っての先月、ビデオテープからDVD化しました。たけちゃんマンとか、見せてあげたいです。

投稿: にけ | 2009年3月19日 (木曜日) 20時24分

>>にけさん
おお、行かれたのですね。すっごい面白かったですね。なんかこんなに面白いものを見れる東京っていいなってふと思いました。

にけさんのレポートはすごい細かいのですごいなあと思いました。でも、何より絵が面白いです(周りのギャグが)。「世界のかみさま」の絵がないのが残念。

ひょうきん族はDVD持ってますね・・・(何故)。のりおさん面白かったですね。

投稿: naoping | 2009年3月19日 (木曜日) 21時10分

昨日はクァルテットエクセルシオのコンサート(ツェムリンスキーが素敵でした)の後アーツ&クラフツ展、その後「ラインの黄金」というスケジュール。折角平日に休みをとるんだからと目いっぱい欲張ってみました(笑)
指揮者登場時の拍手なしに暗闇と沈黙の中から神秘的に立ち上がる感じからしてとてもいいと思いました。錯綜する人間関係や思惑の交錯を舞台メイク衣装など象徴的に描いて、想像力を喚起する演出でしたね。「愛を断念しても肉欲はOK!」のアルベルヒに邪剣に扱われていた愛人が、即ミーメに乗り換えるあたりも笑ってしまいました。オパラグラスを忘れてしまい3階正面では細部がよくわからなかったのが残念です。「ワルキューレ」は2階サイド、オペラグラス忘れないようにしなくっちゃ。

投稿: 白夜 | 2009年3月19日 (木曜日) 21時14分

>>白夜さん
アーツ&クラフト展のコンサート、それはいい休日でしたねぇ(いいなあ)。私は昨日は休みを取れずに仕事場から一直線です。開演直前に菓子パンを口に押し込み、水分は取らず(トイレに行きたくならないように)。オペラ鑑賞の優雅さなんて全然なしです。
そうそう、最初に指揮者が入ってきたのも気がつかないで始まってしまいましたね(バレンボイムのヴォツェック思い出した)。

トーキョー・リングではオペラグラスは絶対必要ですね。昨日も色々楽しみました(フライアの目の下のクマとか)。私は白夜さんとは逆にワルキューレはケチってしまったのでちょっと心配です。

投稿: naoping | 2009年3月19日 (木曜日) 21時37分

15日に観ましたでス。面白かったです。でも2時間40分は拷問でした。これで舞台が面白くなかったら死んでしまいます・・・。新国立劇場の舞台機構があったからあんなステージが出来上がったんですね。
これはもうアルベリヒのオペラだ、というのが第一印象。リンの声が凄すぎです。シュレーターのエルダ、出番がちょっとしかないけど彼女の歌声にも痺れました。この二人に比べると、他の外人組、ソートー落ちるというのが感想。yokochanさんも同じ考えみたいですね。
それからすると、日本組、相当イイ線いってました。
こんなワーグナーが聴けるだったらあらかわバイロイト、いいかも。
なんだかんだいいましたが、「ワルキューレ」、来年の「ジーク」と「黄昏」も楽しみです(もう、来年の分のホリデー、買ってしまいましたが)。

投稿: IANIS | 2009年3月19日 (木曜日) 22時25分

>>IANISさん
確かに2時間40分ぶっ続けは長い・・・でも見てるほうはまだしも演奏するほうは他のどんなオペラよりも拷問らしい(Tフィル談)そうなんで・・・。私は昼間に書類段ボール詰めの肉体労働をしてたので、舞台上の段ボールを見ながら「ああ、今日の仕事は辛かった・・・腰が痛い」とか思いました。

あらかわバイロイトも新国の来年分もまだ全然買えてません。「こんな生活、してていいのか」とか自分を責めつつ、最終的には誘惑に負けて行ってしまうんだろうなあ・・・と。ダメな私です。

投稿: naoping | 2009年3月19日 (木曜日) 23時04分

naopingさん、こんにちは。
故あって、札幌からコメントしてますう。

同じ日でしたね。
平日の18時30分から、ラインゴールドはきついですね。
私も眠りながら更新しました。いまだに眠いです。(飲みすぎ)
神様レセプションはよかったですな。一神遅れてきた方は、招待状を咎められたりしてね。
Qちゃんは、前回ので笑ったので、今回は大丈夫でした。

あまりに情報量が多い演出でしたので、映像にしてみたいですし、新国には、レパートリー化して、始終上演してもらいたいものですね。

投稿: yokocahan | 2009年3月20日 (金曜日) 17時12分

>>yokocahanさん
札幌ですか~、いいですね~(って仕事ですね)。

同じ日だったとはsweat02。ロビーで菓子パンぱくついてるところを見られなくて良かったです。
神様は全く予想してなかったので「うわ、ツボだわどうしよう」って思いました。大仏白スーツからダメだった。みんな知ってたから笑わなかったのですかねえ。でも結構他のところではみんな笑ってたんですよ。

この演出はDVDとかにならないのですかね。前の初演のときの「ジークフリート」をHDDで録画してて今でもたまに見ますが、映像的にも面白いですね。


投稿: naoping | 2009年3月20日 (金曜日) 19時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/108585/28683508

この記事へのトラックバック一覧です: 新国立劇場/ラインの黄金:

» 復話§新国立劇場『ラインの黄金』再演[下] [ひだまりのお話]
[承前] [続きを読む]

受信: 2009年3月19日 (木曜日) 22時48分

» 「ラインの黄金」 [CLASSICA - What's New!]
●やっと見れた、「ロード・オブ・ザ・リング」序夜。じゃない、「ラインの黄金」@新... [続きを読む]

受信: 2009年3月19日 (木曜日) 23時01分

» ワーグナー 「ラインの黄金」 新国立劇場公演 [さまよえる歌人日記]
新国立劇場公演、ワーグナーの舞台祭典劇「ニーベルングの指輪」4部作の序夜「ライン [続きを読む]

受信: 2009年3月20日 (金曜日) 17時13分

» 新国立劇場 『ラインの黄金』再演  第4場 [オペラ サモトラケのニケ]
■第4場■  またまた舞台は第2場と同じものが、右から出てくる。ダンボール箱とか大槍入れなどはなくなっている。  ヴォータンに指輪... [続きを読む]

受信: 2009年3月20日 (金曜日) 18時18分

» ワーグナー「ラインの黄金」 [オペラの夜]
<楽劇「ニーべルングの指環」序夜> 2009年3月18日(水)18:30/新国立劇場 指揮/ダン・エッティンガー 東京フィルハーモニー交響楽団 演出/キース・ウォーナー 美術・衣裳/デヴィッド・フィールディング 照明/ヴォルフガング・ゲッベル ヴォータン/ユッカ・ラジライネン アルベリヒ/ユルゲン・リン ローゲ/トーマス・ズンネガルド ファゾルト/長谷川顯 ファフナー/妻屋秀和 フリッカ/エレナ・ツィトコーワ フライア/蔵野蘭子 ドンナー/稲垣俊也 フロー/永田峰雄 エルダ/シモーネ・シュロー... [続きを読む]

受信: 2009年3月23日 (月曜日) 21時31分

« アーツ&クラフツ展&ルーヴル展 | トップページ | モンテヴェルディ/ポッペアの戴冠  ガーディナー »