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2009年3月14日 (土曜日)

アーツ&クラフツ展&ルーヴル展

Pa0_0363 午前10時、雨の上野。いやーしかしさすがは上野。結構人はいるもんだな。歩いていると、ときおり聞こえる外国語。(東洋人の女の子同志で手を繋いでたり楽しそうに写真を撮ってたりすると、だいたい日本人ではない)

まあ、たまには美術館めぐりでも・・・と思い立ったが、今日は嵐だって天気予報では言ってたような。そんなでもない。

まず、東京都美術館での生活と芸術-アーツ&クラフツ展。開催前から楽しみにしてたんだが、忙しくて行けず。今頃になってしまった。

まあ、この展覧会の中心になるものはロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館の展示だからっていうのもあるんだけど。

(話は変わるが)私はリバティの布が大好きで、洋裁を始めたそもそものきっかけはリバティの布でブラウスを作りたいと思ったからである。高いんだけども

Pa0_0371 リバティの布で一番最初に縫ったワイシャツ型のブラウス(もちろん、事前に安い布で何着か縫う練習したぜ)。定番プリントのChristelleという模様の布地をユザワヤで。スカートにもジーンズにも合うので大のお気に入りで、着すぎてずいぶんくたびれてしまった。

これはモリスじゃないみたいなんだけど、リバティプリントといえばウィリアム・モリス。今回の展示の中心は「いちご泥棒」って柄。なんじゃいちご泥棒て・・・て思ったらいちごの実や草花の中に小鳥さんが行儀よく並んでいるとても可愛い柄なのである。今も普通に輸入で売ってるようだ。ネットでも買えるが、メートル4千いくらなんて・・・トホホ。日暮里ではどうかな?

Pa0_0362 現地ヴィクトリア&アルバート美術館は本当に素敵な美術館で、展示ももちろん素晴らしいんだけれども建物と内装がいいんだよね。もう一回ロンドンに行けたらぜひ行きたいものだけど、その予定なし。イギリス今何でも高いからねえ。(現地V&Aといえば、展示で一番覚えているのは「トラに食われかけている男の人」の彫刻?で、内蔵されているオルガン?でトラの唸り声が再現されるというものだった・・・だれかイギリスに行ってコレ見た方いないですか?)

http://www.youtube.com/watch?v=-mrO5a5k1z0

で、モリスとかその周辺の展示を色々見たんだけど、やっぱり油絵とかと違って布や織物は退色が激しいねえ、虫食ってないだけまだいいけれど。保存が大変である。

モリスの他にイギリス定番アーティストの一人、ロセッティのステンドグラスとかあって面白かった。竜に食われそうになったお姫様を救う英雄の話だった・・・ような。

家具とかピアノとかも素敵だった。

ウィーン分離派の展示もあった。まあ、この手の展示はほとんど見ているので「ああ、あれね」みたいな感じだった。ウィーンの郵便貯金局のイスが来てて「よくきたね~」とちょっとお話した、心の中で。このイスは日本の地方の美術館で余生を送っているようだが。今回の展示はイスがいっぱいあってよかった。ウィーン分離派ではオルブリッヒが好きなんだな、私は。

日本のものの展示もあった(かなりたくさん)。えーこんなのもアーツ&クラフトなのう?とか思いながら見てた。木喰(もくじき)の木の菩薩像とかさー。沖縄の屏風はカワイイなあと思った。欲しい。

(カタログ買ってないので名前とかうろ覚えであまり詳しく書けなくてすいません)

Pa0_0370 予想通り、ショップは充実。いちご泥棒柄のハンカチとハンドタオルとバッグを購入。どんだけいちご泥棒好きなんだよ~と思ったが、やっぱりコレが一番カワイイな。ハンドタオルはお母さんにあげるつもりで買ったが、家で見るとあげるの惜しくなる。

で。

まだ時間があるので、それからすぐに西洋美術館のルーヴル美術館展へ。もうお昼頃だったのでまあまあ混んでいたが、怒り狂うほどでもない。

Pa0_0365 お目当ては普通にフェルメールの「レースを編む女」とかラ・トゥールの「大工ヨゼフ」とかだが、ごく普通にルーベンスとかレンブラントとかの絵が来ちゃうとこなんかいかにもルーヴル。

あたしはルーヴル行ったことないんだが、他のヨーロッパの美術館と同じように、すごく頑張って回ってもほんの一部しか見れないだろうな。日本にきてくれたほうが結構熱心に見れたりするわけだ。

フェルメールは展覧会泣かせだな。なんといってもすごく小さいので見えない。もっと大きく書いてほしかったなヨハネスくん。大きなカンバス買えなかったのか?

ルーベンスを見習いたまへ。ちがうか~。

で、ちょっと驚いたのが昨日たまたまブログに書いた「ダイドーとエネアス」のエネアス君の絵が二つもあったということで。ちょっと心の中で「アァー!」と叫んでしまった。こんな顔だったのかエネアス君。こんなに美術界でもメジャー大リーガーだったのだね。ひとつはルーベンスが描いていて民衆を引き連れてたな。鎧着てたの3人くらいいてどれがエネアス?とか思ったけど。もう一つは作者忘れたけどエネアスが怪我して手当を受けている絵で、たかが傷の手当くらいで周りに天使とかたくさん舞っててさすがは英雄だわとか思ったわけだが。ダイドーはいなかったなあ。

他にも色々見れて面白かったす。他にベラスケスとか有名な絵もあったが、結構「全然知らねー」画家の絵が心に残ったりすることもあるんだわ。私は最後のほうの丸い絵がすごく良かったと思った。なんか天国に昇って行く絵だったんだが、見ているとオラトリオとかが聴こえてくるような感じだった。名前忘れちゃったけども。

さすがに美術展二つのはしごは疲れた。アメ横で食事。

Pa0_0368_2 前から気になってた路上にある海鮮どんぶり屋。今までどうしても勇気がなかったのだが今日は食べてみた。鉄火丼を注文したがなんと安いのだろう。外で食べるのは寒いのでどんぶりだけでなく味噌汁も注文。これで550円。まあここは500円あれば普通に食べられるエレガントな価格設定。ふむ、なかなか美味しかった。こないだ行った築地の丼よりも美味しかった。きっとご飯がそれほど冷めてなかったからだろうと思う。


アメ横は普通に人通りはあったものの、やはりお天気がわるいせいかお魚の売れ行きが悪いらしく、歩いているとみるみる価格が下がってくる。四千円くらいの本マグロの大きなお刺身が千円くらいになってたり。一万三千円の高級大トロのおっきいのが千円になったときはさすがに魚やのおじちゃんに「うわあ安いねえ」と言ってしまった。買わなかったけど(これって冷やかし?)。

別の店で「ズワイガニ3千円のとまぐろトロ4千円のをセットで2千円にしとくよ」と言われ、さんざ迷って「蟹だけで千円にしてください。マグロはいいです(冷凍庫に入らないし)。」と必死に頼んで買ってきた。

Pa0_0369 蟹の足半分(冷凍)を二つで千円。美味しいかしらん(実は不安)。今日の夕飯は半分使って蟹づくし(といっても細い脚をお味噌汁にするのと、そのまま蒸して食べるだけなんだけども)。

また、雨の日に行ってみようかな、アメ横。

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コメント

大変充実した1日を過ごされたようでなによりです。
わたしも、リバティー・プリントの布でワンピースを友人のお母さんに作ってもらい、それを着てイギリスに行ったことがありますわ。学生時代は、ラファエル前派やモリスに熱中していたので、彼らの所蔵物のある美術館を回りました。V&Aのモリスの部屋も好き。4月に時間があったら行ってみて、トラの声の仕掛けを聴いてきます。
アエネアスの絵にも会えたのは、よかったですね。ギリシャ人の敵だからあんまり絵の主題にはなりにくいかなあと思ってました。

投稿: レイネ | 2009年3月14日 (土曜日) 20時13分

naopingさん、こんばんは!
アメ横の海鮮丼、いつも気になっているのですが、まだ食べたことがありません。今度こそ挑戦します(^-^)
ルーベンスの絵画が来日(?)したら、パトラシュを連れて見に行ってみようと思うのですが、フェルメールはなぜか食指が動きません…。
ところで、ヘムズレイのベックメッサー、ベーム盤もさることながら、クーベリック盤が好きです。

投稿: Niklaus Vogel | 2009年3月14日 (土曜日) 21時21分

昨日買った蟹は冷凍にしてはなかなかでした。


>>レイネさん
こんにちは。私は最初にイギリスに行った時にリバティ本店にも行ったのですが、その頃はそれほど興味もなく裁縫も全然できなかったので何も買わず。今考えたらもったいないですね。V&Aいいですよねえ。イギリス人の収集好きがよくわかります。トラのアレはちょっと衝撃でした。展示では動いてなくてヴィデオで再現してた気がします。行かれたらぜひ探してみて下さい!(何か「ガーガー」言ってた気がします)

西洋絵画にはギリシャ神話とか聖書のテーマが多く、いまいちわからないので西洋美術館で指南書を買おうかなとか思いました。予算がなかったので買わなかったですけど。


>>Niklaus Vogelさん
こんにちは。アメ横のどんぶり屋(みなとや)はレジで先に注文してお金払ってから座るってのを覚えれば全然怖くないですよ。味は諸説ありますがワタシ的にはアタリかと。
私も昨年パトラッシュを連れてルーベンスの絵を見ましたが、ルーベンスは素晴らしいですね。作品がどれもデカイのがいいです。弟子やら助手やらたくさんいたんでしょうけども。
クーベリック盤・・・これはずっと気になってるけど持ってないです。やっぱり高いんで。ううう。

投稿: naoping | 2009年3月15日 (日曜日) 09時23分

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