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2009年1月30日 (金曜日)

ヘンリー・カウエル歌曲集

P1110136Songs of HENRY COWELL
メアリー・アン・ハート(メゾ・ソプラノ)、ロバート・オズボーン(バス・バリトン)、ジャンヌ・ゴラン(ピアノ)その他





夢でお逢いして以来ですね。

あいかわらずケチケチ生活をしているので、このところCDを買ってないのである。塔にも行ってない。のでこんな珍しいものも引っ張り出して紹介。(それにしてもドケチのアイドル・オードリーの春日くんは、年末のM-1から大人気で嬉しい反面「私は前からファンだったのに~」と少し嫉妬。)

何年か前、アメリカのアルバニー(オールバニー?)ってレーベルに凝ってて(極めて珍しい内容とカッコイイジャケットが買い)、塔で見つけ次第買ってたものの中の一枚。
イギリス歌曲を聴くなら、同じ英語圏のアメリカ歌曲も聴きましょうということで(フォスターとかガーシュインとか有名どころはナシ。そこらへんは興味がナイ)、何枚かあるが発音とかメロディラインとか本当に違うのが面白い。あたしなんかはアメリカのホームドラマで育ったから、実はイギリス歌曲よりも強烈にノスタルジーを感じてしまう。バーバーとかもいいな。

ヘンリー・カウエルって作曲家は私はこのCDでしか知らないので、どんなんかな~と調べたら、かなり前衛的な、実験音楽の祖みたいな人なんだってね。「トーンクラスター」を考え出した人?らしいで。「或る音名から、別の音名までの全ての音を同時に発する房状和音のことを指す。」だと。まあ、ひじとかこぶしでピアノをばーんと弾いたりするやつだよね。

ということだから、「どんなにヘンテコリンな音楽なんだ」とか先入観をもってしまいそうである。が、残念なくらいこのCDは聴きやすい。買ったときは「おお、これは当たりだ当たりだ」と大喜びして聴いていたもんだ。

内容の感じは。
17歳のときに作ったという一曲目はメロディックで普通にいい歌。
8曲めまでは結構普通の美しいアメリカ歌曲。
9曲めから「トーン・クラスター」なる奏法になっている。こぶしで低音あたりをごおおおんと。(これを聴いていると、小さいときに姉とピアノで遊んだことを思い出す。手のひらで低音のほうをばーんと鳴らして「癌です」って言ってゲラゲラ笑ってたっけ。バカ姉妹。)
10曲めはピアノの中身を指ではじいて弾いてる。ギターみたいに。
11~15まではマザーグースをテーマにしている。伴奏は不協和音だけどちょっとラヴェルっぽい。とってもキュート。
16~17曲目はだんだんそれっぽくなってきたかなという感じ。以下、ウィリアム・ブレイクの詩による曲は心に残るカッコよさ。室内楽伴奏付きの3曲は詩的で素敵。ピアノの中身をハープみたいに弾くのは面白そうだけど、指の油で錆びないか心配だ。「ネコのおかげで」という29秒の曲はカワイイ。詩は、"In our house there is no mouse, Because the cat takes care of that!" こんだけ。最後の曲は晩年の作曲なのに、印象が何故か最初の曲とすごく似てる。不思議。

・・・というふうに、曲は意外と聴きやすい。メロディックで美しいし、楽しいとさえ感じる曲もある。例えばアメリカの歌手が来日してリサイタルを開いたとして、ここらへんの曲を歌ったってそんなに違和感ないくらい。まー、そんなコンサートがあったらすげえマニアックな感じはするけどな。

(ウィキペディアに書いてあったんだが、少年に手を出して懲役4年くらったってのにはちょっと笑った。)

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コメント

 お元気そうで何よりです。
   
 聴いていない作品ばかりですが、「ネコのおかげで」の歌詞は、4行に区切ると、 "house" と "mouse" で、そしてまた "cat" と "that" で脚韻を踏む構造なのでしょうね、たぶん。   
 日本語歌詞にすると、   
   
   屋敷には ネズミはひとつも おらんばい   
   ネコ様ござって いいあんばい   
   
みたいな感じでしょうかねえ。   
   
 別記事がらみになりますが、今年の運勢は中吉だそうで、いい出会いも予想されるようですし、最高ですね。そのうちには「昨日はダーと新国へ行ってきましたー」みたいなブログ記事が登場する日が来るのでしょうか。明日はもう「立春」ですね・・・。   

投稿: クラシカルな某 | 2009年2月 3日 (火曜日) 18時35分

>>クラシカルな某さん
こんばんは。まあまあ元気でやってます。

名訳です。そうそう、韻を踏んでいますね、短いので短歌みたい。しかし「ああ、猫ってネズミを捕る生き物だったんだ」と思い知らされる歌であります。

>中吉
そうですね・・・チュー吉! モー忘れてました。
もうすぐバレンタインですが、来るべくオペラのためにお金を大節約中のため「今年は土曜日でよかった(会社でスルーできる)」とか、「あげるべき人がいなくてよかった」とか「クリスマスプレゼントはヤフオクで幾らくらいになるだろうか」とか一瞬頭をよぎり・・・いや売りませんけど。ダーって・・・。

投稿: naoping | 2009年2月 3日 (火曜日) 22時57分

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