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2008年11月19日 (水曜日)

尾高忠明&札幌交響楽団/エルガー 交響曲第3番


RVW:タリスの主題による幻想曲
ディーリアス(ビーチャム編曲):楽園への道(歌劇「村のロメオとジュリエット」より)
エルガー(アンソニー・ペイン補筆):交響曲第3番

尾高忠明 指揮/札幌交響楽団

(ホクレンクラシックスペシャル 11月18日オペラシティコンサートホール)

昨日のコンサートの感想。
実は、昨日のコンサートは全然チェックしてなくて、日曜に行ったN響のコンサートでもらったチラシの束の中にこのコンサートのチラシがはいっとったのだった。

「・・・・全部イギリスものって何。すげえ行きたい。でもどうせ残業だからダメだなあ・・・。くすん」

すっかり諦めていたのだが、なんかたまたま6時に上がることができ、会社からすっとんで初台へ。普段は滅多に走らないのに、餌が英国音楽だったらパン食い競争並みにがんばるぜ。

開演5分前に着く。アララ、招待券がたくさん出てるらしく並んでる。当日券はあるのかしら?

・・・とあまり残ってないながらも2階席右側の二列目をゲット。ホクレン提供の美味しそうな料理のレシピ集を貰って嬉しい。うどんの打ち方とか。たしか前に札響行ったときに帰りに何か貰った覚えがあった。何だっけか。米?(違う違う)

うううしかしこの席は舞台があんまり見えないぞ。まあいいや。席は8割くらい埋まってる。平日にしてはスゴイ。

で・・・。こんな素敵な曲目もう涙目だわ。最初のRVWから素敵。舞台がよく見えないから「あたくしは今、ロイヤルアルバートホールでバルビローリ指揮ハレ管の演奏を聴いてるでざあます」と勝手に想像する。北の大地の楽団の弦の音は澄んでいて、札幌に行って蟹を食べたくなった(←え)。大好きなディーリアスの「楽園への道」も生で聴くの久しぶりでウレシイ。なんて美しい曲なの。

とにかく、前半に客寄せのためにチャイコンとかの人気曲を持ってこない所に 潔さを感じた。

で、後半メインのエルガーの3番。未完のスケッチをアンソニー・ペインが補筆したもの。ウチにはサー・アンドリューのが一枚あるだけで、2~3回聴いたままだ。なのでいま一つどんな曲か忘れていた。予習もしなかった。

しかし。第1楽章の素晴らしさに息を飲んだ。こんなにいい曲だったっけか。ぐいぐい演奏に引き込まれていく。さすがはこの曲の日本初演をした指揮者とオケだ。完全に「私たちの曲だよ」っていう自信のようなものも感じる。

確かにこれってメロディーと響きはエルガー。でも・・・・なんだな。あたしの気になったのは何だかドラやシンバルがやたらじゃんじゃん鳴るとこで。ドイツ音楽よりドイツっぽい響きのはずのエルガーがこんな派手な打楽器を多様するのはなんだろうと思った。

しかしあまりの曲と演奏の素晴らしさに第1楽章が終わり「ああ、拍手がしたいなあ。でもまだ早いわ」と思ったら期せずして拍手が巻き起こった。「あら~、やっぱりみんな素晴らしいと思ったのね~」とかその時は一緒に拍手しちまったが、第2楽章が終わってもパラパラやりそうになってたので、単に交響曲というものがあんまりよくわかってないだけだったような。

第3楽章アダージョも心惹かれるいい楽章だなと思った。でもやっぱり気になる。「これってどのくらいの割合でエルガーなの?エルガーは何パーセント?ペインはどの位補筆してるの?」と。

いやいや、この疑問に答えられるのはたぶん関東地方の知り合いでは1人である。うーん。やっぱりメールでもして聞いてみようか。松本に聞いてみようか。B'zか。

盛大に始まる第4楽章もなんかなあ。曲はいいんだけど・・・終わり方はアレでいいんかい?地味すぎない?どうなんだい?やっぱり聞いてみよう。そうしましょう。

拍手は盛大で驚き。こんなにみんなエルガー好きなんだったのか。私の隣の会社員もその隣の高校生?男子も大興奮してる。いやーなんだ。みんな盛り上がり過ぎだぜ。アンコールはてっきり「愛の挨拶」だと思ったが安易な発想だった。ニムロッドだった。ああ、ニムロッドって何ていい人。思いやりのある紳士なんだわきっと。マエストロ尾高さんは大拍手にこたえてたが自分の腕時計を指差し、もう疲れたという表情。

で、「さあ今日は何かくれるのかなホクレン」と思いロビーへ出ようとしたら、質問をしようと思った張本人とばったり。あらー手間が省けたわ。質問できるわ。というわけでロビーではエルガー愛好家の面々が集結。エルガーバッジやエルガーネクタイが光ってるぜ。これからマエストロに会いに行くという。ちゃっかりついて行ってしまった(すいません)。楽屋ではN響からのさしいれでサッポロビールの缶がたくさん。一本くらい貰ってもわからんかなあ。

列に並んで待ってる間に質問。お話によるとエルガーという人は交響曲をこさえるときにメロディーを色々ばらばらに作っておいて、それを色々並べて組み合わせて作るんだそうな。モザイク状な感じだな。で、交響曲第3番はメロディーは100%エルガーのものだという。3番のためのメロディはエルガーが作ったのはもちろんのこと、エルガーの他の作品から持ってきてる旋律もあるらしい(何か色々教えて頂いたが・・・私はそんなに詳しくないので頭から抜けてしまったし。なんか間違ってる事書いてたらごめんなさい)。オーケストレーションはエルガーがやったのは30%くらいって感じだったかな?で、「ドラやシンバルがじゃんじゃんしすぎ」の件はやっぱり・・・わかる人にも「これはエルガーじゃないんじゃね?」って思えるそうで。

で、だいぶ時間が経ってマエストロにお会いしました(というか私は混ざってそこにいただけ)。尾高さんはもう普段着に着替えていました。私の知人は尾高さんと親しげにお話をしていました。私は横でふんふん、へーとうなずくばかりです。尾高さんの指揮する3番は日本初演とレコーディングのと今回の演奏と全然テンポが違うという指摘に「だって人間は日々成長するし」とかおっしゃってたような気がする(忘れた)。サイン貰おうと思ったけどサインペンなんか持ってないもーん。予定外です。

というわけで、出口で配ってたらしい「てんさい糖」は貰えなかった。

帰りに新宿でエルガー好きの人たちとスパゲッティを食べました。1時間くらいしかお話できなかったけど・・・楽しかったなあ、いやほんと。自分で口に出して「バルビローリがさー」とか「ヴァーノン・ハンドリーはいいよね」とか言うのがすごく久しぶりでそれが嬉しかった。だって、音楽の話ってネットの中でしかできないんだもの私。

ご一緒した皆様お世話様でした。また今度ゆっくりお話したいです。

そしてとってもよいコンサートでした。尾高さんと札響のみなさまありがとうございました。

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【宣伝その1】
000006 「愛の音楽家 エドワード・エルガー」水越健一著
日本におけるエルガー研究の雄、水越さんの2冊目のエルガー本。演奏会で感動した人、エルガーに興味を持った人はぜひ読むべし。なお、この本はエコロジーに協力してまして注文受けたら印刷しますって感じらしいです。 宣伝したよ。

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【宣伝その2】
ル・スコアール管弦楽団第25回演奏会
日 時: 2008年12月21日(日)14:00開演予定
場 所: すみだトリフォニーホール 大ホール
曲 目: ~オールイギリスプログラム~
  ウォルトン/交響曲第1番
  ブリテン/4つの海の間奏曲
  アーノルド/ピータールー序曲
指 揮: 田部井 剛
入場料: 全席自由 1,000円

http://lesquare.oops.jp/

オール・イギリス音楽プログラム。これは行かなきゃでしょ。ウォルトンの交響曲カッコイイぞ。

(広告欄、後日もうちょっと派手にします)

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コメント

さんきゅーっ!

感謝感謝。

2日経っても感動が体の中に残っている・・・。

今度、いつコンサート行けるかなー?

くそー、コンサートゴーアーがうらやましい・・・・。
って最近は、妬ましい・・・というほうが正解か?

投稿: NKP | 2008年11月20日 (木曜日) 15時16分

>>NKPさん
まーまー。
私は独身貴族だからこういう暮らしができるのであってね。
人生、どっちかだから。

宣伝効果あるんだかないんだかわかりませんがちょっとでもお力になれればと思います。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

投稿: naoping | 2008年11月20日 (木曜日) 20時43分

こんばんは。
またもご一緒でしたね。
むちゃくちゃ楽しみにしてたコンサートでした。
そして最高に素敵な一夜となりました。
何だかまた羨ましーじゃないすか!
MKさんと、ご謁見と。一瞬、尾高さんに会いに突入しようかとも思いましたが、新宿は私には遠すぎ。
翌日の出張も思い、てんさい糖だけであきらめました(笑)
nankipooさんからも、著作のご案内を頂戴しまして、さっそく購入であります。

それとウォルトンやブリテンのコンサート情報ありがとうございます。こりゃまた涎もののすみとり。
でも年末というののが極めてリスキーですな。
当日券は危険ですかね・・・・。

投稿: yokochan | 2008年11月20日 (木曜日) 22時32分

>>yokochanさん
こんばんは。
とても良いコンサートでしたね。私の中ではワーグナー以外では今年ベストワンかな?
私は思いがけず色んな方とお会いしたのですが、実はyokochanさんのblogをみなさん「すばらしー」と褒めていて(MKさんも)、「あ、あたしのは?????おバカなだけ????」とちょっぴりジェラシーを感じました。

すみとりのコンサートは帰りご一緒したエルガー大好きご夫婦の所属してらっしゃるオケです。サイトに行くとメールで招待券貰えるみたいですよ。

投稿: naoping | 2008年11月20日 (木曜日) 22時52分

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11月恒例となったー尾高忠明指揮札幌交響楽団の東京公演を聴く。2回ある札幌の定期 [続きを読む]

受信: 2008年11月20日 (木曜日) 22時23分

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