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2008年10月21日 (火曜日)

じゃじゃ馬ならし。

P1110116 いつも案内を送ってくださいます、東京オペラ・プロデュース。行くかどうかまだわかんないけど一応広告だしておきまする。お世話様です。

http://operaproduce.ld.infoseek.co.jp/#kouen_jouhou

(あ、先日見させて頂いたワーグナーの「妖精」は第5回三菱UFJ信託音楽賞・奨励賞を受賞されたそうですね。おめでとうございます。)


ヘルマン・ゲッツって謎の作曲家による「じゃじゃ馬ならし」ってオペラ。あ、もちろん原作はシェイクスピアね。

「ゲッツ」ってググったら「ダンディ坂野」って出ちゃうから。元気かなダンディ坂野。


ヘルマン・(グスタフ・)ゲッツ(Hermann Gustav Goetz, 1840年12月7日 ケーニヒスベルク - 1876年12月3日 チューリヒ近郊ホッティンゲン)はドイツ人の作曲家。ベルリンに学んだ後、1863年にスイスに転居。音楽評論家やピアニスト、指揮者としての活躍に加えて、創作活動を行なった。(ウィキペディアより)


あら短命ね。どんな作風なのかしら。キャストは・・・「トーキョー・リング」のときに宙づりで森の小鳥さんをキュートに演じていた菊地美奈さんが主役なのね(17日)。ううううむ(悩)。

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1円でも買える。でも1円でもいらん。

恋空〈上〉―切ナイ恋物語 Book 恋空〈上〉―切ナイ恋物語

著者:美嘉
販売元:スターツ出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

いまさらながら。いまさらながら。ほんとにいまさらながら。
今、「恋空」にはまっている。(←寝た子を起こすな)

このブログを毎回読んで頂いてるような方で「恋空」を読んだりしてる方は全くいないと思う。いや、いないと信じたいなあ。

はまってるのは、「恋空」のamazonの読者レビュー。上巻だけで千件を超える感想(つか、殆どネタ。立て読みが素晴らしい。あんな芸当はあたしにはできない。)もうずっと前にヤマは超えていて、ひと段落ついた感じだけど・・・いや、本より面白いです。みんなうまいこと書くなあ。

あ、私「恋空」は実は読みました。前の会社で一日中何も仕事がない日に、ネットで全部読みました。(ないしょですが)

恋空〈下〉―切ナイ恋物語 Book 恋空〈下〉―切ナイ恋物語

著者:美嘉
販売元:スターツ出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

いや~、すごいですね。正直まいりました。なんか、中学生がテレビや雑誌で得た知識をせいいっぱい膨らませて書いたエ○小説みたいだった。だから矛盾だらけ(誤字だらけ)。もう、まったく無理。読後感のやりきれなさ、気持ち悪さといったらほとんどバツゲームだった。

読む時間が無駄な感じ。

(「中学生が書いたみたい」って書いたのは、私が高校生の時はたぶんもっとマシな文章は書けたなあと思ったのと、高校のときの同級生で学生の小説コンクールで賞を取った子がいて、その子の書いた文を思い出すと・・・おそらく今の高校生ももっと全然いい文章を書けるのであろうという想像から。)

その後、ガッキーと三浦春馬くんで映画化されたものの、この二人は常々可愛いと思っているし、ミスチルの歌も名曲だが・・・正直、この映画にかかわった人々は(仕事だから仕方ないが)気の毒だなあと思った。見てないからなんとも言えないが、まあ想像はつくし。





以下、amazonの(本のほうの)レビューより。



「こんなのを印刷するのに使われる紙を作るために伐採された木がかわいそうで泣けてきます。
時期的にお盆なので先祖の迎え火を焚くために使って供養した方がいいです。
火事にならないように注意しましょう。 」

「私達が常に利用する紙、それは再生紙で無ければほぼ樹木。
大地の次に生命の母と言って良い樹木を刈り取って、山を惨たらしい姿にし、野生生物の住家をゴミのように扱い、
作られたものが現在の紙です……
それが……この本に……
この本だけで何本の木が刈られ果てたのでしょう……」

これで思い出したのですが、先日出版されたビルギット・ニルソンの自伝のまえがきにこんなことが書いてありました。(ニルソン本人が書いた)

自伝を書く――― どうしても嫌! 印刷された紙をあとで再生紙にリサイクルするには有害な化学薬品をさらにたくさん使うことになります。環境保護の活動をしている人たちに、さらに重いつけを払わせたくありません。

ニルソンさんの自伝は面白いから、そんな心配はないですよ。謙遜です。

ビルギット・ニルソン オペラに捧げた生涯 Book ビルギット・ニルソン オペラに捧げた生涯

著者:ビルギット・ニルソン
販売元:春秋社
Amazon.co.jpで詳細を確認する




ところで、「恋空」は中古なら一冊「1円」で買えます。上下買っても2円ですな。今時1円で買えるものってあるんですねえ。なんかそれが一番感動しました。(送料とかはかかるんだろうけども)

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2008年10月17日 (金曜日)

カラヤン&フェリアー/マタイ受難曲

P1110115 バッハ:マタイ受難曲
ヴァルター・ルードヴィヒ(福音史家)、オットー・エーデルマン(バス)、パウル・シェフラー(イエス)、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、カスリーン・フェリアー(コントラルト)、オットー・ウィーナー、ワルター・ベリー、その他
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ウィーン交響楽団、ウィーン楽友協会合唱団

(1950年、国際バッハ音楽祭、ムジークフェラインホール)



世界的な恐慌とアイスランドの経済危機、そして私は何の関係もなくフツーに働いたりのんきに一蘭のラーメン食べたりしているけれど、なんとなくバッハ的受難な気分のために今日はマタイ受難曲。

ご想像通り、あまりバッハとは関係ない人間なのでウチにはバッハ音源類はとても少ないが(それでもモーツァルトよりはぜんぜんよい扱い。ベルク関係もありぃの)、マタイとなればまた話は別だ。

私にとって・・・マタイ受難曲の存在は他のバッハの曲とはかけ離れていて、マタイはワーグナーのオペラ的な、いやもっと別な(←なんじゃ)、特別な存在みたいな、感じで。音楽史で最も偉大な、神の領域の音楽であると思う。好き嫌いではなくてね。

このマタイには、大変有名なあのメンゲルベルク盤があり、もちろんアレは私も持っている。アレを超える演奏はないと思う、いろんな意味で。演奏自体がどーのというよりもアレは歴史の記録というかんじだ。たとえば・・・日本で言えば終戦の時に皇居の前の砂場でうずくまって泣いている一般市民とかの映像と同じような存在な気がする。

まー私も「聴衆のすすり泣きが聴こえる」とかいう宣伝文句で「ええええ?何か怖そう。(わくわく)」なんて興味本位でCDを買ったりしたが、もちろんそんなホラーな音源ではない(「お分かり頂けただろうか」とかナレーションが入るわけではない。「これを10回聴いたら自殺します」とかいうんでもない。←「暗い日曜日」か。)。

まさに戦争まっさかりで不安感たっぷりのメンゲルベルク盤に比べ、このカラヤン盤はもうちょっと年代的に経っているので(戦争は終わったよ。えーほんとなの?)そんなに時代の不安感や鬼気迫る感じはない。まあ、あんなキッツイ演奏ばっかりでもなあ。音はまあまあ。モノラルだがすごく聴き辛いわけではありません。

カラヤンがナチス党員だった(?)ということで一時期まあいろいろあったわけだが(よく知らんが)、1948年にはウィーン交響楽団の首席指揮者になり1949年にはウィーン楽友協会の音楽監督に就任。カラヤンが本格的に活動しだした頃の演奏。聴いていてカラヤンだからどーのという感じの演奏にはあまり感じないが。(正直何が「カラヤン的」というものなのかいまだにわからない)

とにかく、一昔?いやふた昔前の独唱者の歌声が素晴らしい。もちろん目当てで買ったフェリアーの声はなにより素晴らしい。もうこんだけでいいわ、オレはもう許すって感じである。ダ・ビンチなんかの絵画に登場する、羽の生えた天使(ガブリエルとかさー)ってたぶんこんな人だ(まあ、人ではないが)。ソプラノのゼーフリートも楚々とした歌声で、二人で歌う部分、「今イエスが捕えられた」の二重唱はこの世のものとは思えん。

エヴァンゲリストのルードヴィヒの美声も素晴らしい。シェフラーもエーデルマンもみなよい。この時代の歌手というのはなんか神々しい。

でも・・・。合唱の活躍する場面ではどうしても聴きなれたメンゲルベルク盤が頭に浮かんでしまい、(天下の楽友協会に向かってすいません)なんかちょっとものたりないとこもある(そうでもないとこもある)。とくに第1部の最後の「人よ、汝の大いなる罪を悲しめ」(♪おーーめーーんしゅ)の合唱の絶え入るような美しさとか、第2部の「神の子って言ってたんだからそこから自分で降りて来い」(♪いひびんごってすぞーーーーーーん)みたいなとことかの、ぞっとするような鬼気迫る感というのは・・・メンゲルベルク盤でしか聴けないもんなんだろうか。あんまり色々な演奏を聴いたわけではないのでよくわからないんだけど。(そして色々聴く気になれない。)

まあ、このカラヤン盤自体は素晴らしい演奏であると思う。平日にがんばって全曲聴いて感銘もひとしおである。

あと、演奏とは関係ないんだが曲のおわりにたまにぶちっぶちっと音が切れるのがとても気になる。私の持ってるのはずいぶん昔の(初出?)なので、のちに発売されたのは改善されてるのかどうかわかんないけど。

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2008年10月10日 (金曜日)

ヒンデミット/朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲

P1110114 なんか、このブログでだれかがコメントで話題にしてたような気がするんだけど、今日昔のCDをあさってたらあったわ、うちにも、ヒンデミットの「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」が。

何年か前のウィーン旅行に行った時に、ケルンナー通りのHMVで購入したこのCD、主にワーグナーに関する冗談音楽を集めたもので・・・っていうと面白そうな気もして「自分へのお土産として」買ってはみたものの・・・ドイツ語で全然わかんなくて笑えない。有名なコメディアンが(ユスチノフしか知らんが)たくさん出ているようなのにとっても残念である。

音楽はワーグナーありぃの(最初はジークフリートのファンファーレで始まる)、なぜかルロイ・アンダーソンやたプーランクとかもありぃの、スパイク・ジョーンズもありぃのなんだが、その中でヒンデミットの「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」は演奏されている。でも、こんなに短いのか「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」は。すごいぶった切りなのだが途中なのか? 知らなかったなあ、あんまり聴かないんでこのCD。曲名はこんなに長いのによ。

まあ、「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」ということでさすがにそんな感じはするな。でも演奏はプロの四重奏団らしくて(Buchberger Quartettというのが演奏している。元はWERGOから出てたらしい)そんなにヘタでもないけど「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」。すごく気持ち悪いです。

で、最後は有名なフローレンス・フォスター・ジェンキンス女史の華麗なる歌声の「夜の女王のアリア」でシメる。やー、さすがにうまいわジェンキンス。久しぶりに聴いたわ。

このヘンなCDの内容を知りたい方は下の写真をクリックして読んで・・・も読まなくてもどっちでもよろしい。つか、よめねー。

P1110113








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2008年10月 9日 (木曜日)

アイスラー/雨を描く14の方法

P1110111映画音楽集
クルト・ワイル:「ロイヤル・パレス」より
シュレーカー:大オーケストラのための4つの小品
シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽
ベルク:歌劇「ルル」よりオスティナート
ハウアー:Musik-Film
アイスラー:雨を描く14の方法
ローター・ツァグロセク指揮/ENSルシェルシュ








最近巨人を応援しているから。毎晩優勝をお祈りしているから(苦情は受け付けない)。



えーっと。

退廃音楽演奏の巨匠、ツァグロセクによる隠れた名盤(とっくに廃盤)。
そもそも大編成のための曲を小編成のオケのために(ハルモニウムって安っぽいオルガンが入っていてとてもチープな音がする)編曲された曲集である。えーと、そもそもこの編成の曲もあんのかな。実はドイツ語とフランス語で曲目が書いてあってよくわからん。

このCD、ずっと温存しててたまに聴くんだけど・・・こうやって曲目書いてみるとなかなかマニアックですなあ。もー、名前だけでもなんか変人揃いっつーか。かなりキテル感じがする。

しかし、一個一個は短いんでそんなに恐れることはない。しかも映画音楽(でも純粋に映画音楽なのかなあ)なので映像を思い浮かべればなかなかいい感じである。

最初のワイルという作曲家はもちろん「三文オペラ」で有名なんだが、他にも面白そうな作品をいっぱい書いている。曲の名前が面白い。

・ロシア皇帝は写真を撮らせ給う
・ニッカーボッカー氏の休日
・ヴィーナスのワンタッチ

・・・なんて感じなのだが、どんななんだろう。

このCDにちょろっと入ってる「ロイヤル・パレス」ってのは全体は一幕のオペラらしいんだけど、ジャズっぽくてなかなか素敵。出だしびっくりするが。出オチ。

シュレーカーの曲は「大管弦楽のための」ってわざわざ書いてあんのに(大事なことなので2回いいましたよ)わざわざ小編成にしてある。この編曲しか聴いたことがないからでかいオケでは想像つかない。2曲目の「ぽぽぽぽ」した音楽が好きでたまにこれだけのために引っ張り出して聴く。鼠先輩ではないからあしからず。3曲目もかわいくて好き。

シェーンベルクはまあ有名な曲だからまーいいや。「迫りくる危機→不安→破局」。どれも字面はいやな感じだ。

ベルクの「ルル」の演奏は、私に言わせて頂ければ「これはひどい」。あの愛するオペラの中核となるあの映画音楽・・・あんなにスリリングな音楽ってそんなにクラシックの中ではないと思うんだけど、大胆に小編成にされたうえに「のったりのったり」と演奏。ブーレーズのテンポの2倍くらいの遅さ。うああああ。

で。

他ではあんまり聴けない残りの二人。居残り。

ヨーゼフ・マティアス・ハウアーって作曲家については、なんか「シェーンベルクよりも先に12音技法を発明」したのに有名になってない人ってことしか知らん。まるで「世界記録を出したのに公式記録になってないスポーツ選手」とか「論文を書くのが一歩遅かったためにノーベル賞を他に人にとられてしまった化学者」とかを思い出すんだが、本人はどうだったんでしょう。

12音技法ってよくわかんないんだが いまだに。

12音技法に対してハウアーがこさえたのは「44のトローペの理論」っていうんだそうだ。まあ、このCDで聴ける Musik-Film という音楽は、何故かシェーンベルクのようにおどろおどろしくない。「かわいらしい」とさえ思う。他の曲もこんなかわいいのかなあ。もしかしたら、半ばホラー映画入ってる気がするシェーンベルクの12音技法の音楽よりも聴きやすいかもしれん。ちょっとなごむ。9つほどの小品集で「期待」とか「スポーツ」「嵐」とかの表題もかわいい(ドイツ語なのでよくわからんが)。

最後にアイスラー。ジャイアント・ロボに出てくる冷凍怪獣ではもちろんない。
ベルクやウェーベルンと並びシェーンベルクのお弟子であるが、なんだか破門。マルクス主義とやらに溺れ?ブレヒトと仲良しになる。その後世界を転々としたあと米国に亡命。映画音楽をずいぶんたくさん書いている。(その後国外追放で東ドイツへ)

このCDに入っている音楽は、オランダの(のちにフランス)映画監督のヨリス・イヴェンスの「雨」という記録映画につけられたもんだそうである。この映画監督はその道ではかなりビッグネームのようだが、私はもちろん知らない。

この「雨」という映画はただ、いろんな雨の情景を撮影しただけの映画のようである。なんか「つまんなそー」な感じがするが、曲はそんなでもない。そんなでもない・・・か?
もう、最後のほうまで聴くとだんだん感覚がマヒしてくる。もし、この世の音楽が全部こんなになっちゃったらどうだろう。うああああ。

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2008年10月 5日 (日曜日)

トヨタコミュニティコンサート/グレの歌

Pa0_0323_2 トヨタコミュニティコンサートin東京
シェーンベルク:「グレの歌」
水口聡(ワルデマール王)、佐藤ひさら(トーヴェ)、向野由美子(山鳩)、東原貞彦(農夫・語り手)、小山陽二郎(道化師クラウス)
堤俊作指揮/俊友会管弦楽団・晋友会合唱団
(すみだトリフォニーホール)





はじめに言っとかなきゃなんない。

新しい会社でのストレス&ちょっと昨日遊びすぎて(カラオケで伊藤久男からミスチルまで日本歌謡史大熱唱)体も頭も本調子ではなかった。何と無く頭がぼーっとしていた。そんな状態の聴き手ですってことも踏まえて読んで。

トヨタコミュニティのコンサートは二度目。前は1996年の500回記念の時のフランツ・シュミットの「七つの封印の書」だったから12年も前である。でも、そのときは若杉さんの指揮ってこともあって、今も忘れられないくらいの感動を残した(・・・と思うんだけど、誰か聴いた方いませんか?)。

だから、今日もそのくらいの感動を残してくれるとは思ってた。大好きな「グレの歌」だったらなおさら。

まず、前のコンサートのときと同じように三枝成彰さんの解説から。まあ、どうでもいいがシェーンベルクはいつからドイツ人になったのだろう。あたしの頭の中ではバリバリのオーストリア人だったのになあ。

お話によると「この曲はとーーーーっても難しいです。世界的にもアマチュアのオケと合唱団が演奏することは初めてではないでしょうか・・・」とのこと。

たしかに、CDで聴くと音が固まって聞こえるのでオケがそんなにいろいろなことをしているようには思えないのだが、実演で聴くと本当に色々なことがあちこちで起こっているのに気がつく。第一ヴァイオリンの人たちもみんな弓の動きが色々なので「へー、そんなにパートが分かれてるんだ」と思う。(今まで唯一この曲の実演を聴いたのは、若杉さんのN響だった)

ということで、シェーンベルクはこんな大きな編成を用いながら、まるで絹織物のような精妙な響きを作りだしているのである・・・ってことで難しいのか?

で、今日の演奏。(以下、思いつきでグダグダなので、「演奏評」とは考えないで「しろうとのバカな感想」くらいに思って読んで。)

ここ2年くらい、飯守泰次郎さんの指揮によるワーグナーの演奏を聴きたいがためにアマオケのコンサートにも行ったりしてる。で、アマオケだからってすごく劣ってるってことはないってことを知った。だから、今日も普通のオケと同じように聴いていた(つもり)。

私はあまりオケのことは詳しくないし、そんなに聞く耳は持ってない。でも、今日の俊友会さんはすごく優秀なオケだということはわかった。なぜかというと、難解で複雑で混沌としがちなこの曲を、ほぼ行方不明になることなく最後まで演奏したから。あの難しい(プロでもすっとばす演奏を聴いたことがある)道化のクラウスの所のTpのソロもちゃんと吹いてらした。

だから・・・といって。演奏会が終わって「あああ!!!!この素晴らしい演奏をありがとう!!!!みんな愛してるわ!!!!」と舞台に駆け寄るような気持ちにはならなかった。

最後の合唱の盛り上がりは素晴らしかった(合唱が晋友会さんだってこともあって)。でも、自分が愛してやまない第1部のワルデマール王とトーヴェの愛の場面は、私の期待しているような演奏ではなかった。

なんだか「1、2、1、2、」とただ規則正しい演奏のような気がした。ここは「トリスタン」ばりに官能的な演奏でなきゃ、なんか気が済まないのよ、私は。これは指揮者さんがそういう考えなのかなあ。実力的にそれがせいいっぱいのオケとは絶対思えなかった。まあいろんな考え方も演奏もあるしねえ。私が好みでない演奏だったってだけなのかしらん。

「グレの歌」も「トリスタン」も、例えはヘンだが日曜にベッドでゴロゴロしてて「あー、もう明日の仕事なんかどーでもいい」とか思うくらいの演奏じゃないと。今日の演奏は(他に仕事持ってる人が多かったとかそんなことは関係ないと思うが)どうも明日の仕事のことを思い出してしまう感じ。

・・・とここまで書いてはみたものの、そう滅多に聴けることはない「グレの歌」をナマで聴けて良かったという気持ちは変わらないから。

あ、独唱者の方。前に飯守さん指揮の「マイスタージンガー」でワルター歌ってた水口さんは、そのときは「イタオペの声じゃん」とか思ったのですが、今日は重い声が曲に合ってたと思いました・・・が、あまりにオケが巨大で強奏のときは気の毒です。佐藤ひさらさんに至っては私の席からステージの反対側にいらっしゃったのであまり聞こえず。良いお声であったのに。残念。山鳩さんの向野さんはよい歌唱だったでした。

私の席が前から6~7番目だか?だったのでちょっと前すぎ。2階席の横からとかだったら珍しい楽器もよく見えただろうになあと残念。当日券にすればよかったかもなあ。

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