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2008年9月 4日 (木曜日)

フェルメール展&悲母観音

Pa0_0315 今日は、フェルメール展に行きました。いやー、なんてったって夏休み終わったしさ。普通の日だし。そんなに混んでないのでは?と踏んだわけさ。

しかし。

ちょっと考えが甘かったようだ。思ったより混んでた。混んでたといってもぎゅうぎゅうトレイン状態ってわけでもないが。(午前10時半頃入り、見終わったころには館内に行列できてた)

今回、欧米各地からおいでなすった南蛮渡来の絵画は、油絵の平均的な大きさから言うと?どっちかっつーとちっちゃい。細密画といってもいいくらいの絵も何点か。おそらく15センチくらいの至近距離で見なきゃ、細部までよくわからん。しかし、日本の美術館では小さい柵があって近くで見ることは不可能だし、今日のように混んでいると、人の波をかき分けて近づくということは私のような慎ましい?女には少し難しい。

ということで、これからこのフェルメール展に行かれる方は、オペラグラスを持っていくことをお勧めする・・・恥ずかしくなければ(つか、怒られても知らん)。本当に見えないのである。近眼メガネの私だけではない。回りの人々も言っていたから。「(解説を読んで)真珠のイヤリングをしていようがちっちゃすぎて私にはちっともみえないわ~」

そんな文句も少々ありつつ。本当にフェルメールって素晴らしい。

画集でしか見たことない人も、本物を見たらずいぶん今まで自分が見ていたものと違うということがわかる。印刷では出ない。誰の絵でもそうだけど。

何が違うかというと、あの空気感。

フェルメールっていうと「光の画家」というキャッチフレーズらしいが、私が「いいなあ」と思うのは見ていると光とともにその場にいるような空気を感じるから。

何年か前のウィーン旅行での話。
それはウィーン美術史美術館でのこと。(今回来るはずだったけど、チョー残念ながら来なかった「絵画芸術」って作品もウィーンで見たはずなんだけど、あまりに他の作家の作品が多すぎて覚えてない。チクショー) 晴れの日に私は美術史美術館の二階に上がって、窓から降り注ぐ太陽の光を見た。少し埃がまざっているような冬の光。

日本では見られない、ヨーロッパの古い建物の窓と、おそらく東京とは太陽の角度が違うのだろう、古い西洋絵画で描かれる光ってこういうんだな、と思った(何と言ったらいいのだろう)。

フェルメールの絵って大体画面の左に窓があり、そこから柔らかい光がいつも注いでる。それを今日は見ながら、ウィーンでの太陽の光を思い出した。

今日展示された絵の中では「リュートを調弦する女」がとくにすてきで、ちっちゃいポスターを売店で買った。額を買ってきて部屋に飾るんだ。(あ、売店が今回かなり強烈。誘惑に負けないよう。私、買いすぎてしまった。)

フェルメールの絵の他に、デルフトってオランダの都市で活躍した画家の絵が並んでいる。中でも印象深かったのがピーテル・デ・ホーホって画家がなぜか執拗に「女主人への支払い」というテーマで絵を描いてたことで・・・正直、女の人が男の人に「お金ちょうだい!」と手を差し出している姿に何の美意識を感じているのが謎であった。オマケに弟子と思われる人の同じテーマの絵まで展示されている。

あと、デルフト教会の内部のを描いた絵が、建物好きの私にはちょっと惹かれるものがあった。

さて。

Pa0_0313 朝から出かけて時間もあるので、もうひとつ・・・科学博物館の「ゴールド展」の北島選手の金メダル特別展示(アテネの)も惹かれたが、それだけのために1400円も払うのもナンだなあと思ったので、芸大美術館の狩野芳崖展へ。

んーとね。個人的にいうと、これも見たほうがいい、かのうほうがい。
西洋画が好きでもあんまり日本画には興味ない人も是非。500円だし。他の絵はともかく、有名な「悲母観音」は。あれは日本画というよりは、西洋のマリア像に近い。

常々思っているが。私の中で好きな絵は「見ていると音楽が聴こえてくるような絵」である。何も聴こえないときは心に響いては来てないのである。

「悲母観音」は、非常に俗っぽい例えで申し訳ないが、見ているとフォーレのレクイエム(サンクトゥス)が頭に鳴り響く。現代人にもとても理解しやすく、心に訴えることの多い絵であると思う。この感じは生で見ないとどうしてもわからないのだが・・・フェルメールと一緒で。あ、ちなみに、私がフェルメールの絵を見ると、バロック音楽が聞こえます。これまた普通ですいません。

Pa0_0314 上野動物園から逃げ出して、罰として青く塗られてしまったキリン。  うそ













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コメント

「見たほうがいい、かのうほうがい。」ってところは、突っ込むべきでしょうか!
 わたしもウイーン行ったとき、「絵画芸術」はありませんでした。その直後、…東京に来ました。
 フェルメール展、やっぱり混んでいるのですね。もうちょっと待ちましょう。最近のフェルメールバブルには不満で、昨年の「牛乳を注ぐ女」もひどい展示方法だったので、今回は警戒しています。
 コロー展は空いててよかったなー。

投稿: にけ | 2008年9月 5日 (金曜日) 21時26分

>>にけさん
お待ちしておりました。
かのうほうがい、ネタ的にはスルーしても結構ですが狩野芳崖の絵はヨカッタですよ。空いてたし。

フェルメール、人気があるからしょうがないんですが、やっぱり見えないんですねー、人垣&柵で。私の場合背が低いから余計・・・。ウィークディの午前中でこんなですから休日はどうなってるのでしょう。
あと、展示のことですが、絵の隣にポイント部分の拡大写真と解説文が掛けてあるんですよ(解説イヤホンはいりません)。でも、写真じゃ全然色が違う~~~。余計欲求不満になりました。

投稿: naoping | 2008年9月 5日 (金曜日) 21時47分

フェルメール展行かれたんですか。
上野では次の日から藝大の藝祭だったというのに。

投稿: フィディ | 2008年9月 8日 (月曜日) 00時01分

>>フィディさん
こんにちは!
そうそう、藝祭のポスターがたくさん貼ってあって「ああ、あしたからか~」って思いました。出店の準備とか忙しそうでした。(文化祭が苦手なので行った日じゃなくて良かったです)

投稿: naoping | 2008年9月 8日 (月曜日) 10時12分

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