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2008年9月 5日 (金曜日)

クレストン/交響曲第5番

ポール・クレストン:トッカータ Op.68、交響曲第5番 Op.64
揺籃の中から Op.5、パルティータ Op.12
祈りと舞曲 Op.58
ジェラード・シュウォーツ指揮/シアトル交響楽団
スコット・ゴフ(fl)、イルッカ・タルヴィ(vn)

買ったまますっかり忘れていた。クレストンの交響曲のCD。
以前、バルビローリのCDに作品が一曲入ってて、なんだかそれがすごく良かったので他のも聴きたくなってナクソスの作品集を購入。アメリカの名指揮者シュウォーツ(シュワルツ?)の指揮によるDelos盤からの復刻。

ポール・クレストン(1906 - 1985)は、アメリカ合衆国の作曲家・オルガニスト。
作曲家としては独学である。作風としてはかなり保守的な傾向が見られ、様式においては調的で、リズムの要素が強い。6つの交響曲と2つのヴァイオリン協奏曲、マリンバ協奏曲、2台ピアノのための協奏曲、アコーディオン協奏曲、サクソフォーン協奏曲、ロバート・マーステラーに献呈されたトロンボーンとオーケストラのための幻想曲、ジャン=マリー・ロンデックスに献呈されたアルトサクソフォーンのための狂詩曲などがある。また作品のいくつかは、ウォルト・ホイットマンの詩に触発されている。
 (ウィキペディアより)

ええっと。この作曲家はどこの分野で有名なのでしょう?と思ったら、まずサキソフォーン界では有名かと。協奏曲などサキソフォーンのための曲がありよく演奏されるようで、何枚かCDが発売されている。サキソフォーン奏者さんには重宝な作曲家って感じか?

・・・いや、そんなでもない?

なんっつーか、「隙間産業」的な協奏曲を作ってるような感じ。マリンバ協奏曲、アコーディオン協奏曲・・・など。ハープの曲とかもあるようだ。

あとは吹奏楽の分野でも活躍。「ザノニ」って曲はコンクールとかで有名なの・・・かな?(ニコ動なんかで聴くことはできる。・・・とか言ってニコ動を見てるとどうしても誘惑に負けて北京オリンピックのハイライトとか見ちゃう。いっちば~んきれいな~色ってな~んじゃろ~ミスチル100回くらい聴いたわ。たぶんカラオケで歌えるぞ。)

つか、よくわからんぴ。

さてこのCD(解説じゃなくてあくまで感想)。まず、トッカータ。出だし明るい調子の曲である。なんというかちょっと南の方角な感じもしつつ、多少ショスタコーヴィチっぽい感じもする(20世紀の音楽ってそう聞こえるものが多い)。この作曲家の曲の特徴として拍子が色んな風に変わる。とっても演奏しづらそう。

交響曲第5番。3つの楽章から成る。
第1楽章はとらえどころがない。頭の中を何百という虫が這いまわっている感じで始まる。調はあるんだかないんだか。分かりにくい感じではないのだけれどもどうも気持ちが落ち着かない。第2楽章は静かな感じだがやはりメロディが美しいというよりは少し捉えどころがない感じ。第3楽章はマーラーの1番の終楽章の調を無くした感じで激しく始まる。最初だけだけど(うふ)。または拍子が色んな風に変わる。最後は壮大ににぎにぎしく終わる。

揺籃の中から。この曲はホイットマンに触発されたというが(「揺れてやまぬゆりかごの中から」。ネットで見ると訳詩はあったんだけど果たしてリンクしていいものやらわからないのですいません。)、なるほど詩を読むと「そんな感じかな」とも思う。ピアノも入る幻想的な感じの曲である。

ここにもまたホイットマンの作品に触発された作曲家が。

パルティータ。うってかわってバロックっぽい典雅な感じの曲でちょっと驚く。しかしあいかわらずところどころに一抹の不安を感じる?曲調。この曲はとても普通に聴きやすいかと。

祈りと舞曲。ピアノ?の暗ーい音色から始まる。あとは捉えどころのないいつもの感じ。後半は圧倒的に激しくなる。少しハルサイっぽい原始的な雰囲気もあるかなあ。

クレストンはおうちが貧乏で、作曲を始めたのは結婚後で図書館で借りた本を読んで勉強したということだが、そんなんで作曲できちゃうなんてそもそも頭のいい人なんだろうな。んでまあ、なんかこのCDやたら長いわ。79分もあるのか。通しで聴くと結構キツイでした。

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