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2008年8月31日 (日曜日)

サモスード・ロシア語ローエングリン全曲

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」(全曲)
イヴァン・コスロフスキー(ローエングリン)、エリザベタ・シュムスカヤ(エルザ)、オイゲニア・スモレンスカヤ (オルトルート)、イルヤ・ボグダノフ(テルラムント)、G.トロイテスキ(ハインリヒ)
サミュエル・サモスード指揮/ソビエト国立放送交響楽団・合唱団
(1949年、ロシア語歌唱)

過去記事:サモスード指揮・ロシア語ローエングリン


ずっと聴きたい聴きたいと思っていたサモスード指揮によるロシア語歌唱によるローエングリン全曲盤をば、こないだ渋谷塔にて見かけたのでついにゲット。いや、この演奏はすごいからね。ロシア人のワーグナーの凄さといったら。古くはアルバート・コーツの爆演とか・・・いや、コーツはイギリス人(とロシア人のハーフ)だわ すいません。

前奏曲からスゴイ。最後のほうでシンバルとともに「じゃああああああ~~~ん」と一番盛り上がるところなど脳天かち割られそうな感じ。全体的に、ここまで超浪漫ティックにやってくれるとウレシイ。鼻血出そう。

ロシア語で歌われることの違和感というのは、逆に全部プラスになってる。私にとっては、だかけもしれないが。なんだか「ボリス・ゴドノフ」とかみたいだ(よく知らんが)。

指揮者や歌手については前の記事に書いたのでおんなじなんだけど、ホントにすごい。女性二人のロシア的な発声(ラフマニノフの「晩祷」とかで聴くような感じのヴィブラートの多い発声。)はとくによい。男性の伝令やテルラムントの声もいかにもロシアっつーか。

合唱もさすがに「結婚行進曲」とか聞きなれているとこだと歌詞に違和感はあるが、水準は高いようだ。バイロイトの合唱団とはまた違う響きだし。

さて。

この音源はどうもあのヨッヘン・コワルスキーの提供の音源ということらしい(ってかんじのことがジャケ裏に書いてある)。なかなかマニアックな人なのかも、彼。(コワルスキーってどうも本当に「こうもり」のオルロフスキーみたいな生活してそうな気がするんだけど毎晩のように舞踏会でモエ・エ・シャンドンみたいな・・・思い違い?)

こういったヒストリカルCDの例に倣って、ボーナス・トラックと称して余白にコスロフスキーのレアなレコーディング集みたいなのが9曲ほど入ってる。まず、もう全曲聴いてさんざ聞きもういいよ的な「遙かな国に」ロシア語歌唱の別録音を二種類と「愛する白鳥よ」も聴かされる。いやもうどんだけ。

そのあとは、チャイコフスキーだのシューマンだのかなり昔の録音が入っていて、これは音的にかなりの忍耐力が試される。

最後に入ってる怪しいタンゴだけは大変ムーディで、許す。

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コメント

この録音は、凄く音が良いのでびっくりしています(ドイツからかっぱらった人的・物的なもののおかげでしょうか?)。まだ第一幕とCD3しか聴き終えていないのですが、母国語であるためか活き活きとした歌唱となっているような気がします。
最近イタリア語のオランダ人とパルシファルも聞きましたが、思ったほどの違和感はありませんでした。苦手なドイツ語で歌われるよりも良いのかもしれませんね。

ボーナストラックの歌曲の音はちょっと厳しいですね(笑)。でもどれも素敵な歌唱でした。タンゴは78回転録音ならではの懐かしい感じが格別ですね。

投稿: | 2008年8月31日 (日曜日) 21時03分

↑名前を書き忘れました(笑)。

投稿: 大分のワグネリアン | 2008年8月31日 (日曜日) 21時05分

>>大分のワグネリアンさん
そうそう、録音について書くの忘れました。年代にしては・・・あとロシアの録音にしては驚異的ですね。スタジオ録音だからかしらん。最初だけちょっとジリジリと音が入りますが、あとは気にはなりません。

イタリア語「パルシファル」は有名なマリア・カラス盤ならウチあります。アレは舞台神聖祝典劇「パルシファル」というより歌劇「クンドリー」って感じですかね。

最後の「タンゴ」は製作者のセンスを感じます。

投稿: naoping | 2008年8月31日 (日曜日) 22時13分

濃いネタですね・・・っていうか僕も福岡塔で見てきましたけど。前にコンドラシン指揮のマーラーの交響曲で、声楽付きの曲がみんなロシア語歌唱ってのがあって、こんなに違うものかとあきれながら聴いたことがありますよ。

メンデルスゾーンのオラトリオ「エリヤ」なんかは最初から英語とドイツ語の歌詞がついてたようだけど、なんか英語で聴くと違った感じです。

なるほどコワルスキーの提供ですね、何だか分かります。彼は古いオーディオの趣味は凄くて、十年ほど前に某音楽誌が都内の中古レコード店をハシゴしているのを追っかけて記事にしていましたよ。なんでもSPやそれ以前の蝋管のコレクションが凄くて、自分でも蝋管に録音して楽しんでいるとか・・・

確かにリアルオルロフスキーって感じですしね・・・とりあえずこちらをチェックされてみては?
http://www.jochen-kowalski.de/


投稿: Masahiko | 2008年8月31日 (日曜日) 23時18分

>>Masahikoさん
こんばんは。ま~、ネタがケインですいません(濃すぎ)。

コンドラシンは聴いてないけど凄そうですね。スヴェトラーノフのマーラーも濃いです・・・ロシア語じゃないけど・・・。ロシア指揮者はいいですな。

投稿: naoping | 2008年9月 2日 (火曜日) 20時08分

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