クレーメル・マーラー/ピアノ四重奏曲
マーラー:ピアノ四重奏曲
シェーンベルク:ヴァイオリンとピアノのための小品ニ短調
ヴェーベルン:チェロとピアノのための2つの小品
同:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ベルク:クラリネットとピアノのための4つの小品
ヴェーベルン:同:チェロとピアノのための3つの小さな作品
同:チェロ・ソナタ
ベルク:室内協奏曲~アダージョ[クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ版]
シェーンベルク:弦楽三重奏曲
同:ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
クレメラータ・ムジカ ギドン・クレーメル(Vn)、オレグ・マイセンベルク(P)、ザビーネ・マイヤー(Cl)、ヴェロニカ・ハーゲン(Va)、クレメンス・ハーゲン(Vc)
(1994年5、6月;ノイマルクト)
今日、何の気なしにパスポートを見てみたら、有効期間が先月で切れてました。ありゃ。
10年って早いもんだなあ・・・。
別に、全然海外なんて行く予定なんてないんだけど、もしかして急に思い立ってウィーンへ・・・ということもあるかもしれないので、ヒマを見つけて更新しとかないとな。(何故か海外はウィーンしか頭にないんだね。)
で、10年パスポートってのも作ったときは「どうだかなあ・・・」と思った。だって10年も経ったら人間ってどうしたって老けるし。ちょっとなあ、と思いつつ更新がめんどうくさくて10年のにしたのを覚えている。
しかし。
そのとき撮ったスピード写真が厚化粧のせいかなんだかミョーに老けてて。その時は、え~こんなの10年も使うのやだよ~と思ったんだけど、今見ると「あ、10年前から私そんなに変わってないじゃん」とホッとした次第でして。いや、他人が見たらわかんないけどね。はは
次作る時もわざとこんなメイクでいこうかな(←?)
さて、今日のCDはそんなウィーン好きにはたまらない一枚。ウィーン好きったってウィンナ・ワルツとかじゃないべ。マーラーと彼を尊敬する新ウィーン楽派の皆さんの室内楽集である。
これ、初出の時に輸入盤で購入。暫く廃盤になってたというが、2006年に目出度くタワーレコードで復活。まだ在庫ありだと。
マーラーの伝記を見ると最初のほうに登場するピアノ四重奏曲の第一楽章。16歳のときの、ウィーン音楽院にいた頃に作曲されたものである。そのあとの楽章はナイ。
なんだか悲しい、悲しい感じで曲は終始する。鬱病のシューベルトっつーか。16歳のグスタフ、いったい何を考えていたんだろう。なんか悲しかったのかな?おねーさんに話してごらん。
まあ、他の新ウィーン楽派のみなさんの音楽はわかりやすいのもあるが、わかりにくいのもある。わかりにくいのは「ま、こういうもんだ」と思いながら聴く。シェーンベルクの曲はとくに彼の描くヘタクソな絵画を思い出すと受け入れやすい(・・・と思うけど私は)。
そんな中でマーラーの曲とともに私の好きなのは「ヘンになる前の」ウェーベルン。16歳の頃の「チェロとピアノのための2つの小品」は本当に浪漫ティックで素敵。5分ほどの小さい曲だけれどもムーディなチェロ独奏が美しく、これだけでもこのCD買って良かったと思う。「夏風の中で」とともに、「なんでこのままでいてくれなかったのかしらん」と思う曲である(まあ、ウェーベルンがもしこのままだったら音楽史に名を残してなかったと思うけど)。
奏者の息遣いも聴こえる優秀録音。75分間もウィーンを感じられてたったの千円はなんだかお買い得な気がする。
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コメント
こんにちは。
これは名盤ですよね!
私も初出のときに輸入盤で買いました。
今は1000円で買えるのですかあ・・・。
ウェーベルンの「チェロとピアノのための2つの小品」はホントにチャーミング。
謎めいたチェロ・ソナタにも惹かれます。
これって完成してるの?
シェーンベルクの弦楽三重奏曲は、
蝿や薮蚊がブンブン飛び回ってるみたいで面白いですが、
良くわかりませーん。
投稿: 木曽のあばら屋 | 2008年8月28日 (木曜日) 22時17分
おぉ、これ私も発出を購入しました。
クリムト風のジャケットにまず惹かれました。
krenekというウィーンの世紀末画家の作品と書いてありますね。
しばらく放置してあるCDは、発熱で休んでいるとき、ぼぅーっとしながら聴いた記憶があって、すべて曖昧です。
クレメルと現ルツェルンのメンバーたちは、アフター・マーラーしていますねぇ。
投稿: yokochan | 2008年8月29日 (金曜日) 00時26分
>>木曽さん
このCDは「ブーレーズ・コンダクツ・ウェーベルン」なんかとともに私が気に入っている新ウィーン楽派の名盤であります。「わかる!ウェーベルン」って感じですね。・・・なんだか学習参考書みたい。
この内容で千円は買いですね・・・クラシック盤の安さに慣れてて、「ちょっとミスチルとか買ってみようかな」とか思うと国内POPSの価格の高さにちょっとめげます。
>>yokochanさん
おお、やはりお持ちでしたか。こんなクリムトっぽいジャケットだとほとんど買ってしまいます。クリムト・シーレ・ココシュカあたりがこのへんの作曲家のジャケットに使われているのを見ると、ウィーンの美術と音楽が密接に繋がってるのがわかりますね。人も微妙につながってるし(クリムト、ココシュカ、アルマ、マーラー、ツェムリンスキー、シェーンベルク・・)。
関係ないけど、ディーリアスの田園詩曲(M・デイヴィス)のジャケットもいいですね。
投稿: naoping | 2008年8月29日 (金曜日) 19時38分
これは名盤ですね、確かにこれを聴いた後で作風の変化を考えると頭の中が???となりますね。まあベルクは劇的な構成はそのままだし、シェーンベルクも根は古典主義のままだったし(管弦楽のための変奏曲なんか立派に独逸のクラシック音楽での変奏曲の伝統を受け継いでいるし!)・・・
ヴェーベルンが中世・ルネサンス期の音楽を研究していたり、敬虔なカトリックの信仰者で、いくつかの作品には霊的な動機もある事はあまり知られていないけど、ヴェーベルンの音楽聴いていると、ルネサンス期の音楽に聴かれるような明晰さが、ヴェーベルン独特の方法で表現されていると感じます。
本来のヴェーベルンが持ってた叙情的な部分は、後の作品にもしっかり刻印されていると思いますよ。
投稿: Masahiko | 2008年8月30日 (土曜日) 00時50分
>>Masahikoさん
こんにちは。九州のほうも気象が不安定なんですか・・・。私は北京オリンピックで晴れるためにミサイル打ち上げたのの影響だと勝手に思ってたのですが、そんなでもなかったのかしら。なんにしろ、夜勤御苦労さまです。
ウェーベルンの後年の作品は相変わらず私はあまりわかりませんが、前衛絵画みたいに考えればいいのかなーみたいな感じです。絵描きも誰でも初めは古典の勉強をしますからね。
投稿: naoping | 2008年8月30日 (土曜日) 18時50分
お久しぶりです。
去年の10月のベルリンSt「トリスタン」の記事に意を決して初コメさせて頂いてから二度目になります。
このCDは私も持ってますが、マーラーのピアノ四重奏なら、
24小節だけのスケッチにシュニトケが補筆したスケルツォ付きの録音も持ってたりします。
ボロディンSQ(マイナス一人)&リュドミラ・ベルリンスキーのピアノ、90年録音、ヴァージン・クラシックス。
併録はシュニトケの第3クァルテットとピアノ五重奏。
で、そのスケルツォですが、殆どシュニトケの創作です。
コンチェルト・グロッソあたりを思い出しやした。
そして、全然スケルツォっぽくないです。暗いです。
投稿: フィディ | 2008年8月31日 (日曜日) 01時09分
>>フィディさん
おお、お久しぶりです。再びコメントありがとうございます。このblogを覚えていて下さったのですね。
シュニトケが、スケルツォに補筆したものがあるんですね。知らなかったです、ウィキペディアにも書いてないし。でもヤツのすることは大体想像つきます・・・底なしに暗そうですね。シュニトケ、不思議な作曲家。
投稿: naoping | 2008年8月31日 (日曜日) 18時47分
ヴェーベルンとルネサンス期の音楽を続けて聴いてみると意外と違和感ないですよ
「音楽の捧げもの」の6声のリチェルカーレにオーケストレーションしたのも意外な感じがしながらも実は必然だったりして、なかなか興味深いです。
考えてみたらベルクもヴァイオリン協奏曲にバッハのコラールを引用しているし、シェーンベルクの「管弦楽のための変奏曲」でもBACH音型が出てくるし、そう考えてみるとまた違った聴き方が生まれますよ^o^
投稿: Masahiko | 2008年9月 1日 (月曜日) 00時55分