サヴァリッシュ/ローエングリン
ワーグナー:楽劇「ローエングリン」
フランツ・クラス(ハインリヒ王)、ジェス・トーマス(ローエングリン)、アニヤ・シリヤ(エルザ)、ラモン・ヴィナイ(テルラムント)
、アストリッド・ヴァルナイ(オルトルート)、他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮/バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団 (1962年)
暑い、暑いの。
もう、やんなっちゃうわ。こんなに暑くちゃ、ワーグナーの全曲盤なんてよう聴かんわ。3幕全部聴きとおす気力なし。(今日は・・・やっと聴く)
前に買った、バイロイト名演集。全然聴いてないわけではなく、聴いてはいるんですがひと幕ごとに違うオペラを聴いたりするので・・・例えば第1幕はローエングリン、2幕はタンホイザーとか聴いたりするので、すっかり頭の中でいろいろな登場人物がごっちゃになってしまう。
タンホイザーが白鳥にのってきたりするんだな。
だいたい、バイロイト音楽祭は真夏にやるけれど、ドイツのイナカは東京の夏みたいにこんなには不快指数高くないと思うんだわね。東京の夏はワーグナーは不向きだわよ。真夏にうなぎの蒲焼食べるのくらいむちゃくちゃな(オイシイっちゃオイシイけど)。焼いてるうなぎ屋さんも暑くて大変だがや。
そもそも、日本には丑の日に蒲焼食べる習慣なんてなかったのに、平賀源内(←ホモ)がうなぎ屋さんを繁盛させるために思いついたことなのよね。これはバレンタインデーと同じ、食べもの屋さんの陰謀なのである。
(そういえば、昔「翔んでる!平賀源内」って時代劇があったなあ。)
私は、夏はカレー・・・つか、一年中カレーだけどな。
で、昨日食べたのがグリコのLEE、辛さ30倍。中に入っている「ジョロキアソース」をかけると、45倍になるよ。(私は・・・45倍は無理だった。)
一口食べればお口の中が格闘技!勇気ある者は挑戦してみてはいかがかな?・・・違うかぁ。
さて。 今は塔ではもうお取り扱いのなくなっている(手に入れなかったのは残念だ・・・あなた)「バイロイトもってけドロボー全集」では、ヴォルフガング・サヴァリッシュが指揮した演奏が3曲入っている。ワーグナーでは比較的若い時代の作品が若さいっぱいの指揮者で演奏されているのは好ましい気がする。
しかも、どれもチョー若い頃のアニヤ・シリヤが主役を歌っている。いろんな事情はあるかもしんねーが(みにすかーとで誘惑して主役を勝ち取ったとか?違うかぁ)、これはこれでいいのでは。
しかし、この「ローエングリン」では。私はそもそもシリヤはさほど好きではないし、ジェス・トーマスの端正なタイトルロールもなかなかかっこいいけれど・・・キング様にはかなわないもんで、わたくし的には主役はオルトルート役のヴァルナイである(←え)。
悪役二人、オルトルート役のヴァルナイとテルラムント役のヴィナイは、ご存知のとおり1950年代にはソプラノとテノールとして、ワーグナーの主役をバリバリ歌ってたのよ。それが時はすぎ・・・この時代にはメゾとバリトン役で悪役に。
まー、このヴァルナイのヒールぶりには舌をまくだ。不敵な笑い声がチョー怖えー。ちょっとTDLのホーンテッド・マンション思い出した。声質的にはやっぱり晩年のフラグスタートに似ているなと思います。
第2幕、幕が降りる前に大拍手が起こっててすげー。
あと、たまにちょろっと出てくる貴族のシュトルツェの声が嬉しい。シュトルツェ好き。
バイロイトの合唱団はいつもながら素晴らしい。素晴らしいが、遠い昔に文化村で生で聴いた感激がいまだに録音で再現されることはない。やはりあのような感激は現地バイロイトに行かない限り、二度とないのだろうか。ううう。
-----
| 固定リンク
コメント
ははは…、LEEはわたしも愛用しています。10倍で限界ですけど。
この演奏、デッカから出ているんですか?
サヴァリッシュのものは、だいぶ以前ですがフィリップスの全集で見たような気がするのですが。25年ぐらい前、図書館で借りてきました。
たしかに、トーマスよりもキングがいいにきまっている、ぱっぱら王子。
投稿: にけ | 2008年7月26日 (土曜日) 18時48分
バイロイトでのフライング拍手はとても珍しいので、印象に残る舞台ですね。オテロとヤーゴを歌ったヴィナイですがローエングリンを歌ったことはあるのでしょうか?
シリアといえば先日発売されたクレンペラーのオランダ人ライブでキングを袖にしておりました(笑)。
カレーは好きですが普通の辛さで十分です(汗)。
胃痛もちの友人が辛いカレーを好んでいますが・・・(自殺行為)。
投稿: 大分のワグネリアン | 2008年7月26日 (土曜日) 19時33分
>>にけさん
こんばんは。LEEは辛いもの好きの必須アイテムです。あれ、美味しいって言う人と、辛さしか感じないって人もいてそれぞれです。
「バイロイト全集」は、大人の事情によりフィッリプスもグラモフォンもデッカも一緒くたになっています。子供の頃はそんなことはありえませんでした(ベームのリングとトリスタンが一緒の箱に入ってるなんて!)。すごい時代になったものですね。
>>大分のワグネリアンさん
あれほど拍手に気を使ってしきたりの多い(と思う。最近は知らない)バイロイトでフライング拍手はスゴイですね、でもいい演奏だったということなんでしょう。ヴィナイはローエングリンの録音はパッと見あたらないですね。
アニヤ・シリヤ・・・生意気な。私だったらあらすじ変えてでもエリックと結婚したる。
普段から自作カレーは結構辛いんですが・・・LEEの30倍は食べると汗と鼻水と涙が勝手に流れ出てきます。ちょっとM的気分が味わえ・・・ません。
投稿: naoping | 2008年7月28日 (月曜日) 20時25分