青春のロシア・アヴァンギャルド展
別にまあ・・・アヴァンギャルド好きには外せない展覧会ではあるが、ここのミュージアムがあまり大きくないので、さほど大騒ぎするほどのことではない。
今まで写真を見たのみであったロシア・アヴァンギャルド映画「アエリータ」(DVDは出ているみたい)の冒頭だけ見ることができた。ヨーロッパの昔の映画(無声映画時代)の「遠い未来の国」という設定だと、なぜかコスチュームや髪型は「日本の江戸時代」みたいなのになるのは何故だろう。ここでもアエリータの髪型は「変形フジヤマゲイシャ」みたいな感じである。映画全部見たいぞ。
わたくしのロシアのアイドルである(どういうアイドル)、インターナショナル・モニュメントで有名(どこで有名)なウラディミール・タトリンの絵画も一点だけあった・・・けれど青春時代の作品というテーマなので、とくに印象に残らず。カタログも買わず。
シャガールの若き日の作品、ということでヤングな時の恋人の初々しい肖像画の展示があり、とてもいい絵だなと思ったけれど、シャガールが存命の頃どっかで発見され「作者に返そうぜ」という動きがあったが、そのときのシャガール夫人(2番目)がヤキモチを焼いて受け取りを拒否したとか。ああ、シャガールはモテモテ。
こんなふうに解説を読みながら、鑑賞するわけだがなんだか「ゴンチャーロフ」だの「ゴンチャーロワ」とか何かスィーツっぽい美味しそうな作家名、それに「ボルシチ美術学校」?だか「ストロガノフ美術学校」?だかがしょっちゅう出てきて・・・やっぱり美味しそう。空腹時には注意が必要だ。
しかし、この展覧会でもっとも目立っているのは、ずっとまえに生涯を映画化された「ニコ・ピロスマニ」という画家である。作風はほとんどルソー・・・っつーか下手な人が油絵書いたらこんなかんじ・・・みたいな。
シロクマとかシカとか。先日、アースの映画を見たばっかりだからこれはぜんぜん違うと思った。人間が着ぐるみ着てるみたいだ。
あんまりラブリーだからTシャツ買ってしまった。
それとまー、ヒゲの男の人が乾杯をしている絵があることあること。
この人の作品の半分は髭男爵だと思う。山田ルイ53世さんはぜひ展覧会でコラボってほしい。
(以下、この展覧会にはないと思う作品)
ルネッサーンス!
ルネッサーンス!
ルネッサーンス!
みんな楽しそうだ。
http://www.geocities.com/marinayeung/gallery5.html#
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コメント
ウィンドウズ入れ直したら、快適な環境になったので、久々にコメントします。髭男爵の「ルネッサーンス」特集、おもしろいですね。こんな同じ絵ばっかり描くのも楽しそう。「ボンジュール!」と突っ込みを入れている絵はないのでしょうか。
明日、3ヶ月ぶりに都心に向かい、こっちはもっと穏健な、上野「コロー展」を見て、サントリーホールに行く予定です。
投稿: にけ | 2008年7月10日 (木曜日) 01時31分
>>にけさん
どうもお久しぶりです。ピロスマニは一瞬にして「あ、髭男爵」と思いました。絵葉書を買おうと思ったら何故か髭乾杯バージョンのはありませんでした。
髭男爵も最近すっかり影が薄れたようで残念。「ルネッサーンス!」は飲み屋でやったことあるけど、「ボンジュール!」はやっても相手はわかんないかも。個人的には今はジョイマンが好きです。先日「もう中学生」さんを五反田駅で見かけて(絵を描いた大きなダンボールをゴミ袋に入れて自分で担いでた)追いかけたんですが逃げられました。ためになったね~。
コローもいいですね・・・暑くなるまえに一通り何でも見たいです。サントリーも楽しまれますよう。
投稿: naoping | 2008年7月10日 (木曜日) 07時40分
そういえば、今年はベルリンフィルとウィーンフィルが来るなんて、すごい年ですね。渋谷まで行きますが、なかなか時間がなくて。
投稿: トラ | 2008年7月11日 (金曜日) 16時57分
>>トラさん
こんにちは。
ベルリンもウィーンも私はどちらも行きませんね・・・残念。
投稿: naoping | 2008年7月11日 (金曜日) 21時24分