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2008年6月 1日 (日曜日)

バウハウス・デッサウ展

Pa0_0264_3バウハウス・デッサウ展(東京藝術大学美術館 ) に、行ってきました。

 

うーん、上野は今日も混んでいたよ。でも大部分は国立博物館に行くみたいでした。バウハウスは知名度低い。そんなに混んでなかったですよ。

 

朝から行けば、楽勝楽勝。

 

バウハウス・・・ナニ?って言う方。ここにはまさかおらんと思うけど、一応書いておく。

バウハウスは1919年に、建築家ヴァルター・グロピウスによってドイツのヴァイマールに誕生した。建築・家具・舞台美術・広告デザイン・・・全てにおいての総合デザインを教育する場なのである。

つか、ヴァルター・グロピウスは知ってると思う。マーラー・ファンだったら基本だしょ。アルマがマーラーと死別したあと、結婚したのがグロピウス。アルマの伝記には必ず載ってる。あ、あのベルクの有名なヴァイオリン協奏曲の作曲のもととなったアルマの娘、マノンのお父さんだ。

 

展覧会では、アルマのことは触れられてない、当たり前だが。

 

Walter Gropius: 1883- 1969 the Promoter of a New Form (Taschen Basic Architecture)
音楽史では偉大な音楽家のマーラーと比べて、グロピウスは美術史においてどんなもんか?というと、同等か・・・もしかしてもっとすごいのかもしれない。マーラーが、のちの作曲家のほとんどに影響を与えているのと同じように、グロピウス(すなわちバウハウス)ものちの建築家やグラフィック・デザイナー、工業デザイナー、舞台美術家に多大な影響を与えている。

で、今回の東京での展覧会は、最初に建てられたヴァイマールから引っ越してデッサウに移った時代のことを主に展示してある。しかし、その後ベルリンに移ったあと、例のあの人・・・あの人だよ、口に出すのも恐ろしいナチスの台頭によって、バウハウスは自ら解散してしまう。1933年のことである。たった14年しかやってなかったのに、その影響力たるやものすごいもんです。

つか、なんでこんなに熱く語っているのか~~というと、私にとってバウハウス=グロピウスは、音楽におけるバイロイト=ワーグナーみたいなもんなんですぅ~~。く~~~。バウハウスの全てがカッコイイ。素敵なんだわ。

・・・というふうに、今日は狂ってたわけですが(会場に2時間半いました)ワタシ。学校のカリキュラムとか実習とかの作品が展示してありますので、美術学校出身なワタシはとっても懐かしくなりました。あ~~全然「格」はちがいますけどね。

バウハウスの重要な講師であるオスカー・シュレンマーのメカニックなダンスの映像とか上映されててとっても楽しい。以前に西武美術館でのバウハウス展でも見たけど、これ大好き。これ見ると、何年か前のアルベールビル・オリンピックの開会・閉会式の演出はコレの影響バリバリなのがわかる。

 

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コメント

オスカー・シュレンマーのダンスは昔、原宿のどこかで
実演観たと思います。音楽は打楽器だけのシンプルな
ものだったのですけどね。
ところでオーディオ製品ですが、
これと
http://www.noahcorporation.com/bow_tec/bow_1.html#zoo
これ
http://www.noahcorporation.com/bow_tec/bow_1.html#zard
バウハウス的デザインという人がいるのですけど
どう思います?

投稿: シロクマ雄 | 2008年6月 2日 (月曜日) 22時25分

>>シロクマ雄さん
こんばんは。
ほおお原宿で。いいですね~。私も踊りたくなります。
昔、SONYのCMでもやってましたし、非常に薄い記憶で恐縮なのですが、荻野目洋子さんと森口博子さんがあのような衣装であのようなダンスをするCM(日本高速通信って会社・・・今あるんかいな)がありました。

オーディオは・・・何か外国の真四角のカッコイイデザインのものってみんなバウハウスっぽいなと思うのは私だけでしょうか・・・。

投稿: naoping | 2008年6月 2日 (月曜日) 22時50分

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