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2008年5月 1日 (木曜日)

バルビローリ/ゲロンティアスの夢(ローマ・ライヴ)

P1080030エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 Op.38
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)、コンスタンス・シャクロック(メゾ・ソプラノ)、マリアン・ノヴォコフスキ(バス)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)、RAIローマ交響楽団・合唱団
(1957年、ローマ)

今日はメーデーだから、ショスタコのメーデーを取り上げるブログ様が多いと思うが(そんなことない?)・・・ウチにはCDがナイので却下。

実は。
今勤めている会社が引越した。引越したらすごく遠くなってしまい、ほとんどありえないくらい駅から毎日歩くのである。私、こんなに便利なところに住んでいるのに。

毎日3食自炊を自慢にしていたが、へとへとに疲れてて昼の弁当が作れなくなり、夜もラーメン屋のお世話になっている。
会社の周り、デニーズとローソンしかない。郵便局は駅に戻ってまた駅の反対側に歩かなければならない。会社の自転車は大きすぎて足が届かなくて乗れない。総務課としては致命的。

会社にもし客とか配送屋がきたら、3階の部屋の一番はしから駆け足で部屋を出て、階段を下りて1階まで行かなきゃならない。建物にはエレベータがない。殆ど障害物競走。

正直、こんなとこに引っ越した会社の意図がわからん。

女子社員の目下の楽しみは「会社の隣で飼ってる柴犬」だけである。もっとも、犬はみんなに触られて迷惑そうだが。

ま、そんなこんなで5月病なんか軽く通り越して厭世的な感じなのですが(←そんなことくらいで?)、そんな気分にぴったりなのが、ご存知ゲロ夢。

この曲の往年の名盤・決定盤として名高いのはバルビローリ&ハレ管&ベイカー女史の録音だが、今回発売されたのはローマでの客演・ライヴ録音。出たばっかりのほやほや、産みたて。

いや、録音は古い。1957年であるから、勿論モノラルである。(でも。かなり聴きやすいので心配なし)

歌手は、往年の名ドラマティック・テノール、ジョン・ヴィッカーズが瀕死のゲロンティアスを歌っている。

「神様、仏様、オラ、死んじまうわ~」

ライヴだけあって、熱演。たまに声がひっくり返ってしまうのもそれっぽい。まあ、死にそうなのだからオッケー。

他の歌手はあんまりよく知らない歌手(つか、知らない)だが、バスもアルトもなかなか立派だと思う。とくにアルトは知的で好きな声だった。例の「アレルヤ」も高い声で歌っている。曲の最後の歌唱は本当に素晴らしく、コレ実演だったら間違いなく泣くと思った。(終わったあとの拍手は残念ながら入ってない)

まあ、この演奏の中心は指揮者バルビローリの普段にも増して強烈な唸り声(お父さん、お粥ができたわよ~いつもすまないねえ~うううううう~~~~~)と、ラテンの血溢れるイタ公たちの熱い演奏・歌唱(合唱)であると思う。そもそも(何回も言っているが)サー・ジョンは半分はイタリア人であるから、楽員の人たちとの息はぴったりだったのでは?と思えるほどスゴイ気迫溢れる演奏である。

もしかしてヴェルレクに近いかもしんね。(←これはウソ)

まあ、この曲にさほど思いいれのない人は聴く必要がないと思うが、そーでない方は買ってソンはないかと(どっちなんだい?)。

オマケで入ってる「幻想交響曲」についてはまた。っつか、わたくしのレパートリー外なのでちょっと待って。



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コメント

毎日お疲れ様です。私は4月の人事でこれまでと違う事業所の非常に忙しい係に移動になり、連日残業しております(今日は休み)。おまけに通勤時間がこれまでの片道10分(本当)から50分になり、音楽を聴く時間が大幅に削られています。これでは何のために働いているのか分かりません(溜息)。

気を取り直してバルビローリのゲロ夢(笑)ですが、EMI盤を10年ほど前に購入したものの、当時はネット環境がなかったため歌詞が分からず断念してしまいました。連休中に再チャレンジしてみましょう。
イタリアのオケとバルビローリといえば、トリノRAIとのマーラー9番のライブを所有していますが、非常に熱っぽい演奏で大好きです。録音も60年にしては素晴らしい。

最後にお詫びを。「ベームのリング&おまけいっぱい」はやはり連休明けでしたね(汗)。余計な期待をさせてしまいました。平にご容赦を・・・

投稿: 大分のワグネリアン | 2008年5月 2日 (金曜日) 19時19分

>>大分のワグネリアンさん
こんばんは。
通勤時間10分から50分は激しい変りようですね。私はドアtoドアで50分から1時間15分になりました。駅から徒歩15分はイタイ。
会社が引っ越して、30分くらい帰宅が遅くなったために贔屓にしているラーメン屋の開店時間7時に駅に着くので、それだけが良かった。(←それだけか!)

ゲロ夢はどこかで誰かに歌詞対訳をコピーしてもらった覚えがあるのですが、どっか行ってしまいました。まあ、何が行われているか大体のことはわかりますが。

まあ、「ベームリング」のことはお気になさらず・・・。
実は今日、勇み足で会社の帰り有楽町HMVに行ってしまいました。無論ありませんでしたが、ケンペのリングがテスタメントではなくバラでヴァルハルから出てました。多分コヴェントガーデンのだと思うんだけど。あと場所的にシューベルトがいっぱいありました。

投稿: naoping | 2008年5月 2日 (金曜日) 20時32分

 これは存じませんでした。是非買います。

 しかし「ゲロ夢」って素晴らしい作品だと思います。なのにほとんど知られていないのは本当に残念です。現役スター指揮者でCDを出してるのはC.デイヴィスさんかラトルさんぐらいでして…A.デイヴィスさんはお世辞にもスターとは呼べないし。

 ボールトやバルビローリが来日していたら多少は評価も変わったかも知れませんね。

 カラヤンやベームがレパートリーに入れていたら間違いなく情勢は違っていたでしょう。

 「ゲロ夢」でこんな調子では「使徒たち」や「神の国」が知れ渡るのは何時のことやら。「生命の光」や「黒い騎士」、「イングランドの精神」なんて無理でしょうな。クスン。。。

 実を言うと「ゲロ夢」の筋はあまり詳しくはないけど、死人が成仏する話(クリスチャンに成仏はおかしいけど)だと適当に思っています。

投稿: なおらー | 2008年5月 2日 (金曜日) 22時06分

>>なおらーさん
んー、この演奏は「買い」だと思いますよ・・・というか是非聴いて下さい。ライブだけあってあのEMI盤に輪をかけて熱血な演奏です。天使役の低めの深い声がとくに印象的でした。やや高めの声のベイカーとはまた別の魅力があると思います。聞き比べもまたオツです。

この曲、正直言って英国音楽聴くようになるまで名前も知りませんでしたし、大体エルガーに声楽曲があるなんて思ってもみなかったです。いや、平均的日本人クラシック愛好家はいまだにみんなそうだと思います。エルガーだけでなく、英語で歌われる英国の声楽曲は馴染めないんですね。

なんでかといいますと(←仮説)、日本人はそもそもの欧米文化はナチス時代ドイツからの亡命者から学んでいるからだと。音楽(グルリットなど)も食べ物(バームクーヘンやハム・ウインナー)も。戦中の日本人はクラシックの声楽曲やオペラはドイツ語もしくはイタリア語しかないもんだと思ってたんじゃないかな? そして終戦、アメリカによる占領で、英語はアメリカ人の言葉と思ってるから、英語による声楽曲など思いもよらないんじゃないかなあ・・・と。ガーシュインとかバーンスタインがせいぜい。

いくら我々(どこの我々だい?)が頑張ってこの曲の素晴らしさを語っても、なかなか伝わりませんねえ。実際、このblogではシュミットの「七つの封印の書」のほうが検索されてますし・・・。渋め声楽曲の分野では甲乙つけがたい名曲だと思いますけどね。

と、ちょっと熱く語ってしまいました。

投稿: naoping | 2008年5月 3日 (土曜日) 13時20分

昨日から探していたバルビローリ&ハレ管のゲロ夢をようやく発掘いたしました。通常はレーベルと指揮者ごとに整理しているのですが、マタイ受難曲やメサイヤの中に埋もれていました。

ここでのゲロンティアスはリチャード・ルイス。たしかドラティのオランダ人で水夫を歌っていたような。ゲロンティアスはリリックでもヘルデンでも歌えるのですね。「七つの封印の書」のヨハネのようです。

ヴィッカースは苦悩や嘆きを歌わせたら天下一品なので、曲に馴染めたら聴いてみようかと思います。しかしヴィッカースとキングがタンホイザーを残さなかったのは残念至極としか言いようがありません(キングのトリスタンも)。

ところで明日は同じ職場の12歳下の男の結婚式です(連休中に迷惑な)。新婦の父親も同じ会社の人で、私がクラシック音楽の師匠をしております。
この二人は3月まで上司と部下の関係でした(笑)。
楽しい酒が飲めそうです。

投稿: 大分のワグネリアン | 2008年5月 3日 (土曜日) 21時10分

こんばんは。連休いかがお過ごしですか?
会社の引越しは、その基準がコスト削減しかないために、社員にはシビアですね。お偉いさんは、お車だったりするのですから。
それに加えて、総務・人事の管理部門も社内でははじっこになっちまいますね・・・。
ワン公以外のお楽しみを是非見つけてくださいな。

バルビのローマ・ゲロ夢(なんかすごい名前)は、ショップで見つけて、気になってました。ローマのオケによるエルガーとヴィッカースの歌が特に。
ワーグナーもそうですが、最近欲しいCDが目白押しで、困ります。新録音でなく、復刻や過去演の掘り出しばかりであるところが、業界の不況を物語ってますね・・・。

投稿: yokochan | 2008年5月 4日 (日曜日) 10時43分

>>大分のワグネリアンさん
再度どうも。
埋もれたCDが発掘されてよかった~!「あらこんなところにゲロ夢が」
ゲロンティアス役は・・・どうなんでしょう、ヴィッカーズも最初はよわよわしい声で歌ってますけどね。まー、ボールト盤ではニコライ・ゲッダが歌ってますし、ブリテン盤では勿論ピーター・ピアーズが歌ってますね(未聴)。本式はリリックなのかドラマティックなのか・・・どっちなんだろう。

EMI盤に慣れたら、このローマのライブも是非聴いてみて下さい。

>ところで明日は同じ職場の12歳下の男の結婚式です

いや~本当に迷惑ですね。連休中だってのに何考えてるんでしょう。まあ、おめでたいことなのでまだよしとしましょう(お葬式よりましです)。社内の人の結婚式じゃ出席しないとしょうがないですからね。美味しいもの食べられたんじゃないでしょうか(←食べることしか考えてない)。


>>yokochanさん
こんばんは。連休は地味ながらなかなか楽しく過ごしております。半分は引越し作業のお疲れ休みですが(ヘトヘト)。

引越しは、(別に家賃の問題ではなく)会社の前の住所の所の賃貸契約が終わってしまったということで、そんなこと前からわかってたのに、物件を探すのが凄く遅くて、駅から15分なんてへんぴなとこしか探せなかったのが敗因です。実は、すみトリやティアラにけっこう近いのでそのへんでガマンしようと思った(どんなにウチから遠いかわかるでしょう?・・・泣)んですが・・・。みんな「最悪」って言ってます。

このゲロ夢、バルビローリのライブとスタジオ録音の聴き比べはなかなかオツですよ。

そうそう、欲しいCDは多いですね・・・。ずっと欲しかったCDが凄く安くなったりするのは大変いいことだと思います。それに私は昔の指揮者や歌手を懐かしむのが好きなので、過去のCDが安くなったりするのはいい傾向かなと思っています。

投稿: naoping | 2008年5月 4日 (日曜日) 19時45分

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