ケンペ/ジークフリート
ワーグナ-:楽劇「ジークフリート」
ペーター・クライン(ミーメ)、ヴォルフガング・ウィントガッセン(ジークフリート)、ハンス・ホッター(さすらい人)、オタカール・クラウス(アルベリヒ)、
フレデリック・ダルベルク(ファーフナー)、ジャンネッテ・ジンクレール(森の小鳥)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)
(1957年10月1日ライブ)
過去記事:ケンペ/ラインの黄金
ケンペ/ワルキューレ
こんな雨の日はワーグナーを聴くんだ。出かけても風邪を引くだけだしね。
で、今日はジークフリート。タワレコでもとくに「素晴らしい公演」とかで当時の批評が載ってたヤツだ。確かに演奏は素晴らしい。ジークフリート役のウィントガッセンが若くて元気いっぱい。ヴォータンのホッターもふかぶかといい声を聴かせている。
はてしかし。やっぱり想像通りだけどこの演奏の中心はケンペ指揮のオーケストラだと思う。なんでこんなにオケうまいの?と思う。
注目の「森のささやき」の弦の音のみずみずしいこと(そもそもここの部分はどんな演奏でも美しいのだが)。木管も小鳥さんみたいできれい。モノラルで音があんまりよくないけど、それでもわかる。このオペラではここの場面がいちばん好きなんだけど、ずっとここにいたいな的な感じ。
小鳥さん役のジャンネッテ・シンクレア(って読むんじゃないかと思う)が2度目に「ハーイ」と声を出すときに途方もない外れた高い声だもんで笑える。なかなか綺麗な声でいいのにな。ところでアルト歌手のモニカ・シンクレアとは関係あんのか?(グイ指揮のグラインドボーンのフィガロで両方出てる、勿論未聴)
小鳥さんで思い出したが。(どっかで書いたかもしんない)
ま、小鳥さん役ってのは本物の姿は普通出てこないわけですが、私が観たので唯一出てきたのはご存知「トーキョー・リング」のときですね。菊池美奈さんという歌手です。最初頭は全身鳥の着ぐるみで登場(中の人は別?)。ジークフリートがファフナーの血をなめたあと、鳥が言葉で歌うようになってからは頭の被り物をぬぐんですけど・・・その彼女がほんとにかわいくってね。私、女なのに結構萌えまして(←え)。そのあと菊池さんは着ぐるみをきて宙乗りしてたわけですが、ぴょーんと飛んだり、空中を一回転したり。いや、勘三郎さんも真青ですわ。この日、一番チョイ役のはずの小鳥さんが一番の主役だと思いました、私。第3幕では火を避けるために消防士の服きて出てきたのが可愛かった。よっぽど評判がよかったのか、「神々の黄昏」でも小鳥さんでてきた、菊池さんじゃなかったみたいだけど。
(何故か2幕の最後で体の着ぐるみも脱いで肉じゅばんになるんですけど、これはナンデ?)
あ、この話は関係ないね。スマン。
第3幕で、管弦楽が激しくなり一番かっこよくなる部分でのホッターはやっぱり見事だし、神がかってる感じ。3幕になってもまだまだ元気なジークフリート。やっぱりすごいよウィントガッセン。(つか、このオペラ変じゃね?前から思ってたけど。ジークフリート出すぎ。)
ウィントガッセンといえば。
前に読んだ本(メトの支配人?が書いたかなんか)に書いてあったんですが、ウィントガッセンが第1幕でノートゥングを鍛え始めてすこしして、ふと「・・・アレ?完成形のノートゥングが手元にナイ!」と気が付いたのだそうです。これじゃいつまでたってもノートゥングが完成しないじゃないか。歌いながらウィントガッセンは試行錯誤の末、ちょっとづつ舞台袖に移動して、やっと袖までたどりついた。で、めでたく完成したノートゥングを受け取り、事なきを得たそうです。
さてさて、最後だけ登場のブリュンヒルデ。「男ぢゃない!!」
このシーンでのブリュンヒルデ役のニルソンの話は有名。これもメトでの話かもしれない・・・。舞台上でジークフリートに起こしてもらうのを待って横たわるブリュンヒルデ。ニルソンのご主人は確かホテルの支配人かなんかで、多分ホテルから持ってきたんだろう、ドアノブにつける「邪魔しないでください」って札を持って寝てたらしい。←これっていろんなとこで何回も読んだけど、都市伝説?
(そういえば「トーキョー・リング」でのベッドサイドの目覚まし時計もなかなかいいなと思ったけど・・・勿論演出。)
もちろん、ずっと寝てたブリュンヒルデは元気いっぱいである。「あ、私を起こしたのはジークフリートなのね!!」と大地も裂けんばかりに大喜びだが、あたしだったらガッカリだな~。だってぶっちゃけ、血の繋がった甥だもん。「・・・あの、念のため聞くけど、もしかして別のジークフリートさんじゃないですか?(涙)」って言うと思う。甥はムリだあ。しかし、そこはワーグナーのオペラなのでどーでもいい。スルー。
ベームのリングでは「ジークフリート」の最後では力尽きてたが(まだCDでは聴いてない。何故かレコードでハイライトを持ってたので知ってる。)、さすがまだ若いぞヴォルフガング。最後までほとんど疲れてない。えらい。最後ぼ拍手&ブラヴォーもキモチイイ。そんで、こんな恐ろしい曲を書くワーグナーはキ○ガイイ。
・・・で、「神々の黄昏」に続く。
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