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2008年5月31日 (土曜日)

ケンペ/ジークフリート

ワーグナ-:楽劇「ジークフリート」 
ペーター・クライン(ミーメ)、ヴォルフガング・ウィントガッセン(ジークフリート)、ハンス・ホッター(さすらい人)、オタカール・クラウス(アルベリヒ)、
フレデリック・ダルベルク(ファーフナー)、ジャンネッテ・ジンクレール(森の小鳥)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)


(1957年10月1日ライブ)



過去記事:ケンペ/ラインの黄金

ケンペ/ワルキューレ

こんな雨の日はワーグナーを聴くんだ。出かけても風邪を引くだけだしね。

で、今日はジークフリート。タワレコでもとくに「素晴らしい公演」とかで当時の批評が載ってたヤツだ。確かに演奏は素晴らしい。ジークフリート役のウィントガッセンが若くて元気いっぱい。ヴォータンのホッターもふかぶかといい声を聴かせている。

はてしかし。やっぱり想像通りだけどこの演奏の中心はケンペ指揮のオーケストラだと思う。なんでこんなにオケうまいの?と思う。

注目の「森のささやき」の弦の音のみずみずしいこと(そもそもここの部分はどんな演奏でも美しいのだが)。木管も小鳥さんみたいできれい。モノラルで音があんまりよくないけど、それでもわかる。このオペラではここの場面がいちばん好きなんだけど、ずっとここにいたいな的な感じ。

小鳥さん役のジャンネッテ・シンクレア(って読むんじゃないかと思う)が2度目に「ハーイ」と声を出すときに途方もない外れた高い声だもんで笑える。なかなか綺麗な声でいいのにな。ところでアルト歌手のモニカ・シンクレアとは関係あんのか?(グイ指揮のグラインドボーンのフィガロで両方出てる、勿論未聴)

小鳥さんで思い出したが。(どっかで書いたかもしんない)
ま、小鳥さん役ってのは本物の姿は普通出てこないわけですが、私が観たので唯一出てきたのはご存知「トーキョー・リング」のときですね。菊池美奈さんという歌手です。最初頭は全身鳥の着ぐるみで登場(中の人は別?)。ジークフリートがファフナーの血をなめたあと、鳥が言葉で歌うようになってからは頭の被り物をぬぐんですけど・・・その彼女がほんとにかわいくってね。私、女なのに結構萌えまして(←え)。そのあと菊池さんは着ぐるみをきて宙乗りしてたわけですが、ぴょーんと飛んだり、空中を一回転したり。いや、勘三郎さんも真青ですわ。この日、一番チョイ役のはずの小鳥さんが一番の主役だと思いました、私。第3幕では火を避けるために消防士の服きて出てきたのが可愛かった。よっぽど評判がよかったのか、「神々の黄昏」でも小鳥さんでてきた、菊池さんじゃなかったみたいだけど。

(何故か2幕の最後で体の着ぐるみも脱いで肉じゅばんになるんですけど、これはナンデ?)

あ、この話は関係ないね。スマン。

第3幕で、管弦楽が激しくなり一番かっこよくなる部分でのホッターはやっぱり見事だし、神がかってる感じ。3幕になってもまだまだ元気なジークフリート。やっぱりすごいよウィントガッセン。(つか、このオペラ変じゃね?前から思ってたけど。ジークフリート出すぎ。)

ウィントガッセンといえば。
前に読んだ本(メトの支配人?が書いたかなんか)に書いてあったんですが、ウィントガッセンが第1幕でノートゥングを鍛え始めてすこしして、ふと「・・・アレ?完成形のノートゥングが手元にナイ!」と気が付いたのだそうです。これじゃいつまでたってもノートゥングが完成しないじゃないか。歌いながらウィントガッセンは試行錯誤の末、ちょっとづつ舞台袖に移動して、やっと袖までたどりついた。で、めでたく完成したノートゥングを受け取り、事なきを得たそうです。

さてさて、最後だけ登場のブリュンヒルデ。「男ぢゃない!!」
このシーンでのブリュンヒルデ役のニルソンの話は有名。これもメトでの話かもしれない・・・。舞台上でジークフリートに起こしてもらうのを待って横たわるブリュンヒルデ。多分ホテルから持ってきたんだろう、ドアノブにつける「邪魔しないでください」って札を持って寝てたらしい。←これっていろんなとこで何回も読んだけど、都市伝説?

(そういえば「トーキョー・リング」でのベッドサイドの目覚まし時計もなかなかいいなと思ったけど・・・勿論演出。)

もちろん、ずっと寝てたブリュンヒルデは元気いっぱいである。「あ、私を起こしたのはジークフリートなのね!!」と大地も裂けんばかりに大喜びだが、あたしだったらガッカリだな~。だってぶっちゃけ、血の繋がった甥だもん。「・・・あの、念のため聞くけど、もしかして別のジークフリートさんじゃないですか?(涙)」って言うと思う。甥はムリだあ。しかし、そこはワーグナーのオペラなのでどーでもいい。スルー。

ベームのリングでは「ジークフリート」の最後では力尽きてたが(まだCDでは聴いてない。何故かレコードでハイライトを持ってたので知ってる。)、さすがまだ若いぞヴォルフガング。最後までほとんど疲れてない。えらい。最後ぼ拍手&ブラヴォーもキモチイイ。そんで、こんな恐ろしい曲を書くワーグナーはキ○ガイイ。

・・・で、「神々の黄昏」に続く。

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2008年5月29日 (木曜日)

ほんのりと恐い話

音楽ネタで更新できなくてごめんなちゃい。今日も雑談だから。

最近、とってもハマってることがあってそれって2chなので申し訳ないんだけど・・・「ほんのりと恐い話」。

いやいや、リンクは貼りませんから、そういうのが好きな方はyahooで検索してみてください。ほのぼのとする不思議話や、ちょっとぞっとするお話のオンパレードで楽しい。まー、ガクブルな話もたま~にありますが。

ま、私はコワイ話好きで、しかもそういう話を読んだりテレビでみたりすると、夏の蒸し暑いときには体がひやっとしてかえってよく眠れたりします。へんなの? 自分に霊感がないからですかね。

過去記事:本当にあったコワイ話

そんな私が、「そーいえばそんなことあったな」的な話を思い出した。(そんなに恐くないです)

その一

実家にいた頃・・・というか小学校低学年の頃。まだ小さかった私は両親が出かけてるときになどたま~に叔母さん(父の妹)の部屋に泊まりに行きました。叔母さんはちょっとだけクラシックが好きで、カラヤンの「運命」のレコードとか聴かせてもらってた。

で、ある日。

叔母さんの部屋に泊まりに行ったとき、なんだか私は真夜中に眼が覚めてしまった。で、横で寝ている叔母さんをふと見ると。

叔母さんが眠ったまま布団からゆっくり起き上がったり、また寝たりを何回も繰り返してる。なんかコマ送りみたいになっていたのだ。

こんなふうに↓

P1090040 まだ私は「幽体離脱」という言葉を知らなかったし、小さかったから「ま、大人ってこういうこともたまにあるんだな」くらいにしか思わなかったので、誰にも言わなかった。

で、大人になってもずっとこのことが頭にあり、しかもどんなに人と寝泊りしてもそんなことは1回もなかったんで「あ、あれはもしかして幽体離脱だったのかな?」と思った。どうしてもだれかに言いたくなり、最近母親に「ね、絶対本人には言わないって約束して聞いて」と、話した。

母は大爆笑した。いや、これ笑いごとじゃないでしょうって。

(でも、叔母はまだぜんぜん元気ですけどね。)

その二

十何年か前、伯父(父の姉のダンナさん)が病気で亡くなった。私も普通にお通夜やお葬式に出席し、何ヶ月かして、伯父の夢を見た。私はそのオジさんとは正月に会うくらいでそんなに親しくお話もしたことはないんだけども。

その夢の内容は、「伯父さんから電話が私にかかってきて、『みんな来てくれてありがとう』と言う」みたいな感じだった。

へんなの、私別に仲良くもないのに。でも、きっと誰かにお礼が言いたかったのかな~なんて思った。で、母親に「絶対誰にも言わないって約束して聞いてくれる?」と言って話した。

それをきいた母親は、「あ~、なんだかおにいさんは天皇陛下に似てたからね~。そんなふうに言いそう。」と、その伯父さんの妻である叔母さんにすぐ話してしまった。(ありゃ~)

叔母さんは「あら~、私のところになんかちっとも出てきてくれないのに、ずるいわ~」と笑ってたという。

その三

母の話。母の田舎は東北で、2~30年くらい前までは土葬だったそうである。ま、それは関係ないかもしれないが。
20年くらい前の話。ある日、母が田舎の死んだオジさんの夢を見た。すでに亡くなって何年か経ってたんだと思った。

夢で「となりの墓石が倒れてきて痛い。」といわれたそうだ。

母は「変な夢見たな~」とその時は気にも留めなかった。で、それから少しして法事か何かのときに母は田舎に帰った。親戚で集まったときにこの不思議な夢の話をしたそうな。

そしたら、そのオジさんの子供にあたる人?が、何の気もなくごくごく普通に

「あ、それならこないだ起こしておいたよ」

と言ったという。

(母親は霊感は特に強いということはない・・・たぶん。)

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2008年5月28日 (水曜日)

深川・わくわく動物ランド

Pa0_0254_2 すいません。このところ買ったCDがワーグナーのオペラ全曲ばっかりなもんで、とてもウィーク・ディに全曲聴く気力がなく。なので今日は(も)雑談。つか、愚痴。







深川不動尊。実は門前仲町界隈は以前からちっとも嫌いではなく、年に1回は散策に訪れたりしてしていたのである。今日は何かお祭り?っぽくにぎわっており、屋台とか出ている。

結構美味しいお店とか多いんだ。伊勢屋の豆大福とか大好き。柏餅も美味しいよ。周辺は下町っぽくて風情がある。

でも。

それはね、観光として行くのは好きなだけで、毎日通うのはちょっと話は別ですから。

しかも。深川不動尊は駅から2~3分だが、私の通う会社は駅から徒歩15分もあるんである。毎日泣きたい。ちっとも慣れない。

ちょっとは楽しみを見つけなきゃ、ということで、周辺の動物たちをご紹介。


Pa0_0256 会社の隣の材木屋の柴犬(さすがに木場は材木屋だらけ)。名前は「クーちゃん」。メスで3歳。

こーんなに可愛くておりこうそうなのに(いや~ほんとにカワイイねheart02)、ちっとも他人に懐かない。飼い主とのお散歩以外はほとんど寝ている。犬って尻尾を振って近づいてくるもんだと思っているのですが、このアイソのなさ、ノラ猫以下です。吼えないからまだいいか。

これは起きているときの貴重なショット。




Pa0_0255 門前仲町近くの公園の猫。何故かずっと口をあけ舌を出していて「世界のナベアツ」の「3」みたいなアホズラをしている。ちっとも可愛くないしキタナイ猫だが、なんかこのポーズとか構図とかバックのグリーンとかが結構うまく撮れたので、この写真は気に入っている。とても人懐こく、近づいても逃げない。


このブサイク加減が逆にカワイイかもしれん。





Pa0_0257 木場公園の池に大発生していたおたまじゃくし。こうやってごく一部を写真に撮ればなんとなく可愛くも感じるが、大発生しすぎて池が溢れていた。本当にキモチワルイ。これが全部カエルになるのかと思うと(全部はならんやろ~)、めまいと吐き気が私を襲う。カエル好きだが、生身のカエルはあんまり・・・。



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江東区在住の読者の方、文句ばっかり言ってすいません。

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2008年5月25日 (日曜日)

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

昨日、品川プリンスで観て来たんですが、何より心配だったのが、雨とはいえ休日のこのガラガラ加減。こんなにガラガラでやっていけるのでしょうか。こないだ観た銀座での「相棒」でも「大ヒット」とかいってるのに金曜の夜でも入りは半分。でも昨日はその比ではなく。会場にいたの10~15人くらい(数えてないけど)。貸切かよ。大丈夫か日本映画。


公式サイト

さて。

この映画、yahooでの評判が賛否両論でひねくれ者の私は見たくなったす。(というか、皆に評判のいい映画って面白くなかったことが多いんで)

もとの黒澤監督のほうは全然みてなくて、比べようがないのでわかんないのですが、これは退屈もせずに全部観ました。ごく普通に楽しく、面白かったです。

スターウォーズのパロディかなみたいな感じであったので(ま、それで観たんだけどね)似たトコを探すのが楽しい。

ワーグナーのリングくらいもスターウォーズに詳しくない自分が残念だが、そんな私でも気が付くとこが色々ある。
仇役の鷹山刑部(椎名桔平)のカッコがすっかりダースベーダー。いや、まねたのはジョージ・ルーカスでしょ。

刀を振り回す音がライトセーバーと似てる。

場面転換の感じが似ている。そのときの音楽の使い方が似ている。

雪姫(長澤まさみ)がレーア姫に(顔も?)似ている。

武蔵(マツジュン)はルーク・スカイウォーカーかも。

雪姫と武蔵がかなり危険そうなエレベータ?に乗って脱出するとこはルークとレーア姫が二人で綱に捕まって?びゅーんと逃げるのと似ている。

六郎太はハン・ソロか?ということは新八(宮川大輔)はチューバッカ?(失礼?)

ま、スターウォーズほど話はわかりにくくはない。台本も現代劇っぽいし、場面展開もスピーディで退屈しない。

(六郎太が、死んだと思ってた武蔵を見て驚いたときに「ええ~~~??」というのを見て、昼間にNHKの「篤姫」で、お殿様役の人が新婚初夜で篤姫が先に寝てしまったのを見て「ええ~~~??」と言ったのを思い出した。時代劇ではこの言い方はしないと思うんだけど、最近は普通になってるのか?)

CGも結構自然だし。しかし映画というよりも何かのアトラクションみたいな感じで見るほうがいいのかも。何かを得ようと思って見る映画ではない。ただ、映画館だと音響効果が抜群で、ななめ後ろから音がしたり、物凄い爆発音とか効果的で面白い。・・・っつーか、今やそんなの普通なのかもしれんが。

音楽は、とくに印象に残ったものはナイが(まあ、そうそう後世に残るような映画音楽というのは生まれない)、村人たちの火祭りは・・・どうしても・・・モスラ~やモスラ~である。あそこの音楽だけはどうしても耳について離れない。なんかあの場面は日本映画っぽくてハズカシイ(←なんで?)。

惜しいのは、カッコイイ役のマツジュンがひげぼうぼうで美しくなかったこと。あ、でもちょっとマツジュン好きになってしまいました。長澤まさみはこのところ明石家さんまにくっついてたので大っ嫌いになりかけてたが、映画ではカワイイなあと思いました。最近のドラマもいいし。ムリにキャラは作らんほうがエエ。

それと・・・上川隆也さんがどこに出てたのか気づかなかった私。バカ?

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2008年5月20日 (火曜日)

デル・モナコのジークムント

これや、これを見てたら、出てきた。



意外とかっこいい、意外と違和感ないぞ、ジークムント。身振りは何だかパリアッチだがな。ジークリンデ役はマリア・カラスがいいかもね(←ないない)。

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2008年5月18日 (日曜日)

ケンペ/ワルキューレ

ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ラモン・ヴィナイ(ジークムント)、シルヴィア・フィッシャー(ジークリンデ)
フレデリック・ダルベルク(フンディング)、ハンス・ホッター(ヴォータン)
ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)、ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(フリッカ)、その他
ルドルフ・ケンペ指揮/ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団

(1957年9月27日)

このところ買った合計46枚ものワーグナーのCDに舞い上がっていて(今世紀最多購入)混乱してた頭をやっと元に戻し、今日は集中して大好きな「ワルキューレ」を。

録音は、前に書いたとおりあまり芳しくはない(特に第1幕)。カイルベルト・ステレオ盤と比べるとキツイ(←比べるな)。でも、とても私ガマンできないわ~というほどでもなく、おそらくワーグナー上演史でも最高と思われる1950年代の(もっと昔になると知らんがの)、名歌手の歌を堪能するには不足はない。

というか、世間はどのくらいの音質をもって「ヨシ」とするのかわからない。私1930年代のフラグスタートの録音だって結構平気で聴いているくらいだし。

で。
このケンペの「ワルキューレ」を聴いていて、やっぱりハイティンクの演奏を思い出した。やっぱり通じるものはあるんじゃないかなと。激しいところは更に激しく(速い)、オケが歌うトコは思いっきり歌う(遅い)。そんな感じの指揮。こんな古い録音なのに、年代的な古臭い野暮ったい表現が比較的少ないのでは。

第1幕冒頭はテンポが早い。嵐の予感である。

期待のシルヴィア・フィッシャー。いや一般的にはあんまり期待してない人が多いのでは?と思う(ダレこれ?的な)が。前に書いたとおりジークリンデにぴったりの、はかなげで女性らしいお声で(でも力強いところはちゃんと力強い)、きめこまやかな折り目正しい歌唱である。ややビブラートが多いかなとも思うけれども。例えばレジーナ・レズニックみたいにアクの強い歌唱よりはよっぽど好きだ。カイルベルト盤でのジークリンデ、ブロウウェンスティンと比べても遜色ないと私は思うんだけど。どーだ。

ジークムントのヴィナイもとっても調子がいい感じで、カイルベルト盤よりも声の伸びがよいと思う。なんだかオテロとか歌ってるかの如く絶好調。とっても強そうだ。この双子はとってもバランスがとれていていいカッポーのような気がする。ナマで聴いたら相当感動しそう。

例の「冬の嵐は過ぎ去り」からの二人の愛のシーンのところは叙情的にオケもゆったりと歌っているが、ジークムントが剣を引き抜くとこからはオケは激しくなり、1幕最後の所ではオケが思いっきり早くなって(「フルトヴェングラーか?」くらい。弦の人タイヘンそう)終わる。拍手は熱狂的。

第2、3幕は第1幕よりも音質は若干いいような?
ブリュンヒルデの登場の「ホーヨートーホー」がニルソンの後年よりもあまり強烈でないのが面白い(やる気ねーの?くらい)。まだ表現とか声がまだ若い感じで新鮮・・・だけどこの時もう39歳。これより2年前にミュンヘンでブリュンヒルデを初めて歌ったのだそうで、意外と遅かったんですね・・・ヴァルナイは20代で歌ってたし(ヴァルナイが早すぎるのか)。

ジークムントに死を宣告する場面も(「ジークムント、私を見なさい」)、ニルソンは出だし元気がない。だんだんと良くなるんだけど。2幕でのヴィナイとフィッシャーも絶唱を聴かせている。いいぞ、おい。

3幕になるとずいぶんニルソンは元気になる、良かった。 ヴォータンの別れと魔の炎の音楽は何故かテンポがちと速いがホッターはやっぱり立派。

ま、細かい歌唱のミスとかたまーに見受けられるが、全体にはたいしたキズでもない。ライブらしくていいのではないか。

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2008年5月17日 (土曜日)

ケンペ/ラインの黄金

ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
ジョーン・サザーランド(ヴォークリンデ)
ウネ・ハーレ(ヴェルグンデ)
マルジョリー・トーマス(フロースヒルデ)
オタカール・クラウス(アルベリヒ)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(フリッカ)
ハンス・ホッター(ヴォータン)
エリザベート・リンダーマイアー(フライア)
クルト・ベーメ(ファーゾルト)
フレデリック・ダルベルク(ファーフナー)
エドガー・エヴァンス(フロー)
ローベルト・アルマン(ドンナー)、ローゲ(エーリッヒ・ヴィッテ)
ペーター・クライン(ミーメ)、エルダ(マリア・フォン・イロスヴァイ)
ルドルフ・ケンペ指揮/ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団

(1957年9月25日)

ということで、今日からケンペのリングを最初から聴くことに。今日はラインの黄金。

しかし。
この「ラインの黄金」は耳で聴いていても物語的にさほど感動する要素はないし、これだけでケンペの指揮について述べるのもどうかと思うんで(←逃)、まずロイヤル・オペラのリングについて私が思うことを。

このblogをやろうと思ったきっかけが、10年前に渡英のときにたまたま見る(聴く)ことが出来たロイヤル・オペラ・ハウスのリング(-ラインの黄金)の感想を、世間の皆さんに発表したいなあと思ったからなんだけど。

録音ではおとなしい印象のハイティンクの指揮が熱っぽく素晴らしかったのも意外で(←失礼)、オケもさすがロイヤルだわぁみたいな実力で・・・とくに弦の美しさは今もすごく印象に残っていて。とくに、あんな美しい「ジークフリート」の「森のささやき」は今も他に聴いたことはないんだ。

しかし。

もっと印象に残ったのが、(たまたまコヴェントガーデンのオペラハウスが工事中で、ロイヤル・アルバート・ホールで上演したってのもあったのかもしれないが)イギリスの人ってなんとなくワーグナーのオペラを「演劇として」捉えているのではないか?という鑑賞のしかただった。

シェイクスピアの国だからねー。

ま、そのときは字幕とかなかったので、ロビーで「ドイツ語→英語」の対訳を発売していて、結構みんなこれを買って一生懸命見ながら聴いていた。あたしはわりとオペラって音楽中心だと思ってるから対訳なんてなくていいし。だからすごく不思議に思った(そのときは)。

それと、今は東京でもごく普通になったけれど、コンサート・ホールでオケが舞台に乗りながらも、照明や衣装など多少の演出をして歌手も演技をしながら歌う「コンサート・オペラ」というものを見たのはこのときが初めてで、「あー、やっぱりイギリス人にとってオペラは演劇なんだなー」といたく感心したのであった。

今回、ケンペのリングを聴きながら、私がロンドンで観たそのときの上演を思い出すほど、そんなに録音が鮮明なわけでもないし指揮者も年代も違うけど、そんなようなことを考えていた。

1957年というのは時代的にカイルベルトやクナやクラウスなんかのバイロイトのライブ録音と歌手等が重なるのだが、バイロイトの実況録音では出演者・オケ・指揮者(聴衆も)が「ワーグナーの毒」に思いっきり浸っているというか「ワーグナー虎の穴」みたいな感じがあるんだけど(何と言っていいのやら)。「毒を食らわば皿まで」というか。

(例えば、バイロイト祝祭劇場のイスは座りにくいっていうじゃない・・・行ったことはないのでウワサでね。「お座布団持参で来なさい」って言うじゃない。ま、言えば貸してくれるみたいですけどね。ま、普通「そんなのクッションのついたいいイスに変えればいいじゃないの」って考えると思うけども、ワーグナーが最初にそうしたからってずっと変えないでいる。そんなとこが「虎の穴」だな~と思う。)

ロイヤル・オペラはもっと整然とした印象がある、いい意味で。やっぱり演劇の国。まあ、全く個人的な印象なのかもしれないけれど。

ぐ~んとドラマティックになる「ワルキューレ」ではもっと違う印象になるのかも。


さて。

この録音の「ラインの黄金」の歌手について。

ラインの乙女でジョーン・サザーランドが出ている(まだ30歳らしい)。あまり彼女には興味がない(森の小鳥くらいしか聴いた事がない)ので何とも言えないが、いい声だと思った。ホッターはいつもどおり素晴らしい。やっぱりホッターだなあ、ヴォータンは。アルベリヒのクラウスはうまいんだけどホッターと声が似ていてたまにかぶる。

ではまた、次のワルキューレで。


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2008年5月11日 (日曜日)

フルトヴェングラー/トリスタンとイゾルデ・断片(1947年)

P1080034ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2,3幕(断片)
ルートヴィヒ・ズートハウス(トリスタン)
エルナ・シュルター(イゾルデ)
ゴットロープ・フリック(マルケ王)
ヤーロ・プロハスカ(クルヴェナル)
マルガレーテ・クローゼ(ブランゲーネ)、他
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/シュターツカペレ・ベルリン

 (1947年10月3日、ベルリン、アドミラルパラスト・ライヴ)

今日は母の日。実家に母親のプレゼントを届けつつ、このレコードセットを持って帰ってきた。

Furtwangler Dirigiert Wagner

このジャケットを見て「ああああ~~~懐かしい!」と思った方は、ある年齢以上の人である。アカンタから発売された、フルトヴェングラーの昔のライブ録音の断片を集めた5枚組である。銀座山野楽器の輸入盤バーゲンで購入。私はまだ当時は学生だったから、宝物のように聴いていた(と思う)。

(そんな女学生を、みんな・・・どう思う? 私はスゴクキモチワルイと思う)

この中には1936年のバイロイトにおける「ローエングリン」(ヒトラーが聴いていたという)の断片、1937年のコヴェントガーデンにおける「ワルキューレ」の第3幕(フラグスタートのブリュンヒルデ)とか、1938年のウィーンにおける「マイスタージンガー」の断片、1936年、コヴェントガーデンにおける「神々の黄昏」の断片(ビーチャム指揮かも?、との説がありだが、ド迫力の演奏)・・・まあ色々貴重そーなものが含まれている。録音状態は色々である。
まあ・・・今ではCDとなってあちこちで発売されていると思うんで、そんなに貴重な盤ではないと思うけれど、久しぶりに聴いてみるととっても懐かしい。

で。本日ご紹介いたしますのが。

昨年、CDでも発売された(←もってないの・・・)のが、この中の1947年のベルリンにおける上演の記録である。そもそも第1幕は記録にないらしく。私の持っているレコードには第2幕は冒頭(トリスタンが出てくる直前まで)とマルケ王が出てきてからしかないので、あまりよくわからない。肝心要の「愛の二重唱」が全く入ってない。第3幕も、30分くらいしか(Dunkt dich das?からイゾルデが到着するまで )入ってない。・・・何か本当はもっとたくさん入ってたような気がしてたんだけど、私のカンチガイだった。こんなだったらCDのほうを聴かないと感想なんか書けないじゃないの、すいません。・・・でも一応書く。

歌手については、イゾルデ以外の人は素晴らしい。特に、第3幕のトリスタン役のズートハウスは「いったいどうしたの?」という熱演ですごいぜ。スタジオ録音での重ーい歌唱を聴きなれていたので「おお、舞台ではこんなに熱いヤツだったのか!」と感動。フリックのマルケ王、プロハスカのクルヴェナル、クローゼのブランゲーネも素晴らしい。フルトヴェングラーの指揮も、オケのうねりが物凄い。ティンパニーの音がドロドロ入っていて気分がよい(とくにイゾルデの到着したとこが・・・絶望的に素晴らしい。こんなオケの音は他で聴いたことない)。

ただ、イゾルデの歌手のシュルターって人は・・・ナンなんでしょ?発声も基本的になってないし、「おいおい、ギャグかよ」と思うくらい鈍ーい歌唱を聴かせる。おいおい、そんなレベルだったのかよ昔のドイツは、と思ったほど。

ということで。やっぱりこのCDは買うべきだと感じました。ただ、この「絶望的な音」がCDではどのくらい再現されるのかは不明。CD化されるよりレコードのほうがいい場合も多いもんね。それにレコードで聴くと本当に「これは骨董品だぜ」みたいな気分でとってもヨイのである。

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2008年5月 9日 (金曜日)

相棒/劇場版

Wpbthum 昨日はね、サー・アーサー・ブリスの「チェックメイト」って曲を聴いていて、感想を書こうと思ったんだけどあまり気乗りがしなかったので何にも書かなかったの。ごめんね。

ブリスの「チェックメイト」は、ブリスの作品では「色彩交響曲」と並んで代表作だと思う。ブリスは日本では有名な作曲家とは言いがたいが、この曲はもしかして吹奏楽関係でたまに演奏されてるんじゃないかな?「チェックメイト」って言葉はチェスの決まり手のことなんだけど、あまりチェスに詳しくないんでどうゆうもんかは知らないんだ。

・・・・で(話変って)、今日は急に思い立って今ものすごく宣伝している(していた)「相棒」の映画を見に行った。何か・・・宣伝しているわりには客が入ってない(中くらいの大きさの劇場で、半分くらいの入り)ので「大丈夫かなあ?日本映画」とか思ってしまった。つか、本当に今や日本映画はタイヘンそうな感じ(と人に聞く)。

で。

あのう、今回の「相棒」ですが、中心主題はこんな感じ。

・SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)
・東京マラソン(映画では別の名称)
・5年前、日本人の男の子がアルカイダに人質にとられたのに、日本政府は要求にこたえなかったので結局殺されてしまった・・・という事件(国名は架空のものになっているが)。
・チェス。チェックメイト。
・水谷豊の奥さんは蘭ちゃん。(←あまり無関係)

そうそう、何故かチェックメイトって言葉がたくさん出てきたんだよね(もちろん曲は出てこないしブリスには全く関係ないが)。

そんな感じの、全然関係ない事柄が繋がって事件が解決される、といういつもの「相棒」のパターン。

ま、これから見る方もいらっしゃるかもしれんので、あんまりネタバレなことは書かないんだが。要は、インターネットを通じての(犯人と右京さんとの)チェスのゲームがキーポイントなんですね。なんで特命課にチェスが一式あんの?という素朴な疑問はこのさいほっといて。

で、まー、ここは音楽blogだもんで、音楽のことについて触れると、音楽担当は池頼広さんという人らしい。・・・で、映画の冒頭の結構クラシカルな合唱曲・・・オラトリオっぽいのかな?がとってもかっこよかったんですが、アレはなんでしょう? 初めて聴いた感じな曲なのですが、アレもオリジナルなんでしょうか。アレだけでももう1回聴きたい感じがしました。

うーん、それにしてもものすごく金かけましたテレビ朝日。テレ朝マニアとしては(朝と夜、ほとんど10チャンネルを見て過ごすというほどテレ朝好き)次は「スシ王子!」「クレヨンしんちゃん」の映画を観るしかない。勿論、どっちもテレビ番組のほうはよく見てたわよ。ま、映画館に行くかどうかは微妙だけども。

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2008年5月 7日 (水曜日)

メレディス・デイヴィス/ディーリアス・田園詩曲

P1080033 ディーリアス:田園詩曲「私はかつて人の多い都会を通って」
ヘザー・ハーパー(SOP) ジョン・シャーリー=カーク(BR)
メレディス・ディヴィス指揮/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団



過去記事:ディーリアス・田園詩曲

正直、連休明け初出勤というのは誰でも頭にくる(と思う)。

会社が引越したあと、初めて普通の(GWの合間でない)満員電車に乗ったの、今日。悪名高き?東西線。ああ、もうハンパじゃないですわ。肋骨折れるかと思いました。コレがこれから毎日なんてもう、信じられません。泣きます、マジ。

で、また久々に会社行くとね、仲のよい上司(女)の連休中の報告を何十分も聞いて。あ、子供の部活のテニス話です。連休中は毎日子供の部活を見に行ってたらしく真っ黒になってました、いつものように。よくそんなに事件が毎回あるなあと思いながらも、それでなんだか安心して仕事にかかるんです(そんな上司が結構好きなんですよ私)。

勿論、私の連休話なんか訊ねる人はいませんな(訊ねるのは超カワイソーだと思っているのです、多分。)。私はいつもの通り、ウーパールーパーのように真っ白です。曇りの日か、日が当たらないとこにしか出かけないので。

そんじゃ本題。 またかよ。ドンだけ好きなんだよ田園詩曲。

英国音楽でも(私の中では)随一の名曲として存在するディーリアスの「田園詩曲」だが、あまりに好きなためにかなり最初のほうで(焦って)取り上げてしまったので(今みたいに一日200も300もアクセス数がない頃よ)なんだか埋もれてしまった感じだし、(blogの初めの頃って文章が「どーせ誰も読んでないし好きなこと書いちゃえ~~」っぽいし)もう1回取り上げましょう。

この曲、バルビローリとこのM・ディヴィスの2種類しか録音の存在が確認されてないんですが、他にあるんでしょうかね。あるといいんだが。

まず。
メレディス・デイヴィスという指揮者の知名度があまりに低い気がする。英国音楽のCDを集めている人、とくにディーリアスかRVWのお好きな方は、この人の指揮したCDは何枚か・・・いやかなり沢山お持ちだと思うが、どうだろう。

英語圏で、「デイヴィス」の人は多い。
「佐藤」とか「鈴木」のたぐいだろうか。

デイヴィスという指揮者も、当然多い。

サー・アンドルー・デイヴィス(Davis)
サー・コリン・デイヴィス(Davis)
デニス・ラッセル・デイヴィス(Davies)
カール・デイヴィス(Davis)
メレディス・デイヴィス(Davies)・・・
まだいるかな?

私の知ってるだけでこんだけいる。サーのついた二人は今更私が語るまでもないイギリスの名指揮者。
デニス・ラッセルとカールはアメリカ人。デニス・ラッセルはかつてバイロイトにも登場した指揮者。今や髪はなくなっているはずである。カールは確かすみトリで実演に接した指揮者である(チャップリンの「街の灯」の上演をしながらオケで生演奏した)。映画音楽の指揮者の巨匠。

しかし。
私が長年愛用している「指揮者のすべて」(音楽の友社)には、メレディスの名がない。なんという軽い扱いなんでしょう。ひどいわ。「戦争レクイエム」の初演(総指揮)だって携わったのに。日本ウィキペディアにも彼の項目がないというヒドイ扱い。

あの「村のロメジュリ」全曲盤の指揮者なのによ。

で。(怒ってもしょうがないんですが)
この「田園詩曲」での演奏は前にも書いたとおり、情熱的な(うなり声満載の)バルビローリとは方向性が違い、もっと大人でゆったりとしていて(バルビローリが大人じゃないという意味では決してない)遠い昔のロマンスを思い出して浸っている感じがヨイ。シャーリー=カークの独唱がまた渋くてよい。これをもとに映像にしたいくらい。

ヘザー・ハーパーのソプラノも勿論よい。フェリアーやベイカーたち英国女声歌手の伝統を守っている歌い方(っつーのがあるのかどうかしらんが)なのがヨイ。いわく言いがたいが・・・わかる人にはわかるんじゃないかと。

・・・なので、みんなメレディスさんのほうも気にしてやってくれぃ。頼むよ。

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2008年5月 5日 (月曜日)

Glorious John /バルビローリ

P1080032 Glorious John - Sir John Barbirolli (1899-1970)

<Disc1>
・Van Biene / The broken melody for Cello and Piano(1911年)ジョン・バルビローリ(チェロ)ローザ・バルビローリ(ピアノ)
・モーツァルト:弦楽四重奏曲 第16番 K.428~メヌエット(1925年)Kutcher Quartet
・マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より(1927年)
・ヴェルディ:「オテロ」より(1928年)
・プッチーニ:「トスカ」より(1929年)ロイヤル・オペラ・ハウス
・J・シュトラウス:「こうもり」より(1930年)コヴェント・ガーデン・オペラ・カンパニー
・サン=サーンス:ワルツ・カプリース(1932年)
・バルフ:「ボヘミアン・ガール」序曲(1933年)
・コリンズ:Sir Toby and Sir Andrew: Overture(1942年)NYP
・ワインベルガー:「
クリスマス」(1939年)NYP
・ウェーバー:「オイリュアンテ」序曲(1947年)VPO
・ディーリアス:「楽園への道」(1947年)VPO

<DIsc2>
・ストラヴィンスキー:協奏曲(1948年) (以下ハレ管)
・モーツァルト:カッサシオン(1950年)
・モーツァルト:ディヴェルティメント11番(1952年)
・グリーグ:抒情小曲集第6集より秘密(バルビローリ編曲)(1953年)
・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番(1955年)
・ファリャ:7つのスペイン民謡より(1957年)
・レハール:「金と銀」ワルツ(1966年)
・バッハ:カンタータ第208番「羊は安らかに草を食み」(バルビローリ編曲)(1969年)
・ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」(リハーサル)(1957年)
・インタビュー(1964年)


オ・ト・ナの日。(←?)

全国各地のおとうさんは子供サービスで忙しいだろーと思う。私にはまー全然関係ないので今日はゆったりとバルビローリなんか聴いちゃってんだけど。

バルビローリ好きは日本にぎょうさんいらっしゃるのだと思ってるが、その遺された録音全部を聴いてる方ってどのくらいいるんだろう? 英国音楽ももちろん含めてだよ。

私はっていうとバルビローリはレパートリーが広いもんで、せいぜいマーラーと英国音楽とシベリウスとかしか(あとはまあ、ベートーヴェンとか蝶々さんとかちらほら)持ってないんだ。

そんな(どんな?)、バルビローリの珍しいと思われる録音を集めた、セットがコレである。(でも、まだ入手は可能かと)

本国イギリスでは、サー・ジョンが神に召されたあとに同じ題名のLPセットがEMIから発売されてたようだが、(私はそれは持ってないのでなんともいえないが)それとは内容は違うみたいだ。(だれか持ってない?)

さて、聴いてみよう。

最初のブロークン・メロディというのはVan Bieneというオランダのチェリスト・作曲家の曲(作曲された頃は大ヒットした曲のようだ)。バルビローリは最初チェリストの神童として11歳でデビューした。この録音はおそらくその頃の最初の録音で、おねえさんのローザのピアノ伴奏である。その時のバルビローリの感想を、以前このblogで紹介した料理本「アレグロ・コン・グスト」には書いてある。

まだ少年だった頃、ラッパ型の録音器で吹き込んだ自分のチェロの演奏のレコードを家に持って帰り、「その時は喜びと誇りに涙が溢れました。」

まあ、この曲はとくになんてことない(え?)し、録音も恐ろしく古いけど(学研の科学の付録くらいのクオリティ)、へええ、これバルビローリがチェロ弾いてるんだ~と感慨にふける。この解説書には子供の頃の写真が載ってるが、バルビローリって4歳の頃から顔が変らないのね。カワイイというよりちっちゃいおじいちゃんってかんじ。

そのあとモーツァルトの室内楽とか入ってるがすっとばして。
半分イタリア人だから、イタオペの指揮をしたものが何曲か。録音は恐ろしく古いんだが、ダットンの技術が素晴らしく、結構聴ける。前にどっかで書いたけど、「トスカ」のスカルピアが歌う「行け、トスカ」がトリハダ立つほどカッコイイ。1929年の録音とはとても思えない。

「こうもり」は歌詞が英語で聞きなれなくてオモシロイ(ブラザー・ディアー~なんて歌い始める・・・キモチワルイ)。

珍しいのはイギリスの作曲家の序曲2つ。バルフの「ボヘミアン・ガール」というのはイギリス以外ではヒットしてないんだか曲は全くナゾだが、一応あらすじなど。

ジプシーの首領にさらわれて、ジプシーとして育て上げられた伯爵の娘アーリーンが無実の罪をかぶせられたために、かえって伯爵令嬢として、愛するポーランドの亡命貴族とめでたく結婚するという3幕ものの歌劇。

あ~いかにもオペラの序曲でござい~といったワクワク感あふれる(私はちっともワクワクしないが)曲である。

その次のコリンズとという作曲家の曲だが。あのシベリウスを得意としたという指揮者のアンソニー・コリンズである(演奏は聴いた事ないけど)。なんでもホルストに作曲を習ったらしいし。結構この曲は私気に入ってて、たまにコレだけ聴いたりする。なかなかチャーミングよ。あんまりうまくいかなかったニューヨーク・フィルを振っている。レコードの傷が多いのが玉に瑕。

そのあとのワインベルガー(ヴァインベルゲル)という作曲家の曲もなかなかチャーミングである。メルヘンチックでまるで童話かなにかの音楽みたい。ちょっと長すぎるけど。

ヤロミル・ヴァインベルゲル(1898 - 1967)は、ドイツ語風の「ヤロミール・ヴァインベルガー(またはワインベルガー)」の表記で知られるチェコ出身の作曲家。
彼は100曲以上の作品を残したが、主な作品には歌劇《バグパイプ吹きシュヴァンダ (Svanda dudak)》(1927年)、歌劇《愛しき声 Die geliebte Stimme》(1931年)のほか、管弦楽曲《「大きな栗の木の下で」による変奏曲とフーガ》がある。 
(ウィキペディアより)

そのあとは、珍しく?ウィーン・フィルを振ったザルツブルグでのライブ。ウェーバーはおいといて、ウィーン・フィルのディーリアスというのは・・・ハテ、どんな?と思うが。「これは、ウィーン・フィルなのよ!」という私の思い込みなのかどうか知らないが、木管と弦のねっとりと芳醇な音色は何故かマーラーのように聴こえる。え、そんなことない? 

さーて、どんどん文章が長くなるので、CD1枚目でやめとく。2枚目はどんなの?と思われた方はご購入いただきたく。

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2008年5月 4日 (日曜日)

皇居へGO!(その2)

皇居へGO!(その1)

春なので、お花が咲いてました。

Pa0_0233


何の花だか忘れました。(っつーか、他の観光客の皆さんは一眼レフを構えてたのに、携帯カメラなの私だけでした。皇居なめとんのか~~)







Pa0_0236_2 バラがいっぱい咲いてたけど、これはバラっぽくない。











Pa0_0237

これはバラっぽい。キレイですね。













Pa0_0239 非常に地味な小さい花なのに、お名前が「フタリシズカ」って・・・深い。 友人が「こういう名前の歌があったよね?誰が歌ったんだっけ?」と聞かれて「うーん、工藤静香じゃね?」と答えて却下されました。「ヒトリシズカ」って花も別種であるらしいが。








お花だけでなく、全国都道府県の木を植えてありました(結構楽しい)。杉とか松とかみんな日本っぽいのに、唯一南国の雰囲気を漂わせてたのが宮崎県のフェニックスってヤシの木だったな。

そうそう、「三の丸尚蔵館」という小さな美術館があり、今日は富士山の絵特集で横山大観とか入場無料にしてはなかなか良いものを見ることができました。売店のお土産、あまり皇室に興味ないので買わなかったのですが・・・一つ一つが意外と安いんですね。若冲の絵葉書とかちょっと欲しかったな。


Pa0_0245_2  皇居の外に出ると、♪あれがあれが二重橋。記念の写真を撮りましょうね~~と言ってみたが、友人に「いやだ」と断られた。せっかく撮ってあげようと思ったのに、人のいない写真になってしまった。





Pa0_0246 楠木正成像。この像は美術的にも優れていると思うな(←エラソー)。
しかし、あまり天気が良くなくてがっかり。

Pa0_0247 かっこいいぞ!くすのき!












疲れてきたので、東京駅に戻ることに。途中、「ラ・フォル?フォルヌ・ジュルネ?」の送迎バスを何度か見かける。近いもんな、国際フォーラム。しかし私、全然熱狂なし。


「新丸ビル」の地下のちっちゃいカフェ「ミルクブティック 町村牧場」のチーズケーキを食す。ちっちゃいケーキだったけど非常に美味。行かれた方は食すよう。というか、どの店も美味しそうだったけどね。

夕飯をまた東京駅の地下で買い(築地の上寿司を奮発)、それぞれ帰宅。午後はさすがに人ごみが凄くて疲れた。でも、近場でも結構楽しかったので、(あたしみたいな)ビンボーな東京人におすすめです。とにかく東京駅のお弁当・スイーツなどのお店の充実はスゴイぜ。

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皇居へGO!(その1)

GWということで。(休日を安上がりに過ごしたい東京在住の方必見!)

例によって、全く東京を出る予定がない。しかし、群馬から長い休みのたびに上京してくる友人によって東京の普段行かない所に行くので、私も結構観光客気分を味わっている。

だもんで、実際はウチから30分くらいの東京駅~皇居コースだが、なんとなく長野くらいまで旅行に行って帰ってきたようなへんな充実感。

まず、東京駅の地下の充実はスゴイ。お弁当を買おうと思ったが、本当にびっくりするくらい美味しそうなお弁当屋ぞろいなのである。胃袋4つくらい欲しいくらい。 (今半、新宿アカシアのロールキャベツ、串揚げ 門左衛門、とんかつまい泉、オムライスに中華に沖縄料理にパエリア、何でもアリじゃ。山手線初乗り料金で買いに行き、改札出ないで帰り、家でパーティーでもしたいくらい。)

結局迷ったあげく、「駅弁屋 極」の「銀幕弁当」をゲット。

東京駅を出ても、新丸ビル(ブランドものは興味ないが、食べ物関係はスゴイ!)の充実に圧倒される。しかしそれはガマンして、皇居へ。

Pa0_0229 お堀。遠くに白鳥さんが見える。









Pa0_0230 愛する白鳥よ。お迎えご苦労。(呼んだらなんだか来た)
まあ、お水はキタナイけど動物は結構住んでるみたい。でっかい鯉とか亀とか鴨?とか。みんな人懐っこいぞ。そこら辺の雑草投げるな中○人。








Pa0_0244_2 我々は、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・と終戦の時、ここで土下座して天皇のお言葉を聞いたもんだ(?)。







Pa0_0232 入園はタダ!でも入り口でこんなのを渡される。出るときに返すだね。午前中から入ったから、GWにしてはあまり混んでない。穴場だな。










Pa0_0234 お弁当。鈴がついている。「銀幕」っていうけど、映画とは関係ない。「銀の鈴」と「幕の内弁当」の合体である。パッケージがゴージャス。










Pa0_0235 銀ジャケ塩焼き、銀ダラ煮付け、銀杏、小海老銀ぷら、銀シャリ、銀つば(さつまいも餡の金つば)、梅干銀粉添え、はんぺん、山本海苔、三之助豆腐の「こんこん」(木の実やキノコを混ぜた豆腐記事を油揚げに詰めて蒸し焼きにした)、野菜の旨煮、すし玉(卵焼き)、かまぼこ、しし唐。

盛りだくさんで素晴らしい。(ご飯は若干少ない・・・あきたこまち。)
一品一品確かめないで食べたので、最初に銀つばという要するにスィーツを口にいれてしまい、失敗。ホントにこれ美味しかったので最後に味わって食べるべきです。

Pa0_0231 煮付けはやっぱり料亭の味(日本橋・大増!)というか、タケノコとか蓮根とか普通の弁当とは一味違う。あと、どうでもいいんだけど山本海苔の焼き海苔が添付してあり、ぱりぱりとしてこれはすごく美味しいとおもいました(普段、百円ショップのしか食べてないからよ)。

でも、今日はなんだか寒かったので冷たいお弁当はどうかと。お腹が冷えちゃうよ。

(続く)

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2008年5月 1日 (木曜日)

バルビローリ/ゲロンティアスの夢(ローマ・ライヴ)

P1080030エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 Op.38
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)、コンスタンス・シャクロック(メゾ・ソプラノ)、マリアン・ノヴォコフスキ(バス)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)、RAIローマ交響楽団・合唱団
(1957年、ローマ)

今日はメーデーだから、ショスタコのメーデーを取り上げるブログ様が多いと思うが(そんなことない?)・・・ウチにはCDがナイので却下。

実は。
今勤めている会社が引越した。引越したらすごく遠くなってしまい、ほとんどありえないくらい駅から毎日歩くのである。私、こんなに便利なところに住んでいるのに。

毎日3食自炊を自慢にしていたが、へとへとに疲れてて昼の弁当が作れなくなり、夜もラーメン屋のお世話になっている。
会社の周り、デニーズとローソンしかない。郵便局は駅に戻ってまた駅の反対側に歩かなければならない。会社の自転車は大きすぎて足が届かなくて乗れない。総務課としては致命的。

会社にもし客とか配送屋がきたら、3階の部屋の一番はしから駆け足で部屋を出て、階段を下りて1階まで行かなきゃならない。建物にはエレベータがない。殆ど障害物競走。

正直、こんなとこに引っ越した会社の意図がわからん。

女子社員の目下の楽しみは「会社の隣で飼ってる柴犬」だけである。もっとも、犬はみんなに触られて迷惑そうだが。

ま、そんなこんなで5月病なんか軽く通り越して厭世的な感じなのですが(←そんなことくらいで?)、そんな気分にぴったりなのが、ご存知ゲロ夢。

この曲の往年の名盤・決定盤として名高いのはバルビローリ&ハレ管&ベイカー女史の録音だが、今回発売されたのはローマでの客演・ライヴ録音。出たばっかりのほやほや、産みたて。

いや、録音は古い。1957年であるから、勿論モノラルである。(でも。かなり聴きやすいので心配なし)

歌手は、往年の名ドラマティック・テノール、ジョン・ヴィッカーズが瀕死のゲロンティアスを歌っている。

「神様、仏様、オラ、死んじまうわ~」

ライヴだけあって、熱演。たまに声がひっくり返ってしまうのもそれっぽい。まあ、死にそうなのだからオッケー。

他の歌手はあんまりよく知らない歌手(つか、知らない)だが、バスもアルトもなかなか立派だと思う。とくにアルトは知的で好きな声だった。例の「アレルヤ」も高い声で歌っている。曲の最後の歌唱は本当に素晴らしく、コレ実演だったら間違いなく泣くと思った。(終わったあとの拍手は残念ながら入ってない)

まあ、この演奏の中心は指揮者バルビローリの普段にも増して強烈な唸り声(お父さん、お粥ができたわよ~いつもすまないねえ~うううううう~~~~~)と、ラテンの血溢れるイタ公たちの熱い演奏・歌唱(合唱)であると思う。そもそも(何回も言っているが)サー・ジョンは半分はイタリア人であるから、楽員の人たちとの息はぴったりだったのでは?と思えるほどスゴイ気迫溢れる演奏である。

もしかしてヴェルレクに近いかもしんね。(←これはウソ)

まあ、この曲にさほど思いいれのない人は聴く必要がないと思うが、そーでない方は買ってソンはないかと(どっちなんだい?)。

オマケで入ってる「幻想交響曲」についてはまた。っつか、わたくしのレパートリー外なのでちょっと待って。



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