フラグスタート/ヴェーゼンドンク歌曲集&グリーグ歌曲集
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
グリーグ:歌曲集/他
キルステン・フラグスタート(ソプラノ)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)他
過去記事:フラグスタート/山の娘
うあああああああああああああ。
どうしてなのよ。指折り数えて毎日。
待ちに待った「ケンペのリング」と「ベームのリング&おまけいっぱい」の発売日だってのに、今日タワレコのHP見たらどっちも来月中旬の発売になっちょる。
どういうことよ。
私のここのところの希望の星はこれしかなかったのにさー。これのどっちかをゴールデン・ウィーク前に買って、とくにビッグな予定もなくさみしいGWをワーグナー漬けで楽しく過ごすという予定だったのにさ。
というわけで、「えーんえーん」と枕をぬらしつつ布団に入る前に、大好きなフラグスタートでも聴こう。
この盤の歌唱はVocal Archivesというナゾのレーベルのものだが、普通に出ているEMI盤とは違う音源なのだろうか・・・ナゾ。とにかく、キルステンちゃんお得意の作曲家のワーグナーとグリーグが聴ける、お得な一枚。
しかも。
この作曲家の中に挟まれている、アルフ・フールム(Alm Hurum)というナゾの作曲家の歌曲「明るい夜」というのが大変素晴らしい。ことにピアノ伴奏がとても美しく、琴線に触れる。きっと他の作品も素晴らしいに違いない。フールムは日本ウィキペディアには載ってないみたいなの。
ヴェーゼンドンク歌曲の艶やかな深い声もたまらなく素晴らしいが(1948年録音、52~3歳ってとこか)、さすが母国語のノルウェー歌曲は自信に満ちていてスケールが大きい。他の歌手では出せない、雄大な北欧の自然が感じられる・・・北欧行ったことないので勝手な想像だけど。
グリーグはピアノ伴奏のとオケ伴奏のとある。オケ伴奏のものは雄大すぎて、なんだかワーグナーの楽劇を聴いているがごとし。つか、グリーグに聴こえない。個人的には北欧歌曲ってさりげなさ、はかなさとかが魅力だと思うんで、私はピアノ伴奏の方が好き。
うーん。
それにしても。4連休2回(4月28日も会社は休みなので)。例年どおり、ほとんど飲んだ暮れか女友達とのちい散歩で終わりそうな予感。今年こそ温泉旅行とかを目指していたのに(影も形もナイ)。誰かなんとかしてくれ。
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コメント
フラグスタートは私にとって女神です。フルトヴェングラーとのリングやトリスタンとイゾルデは(私には)良好な音質ですが、やはりステレオでないのがとても残念です。
北欧のワーグナーソプラノといえば、そろそろヴァルナイと同じく埋もれてしまっていたカタリナ・リゲンツァのルネッサンスが始まるのではないでしょうか?
まだ入手していませんが、オランダ人のDVDが出ています。
何とか彼女のブリュンヒルデ、エルザを聴きたいものです。
「ベームのリング&おまけいっぱい」はHMVではまだ4月30日発売になっています。望みはまだある・・・かな?
投稿: 大分のワグネリアン | 2008年4月24日 (木曜日) 23時26分
>>大分のワグネリアンさん
こんばんは。フラグスタートは神ですね~。彼女は40歳前後の録音がいい感じなので、そこらへんを見つけては買っています。フルヴェンの「トリスタン」は名盤ですが、やはり若い頃の(音質の悪い)ライブ盤の方が声に艶があって素敵だと思います。
リゲンツァは残念ながら録音が少ないですね。(別の記事にも書きましたが)私が生まれて初めてナマで見たブリュンヒルデは彼女でした。いやー、北欧美女の彼女の舞台姿はホントにキレイでした。声もメタリックで素敵でした。
うーん、HMVで買うとポイントがつかないのがキツイです。塔での発売まで他の趣味を見つけるなり、自分磨きに勤めます(←?)。
投稿: naoping | 2008年4月25日 (金曜日) 22時37分
こんにちは。おひさです。
実は、私もこの「バイロイト33枚・廉価セット」をHMVさんに注文して、今待っているところなんです。「3点で25%引き」&Wポイントという特典で、こりゃ絶対いただき!って感じでした。(あとの2点は、ハンス・ロスバウトが指揮したCDなんですけど、1枚の方はどうも廃盤みたい・・。)
この大型セットが連休中に届いたら、まずサヴァリッシュを聴く予定です。ヴァルヴィゾのマイスタージンガーも、ちょっと楽しみ。ザックス以外はさえないとか、歌手陣の評判はイマイチみたいですけど、ヴァルヴィゾ氏がどんなワグナーをやっているのか興味があります。
HMVさんでまた50ポイント貯まったら、クラウスの53年バイロイト「リング」を買う足しにしようかな。クラウス盤の歌手陣も、えらく豪華ですよね。
しかし!それにつけても金のほしさよ、ですな。www
投稿: さすらいのジーン | 2008年4月27日 (日曜日) 17時10分
こんにちは。
カクテル(酒)の中には、元々は薬用酒だったものを用いたものもありますが、フールムのこの曲と歌詞は大胆にも「ブロンで練った~」と来ますね。←おっとっと、忘れてください、さもないと次回以降の鑑賞時に自動的に脳内漢字変換をしてしまうでしょうから。
さて、この作品のピアノ・パート・・・どのあたりの個所がお好きなんでしょう? もし冒頭や末尾ということでしたら、クラシック音楽ではありませんが "Fly Me to the Moon" のピアノ伴奏ヴァージョン演奏にはお好きなものがあるかも知れません。機会がありましたら聴いてみてください、とても良い音楽です。
写真紹介のもののCDシリーズではフラグスタートのものを持っておりませんが、他の歌手のを2つ3つほど聴いた限りでは聴きやすい復刻と思えたものです。
フラグスタートに限りませんが、歌手の復刻ものが山ほどありますね。 Membran によるドキュメント・レーベルも聴きやすいでしょうか。ナクソス・ヒストリカルは中間的で、某ショッキング・ピンク色したシリーズは再生時に少しトーンバランス調整しないと聴きづらいものが多いという印象をわたくしは持っておりますが・・・。
投稿: クラシカルな某 | 2008年4月28日 (月曜日) 17時34分
>>さすらいのジーンさん
「もしかしたら何かの間違いで売ってるかもしれない」と思い、渋谷塔に行ってみたもののやはり売ってなくて(当たり前です)また別のCDを買ってきてしまっただす・・・。
HMVはあんまり利用しないのですが、今回はどうしようかな。ホントに30日発売なんでしょうね。この時間差攻撃はいったい・・・。
ヴァルヴィーゾ・・・今はこの指揮者何をしているのやら(生きてるの・・・?)。そしてやたら世間の評判のいいこのマイスタージンガーは私も楽しみです。
そうそう、クラウス盤は是非是非。「黄昏」でのヴァルナイの鬼気迫る感はクナ(1951年)盤に匹敵します。聴きものです。ロスバウトは噂ではかなり凄そうですね、聴いたことないですが。
>>クラシカルな某さん
ダジャレ?相変わらずですなあ。(原題"Bronde naetter"です。)
この曲の好きなピアノ伴奏部分はご指摘の通り最初と最後です(歌自体は普通)。そうそう、Fly Me to the Moonといえば、すかさず思い出したのはクリント・イーストウッド監督・主演の映画「スペース・カウボーイ」です。アレ、荒唐無稽なSF映画ですが大好きです。最後にFly Me to the Moonが流れるんですよ。
ショッキング・ピンクのヒストリカルのシリーズは、前に新橋のキ○ラヤで安価で大量に売られてたような気がするのですが、入手したのは往年のヘルデン・テナー、セット・スヴァンホルムだけだったのが非常に残念です。もっと色々買って置けばよかった。
投稿: naoping | 2008年4月28日 (月曜日) 20時29分