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2008年4月17日 (木曜日)

オルフ「賢い女」

P1070027 カール・オルフ:歌劇「賢い女」
トーマス・スチュアート(王)、ゴットロープ・フリック(農夫)、ルチア・ポップ(農夫の娘)、リヒャルト・コーゲル(牢番)、マンフレート・シュミット(驢馬の男)、クラウディオ・ニコライ(騾馬の男)、フェーリー・フルーバー、ハインツ・フリードリヒ、クルト・ベーメ(浮浪人たち)
クルト・アイヒホルン指揮/バイエルン放送管弦楽団

(演出・監修/カール・オルフ)1970年録音

今日は、チャーミングなオルフの童話オペラ。オルフは何と言っても「カルミナ・ブラーナ」でお馴染みな作曲家だが、このオペラもあんな感じの作風なのであの曲が好きな人なら楽しめる。中世ドイツの土着っぽい音楽?というか、悪く言えば同じメロディの繰り返しで退屈なとこもある。・・・全然ドラマティックじゃないので、正直途中わりと退屈で眠いかも。ふゎ~。

このCDではルチア・ポップが"賢い女"を歌っているのが特徴である。ポップってほんとに「カルミナ・ブラーナ」の独唱が一番似合っている歌手だと思うんで。(まあ・・・子供の時から大好きな歌手なので何を歌っても最高に思ってしまうのだが。)またこの時代のポップの声はまだ若くてカワイイ。

カルミナ・ブラーナの映像
http://jp.youtube.com/watch?v=6UVNYXOBWJA

他の歌手も、ワーグナー上演には欠かせない(欠かせなかった)歌手の名が見える。トーマス・スチュアートの王様はカッコイイ。

あらすじはこんな感じ。(新国立劇場HPより引用すいません)

純金の臼を見つけた農夫は王様に献上しようと思い立つが、娘に「杵も要求されるからやめなさい」と忠告される。 案の定、褒美どころか杵がないため投獄されてしまう。娘の話を耳にした王様は連れてくるように命じ、3つの謎かけをする。 当意即妙な答えに感心した王様は娘を后に迎える。しかし、后のあまりの賢さをもてあました王様は、長持ちに一番大切なものを入れて出ていけ、と宣告する。 后との最後の食事中に眠りに落ちた王様は自分が長持ちの中にいるのに気付き、なぜ自分はこんなところにいるのかと問う。 賢い女は微笑みながら「一番大切なものを入れて持っていけとおっしゃったのは王様ではありませんか」と答える。

このオペラのオチはチャーミングである(そう思いませんか?)。

この曲の好きなところは、まあポップの歌っているとこもいいんだけども、実は特にいいのは浮浪人たちがアカペラで楽しく歌うとこなんである。第5場で歌われる。(これは「カルミナ・ブラーナ」の男性合唱のある部分にすごく似ている)
ここらへんは無伴奏でハモりつつ繰り広げられるのでかなり芸達者の人じゃないとこの3人の役はムリと思われ。

で、ポップは声も大好きだけど勿論あのお顔も大好き。彼女をナマで見たときはかなり太ってたしお年も取ってたが・・・昔の写真を見ると若い頃のポップって何てかわいいんだろうと思う(今更ながらすいません)。ふわふわしてなんてチャーミング。女の私から見てもこんなにカワイイと思うのだから、男性はたまんねーだろうと思う。生前、さぞ彼女はモテただろう(何かのレコーディングの時にオケの楽員が「オイ、そこに立ってると美しいミス・ポップが見えないぞ」と怒ったというのをどこかで読んだ)。



1回あんな顔になってみたい。


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コメント

ポップと言えばカラミナブラーナでヘルマンプライと
レスリンガグ(?)か何かする映画が記憶に残ってます。
あとは亡くなる少し前の薔薇の騎士の
(ゾフィーでなくて)元帥夫人。
若い頃のかわいい写真は見たたこと無いのですね。探さねば。

投稿: シロクマ雄 | 2008年4月19日 (土曜日) 01時52分

>>シロクマ雄さん
こんにちは。
プライとポップがレスリングしてる映像はコチラ。
http://jp.youtube.com/watch?v=2j6itDh1-pM&feature=related

いやー、それにしても昔は(どんだけ昔?)コロラトゥーラ・ソプラノのカワイイといえばポップとかグルベローヴァとかのポッチャリ丸顔系だったのに、最近はプティボンとかデセイとか、日本ではモリマキちゃんとかモデルさんなみのグッドスタイルの方がオジサマ方には人気みたいで・・・時代も変ったなあと思います。(悲)

投稿: naoping | 2008年4月19日 (土曜日) 08時48分

珍しく!カルミナブラーナは好きで、クルト・アイヒホルン指揮/バイエルン放送管弦楽団、ポップ、プライのLPもってますし、N響サヴァリッシュ指揮でポップ、プライの実演も聴きました。
似たような曲なのでしたら、ぜひ買います。
ポップはもちろん、大好きです。
スザンナ役では他に人が見当たりません。

投稿: にけ | 2008年4月25日 (金曜日) 22時30分

>>にけさん
こんばんは。カルミナ・ブラーナ、サヴァリッシュの実演は羨ましいですね~。私は子供の頃カルミナ・ブラーナが何故かどうしてもキライで、CD期になって初めてポップが歌った録音(確かF・デ・ブルゴス盤)を聴いて好きになりました。

「賢い女」、このCDはどうもタワレコのHPでは見当たらないので廃盤かも・・・他の演奏ならあるかもしれません。ケーゲル盤が聴いてみたい(廃盤かも)です。

投稿: naoping | 2008年4月25日 (金曜日) 22時56分

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