古すぎてコワイ~イギリスのアカペラ音楽集
The English Singers of London
1928年録音のエリザベス様式の音楽
今日はちょっと珍しい?イギリスもの。
うー。このCDのもとの録音は80年前と古いであります。コレ、確か何年か前に渋谷塔の地下で行われた大バーゲンで仕入れたもの。700円とかで買った覚えがあります。
買った当時は結構気に入ってた。ちょうど英国音楽に懲りだしてた頃だったし。その昔、アメリカのコレクターが収集したもののCD復刻・・・みたい。The English Singers of Londonというアカペラ合唱団の録音・・・みたい。
曲の時代は色々で、1500~1600年代の作曲家とか(知らないんだけど)、有名どころではパーセル、ウォーロック、そして民謡の編曲はほとんどがヴォーン=ウィリアムズ、たまにグレインジャーの名が見える(ブリッグ・フェアとか)。それぞれどれも味わい深いものがあるが、とくにヴォーン=ウィリアムズのは「なるほどヴォーン=ウィリアムズじゃわい」と思う。・・・というかヴォーン=ウィリアムズの他の作品がイギリス民謡っぽいのかしらん。
1928年の録音など、私のようなヒストリカル好きのダットン愛好家にしたら別に恐れるものではない。しかし。
が、この録音は、リマスタリングなし(多分)。蓄音機の音そのままなのである(多分)。なので終始針の音がしゅるしゅるばりばりと聴こえる。また、CDの最初と曲の合間合間に男性のナレーションが入る。異様に古い喋り方である(英語なのでよくわからんが、ニュアンスで)。・・・たまに声が震える。
買った頃はまだ実家に住んでたので、母親とたまにこのCDを聞いて、「なんかさー、なんか昔っぽくておかしくねー?古すぎね?」とか笑っとった。
しかし。
一人暮らしになってから、あまりコレ聴いてない。一人で夜聴くと、すごーくコワイんだ。・・・何か出そうである。
そんで、何かを思い出した。アレ、あの映画。
ニコール・キッドマン主演のホラー映画「アザーズ」。
アザーズ 販売元:ポニーキャニオン |
私はアレを映画館に見に行った。いや、ほんとにホラー映画って嫌いで、とくに血が出たり特殊メイクとか出てくるのはやなんだけど。(「リング」の貞子とかは平気だ)
でもこの映画は、ふつふつとコワイっちゃコワイのだけど、映像がなにしろキレイだし、そこはかとない哀愁があるしセットとか芸術的だと思う(考えてみるとトム・クルーズのこういったセンスは素晴らしいと思う)。コレ見た方は知ってると思うけど、ブルース・ウィルスの映画「シックス・センス」にどんでん返しな結末がとても似ている。(「シックス・センス」も好きな映画の一つ)
そして、CDの話に戻ると。
このナントカシンガーズで歌っている人々の解説書の写真も古い。そしてコワイ。なんだかこの丸いテーブルが・・・まるでみんなで霊をおろしてるとこみたいで余計コワイのである。(想像しすぎ?)
↓ほら、何か妖精とか映ってそうじゃない?
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コメント
塔のバーゲンは侮れないですよね、僕もずいぶんお世話になってるけど、半月前に普通の値段で買ったが900円で売ってあったのを見た日にゃ頭抱えましたね(笑)。
しかしなかなかコアなですね、つくづくnaoping師匠のセンスの鋭さにはかないません
>一人暮らしになってから、あまりコレ聴いてない。一人で夜聴くと、すごーくコワイんだ。・・・何か出そうである。
ええ、今あなたの後ろに出てますよ・・・そっと後ろを振り返ってみて・・・
>まるでみんなで霊をおろしてるとこみたいで余計コワイのである。
確かに今から「本当にあった怖い話」でも始まりそうですね・・・
プロフを見ましたけど、具体的にドーユー服にしたかったのですか
投稿: Shamshyraq | 2008年4月15日 (火曜日) 19時58分
>>Shamshyraqさん
こんばんは。塔バーゲンは「おおっ!これは?」というものの宝庫ですね。普通の愛好家の方だったら多分スルーなものの中には、私にはオイシイものがあったりしますから。でもたまに大幅に外したりします。これは仕方ない。
プロフの写真ですが。そうですねー、OLの制服(白ブラウスにチェックのベストにスカートにリボンタイ)か・・・男物のワイシャツですね、ブルーかグレーで。白衣の女医さんもいいなあ。(?)
投稿: naoping | 2008年4月15日 (火曜日) 20時51分
この前はマルケヴィチ&チェコ・フィルでのケルビーニのレクィエム&モーツァルトの戴冠ミサという超掘り出し物を見付けました^o^
いっそのことここでプロフの写真のアンケート取ってみてはいかがですか???
投稿: Shamshyraq | 2008年4月15日 (火曜日) 21時10分
イギリスでは20世紀の初頭あたりから降霊会がブームになっていたようですね。かのコナン・ドイルものめりこんでいたという話を聞いたことがあります。
古くて怖い声といえば、マックス・ローレンツが1936年に録音した「溶解の歌」を初めて聴いたときに、まるでゲルマンの深い森の中から響いてくるようで怖かった記憶があります。
改めてフルトヴェングラー・スカラ座の神々の黄昏を聴きなおしてみました。あんな歌い崩しをする人もいませんが、聴いているとだんだんジークフリート本人に思えてくるから不思議です。
ローレンツの歌う若きジークフリート全曲をいつか聞きたいものです。
投稿: 大分のワグネリアン | 2008年4月19日 (土曜日) 13時54分
>>大分のワグネリアンさん
マックス・ローレンツも偉大なワーグナー・テノールですね。しかも「妖怪の歌」となると恐さもひとしおです(ウソ)。
フルトヴェングラーのリングはついついフルヴェンとフラグスタートばっかり注意して聴いてしまいます(私は)が、他の歌手もちゃんと聴くとスゴイです。まーさすがに歌唱スタイルは古いですが。
そうそう、リング(ケンペ&ベームおまけいっぱい)の発売日が迫ってる!忘れずに渋谷塔に行かなければ!
投稿: naoping | 2008年4月21日 (月曜日) 20時10分