グレインジャー/バリトンのための歌曲(民謡)集
パーシー・グレインジャー・エディション Vol 2
Song for Bariton
スティーヴン・ヴァーコー(バリトン)
ペネロピ・スウェイツ(ピアノ)
実は。
私は、皆様に言っておかなければならないことがある。それは。
花粉症だと大大宣言してたにもかかわらず、ここ一週間ばかりほとんどその兆候がなくなってしまったのだ。治ったのだろうか?それとも最初から花粉症じゃなくて、単に鼻かぜだったのかしら~?
50組も買った使い捨てマスクもまだ3分の1しか使ってないままだし、あんなに激賞した「ハナノア」も一本使い切らずに・・・(2本目も買ったにもかかわらず)最近してないなあ。
でも、もしかしたら花粉症かと思ってしてきた沢山のことのうちのどれかが効果があったのかもしれない。それのどれかがなのかはわからないけれど。やめたとたんまた発症したらコワイので、毎朝のヨーグルト、朝晩の紫蘇黒酢、夜寝る前のハーブティー、そして毎日たくさんの野菜を食べる事はやめてない。毎晩だった晩酌もしてない。
とりあえずどれも健康にはいいかと思う。
さてー、今日はこのブログ初登場の作曲家・・・っつーか作曲家っていうべきなのか?またはピアニストでもあり、民謡収集家、発明家、ドM?とか色々な側面を持つパーシー・グレインジャー(写真・無駄に美形)である。
といっても、私は何たって英国音楽は聴き始めて日が浅いので(←え)、グレインジャー(だけの)は2枚しかCD持ってない、多分。しかも、テノールによる歌曲(民謡)集とこのバリトンによる歌曲(民謡)集で、有名どころ(リンカーンシャーの花束とか)はナイ。このCDだって、たまたま英国人で一番好きなバリトン歌手スティーヴン・ヴァーコーが歌っているから買っただけだ。
で。
グレインジャーという人のこと書こうとすると、色々なエピソードがありすぎて、ここでは書ききれない。そもそも、イギリス人というよりは・・・オーストラリア生まれだし。
まず、グレインジャーの生い立ちだが。
パーシー・グレインジャー(1882年7月8日 - 1961年2月20日)は、オーストラリア生まれのピアノ奏者、作曲家である。メルボルン近郊のビクトリア州ブライトンで生まれ、ニューヨーク市で亡くなった。 父親のジョン・H・グレインジャーは有名な建築家で、メルボルンのプリンセス橋(1888年竣工)を設計している。(ウィキペディアより)
パーシー・グレインジャーの母ローズは、めちゃくちゃ息子を溺愛していた。1895年に夫と別れてパーシーとともにフランクフルトに移り住み、音楽教育を受けさせた。その後二人はロンドンからアメリカへ移り、アメリカの市民権を得た。この母親は1911年に飛び降り自殺をするまで息子と一緒に住み、支配し続けた。母親が生きている間は彼は他の人々と親しい関係を結べなかった。
母親の死から数年経ってパーシー46歳の時、金髪青い目の母親そっくりのスウェーデン美人と結婚した。結婚式はハリウッド・ボールにて2万人の観客の前で行われた。
彼は色々なものを集めるのが趣味で、また自分でも作ったりしていた。蝋管蓄音機を用いてイギリス中を回り民謡を録音した。謄写版を使って手紙を沢山印刷して友人達に郵送した。
まー、そんな色々な収集物・・・つーかガラクタを保管しているのが、メルボルンにある、グレインジャーの偉業を讃えて創立されたグレインジャー博物館であり・・・←本人が作ったんだけどさ。
晩年はシンセサイザーみたいな音楽装置(自由音楽機)を考案した。
79歳まで本当にいろんなこと(ここでは書けないくらい)をしたり作ったりしてたのに、1200以上の作品と編曲、エッセイやら著作、書簡2万8千点を残している。また、菜食主義者だったり運動好きだったり(演奏会場から演奏会場まで突っ走ってた)した。
忙しい人である。
こんなヘンな人だったグレインジャーだけど、このCDの作品(というか民謡の編曲)は、聴いていてとても癒される。ヴァーコーの美声とあいまって、お気に入りの一枚である。とくに、「勇士ウィリアム・テイラー」って民謡は大のお気に入り。イアン・ボストリッジも歌っているから、国内盤の対訳もあるので載せちゃうね。
勇士ウィリアム・テイラー
さあて、2人の恋人の話を歌って聞かせよう
その2人はリッチフィールドの町に住んでた
若者の名はウィリアム・テイラー
娘の名前はサリー・グレイ
ウィリアムは兵隊に志願した
兵隊になって町を出た
彼は出て行き、かわいいサリーは残されて
ため息をつき、悲しむばかり
両親はサリーを押さえつけ
彼女の心は嘆きと悲しみであふれた
そしてついに誓いをたてて行った
私もここを出て兵隊になりますと
彼女は男に変装し
男の服を身に着けた
そして探しに行ったのさ。勇士ウィリアム・テイラーを
彼を探しに、彼女は出かけた
ある日彼女が仲間にまじり
演習していた最中に
チョッキの下で銀鎖がほどけ
ユリのように白い胸がのぞいた
それを見つけた隊長が近寄り
なぜまたここに来たのかと尋ねた
「私が来たのは、恋人を探すため
あの人は私にひどい仕打ちをしたのです」
・・・といった感じで始まるのだが(長いので以下略)、後半にサリーは恋人ウィリアム・テイラーがアイルランド女と結婚した事を知らされ、恋人とその奥さんをまちぶせして撃ち殺し(好きだ~ったのよ♪あなた~ズドーン)、そして戦艦の司令官に任命される・・・という内容である。
それにしても、英国歌曲や民謡のたぐいは国内盤が少ないので、対訳があまりなくて残念。
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コメント
このCD、1曲目を聴いたら名古屋名物・外郎(ういろう)を思い出してしまうんです。
投稿: なおらー | 2008年3月19日 (水曜日) 15時58分
こんにちは。
花粉症の件ですが、ハナカミ皇女デビューはしないに越したことはないので・・・。(「ハナカミ王子・王女」は予想どおり検索ヒット多数であったため、「円盤皇女ワるきゅーレ」に準じて(笑)「皇女/プリンセス」と・・・)。
妖怪人間ベムの次はいずれ「ガッチャマン」ネタでも出て来るかと思いきや、いやあ参りました、今回は「ゴレンジャー」がテーマなんですね・・・。
と、ボケた話はさておき、幾つかの作品の歌詞は下記で見てみましたが、やはり面白そうですね(もちろん愉快という意味でなく興味深いという意味です):
http://www.recmusic.org/lieder/
このサイトで例えば左列の "Composer" を選び、そしてこのケースでは "G" からこの作曲家を選ぶと何曲かの歌詞を確認可能。似たようなサイトはほかにもありますが、歌詞の分からない歌もの作品、ミュージカルものの一節ほか、苦し紛れにチェックするのに役立つとき“も”あるサイトのひとつです。(なお、このように他サイトのURLを記載してしまいましたが、さしつかえある場合は、ご面倒をかけて申し訳ございませんがわたくしのこのコメントを削除してしまってください。)
投稿: クラシカルな某 | 2008年3月19日 (水曜日) 19時16分
>>なおらーさん
♪しろくろ抹茶あがりコーヒーゆずさくら、青柳ういろう~~~♪
Willow=柳とはこれいかに(うまいっ!)。
>>クラシカルな某さん
検索ワードにお気使い頂きありがとうございます。ハナカミ皇女卒業後は皆に妬まれています。
歌曲の歌詞のサイトがあるんですね。私はアホなので横文字はいまひとつ頭に入らないんですが、これはかなり役にたちそうです。ありがとうございます。
投稿: naoping | 2008年3月19日 (水曜日) 20時39分
青柳ういろうのコマーシャル、懐かしいですね。
http://www.aoyagiuirou.co.jp/cm/song_l.html
よかったら見てください。あと、青柳ではコーヒーと柚は廃版になってるみたいです。
しょっぱなから「うぃろ、うぃろ、ういろう~」と来るので何やらおかしな雰囲気で「戦争の燃えさし」ほどの感銘は得られないんです。僕の勝手な思いこみですが…。
投稿: なおらー | 2008年3月19日 (水曜日) 21時25分