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2008年2月 6日 (水曜日)

ゴロヴァノフのスクリャービン

アレクサンドル・スクリャービン:交響曲第3番「神聖なる詩」第4番「法悦の詩」
ニコライ・ゴロヴァノフ指揮/モスクワ放送交響楽団

みなさんこんばんは。

今日は、昨日買ってきたばっかりのゴロヴァノフ(ゴロワノフ?)のCDを聴きます。いやもう一回昨日聴いたんだけどあまりに凄くてな。

えーと。(唐突ですいません)

実は、ここの読者さんならお気づきのことと思いますが、私はロシア系やラテン系の「爆演火吹き系指揮者」も好きですが、イギリスなんかのノーブルな気品に溢れるシブイ演奏をする指揮者も好き(ブライデン・トムソンとかヴァーノン・ハンドリーとか)、という両刀使いです。どっちも楽しむことができます。逆に真ん中ヘンの指揮者はよくわかんないかもな。真ん中ヘンてだれだ。

で、前々から「ゴロヴァノフは(なんだか知らんが)スゴイ」という噂を聞いていたのですが、なんだかCDが高い気がしたので今まで手を出さなかったのです。しかし今回めでたく1255円という魅惑的なお値段で(バーゲンだったので)入手いたすことができました。おめでとうありがとう。

しかし。実は私はこの曲を聴くのは生まれて初めてなのよーん。

まあ、おそらく多くの人が思うとおり、生まれて初めて聴く曲がゴロヴァノフ指揮であってはイケナイのである。危険危険。全く違うものに聴こえてしまうようである。つーか、本来は多分こんな曲ではないんだろうな、というのは想像がつく。

まー、例えて言えば、生まれて初めて付き合う男が200キロ超の巨漢だったりとかで、「男ってみんなこんな感じ(かしら)」と思い込んでしまう女の子くらいかなりヤバイ(いや、もしかしてそういう人も実際いるかもしれんのだが抗議は受け付けない、35過ぎても羊水は腐らない。)。

この「神聖なる」というのはいったいどこにかかる形容詞なの?というくらいバイオレンスな演奏である。聴いていて鼻血が出そうだ。どぴゅ。

冒頭を聴いて、最初に私の頭に浮かんだのは、非常にメジャーな形の火星人の襲来。火星人はUFOに乗って地球にやってくるのだが、好意的に出迎えた地球人にたいし、容赦ない攻撃を加えるのである。そうそう、私の大好きな映画「マーズ・アタック!」(ティム・バートン監督)みたいな感じの宇宙人だよ。そっからもう、第1楽章が終わるまで静まることなく縦横無尽に暴れまくり、北アメリカ各地を破壊しまくる(それにしても宇宙人にせよ天変地異にせよなぜいつもSF映画ではアメリカが攻撃されるのか?)。録音がやや古ぼけている感じがまた、安っぽい昔のSF映画のサントラを聴いている感じで・・・シ・ビ・レ・ル。

マーズ・アタック!

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/03/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「法悦の詩」も(まあ、どっちも同じような演奏なので頭の中では区別はつかないが)、この曲を表現するのによく言われるよーないわゆる男女間の法悦というよりは、真夜中にお布団で熟睡しているところに突然ブルドーザーが部屋に突っ込んできて下敷きになる感じ・・・がした。

ああ、もうあんまり素晴らしすぎて、他の指揮者の演奏を聴く気にはなれない。多分物足りなくなってしまうだろう。そしてこれで私のスクリャービン鑑賞は終わるのかもしれない・・・。コワイ。(あ、この曲は実は本当にそんな感じの曲ですよ、という方はご一報下さい)

次はモツレクを聴いてみたい。


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コメント

こんばんは。
まず、一報。スクリャービンは後期ロマン派の系統として若きシェーンベルクと同じような感じで聴いてみて下され。
ピアノ協奏曲なんぞ最高です。
法悦の詩は、アバドの歌謡性の高い演奏で聞いてみてくだされ。

そしてもう一報。「ゴロヴァノフは危険らしい。」
ワタシ、聴いたことないです。
でもこの人のワーグナーがとんでもないらしいっす。
「二度と聴きたくない、CD捨ててしまいたい」などというご意見を立派なお方から賜りました。
怖いもの見たさで聴いてみたいのではありますがねぇ。

マーズ・アタックはお笑い系の映画に成り果ててますよね。
というか、気持ち悪いっすよ。
いやぁ、ナイスな記事に、酒もすすみます。

投稿: yokochan | 2008年2月 7日 (木曜日) 00時45分

ゴロワーノフ、同じとこから出てる「悲愴」もかなりイケてます。もし手に入るならぜひ!

投稿: ぜん | 2008年2月 7日 (木曜日) 02時01分

自分のスクリャービンの交響曲の愛聴盤はシノポリの
です。気合いを入れる声ももの凄い勢いで聞こえます。
あれでは血圧上がり過ぎで高血圧で倒れて当然だった
にちがいないと言う感じ。

投稿: シロクマ雄 | 2008年2月 7日 (木曜日) 03時00分

夜勤明けです・・・しかし昼からは九響の定期のリハーサル見学に行きます(無茶かな?)。

スクリャービンは初期の作品はショパンとラフマニノフを足したような甘い音楽が多いけど、ちょっとトンデモな所があって、晩年(といっても若い晩年ですけど)にはかなり神がかった作風になりました。で、「神聖な詩」は神がかる直前の作品で、「法悦の詩」は神がかった後です。

「法悦」は中身はぶっ飛んでいるけど基本的な構造はベートーヴェンの5番やマーラー3番やR・シュトラウスの「死と変容」と同じ暗から明へと上昇してゆく音楽だけど(こんか書き方でいいんか????)、個人的に大推薦なのはゲルギエフ盤です。ゲルギエフの指揮だからとにかく豪快だろうと思うけど、どちらかというと弱音部の繊細さがすごいです。まるでドビュッシーみたいな繊細さだけど、ゲルギエフらしい緊張感に貫かれていて聞き飽きません。

投稿: Shamshyraq | 2008年2月 7日 (木曜日) 09時47分

まず、TB頂いた河童さんにお礼を申し上げたいです。(拙者、小心者のためコメントしに伺えなくてごめんなさい。たまに読ませていただいてます。)

>>yokochanさん
こんばんは。そうですかスクリャービン大先生は後期ロマン派なんですね。初期シェーンベルクと同じような感じなんですね。ゴロヴァノフは宇宙人の襲来か、恐竜が咆哮しながら暴れまわってるようにしか聴こえません。やはりノーマルな演奏を聴くべきなんでしょうね。

ゴロちゃんのワーグナーのCDは捨てる前に私に下さい、と立派な方にお伝え下さい。「マーズ・アタック!」は映画館にまで見に行きました。好きな人は堪えられないほど好き、嫌いな人は虫唾が走るという名作です。私は最後のトム・ジョーンズの歌が大好きです。


>>ぜんさん
こんばんは。そうそう、悲愴もすごそうですね。というか、ゴロヴァノフの演奏をまとめてBOXで出たら買うかも・・・もちろんブリリアント価格(うふっ)で。


>>シロクマ雄さん
こんばんは。シノポリもよさそうですね。実は生前シノポリが指揮するのを彼の真後ろで見聞きしたことがあり、終始唸りまくって激しく指揮してたので「この人はあんまり長生きしないかもなあ・・・」と思ったもんです。


>>Shamshyraqさん
夜勤ごくろうさまナリ。
皆様のコメントを読んで、やはり自分がゴロちゃんで初スクリャービンというのは誤った選択であると痛感しました(でも、今これ書きながらまた聴いています。もう病み付き!)。

ゲルギエフもかなりよさそう・・・ていうか今までこの曲らをスルーしてきた自分がハズカシイ。まだまだ名曲っていっぱいあるんですねー。勉強しまーす。

投稿: naoping | 2008年2月 7日 (木曜日) 20時39分

 こんばんは。   
   
 出ましたね、ゴロヴァノフ・・・「禁断の」という修飾語を付ける人もいたものですが(笑)   
   
 さて、今日の一首・・・ではなく、都都逸(どどいつ):   
   
 「鬼も十八 婆ちゃんも出羽の花   
 転ばぬ先の ゴロヴァノフ」   
   
 (解釈)お年頃ともなればお姉さん方はやっぱりみなキレイになるものだけれども、やがて「お婆ちゃん」と言われるようになったって、ひいきの力士・お相撲さんなど見つけると、あれこれ肩入れしたり、何かと心トキメかせたりと、いろいろあるものだ。このように人はいついつまでも若々しい心でありたいものだ。そのためには趣味を持って若々しく過ごすのも結構なことである・・・しかるに、お師匠さんからはどうしても「やれ、そこでテンポを動かすな、歌い回しが妙だ」などをはじめとしてあれもこれもと注意を受けるようになり、いつの間にやら趣味が趣味でなくなり気が滅入ってしまうものであるからして、ここはひとつドーンと構えて臨めるように早いうちにどうせならゴロヴァノフ級の演奏に馴染んでおくのも一法であり、この境地・攻略法は「 の だ カ ン 」あたりからクラヲタになった「にわかクラ・ファン」には真似の出来ないものと言えよう。   
   
   
 ゴロヴァノフはずいぶん前にちょっと聴いただけですが、セル・ファンのわたくしにはダメでした(そも「音質が」という問題もあったかと)。しかし、レパートリーによっては良いのかも知れないですね。   
   
 なお、 "iTunes" をインストールしていれば、わりと多くのものを気軽に試聴・購入できるようです。(ただし、同ソフトと同時インストールされる "QuickTime" に脆弱性が発見されていること、また、セキュリティには関係しないと思いますが "iTunesHelper" というプログラムが自動起動してネット接続すること等がありますため、納得いく形でこれらへの対応が出来ない場合には、既にインストールしている人に頼み込んで試聴体験したり代理購入してもらうのもよいかも知れません。   
   
 (長文、ご容赦ください。)

投稿: クラシカルな某 | 2008年2月 7日 (木曜日) 21時06分

結局リハも見に行きました(夜勤明けやって・・・)。明日の本番が楽しみだけど、マルコム・アーノルドの序曲「ピータールー」、なかなか骨太(だけどノーブル)な曲でした。

しかしロシアの爆裂音楽&爆裂指揮者、ホントにすごいですよね(僕もブログに載せてますが・・・)
http://blog.livedoor.jp/un_journal/archives/428672.html

投稿: Shamshyraq | 2008年2月 7日 (木曜日) 23時32分

ゴロヴァノフでは「スラブ行進曲」や「1812年」が例の改竄版で一聴の価値ありです。強烈なアクセルとブレーキがかかり、打楽器も何か妙なことしてて面白いです。
スクリャービンの交響曲はムーティの全集が安かったので買ってみましたがぴんときませんでしたが、スヴェトラーノフ/フランス国立管の「法悦の詩」のライブはなかなか強烈です。

投稿: 白夜 | 2008年2月 8日 (金曜日) 00時10分

>>クラシカルな某さん
おお、今日は都都逸なのですね。ドドイツんだオランダ。
出羽の花ってどんな力士だっけ~?と思いつつ、私はスイーツ大好きな元・大乃国関がラヴリーですな。そうそう、最初にゴロちゃんを聴いていればどんな演奏でもコワイものなし、ゲルギエフもスヴェトラーノフも普通の大人しい
演奏に聴こえることウケアイですね。


>>白夜さん
ゴロヴァノフの「1812年」は興味がありますね~。ロシア国歌がグリンカの曲になってるってヤツですね。うーん、悲愴だのとともになんだか揃えたくなってしまいました。


>>Shamshyraqさんはご苦労様でした。

投稿: naoping | 2008年2月 8日 (金曜日) 20時39分

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