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2008年2月28日 (木曜日)

ついにデビュー!

朝起きたら。私は自分の変化に気が付いた。

変身 (新潮文庫)

ああああ、ついにデビュー。今年は去年より相当ヒドイよって聞いてたからちょっと怯えてたんだけども。

ああ、上野での「ワルキューレ」第3幕でやけに鼻水が止まらないなあと思ってた。
感動してただけではなかったのだ。

コレ、もしかして花粉症かもしんね?これが?これってこういうことなの?みんなが毎年苦しんでいるのはコレ?

会社の同病の人々は大喜び。「ようこそ!」なんて言っちゃって。
私も「デビュタント!」なんて言いながら会社で踊ってたりしたんだけども。そんなのんきなことを言ってられない。

今まで全く他人事だったので、どうしていいのかさっぱりわかりません。

とりあえず、近所の薬局で紫蘇黒酢なんて買ってみましたが。

飲んでみて、「うわー、おいしい~!これなら続けられそう!」なんて思ったのですが、楽天ではダイエット効果はうたってるけど、花粉症についてはなんも書いてないんですけど。

えーい、思い切って花粉症を楽しんじゃえ!エンジョイ花粉症! ・・・みたいなことはないですな。

花粉症っていえば。その昔、沢田亜矢子さんが「花粉症」って題名の歌を歌ってたと思うんですけど。歌はさすがに全然覚えてません。国生さゆりさんの「バレンタイン・キッス」みたいに、その季節になると「花粉症」の歌が流れるってことは・・・ないですな。惜しいな。

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何も・・・聴く気になれないす。

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2008年2月27日 (水曜日)

ワルキューレの演出と日本人の血

みなさん、こんばんは。(すいません、今日は雑談です)

やっぱり、どうしてもあのこないだの飯守ワルキューレから気持ちが抜け出してないです。いまだに思い出すとウルウルしちゃうくらい。今年も色々とオペラは観たいと思っていますが、これを超えるものは今年あるのかな~?とか思います。

あれから、色々考えたのですけどね。
ヴォータンを見事に演じてらっしゃった小森輝彦さんのHPによりますと(二度目の鑑賞のあと拝見)、演出をしていたジョエル・ローウェルスって方はベルギー人なんですが、実はお母様は日本人なんですってよ。そういえば、ちょっと親しみやすい容姿な方でしたね。日本語はできないようなんですが、半分日本人なわけですよ。

血ってありますよね。あの演出を見まして、何か日本人的な「情」みたいなのを感じました。ワルキューレは他に外国の人の演出をナマでもヴィデオでもいくつか見ましたが、あれだけ人間の情を感じる演出を見たことがないです。日本人のツボを心得ているなあと。じゃなきゃあれだけ泣かせる公演はできないでしょう。バレンボイム指揮の公演でも、サヴァリッシュ指揮のヴィデオでも演出上ではそんな情に訴えるものはなかった・・・その昔のベルリン・ドイツ・オペラのだってそうです。歌ではいくらでも感動しますけどね。

それで思い出したのは、最近日本で演歌歌手としてデビューした黒人歌手、ジェロですね。

まあ、テレビでよくやってるのでご存知の方も多いと思いますが、ジェロさんはおばあさんが日本人なのだそうです。クォーターなのですね。ほとんど黒人にしか見えないから、ヒップホップの歌手かなあとか思い勝ちなんですけど、聴くとバリバリの演歌です。やっぱりこれって日本人の血なのかなあと思いました。彼がおばあちゃん子だったってこともありますが、日本語もお上手ですし。(そういえばすごーく昔のインド人演歌歌手のチャダを思い出しました・・・なんて誰も知らないよ古すぎて。)

で、今回のワルキューレなんですが、ものすごくわかりやすい演出だったですね。たとえばジークムントとジークリンデへのヴォータン(とブリュンヒルデ)の愛情って普通、歌詞に出てくるだけで希薄じゃないですか。それが今回は舞台の演技としてちゃんと感じられた。ブリュンヒルデにしては、異母兄妹なわけですから。

それと、フリッカがかなり前面に押し出されていたことがこの舞台を更にわかりやすくしていると思う。今までの演出だと、一箇所フリッカとブリュンヒルデがニアミスする場面があるので、二人のいさかいというのを感じるのは視覚的には普通ここだけです。

しかし、この演出ではフリッカはしょっちゅう登場する。ブリュンヒルデによるジークムントへの死の宣告の場面では、ブリュンヒルデの腕を引っつかんで登場。こんな演出初めて。

だって、フリッカにしてみりゃ、自分は何故か子供がないのに、夫はヨソじゃ人間の女と通じて双子を産ませるわ、普段寝てばっかりいて家事なんか全然しなそうなエルダと通じてワルキューレの集団を産ませるわで、正妻のフリッカが頭にクルのも当たり前だと思うのですわ。だのに普段は仕方なくワルキューレの女の子たちと一緒に住んで、家庭を切り盛りしてるんですからね。そりゃカワイソウだわと。あんなに口うるさくなるのも当たり前だわ。しかもジークムントとジークリンデの結婚なんか許すはずないでしょ。

・・・などと色々と納得した次第です。

それと、今日会社で日経新聞夕刊(社長に届けに行く係なので)を見ましたら、山崎浩太郎さんがワルキューレの批評を書いていらっしゃいました。山崎さんも両方のキャストをご覧になったのですが、大体私の感じたことと同じことを書いていらしたので、ほっとしました・・・あ、私の耳もそんなに間違ってはないかな?なんて、てへ。
山崎さんは、飯守さんの指揮は勿論のこと、小山由美さんと横山恵子さん、そして私も大絶賛した増田のり子さんを褒めていました。ヨカタ。

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2008年2月26日 (火曜日)

バティス/メキシコの作曲家による作品集その1


ムジカ・メキシカーナ(メキシコの作曲家による作品集)
チャベス:「共和国序曲」
ポンセ:「市の立つ日」
エンリケ・バティス指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団


最近、エビトマトクリームパスタに凝っています。まずトマトソースを作って生クリームと茹でたエビとパスタをぶちこむだけなのですが、今日はワンランクアップして。

正月の帰省土産に友達にもらったカニミソ。(Dちゃんありがとう。ダンナさんに頼んで作ってもらって下さい。)

P1000899 ぐふふ、これを入れて「エビカニミソトマトクリームパスタ」にしてみるぞ。もー、題名長すぎてどれが主語だか述語だかわかんない。

<作り方>(かなりテキトー)
まずトマトソースを作る。
・鍋ににんにく2片のみじん切りをオリーブ油で炒める。タマネギのあらみじん切り(4分の1個)を入れて透明になるまで炒める。

・トマト水煮1缶を投入。ローリエの葉を1枚入れる。コンソメキューブをくずして1個入れる。10分くらい煮る。塩コショウ。これで2~3人前くらいできる。

・別鍋でパスタを茹でる。茹で上がり2分前くらいにむきエビを投入する。
(以下一人分)
P1000900_2 ・フライパンにさっきのトマトソースを3分の1入れて火にかけ、かにみそ(ビン入り)を大匙1杯(好きなだけ)入れる。生クリームを大匙2~3杯(好きなだけ)入れる。味見して塩コショウする。

・パスタとエビをフライパンに投入し混ぜる。
・皿に盛って食う。

トマトの酸味とカニミソの旨みが渾然一体と溶け合い、かなりイケル。お店で食べたら千円は取れるぜ。贅沢すぎる。カニミソ以外はさほどお金かかってないが。

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さて、今日はこのパスタと同様に楽しくも味わい深いメキシコ音楽集。先日購入したバティス指揮のブリリアント・レーベルから出ている8枚組「Musica Mexicana」から、いっぺんに8枚はムリなので1枚目の前半を。(書いているうちにどんどん文章が長くなっちまったので、ごめんなさい)

まず。すでにこのblogではお馴染みの作曲家チャベスの共和国序曲(Republican Overture)。これはとにかくご陽気な音楽という印象である。チャベスの交響曲は「アレ?ほんとに南米音楽?」と思うほど難解なものが多い(第2番以外)が、この序曲は聴く人の期待を裏切らない。まあ、これはほんとに陽気すぎて感動もなにもないけれど。ドンタコスったらドンタコス。

第2曲はポンセの「市の立つ日」。(ポンセといっても大洋ホエールズのポンセじゃないぜ。マヌエル・ポンセ。あ、マヌエルって外人選手も昔いなかったっけ?)曲は夜明けかな?という感じの静かな音楽。そのうち教会の鐘が鳴りだんだんと音楽は激しくなる。途中、またムーディになったりする。15分と長いが、聴いててわくわくするし全然飽きない。きっと何か描写音楽なんであろう(解説が英語で全く読む気せず。)。で、結局何が言いたいんだこの曲。

ま、パスタは各自作って頂きたい。(・・・いまだに飯守ワルキューレの魔術にやられっぱなし。なげやりな記事すいません。)

飯守ワーグナーは、関西フィルinすみとり(3月30日)も皆様お忘れなく


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(別件ですが)
マ、マゼールが北朝鮮に!!(←関係ないけど)
テレ朝、「ローエングリン」の選曲深読みしすぎ。ワロス。

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2008年2月23日 (土曜日)

飯守さんの「ワルキューレ」その2

Pa0_0220ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
成田勝美(ジークムント)、長谷川顯(フンディング)、小森輝彦(ヴォータン)、橋爪ゆか(ジークリンデ)、横山恵子(ブリュンヒルデ)、小山由美(フリッカ)、その他
飯守泰次郎指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(2月23日 東京文化会館)

飯守さん&二期会「ワルキューレ」の第3日目。私は第2回目の鑑賞であります。

過去記事:飯守さんの「ワルキューレ」その1

2回目の今日は、1回目よりぜんぜんいい席。1階の前から13番目。おとといとはうってかわってよく見える。・・・逆にオケの細部まで聴こえてしまい、ちょっとなあ・・・という場面もあったにはあった。実はおとといのほうがオケはよくブレンドされていてうまく聴こえてた気がする。

舞台は、細かいところが良く見えたせいか、おとといは演出上よくわからなかったとこが今日はよくわかった。第1幕が始まる前は、客席は薄明かりになっている。オケが最初の音を出す瞬間に客席は暗くなり、幕が上がるのである。この瞬間が何度見てもカッコイイよう。

第1幕の最初に踊ってたのはローゲと少女時代のブリュンヒルデだったし、第3幕に戦死した戦士が赤い枠の中に上っていくのも見えた(それで最後に上っていくのはジークムント)。ナルホド的である。

ま、ほとんどの感想はおととい書いてしまったので、今日は歌手のこと。全く違う歌手が歌っているので。(だから2回行かれる方は多いみたいだが、今回は2回行って正解だったと思う。それぞれ良かったので。)

まずジークムント。やべー、成田さんカッコイイよ。かなり大柄の人だもんで、めちゃくちゃカッコイイです。よくわからんがB'zの稲葉さんっぽいなと・・・いやあくまで遠目ですが(双眼鏡で見たら全然違う)。もーーー、クラクラしちゃう。ノートゥング引き抜くとこなんて鼻血出そうだった。くー! だって日本ジークムント・ファンクラブの私だから(会員1名)。ただ、声はお疲れの様子?かも。あ、おとといの大野さんももちろんかっこよかったですが。

長谷川顯さんのフンディング。私は長谷川さんの声が大好きです。だって本当のワーグナーのバスの声なんだもん。外見も背が高くてカッコイイし、しぶいし。しかし、今回のフンディング役、おとといの小鉄さんがなんだかヘンな髪型(プロレスの悪役っぽい)だったので、長谷川さんも同じ頭にしてくるのかとドキドキしてたのですが、長谷川さんはノーマルな頭なのでほっとしました。

ジークリンデの橋爪さんは、こないだの増田さん同様の熱演で、涙をさそいました。素晴らしかったです。ただ、私の個人的な好み(あくまで個人的)で言えば、増田さんのほうが声とか表現とかが好きです。ただ、橋爪さんはお綺麗でした。

フリッカの小山さん。もうぜんぜん言うまでもない。ミポリンと並び日本の第一人者のワーグナー・メゾだと思う。やっぱり貫禄違う。私は彼女のゲシュヴィッツ伯爵令嬢がいまだに忘れられない。カッコイイ。

(蛇足だけど、今年のバイロイトでミポリンはクンドリーをやるらしい・・・日本の歌手がクンドリーなんて、超カッコイイよう~。)
http://www.festspiele.de/spielplan/parsifal_58.html

ヴォータン役の小森さん、大変お若い方のようで(容姿はカワイイとさえ感じる・・・イカンなあ)フリッカの小山さんは姉さん女房のよう。ま、それもいいかな、今流行ってるし。
お声はなかなか素晴らしい。で、例の第2幕の最後、フンディングに言う「ギー!(行け)」はどんな風に言うのかなと楽しみにしてたら、半分声で半分ため息のハンス・ホッター型であった。ちなみに、別キャストの泉さんはちゃんと大声で出すルードヴィヒ・ウェーバー型であった(←他に思いあたらなかったので、古くてすいません)。最近の歌手はホッター型が多いと思う。 (小森さんのHPを拝見したら、ホッターにも師事されてたらしいです、リートだけだったみたいだけど。)

・・・いや、本日の歌手で一番良かったのは何と言っても横山さんのブリュンヒルデであろう。彼女は日本のおっかさんのような容貌で(←失礼?)、おむすびとか作ってくれたら美味しそうな感じなのに、いざ歌に入るとメタリックで強靭なお声で(リゲンツァを思い出した)、ちょっとビックリしてしまった。すげー。もう耳が釘付け。すげー頼もしい。もしかしてジークムント助けてくれそうな感じだった。

今日もジークムントは負けてしまった。たまには勝って欲しいものである。全敗。

Pa0_0221 <本日の東京都迷惑防止条例>
・席を間違えて、正しい席に座っていた人をどかそうとしてる人がいた。←それは私だ。ちゃんと謝ったけど。
・客席の横の人は今日はなんともなかったのだが、後ろのおじいさんの鼻息が荒く、始終気になった。(後ろなのだから相当ヒドイと思う)
・今日はフライング拍手はなかった(よかった!)。しいて言えば私の斜め前のおじさんが曲が終わらぬうちに「パタ」と叩き始めたので、私が小声で「まーだまだまだ」と言った。だから止まったのかどうかわからないけど・・・今日の公演を救ったのは私だ。

今日はとてもいい席だったからかもしれないけど、早くからかなりウルウルきてしまい、第2幕のブリュンヒルデの死の宣告あたりからもうダメであった。
第3幕はワルキューレの騎行のあとのブリュンヒルデ登場からぽろぽろ泣いていた・・・つか、鼻水が止まらなかった。結構私の周りも泣いていたので恥ずかしくはなかったんだけど。周りの人は、もしかして花粉症だったのかもしれないが。今日は第3幕でジークムントが階段を上がっていくトコが泣きのピークだったかもしれない。

Sand_03
東京文化会館のオペラ鑑賞には、万世のヒレかつサンドがオススメ。上野駅構内で売ってるよ。550円。




明日も、ちょっと行きたいなあって気分だけど・・・もういいや。どんだけ~?

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小森さん(ヴォータン)のHPによりますと、NHKで公演のハイライトを4月に放送するそうです。そういえばテレビカメラが入ってましたね。見れなかった方はお楽しみに。本当に素晴らしい公演でした。関係者の方お疲れ様でした。

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2008年2月21日 (木曜日)

飯守さんの「ワルキューレ」その1

Walkure ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
大野徹也(ジークムント)、小鉄和広(フンディング)、泉良平(ヴォータン)、増田のり子(ジークリンデ)、桑田葉子(ブリュンヒルデ)、増田弥生(フリッカ)、その他
飯守泰次郎指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(東京文化会館 2月21日)







いやー、行ってきましたついに。飯守さん&二期会のワルキューレ全曲。一回目上演の評判もちらりちらりと見て、かなり良かった風だったので結構期待して行きました。

今日は一階21番目というちょっと舞台から遠い席。なので双眼鏡なしでは細かいところはちょっと見るのつらい。音はほどよくブレンドされてて良かったです。

演出家以外全員日本人っつー。すごい時代になったもんだ。しかも、新国立劇場でのトーキョー・リングに負けまいとする意気込みがひしひしと感じられる。(演出家が外人っていうのも意識してる感がある)

で、演出はジョエル・ローウェルスというベルギー人。どんなもんかな?と思ってたけど恐ろしくわかりやすい演出だったです。というよりわかりやすすぎだと思う。「ここではこの人はまだ出てこないのに」と思いつつ色んな人が出演している。歌手の人も休む暇なくて気の毒だ。ヴォータンがはなっから出ているし、普通2幕の真ん中ヘンだけであんまり出番のなさそーなフリッカもかなりしょっちゅう登場する。

第1幕の最初っから、ヴォータンが舞台真ん中の井戸?みたいなとこに腰掛けているのである。井戸みたいなのは兼プロンプターボックスなのかな? しかしこの中から髪の長い女が出てきたりはしない。

で、最初から男女が踊っている。よく踊るんだな、二期会。あと、戦いの帰りっぽい人々が影絵のように通り過ぎる。

ジークリンデとジークムントは最初からなんだかラブラブっぽい。フンディングはいかにも悪そうな輩と登場。まるでプロレスのヒール役みたいな髪型である。嫌がるジークリンデとダンスを踊ったりする。きめェー。

(今日は小鉄さんてプロレスっぽい名前の歌手さんがフンディングでしたが、もう一つのキャスティングでは私がファンであるカッコイイ長谷川顯さんがコレやるんだ、と思うと凄くやなんですけど。長谷川さんはヴォータンやってほしいよ~。)

緊張感のある3人のやりとりのあと、舞台後方でフンディングとジークリンデのベッドシーンがあり、その途中で眠り薬が効いてフンディングは眠ってしまう。そのあと例のジークムント・ジークリンデの愛のシーンが続く。

この日、一番良かったなあと思ったのがこのシーンで、とくにジークリンデ役の増田のり子さんが丁寧にして的確な歌唱でした。外国人でもこれだけのジークリンデってなかなか歌えないと思うよ。愛のない砂をかむような結婚生活を切々と語るシーンでは「ああ、こんな結婚は間違ってもしちゃいかんなあ」と思った。・・・と心から感情移入してしまう歌手は素晴らしい証拠である。

ベテランの大野さんのジークムントもかっこよかった(休憩中に女の子たちが「ジークムントかっこいい!」と騒いでた。)けど、そろそろ若いイキのよいヘルデン・テナーが日本でも出てこないだろうか。後半ちょっと疲れてたっぽいし。

第2幕、最初からワルキューレの騎行かと思ったし。ワルキューレの娘さんたちやら死んだ英雄さんたちが舞台に。ワルキューレさんたちは灰色のおっきな羽を背中につけている。歌うのに邪魔くさそー。

この演出では、かなりフリッカが重要な感じになっているのである。退屈なフリッカとヴォータンの夫婦げんかのシーンも、色々と工夫がなされていて、ヨメに逃げられてフリッカに苦情を言ったらしいフンディングが出てきたり、本邦初登場?の執事みたいな人が二人にお酒を持ってくる。

ヴォータン役の泉良平さんは立派な体格と声でなかなか聴かせていたけれど、やっぱりヴォータンにはまだお若いなあと。

ブリュンヒルデ役の桑田葉子さんは、美声でなかなか聴かせるけれど、外見的に「昔ながらのブリュンヒルデ」感が強い。機敏な動きの歌手にこのところ慣れてしまっていて、演技とかに心なしか制限があるような気がする。ないものねだりなのかもしれんが。

ジークムントはやっぱり今日も負けてしまった。たまには勝って欲しいものである。

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今日は平日の3時はじまりとあって、観客は比較的ご高齢の(多分働いてない)女性が目だった。実は私の隣の女性も高齢な方(おばはん)っぽくて、ワーグナー慣れてないんだか、上演中も始終「はあ~。はあ~。」とタメイキばかり。結構うるさかったんですが、第2幕あとの休憩時間に「あー、長くて。もう疲れちゃった。」と独り言を言い、私に「長くて疲れちゃうわよねえ。」と話しかけてきたので「え、全然大丈夫ッスけど」と冷たく答えてさしあげました。つか、「退屈なら帰ればいいじゃないっすか」と喉元まで出掛かったんですけど言わなかった。

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第3幕。戦いの場でワルキューレの娘さんたちが働いている。ト書きどおりである。
で、まー、普通にブリュンヒルデとジークリンデが登場(ここでもジークリンデの歌唱は感動的でグッとくる)、怒り狂ったヴォータンが登場して、毎度おなじみブリュンヒルデのお仕置きタイムということなんですが。ブリュンヒルデの羽はぶちぶち引っこ抜かれ、神性を失われる。でもって、ジークムントが天に召される(もしくは未来の夫ジークフリート?)シーン。

いや、ここらへんまでは「まあ、あたしとしたことが、ワルキューレごときに泣いたりはしないだろう」と思ってたんだけど、ここでブリュンヒルデの少女時代っつー役の女の子登場。ヴォータンに駆け寄るが「バイバイ」と手を振って消えていく。私、これでダム決壊。子供と動物は反則技だって何度言ったらわかるんじゃ~~~~。

ローゲを呼んだら本当に出てきた。また踊ってる。最後は幻想的な炎のシーン。とても綺麗でした。

(拍手は指揮者が手を下ろしてからって何度言ったらわかるんじゃ~~~~。)

あ、一番素晴らしかったのは言うまでもなく飯守さんの指揮。いつものことながら、説得力がある先生の指揮はスゴイ。オケの音楽自体が一つの生命体のようである。歌の伴奏をしながらも、「へ、それで?どうなったの?」とかちゃんと会話してるように思う。東京フィルさんの力いっぱいの演奏も凄かった。連日お疲れ様です、本当に。いい演奏ありがとうございます。

多少、歌唱上のキズはあったものの(入りが早すぎたり、遅れたりとか)、本当に素晴らしい上演でした。終演後、出口で関係者の方が「こんなにできるようになったんです。」と感無量なことをおっしゃってたのが印象的でした。

さて、もう一つのキャストも楽しみですね。

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2008年2月19日 (火曜日)

ストレスを感じる音楽。

ヤフーのニュースを見てたら、2月27日にこんなCDが発売されるという。(各地blogで取り上げられてると思うんだけど)

"心を安らげたい時、ふと聴きたくなるクラシック音楽。最近では、いわゆる“癒し系”オムニバスアルバムも次々と発売されているが、癒しとは真逆にある、ストレスたっぷりの“激曲”ばかりを集めたストレス・クラシックアルバム、その名も『ストレス』が27日(水)に発売される。蛭子能収氏によるアートワークも秀逸だ。"

1. クラム: ブラック・エンジェルズ -出発より
2. ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲 第8番 -第2楽章
3. ショスタコーヴィチ: 交響曲 第10番 -第2楽章
4. レスピーギ: シバの女王ベルキス -戦いの踊り
5. リゲティ: ムジカ・リチェルカータ -第1曲
6. カバレフスキー: 道化師 -ギャロップ
7. レスピーギ: ローマの祭り -チルチェンセス
8. ショスタコーヴィチ: 黄金時代 -ポルカ
9. ルーセル: 交響曲 第3番 -第1楽章
10. バルトーク: 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 -第2楽章
11. プロコフィエフ: スキタイ組曲 -チュジボーグと悪魔たちの踊り
12. ストラヴィンスキー: 火の鳥 -カスチェイの家来の凶悪な踊り
13. ストラヴィンスキー: 春の祭典 -第1部より
14. ストラヴィンスキー: 春の祭典 -第1部より
15. ストラヴィンスキー: 春の祭典 -第1部より
16. ケージ: プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード -ソナタ
17. R=コルサコフ: 熊蜂の飛行
 

こんな曲目だって。逆にストレス解消になりそうな気がするんですけど。だって、私の大好きなチルチェンセスに、プロコフィエフにストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、バルトーク、かなり美味しいじゃないですか。クラムとか知らない曲もありますけど、きっとガンガンとストレス解消してくれそう。ジャケットもステキ! ついでにゴロヴァノフ指揮のスクリャービンも入れて欲しい。

で。

逆に、ストレスを癒すっていう「ストレス・バスターズ」ってCDも出るみたいなんだけど。

1. パッヘルベルのカノン
2. フォーレ: ピエ・イエス~レクイエムより
3. バッハ: G線上のアリア
4. マスカーニ: 《カヴァレリア・ルスティカーナ》間奏曲
5. サティ: ジムノペディ
6. モーツァルト: クラリネット協奏曲 -第2楽章より
7. マーラー: アダージェット
8. ドビュッシー: 月の光
9. オッフェンバック: ジャクリーヌの涙
10. グリーグ: ソルヴェイクの歌
11. フォーレ: アニュス・デイ~レクイエムより
 

ゆったりしすぎて、逆にストレス溜まるかも。中学生のお昼の放送かい? ま、中には好きな曲もありますが、こんなのべつに欲しくないです。いったいこれは・・・どうでしょう?ジャケットはいいけど。



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あともうちょっとで10万アクセス!がんばる。

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2008年2月16日 (土曜日)

ワーグナー「妖精」東京オペラ・プロデュース

Pa0_0219 東京オペラ・プロデュース公演
ワーグナー:歌劇「妖精」

福田玲子(アーダ)、羽山晃生(アリンダル)、鈴木慶江(ローラ)、秋山隆典(モラルト)、工藤志州(ツェミーナ)、高橋華子(ファルツァーナ)、羽山弘子(ドロッラ)、西塚巧(グンター)、新保堯司(グロマ)、西垣俊紘(ハラルト)、その他
マルコ・ティトット指揮/東京オペラ・プロデュース管弦楽団・合唱団





えっと。全然行く予定なかったんですが。券も取ってなかったし。
なんで取ってなかったのかっつーと。以前見た「ルイーズ」が頭にあり。

実は私、このblogの中では、「(これを読むであろう)日本人による演奏会やオペラ公演は、基本的にけなさない」ということをモットーとしている。

だから、アマチュア団体であろうと、プロの団体であろうと、なるべく好意的に書いている。

ということで、前回観にいった同じ団体の「ルイーズ」の感想をどう書いていいかすごく困ってしまった。

演出とか、歌手の方はとくに文句はなかったのだが(知らない人ばっかりだったから、こんなもんだろうと思った)、とにかくしまりのない指揮がひどかった。この曲を深く愛している私にとって、これは屈辱だった。初めて観にいった団体だが、「次、観にいくのどうしようかな」くらいに思ってた。とにかく1万2千円払って、これはないだろうと思うほどだった。指揮がひどいとオケまでヘタに感じるから困る。

・・・で、何で今日観にいこうと思ったのかというと・・・・単にヒマだったからでえす。当日券もあるっていうし。で、6千円の券をゲット。前から6番目の端から2番目でも、とてもいい席。この値段だったら、ちょっとくらいひどい演奏でもいいや、ワーグナーのこの曲は滅多に演奏されないんだから参考ていどに・・・くらいに思ってた。

ところが。

思ったより良かった。というか、かなり裏切られるくらいいい上演だった。オペラ第1作目(現存のもので)とはいえ、さすがワーグナーだ。やっぱり。

ワーグナーの「妖精」のあらすじ(ちらしより)
妖精アーダと王子アリンダルの愛の物語。
8年前、王子は狩の途中で行方不明になる。妖精の国に迷い込みアーダと出会い共に愛し合うようになる。しかしアーダは妖精、国の掟で8年間は身分を問わぬように王子に願う。王子は期日直前に誓いを破ってしまい、故国へ戻されてしまう。しかしアーダは王子の前にもう一度現れ、時を取り戻したいなら試練に耐えるように命ずる。しかし王子にとってその試練は耐え難いものばかりで、またもや失敗、アーダは石になってしまう。王子は狂乱するが、妖精達や魔法使いグロマの助力により再び愛を取り戻し、故国を妹夫婦に譲り、彼は妖精の国の王となる。



という感じなのだが、もっと筋は実は入り組んでいる。そんで、オペラを色々見ている人には「このオペラって、色々なものに似ているな」と感じると思う。

たとえば。

・「魔笛」・・・全体的に童話チックな雰囲気。

・「影の無い女」・・・妖精アーダは石になってしまうが、夫の愛によって助けられる。人間と妖精の世界を行ったりきたりという設定が同じ。

・「ローエングリン」・・・妻の身分を問わぬよう夫に言う。

・「タンホイザー」・・・ハープを弾きながら歌う。

・「ニーベルングの指環」・・・第3幕のRPG的なところ。ジークフリートが武器を得て戦うみたいな感じが似ている。指示を出す魔法使いグロマがヴォータンぽい。あと、直接指環は出てこないが、歌詞に出てくる。

という感じで、ドイツ・オペラ好きには色々楽しむことができる。とくに、第2幕の狩人ゲルノートと侍女ドロッラの出てくる場面では、ワーグナーのオペラではあるまじき(ビックリ!こんな音楽も書いてたんだワーグナー)、恋のさやあてみたいなシーンはすごく可愛かった。まるでパパゲーノとパパゲーナの「パパパの二重唱」を思い出す。これを歌った羽山博子さん(小柄)と秋山隆典さん(長身)のデコボココンビはとっても可愛かった。あれ見ただけでも今日行った甲斐があった!って思ったくらい。拍手喝さいを受けていました。
(羽山さんは6月の二期会アリアドネでエコーを歌う予定。とっても楽しみ。)

他の歌手の方で、印象に残った点。

このオペラの主役、アーダを歌った福田玲子さんは初めて聴く歌手ですが、引き込まれるぐらいの歌唱でした。ドイツ語の発音とかはどうかな?と思うこともあったのですが、とにかく声の威力が素晴らしい。声が高音に行けば行くほど、どんどん美しくなるのである。ことに高音のピアニッシモの声がすごくよくて、かのモンセラ・カバリエに絶賛された、と解説書にあるがうなずける感じ。こんなマイナーな役でなくてヴェルディとかプッチーニとか聴いてみたい。とにかくスゴイ。

相手役の羽山晃生さんも、なかなかの美声で聴かせていた。容姿もなかなか「ナントカ王子」の役っぽい(カッコワルイ人はやっぱり王子役はダメだよ~)。ワーグナー・テノールという感じの声ではなくリリックだったので後半やや辛そうだったがよく乗り切りました。
(羽山さんは6月の二期会アリアドネで士官を歌う予定。とっても楽しみ。つか、夫婦か?)

紅白や他のテレビでお馴染み、鈴木慶江さんはやっぱり華があるというか美人。何か、見ただけでトクした感じがする。お声もなかなか素晴らしい。色々とアリアを歌うシーンがあり、第2のヒロインといった役であります。(明日はブロガー松尾香世子さんが歌います。こちらもお美しい方なので見たかったんですが・・・)
鈴木さんはブラヴォーも多かったですが、何故かブーもあり。いいじゃん綺麗なんだから、許して。

・・・他の歌手も方も「え?なんで?」という方もなく、それぞれよかったと思います。何かと大活躍の妖精さん2人もよかったです。

演出やセットはちょっと「?」と思うとこはあったけれど、予算上仕方ないし(ホントにそうよ)、例えば「影の無い女」上演ばりに大変な設定だと思うんでかなり頑張ってたと思う。こんな設定、舞台じゃムリじゃあワーグナー。だから今まであんまり演奏されなかったんでしょ?

明日はほとんど違うキャストなのでなんとも言えないのですが、指揮もなかなか引き締まっててよかったので、かなり楽しめるんじゃないかと思います。とくにワーグナーが好きな人は「へえええ~」と思うとこがたくさんあると思うよ。



※17日に行った方の感想コメント募集中!!

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2008年2月15日 (金曜日)

ベルティーニ/マーラー「悲劇的」

P1000897マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
ガリー・ベルティーニ指揮/ケルン交響楽団








こんにちは。

昨日は、会社でチョコ&キャラメルを進駐軍ばり(もしくは名古屋の婚礼)に大量に配りまくっていました。まあ、近所の輸入酒屋さんで買ったもので(560g、1050円)曲がりなりにもベルギー製。本社は女性は私と上司の二人、チョコ持ってったの私だけだったので皆さん大喜びし、一躍時代の寵児となったわけですが。(正直言うと、全部配ったのではなく、自分で3分の1ほど食べたあとあまりの量の多さに持っていった)

Trefin_05
私の上司は昨日がお誕生日だったので、お誕生プレゼントとともにそれらのチョコ&キャラメルをあげました。

ところが。
「ありがとおおお~」と大喜びでキャラメルを食べた、上司の奥歯の詰め物が取れた(←あっ)。いったい私、いいことしたのか悪いことしたのかわからないでした(泣)。

さて。そんな悲劇に因んで今日は「悲劇的」。

本日、サントリーにてダニエル・ハーディングが東京フィルでこの曲を振ってたはずなんだが、残念どうも当日券はナイらしかったので(さすがハーディングというか、人気曲というか、両方か?)、お家でこの曲を聴こうと思うの。

私がこの曲を初めて聴いたのはレコードで、カラヤンの例の虹ジャケ・シリーズだった。

↑このジャケットは5番だけどな。(アダージョ・カラヤンとか懐かしいね~。)

私はカラヤンの6番のレコードをとても気に入っていて、休みの日など畳に寝転がりながらいつも聴いていた。今見ると没個性的なこの虹のジャケットも当時はファンシーで結構気に入っていたので、グラモフォンのカラー広告を切り抜いて筆箱に貼ってたり、消しゴムカバーにしたりして楽しんでいた。(今考えると、小中学生の頃の私にとってマーラーはアイドル的な存在だったんだ。カワユス。)

それからずっとあと、NHKホールでベルティーニの3番をN響で聴いた。それで大感動して3番のCDを買ったあと、この6番のCDも買ったのだ。

カラヤン指揮の演奏をけなすつもりは全くないけれど、ベルティーニ盤は全然違っていた。第一楽章の「アルマのテーマ」も、ベルティーニの演奏ではカラヤンよりもずっと早いテンポで演奏されておりまさに空を飛ぶような爽やかさである。ちょっとしたテンポの動かし方が「おお、わかってるなこの人」的な感じがする。朝の高原の草の匂いのような。

「悲劇的」と題されたこの曲は、マーラーの手による初演当時、聴衆は「?(@_@;)?」という反応だったらしい。でも、マーラーの交響曲の中では4楽章形式ということもあり私にとっては(7番とかよりは)わかりやすい。そして幸福から不幸という、「逆」第九交響曲(ベートーヴェンの)のような図式もわかりやすい。

幸福の絶頂から一転して不幸の連続、それを具体的に言えば、「長女の死」「宮廷歌劇場のポストを追われる」「マーラーの心臓疾患」である。それはまるで、座布団9枚から突然「山田くーん、全部持っていって~」という歌丸さんの恐怖の宣告のようにマーラーを不幸のズンドコに陥れる。

それらは有名な3回の(初稿では)ハンマーの音で表現される。しかも、この曲はマーラーにこれらの不幸が訪れる前に書かれたというのである。

ベルティーニはそんな不幸の連続の第4楽章をやはり速いテンポで演奏している。まるで不幸の坂をコロコロと転がるようである。それは誰にも止められない。

ああ、人間は幸福なときには不幸なことは考えてはいけない。ネガティヴ・シンキングはイケナイ、本当に不幸になっちゃうよ、ということをこの曲は伝えているのである(・・・ないない!)。

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2008年2月13日 (水曜日)

トムソン/エルガー交響曲第1番



エルガー:交響曲第1番
ブライデン・トムソン指揮/ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団


(↑ジャケット写真は第1番のみ。私の持ってるのは1番&2番のお徳用)

今日は、銀座プランタン行ってきました。
2月13日の、都心でもその行事におけるメッカ、バレンタインのバイロイトともいえる銀座プランタンの7階特設コーナーに(とくに用もないのに)殴りこみ。

死闘だった。OLさんたちが死闘を繰り広げていた。はて何のための死闘だろう。

はっきりいって、会社にばらまき義理チョコなんて、ブルボンとかチロルチョコでいいと思うんだけど。まさか、ここに来た人々は全員本命チョコを求めに来たのか?命知らずである。

会社ばら撒きチョコとしたら、はっきりいってとっても高いぞ、ここのチョコ。ゴディバとか、「明日まで期間限定、普段はベルギーでしか売ってないチョコ」とか。一人ぶんの大きさの一箱3千円くらいするのもある。(何故かチョコを配る日ということで)バレンタインデーの憎き創始者であるメリーズチョコでさえ、ここにはない。プランタン様の御眼鏡にかなった高級ブランドだけここでは商売できることになっているのである。ゴルァ誰に断ってここで商売してるんけぇ?ワレェ。

そして。

女性が死に物狂いで買っている様は、小さい頃ニュースで見たオイルショックのときのトイレットペーパー買占め騒動を思い出す。(結局別に紙は不足しなかった。全くこの世はマスコミに踊らされすぎだ。私は普通に国内工場のだけど冷凍ギョウザ食べてるよ。)

私もその場にいるだけでなんとなく主婦の血が(主婦ではないが)騒ぎ、そんなに美味しいならば、と買ってみたところ、別にどうってことないレーベル・・・じゃなくて普段デパートでも売ってる国内メーカーのチョコで。まあ高級なことには変りはないが。てやんでぇ、日本人には日本のチョコでぇ。

しかし、このところ(マスコミによれば)チョコ自分買いというのも流行っているというから、これもまたアリなのかもしれない。とにかく、女性に生まれてよかったと思う季節である。男性だったら多分、クリスマスが年に2回あるような(死にたくなるような)気分になるからである。

さて、チョコはビター・アンド・スウィート、どっちがお好み?

今日はビターな音楽ということで、なんとなくエルガーの交響曲。さらに渋いとこでブライデン・トムソンの指揮である。普段、バルビローリ指揮のを聴いているから、急に録音が良くなり耳がびっくり。さらに色々な細かいところが聴こえてよい。イギリス音楽好きでトムソンを知らない人はいないと思うが、63歳で結構早く死んだ。ま、たとえば好きな指揮者をきかれて、トムソンやデル・マー、ハンドリーあたりを揚げる人はイギリス好きでも(なんとなく私は)かっこよく感じる。気のせい?

このエルガーの交響曲は、男の音楽(と、私は思う)。
この曲の最高にカッコイイ、大人の男のシブさ、男の優しさとか寂しさとかを感じさせる部分は、なんといっても第3楽章である。窓辺で遠い目をしてたたずみ、過去を思い出しながらタバコの煙をくゆらせたりしている感じ。あ、わたしは本当はタバコはキライなんですけどね。

こんなすてきな大人の男が周囲にいたら、私はきっとコロっとまいっちゃうんじゃないかと思う。まったく威勢のいい威風堂々ばっかりをエルガーだと思っている人はこの曲を聴くがいい。いや、威風堂々も大好きですけどね、もちろん。

まあ、大したことないよみんな。チョコなんかもらえなくても。みんなに私から愛をあげるから!!受け取って~!! ←いらね


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2008年2月11日 (月曜日)

シマノフスキ「ロジェ王」ナクソス盤



シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」
アンジェイ・ヒオルスキ(ロジェ王)、ウィエスワフ・オフマン(羊飼いの預言者)、バルバラ・ザゴーザンカ(王妃ロクサーナ)、ヘンリク・グリチニク(エドリシ)他
カロル・ストリージャ指揮/クラクフ・フィルハーモニー少年合唱団、ポーランド国立フィルハーモニー管弦楽団・合唱団

過去記事:シマノフスキ「ロジェ王」


飲みに行く約束が、友人の一人がおなかをこわしてしまい残念ながら延期(ついてないなあ)。散歩にでも行こうかと思ったが、こないだ(死ぬほど)買ったCDを聴くのが筋だろうと思い。「ロジェ王」を聴いたす。

ロジェ王は、言うまでもなくラトル盤が素晴らしい。まあ、全部聞き比べる気力はなかったのだが、録音はラトル盤のほうが新しいし良い。冒頭の合唱の壮大さには舌を巻く。音の波に呑みこまれてしまいそう?というか。

そうそう、ラトル盤は近々輸入で「シマノフスキBOX」のようなのがが出るらしいので、ラトルのシマノフスキを全く持ってない方はそっちを買うといいと思うよ。つか、私もこれが出るって知ってたらバラでなんか買わなかったのにな(ぷんぷん)。4枚で3980円て何。

さて、話を戻そう。
今回のナクソス盤はあいかわらず対訳がなく(ナクソスっぷりをいかんなく発揮してポーランド語台本のみ)、筋書きも実はおおまかにしかわかってないのでなんて書いたらいいのかわからないが、このナクソス盤の特徴を述べてみよう。値段的にもこっちのほうが手に入りやすいかんね。

録音はラトルのような壮大さはナイ。普通。

しかし、なんといってもこの盤はポーランドの中ではメジャー格テノールのヴィエスワフ・オフマンが歌ってるってとこがアタシ的にはよい。美声。

オフマンはもしかして遠い記憶で東欧系の美形だったんじゃないかと(勝手に)思ってたが、YouTubeで(動いてない)写真が見れた。曲はモニューシコのハルカ。まーまーのおっさんの写真だったがもっと若い写真が見れるとイメージどおりかなと・・・あご割れ系。後年はハゲてたぽい。ベームの「サロメ」映像版にもナラボートで出てたっけ(あまり覚えてないが)。

http://www.youtube.com/watch?v=JhJp2AxR6Z8

声だけ聴くと、顔は東欧の優しい系の美青年だが、実は体はマッチョで脱いだらすごいんです系な感じだ。できればお腹の筋肉とかちょっと割れててほしい(←勝手なあたしの想像。ごめんなさい~やだー鼻血)。

羊飼いって感じはあんまししねーけど。


でも、他のポーランドの歌手の方々もなかなかよいと思う。とくにロクサーナ役のザゴーザンカというソプラノは、ラトル盤のシュミトカが清らか系な声に対し、ちょっと官能的。ま、どっちでもいいんだけど。

というわけで、ナクソス盤もなかなかよいうというわけで。ふふ、オフマン・マニアにはもちろんおすすめよ。そんなにいないと思うが。

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2008年2月10日 (日曜日)

ボルク&F=Dの「影の無い女」の映像

またYouTubeで申し訳ない。

「そんなの知ってるよ」といわれても仕方ないんだけど、これはちょっと嬉しかったので載せちゃう。つか、どうしてみんな教えてくれなかったの?

過去記事:カイルベルト・影の無い女




カイルベルト盤の舞台写真と同じ衣装・メイクだし、年もキャストも一緒なので同じ時の映像かもね。白黒ながら映像・音質もかなりイイし、たっぷり9分半も見れる!く~、夢のようだ。

でも。全部見れたら最高なのに!どうせならジェス・トーマスが見たいよう。 (YouTubeに若き日のルネ・コロの皇帝の映像もあったので、ついでに探してご覧になってはいかが?)

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2008年2月 9日 (土曜日)

バターワース/シュロップシャーの若者

P1000896ジョージ・バターワース:狂詩曲「シュロップシャーの若者」、「青柳の堤」
その他
ネヴィル・ディルクス指揮/ザ・イングリッシュ・シンフォニア





ゴロヴァノフのカロリーたっぷりギトギトの重量級演奏のあとはさっぱりと、イギリス音楽。いやー、年取ると脂っこいものは受け付けなくてね~という方もおられるだろうし。(あたしはまだまだ大丈夫だ。本当は今日はイタリアンを食べに行く予定だったが、天候により順延。)

しかも私あんまり知らないディルクスって指揮者のレコード。(ディルクス指揮の録音は他にウォーロックのカプリオル組曲がウチにはある。)
とはいうものの、コレは気に入っている。演奏も録音も素晴らしいし、なんといってもイギリス田園風景のジャケット写真も(なんだかよくあるパターンだが)よい。羊しかいねー。商店街とか飲み屋とか見渡す限りなさそうだ。私は住めない。

このレコードは、バタちゃんの他にブリッジ「川岸にしなだれる柳」とか、ハーティとバックスが入っている。どうも渋すぎる曲目のせいか、一家離散状態?のようで(サザエさーん、カツオくーん、海に還る)これをそのままの選曲でCD化してるもののが現在出ているのかどうか不明である。大人の事情として仕方ないのかもしれないが、英国管弦楽曲ってどうしても演奏者がバラバラのをかき集めた感のあるCDが多い。(←批判してるわけじゃないってば!)

バターワースの曲を愛するイギリス音楽好きは多いと思うんだけど、残念ながらバタワースは戦争行く前に初期の作品の多くをナイナイしちゃったので、遺された作品は非常に少ないのである。

バターワースは作曲家としては珍しく(?)志願して戦争に行った。本などによれば、大学卒業後は職を転々としていたようだが、ちょこっとだけ王立音楽大学で学んだりし、作曲や評論などの音楽の道を歩み始める。しかし第一次大戦が始まると、1915年には彼はフランスの最前線の塹壕にいて、1916年のソンムの襲撃の指揮中にドイツ兵に射殺された。31才であった。

バターワースの戦地での様子を死の直前に塹壕を訪れていたページ・クロフト陸軍大将は次のように報告する。

私はケイ・バターワース中尉と一緒に最も遠い地点まで行った。塹壕はひどく浅く、あちこち破壊されていたので、中尉は姿勢を低くするように私に向かって何度も声を励