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2007年12月 4日 (火曜日)

バルビローリ/マーラー9番

P1000859マーラー:交響曲第9番ニ長調
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団





みなさん、こんにちは。
紅白の出場者が決まったようですね。(←時候のあいさつ)

毎年、私の知らない歌手が何人か出る紅白。その年に活躍した?歌手を、年の最後に知るという不条理。

今年初出場の知らない歌手。

・中村中(なかむらあたる)
・すぎもとまさと

中村中さんは「性同一性障害」の方だというが、一応赤組みたいだ。名前はどっかで見たことあるが、歌は全く聴いたことない。
すぎもとさんは全然知らない。誰。

それでも、比較的今年は知ってる歌手が多いほうで、ほっとした。いくら私でもリア・ディゾンぐらいは知ってる。ところで秋川雅史さんはいったい何を歌うのだろう。他にあるのか持ち歌。こないだ「衣装を着けろ」を「誰でもピカソ」で歌ってたが、ド演歌かと思った。

まあ、大晦日は多分裏番組を見るのだろう、私は。今年はテレビ朝日(よゐこ)か、テレビ東京(ハッスル祭り)かなあ。



・・・・。

さてえ。この年末の浮き足立った雰囲気にぴったりなのは何と言ってもマーラー9番。もー、この曲聴いていて気が付くと、マンションの屋上に上がって靴をそろえて脱いでませんか? いつのまにか部屋のガスの栓ひねってませんか? 

私はこの曲を今やナマで聴く勇気はナイ。そーいえばナマで聴いた覚えがない。CDでも通して聴くと一瞬頭がボーッとなり、立ち直れないくらいの絶望感を味わえる。子供の頃からこの曲は第10番とともに怯え震える内容であったが(それにしちゃあよく聴いてたな)、大人になっても、何故これほどまでにマーラーは絶望に満ちた音楽を書いたのか、理解できないでいる。

(そうそう。私が一番マーラーを聴いていた小学生のとき「女の子なんだから、マーラーはちゃんと伸ばして言いなさい」という、父の強い強い教えがあったので、ここでは絶対に略さない。マ○9とか言わない。コメントに書かれる場合も絶対に略さぬよう。)

ま。

もう何百回も何千回もいろんな人に語りつくされたこの録音。数多いマーラーの9番の録音でも名盤と呼ばれるもので、今更繰り返すまでもないが(耳に・・・じゃなくて目にタコでしょ)、録音のいきさつを一応書くと。

バルビローリとベルリン・フィルは、最初に競演したときから「相思相愛の初恋」といわれるほど相性が良かった。楽員もサー・ジョンにベタ惚れで、ベルリン・フィルの支配人のシュトレーゼマン氏に楽員たちは「できるだけこの人(サー・ジョン)と契約してください」と言ったという。

このコンビのコンサートはいつも成功を収めていたが、最も大きな成功は1963年のマーラーの交響曲第9番のコンサートであった。当時ベルリンではあまりマーラーは演奏されず、楽員たちも特にマーラーが好きというわけでもなかったが、コンサートは圧倒的な名演で聴衆にも楽員にも感銘を与えた。そのあとベルリン・フィルの楽員全員が是非この曲をサー・ジョンの指揮で録音したいと強く希望したため、この録音は実現した。

・・・ということで、この録音は本当に素晴らしい。まー、正直なところベルリン・フィルって本当にウマイんだなあという感想。ライブなんかだと結構ヘタなオケと組むことが多いバルビローリだもんで(失礼!)。

第4楽章の途中のホルンのソロなんて泣けてくるし、本当に楽員が心の底から共感を持って演奏しているのが伝わってくる・・・なんてありきたりの感想でゴメン。相変わらずの唸り声もスゴイ。

ところで。じつのところ、私がこの曲を最初に聴いたのは、バルビローリの録音ではない。実はカルロ・マリア・ジュリーニだったす。あ、あのスタイリッシュだったジュリーニが、お帽子をかむってマフラーして白い壁によっかかってるジャケットのね。

持ってたのはレコードだったのでずっと聴いてないんだけど。なので当時の印象で覚えている印象は、このバルビローリの演奏より遅く、もっともっと絶望的な音がした、多分・・・子供の時の印象だから、何ともいえないんだけど。しかし、演奏時間だけ見ればずいぶんジュリーニの方が長いし、CDでも2枚組になっているくらいだから「遅い」という印象は正しいのだろう。

ジュリーニの演奏に慣れてしまったので、バルビローリはほんの少し希望を持って聴ける(ような気がする)。

ふと、久しぶりにジュリーニで聴きたいなあと思った(←え)。


41kwjcj8dnl ←このジャケットは萌え~。















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コメント

このバルビローリのLPが最初に聞いた9番でした。
ジュリーニのCDも持っていますが、買って何年か経ても
中々聴こうという気持ちになれないでいます。
やはり、この曲はあまりにも特別ですので。

投稿: シロクマ雄 | 2007年12月 4日 (火曜日) 22時48分

ああっ、ジュリーニ!
僕、一応アバーディアンなんですが、どんなに新しく素晴らしい第9の演奏が出てきても、やっぱりジュリーニ&CSOの演奏に戻ってしまうのです!!
あの透徹した歌―--。
シカゴの弦、個性がないなんていわれるけれど、どうしてどうして。アダージョの凄さは超絶です(ふっ、隠れシカゴ教を暴露してしまったぜ)。

投稿: IANIS | 2007年12月 4日 (火曜日) 23時07分

こんばんは。
このバルビローリのディスクは随分前に聴いていますが、数回聴いただけで聴いてません。

棚の肥やしにせずにちゃんと聴かないといけませんね。とはいえこの曲は気軽に聴ける内容ではないのですが。。。

投稿: ピースうさぎ | 2007年12月 5日 (水曜日) 18時35分

こんばんは。
ベルリン・フィルの団員の希望で録音が実現したとのエピソードで、この盤をむしょうに聴きたくなって購入したのですが、当時はわからなかったんです。この演奏のよさをわかったのは、だいぶ後のことでした。
私もマ○9、じゃなかったマーラー9を最初に聴いたのはジュリーニ盤です。これは絶品です。
いいお父様ですね。

投稿: 吉田 | 2007年12月 5日 (水曜日) 19時33分

さすが人気曲だけあって、沢山のコメントありがとうございます。まとめてのコメント返しご容赦下さい。

>>シロクマ雄さん

そうですね・・・あまりめったやたらと聴きたい曲ではないようです。私もずいぶん久しぶりに聴きました。聴くのは、休日の昼間とか避けたほうがいいかと。


>>IANISさん

ジュリーニはいいですね。初めて聴いた演奏って結構あとを引くもので、私もバルビローリの演奏を聴きつつ「1楽章はジュリーニはもっと遅かったな~」とか思っていました。なかなかレコードからCDって買いなおさないのですが、ちょっとどうしようかなと今回思いました。結構ジュリーニ聴いている人多いのですね。

シカゴ教は正しいと思います!


>>ピースうさぎさん

9番は名盤が多いと思うので、埋もれてしまう録音は数多いと思うのです。(しかし、私は4~5種類しかおそらく持ってないです・・・少ない?)
それにしても、バルビローリはイギリスの指揮者ってことでちょっと私は贔屓してしまうのは確かなんですけどね・・・・ミーハー的にファンだし。


>>吉田さん

ちょっと久しぶりですね、コメント&TBありがとうございます。
ジュリーニ盤、名演奏だと思ってましたが、やっぱりそう思う方が多いのですね。ジュリーニ、晩年はあまり活動してなかったみたいだけど、名指揮者でした。改めて色々聴いてみたくなります。

>いいお父様ですね。
ウチの父は、私が小学6年のときにマイケル・ケネディ著のマーラーの伝記を買ってきたのを発見し、ナンジャコリャ?と思ったようです。クラシックなんて無縁の人ですから、まあ仕方ないですね。以後、これは肝に銘じております。

投稿: naoping | 2007年12月 5日 (水曜日) 20時49分

毎日疲れた疲れたと友達に愚痴ってる割には、ハルトマンの交響曲やシノーポリの新ウィーン楽派録音に夢中になってます(はぁ・・・)。

>私はこの曲を今やナマで聴く勇気はナイ。そーいえばナマで聴いた覚えがない

今まで二回生で聴いたことあるけど、確かに漠然とした不安感や得体の知れない重々しさを感じましたね。初めて聴いたのはワルター/ウィーン・フィルの録音(!)で、途方に暮れましたね。次に聴いたのがバーンスタイン/コンセルトヘボウの演奏で(!!)、かなり夢中になりましたね・・・あまりに没頭していて、その頃の彼女が本気で自殺を心配したって(ったく我ながらどんな人生送ってるんだか・・・)。

ってか9番は名盤多すぎで、誰の演奏が好きかでその人の音楽観が朧気ながらに見えてきますね。

投稿: Shamshyraq | 2007年12月 5日 (水曜日) 21時35分

>>Shamshyraqさん
こんにちは。
ワルターのウィーン・フィルって1938年録音。私はダットン盤のを聴いています・・・っつうかこのコメント読んでついつい聴きたくなって引っ張り出して聴いています。ダットンのリマスタリングが優秀で約70年前(!)の録音とは思えません。初演者ワルターの演奏は作曲者直伝のものですね。確かに途方に暮れますな。彼女が心配する・・・誰も心配しないです、私の周りは(爆)。

>誰の演奏が好きかでその人の音楽観が朧気ながらに見えてきますね。
そうですねぇ。そんな気がしました、今回。


投稿: naoping | 2007年12月 5日 (水曜日) 21時53分

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バルビローリ指揮ベルリン・フィル/マーラー交響曲第9番 バルビローリのこの盤は、1963年に彼がベルリン・フィルに客演したときの演奏が素晴らしかったことを受けて、団員の強い要望があって録音が実現したものである。 その話を聞いていた私は、どんなトンデモナイ演奏なのだろうと、心を躍らせたものである。 この録音は1964年のもの。その後、マーラーの交響曲はまるで竹の子のように次々と録音されていって、「第九」だけをとってみても、ジュリーニ、バーンスタイン、カラヤン、アバド、テンシュ... [続きを読む]

受信: 2007年12月 5日 (水曜日) 19時27分

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