シェバーリン/劇的交響曲「レーニン」
シェバーリン:劇的交響曲「レーニン」
(マヤコフスキーの詩による)
アレクサンダー・ガウク指揮/USSR放送交響楽団&ロシア共和国室内合唱団・その他独唱者
シチェドリン:オラトリオ「人民の心の中のレーニン」 (Lenin in The People's Heart)
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮/USSR放送交響楽団&合唱団・その他独唱者
本当は、サントリーにエルガー2番を聴きに行く予定ではあったのですが(当日券があるならば)、実家に急遽呼び出されたので(「ビールやるから来い」攻撃)なんだか行きそびれてしまった。それに今月ぶっちゃけお金、使いすぎだ。これから飲み会だらけなのに。
ということで、同じエルガーというのも考えたが芸がないような気もするので、全然違う曲で。こういうの好きな方も読者には きっといるかと思うんで。いないか
(あたしは、赤旗読んだりしてないからね、念のため。)
これはね・・・ジャケットからしてコワイィ。レーニンをたたえる音楽が二曲。黛さんがすきそう。
まずシェバーリンの交響曲。まず、ショスタコーヴィチの革命の最終楽章っぽい暗くヒロイックな音楽の第1楽章。・・・んー、深く考えなければ聴き応えがある。触れればやけどしそうな熱い音楽である。
第2楽章から歌がはいる。まずウラジーミル・マヤコフスキーの詩による(と思う)ナレーション。独唱は鼻がつまった歌唱がロシアっぽくてなかなかいいぜ。ロシア語の「ぐにゃ~」とか「むにぇ~」とかいう発音好きにはたまらん(そんなの私だけ?)。
しかし語りが長くてロシア語はわからないし・・・対訳が欲しい。
ヴィッサリオン・シェバーリン(1902~1963)ソ連の作曲家。
オムスク大学に学び、その後モスクワ音楽院に進学。卒業制作の交響曲第1番は恩師ミャスコフスキーに献呈された。ショスタコーヴィチとも親交があった。
卒業後はグネーシン音楽大学作曲科の主任教授も勤めた。1948年にジダーノフ批判の犠牲者になり、ソ連楽壇の表舞台から葬り去られた。(ウィキペディアより抜粋)
劇的交響曲「レーニン」は1933年の初演。
2曲目は「カルメン組曲」で有名な?(←聴いたことないけど)シチェドリン(1932~ )のオラトリオ。まだ生きてるのか?シチェドリンて。鼻のつまったラッパの音で始まり、お経みたいな不協和音の合唱団の歌が続く。さっきの曲とはうってかわって、なんだか親しみにくい。うう。1969年の作品だからこんなもんか。
バスの独唱が英雄っぽい歌を歌うと、とたんに金管楽器のファンファーレがかっこよく反応。なんか面白いのはここだけで、これのどこが人民の心のレーニンなのかつかめない。なんだか幽霊が出てきそうな感じもする。ソプラノ独唱もひどく不気味だし、最後をしめるアルト独唱もどこの国だかわからない民謡っぽくてどこか別の世界に連れていかれそうでちょっとコワイ。
余白?に「労働者のマルセイエーズ」などというのが入っている。まあ、ロシア語の「ラ・マルセイエーズ」なのだが、これもナゾだ。
(こんなCD持ってるの私だけかと思ったが、何年か前にオフ会とやらをしたときに来ていた大学生の男の子が持ってたので、話が盛り上がった。若いのになかなかあなどれないヤツだった。元気だろうか。)
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コメント
結構好きですね、こうしたいかにも共産圏って感じの音楽は。他にはハチャトゥリアンの交響曲第3番とかフレンニコフの交響曲とか・・・フレンニコフは前にも書いたけど、とにかくすごいです(としか言いようがないです・・・^^;)
Amazonに出ていました→http://www.amazon.co.jp/Krennikov-Symphonies-1-2-3/dp/B00013MX88/ref=sr_1_10?ie=UTF8&s=music&qid=1197721175&sr=1-10
>ロシア語の「ラ・マルセイエーズ」
二月革命から十月革命までの間のロシアで国歌として歌われてました。
投稿: Shamshyraq | 2007年12月15日 (土曜日) 21時31分
黛さんは「左」じゃなくて「右」だから逆よ~。(笑)
投稿: ぜん | 2007年12月15日 (土曜日) 23時50分
>>Shamshyraqさん
まいど。昔~むかし、メロディア盤が800円くらいで大放出されていたので、ウチにはこういったよくわからないのが何枚かあるのです。ネット時代になってからどんな作曲家か調べられるようになって良かったです。(まあ、このへんのロシア人の作曲家は大体同じような運命だったみたいですが)
そうですか、ロシア国歌だったのですね。
>>ぜんさん
そうですね(爆)。あまりよくわかってない・・・。そうそう、サンタさんは赤ですね。
投稿: naoping | 2007年12月16日 (日曜日) 09時42分
はじめまして!
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投稿: RAVELS | 2007年12月16日 (日曜日) 09時58分