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2007年11月30日 (金曜日)

ワーグナー「妖精」日本初演どうします?

P1000858 どうします?シリーズ第2弾。

今日、おうちに帰ったら、このようなチラシが東京オペラ・プロデュースから送られてきました。

あ~、ルイーズつながりね。アレね。住所書いたっけ?当日券を買った記憶があるんだけど。

ワーグナーの「妖精」日本初演。日本初演が好きだねえ、東京オペラ・プロデュースさんは。それに私が珍しいオペラ好きだってことをよく知ってるね。

日にちは2月16日と17日。

いや申し訳ない。私、この曲聴いたことないのだわ。ええっ?って感じでしょ?ま、聴いてみたい気はするんだけど・・・。予習が必要だ。

ああ、悩むなあ。券が結構お高いのも(無論、二期会のように割引などない)悩む。ううむ。

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2007年11月29日 (木曜日)

閉店・・・。

今日は雑談です。



いつものように、近所の商店街にお買い物。もうすぐ12月なのに、他の街とちがってあまりクリスマスっぽくない。だから好きだ、この商店街。

しかし。

この相変わらずの不景気。この世知辛い世の中。東京でもなかなか景気のよい賑わっている商店街にもかかわらず、しょっちゅうお店が潰れたりする。(その代わり新しいお店がしょっちゅうできている)

実は、小さい頃からこの商店街で買い物をしたりしているから、ここで昔からあるお店というのはけっこうあるのは知ってる。あいかわらずまーまー繁盛している店もあるが、いつもお客がいないのに何故潰れないのかなーと思っている店も何店舗かあり。

その中の。

子供の頃、お誕生日なりクリスマスなりのプレゼントを買ってもらいに親に連れられて行ったオモチャ屋さんの店先に、「この年末に閉店してします」という看板があった。

なんだかショック。まあ、前から潰れそうな気がしたんだけど。とっても寂しい。寂しいよ~~~。よく、リカちゃん人形とかぬいぐるみとか買ってもらったんだった。



それと。

やっぱり昔からある瀬戸物屋さん。わりと大きい店構えだったが、ほとんど人が入っているのを見たことがない。

そこが、やっぱりこの年末に潰れるというので、2割引セールをしてた。

食器は多すぎるくらい家にあるから、何も買うものはなかったが、やっぱりちょっと寂しくなったので、記念に買ってみた。


P1000854 未来少年コナンの子供ちゃわん。






P1000855 別の角度から。可愛かろう。105円の2割引きなり。










そーいえば、3年前に今の部屋に引っ越してからすぐ、同じこのお店でこんなものを手に入れた。お気に入りで、歯磨き用のコップとしてずっと使っている。

P1000856
このキャラクターは・・・もしかして?













P1000857

おい、いつからお下げ髪になったんだ、ハイジ!宮崎監督に内緒で髪伸ばしたのか!ハイジもお年頃?












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このブログはまだ閉店しないよ。

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2007年11月28日 (水曜日)

今日は渋くクィルター歌曲集。

ロジャー・クィルター歌曲集
ジョン・マーク・エインズリー(T)、マルコム・マルティヌー(ピアノ)




鍋の季節だ。ラクなので連日、キムチ鍋。
ところが白菜がね。余っちゃって余っちゃって。
一人だから、3分の1買っても3日もつんだね。

なので、今日は白菜の中に豚肉を挟みこんで、ル・クルーゼで煮てみた。他に余った野菜も入れてね。
コンソメと粒胡椒と塩、ローリエの葉も入れて。

ま、なんてことはないが、とても美味しかった。お鍋の威力もあるかもしれない。それにしても地味な料理だな、写真載せると。

P1000852









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で、今日は地味に渋く渋く、英国歌曲。
何でか知らないけど、このところとてもアクセス数が多いのであります、このブログ。なのでたまには人気なさそうな作曲家のでもいいかな。

何故か検索数は多いんですけどね、クィルター。

クィルターは、英国歌曲の作曲家の中でも好きな人の一人。こんなナイーブな、美しい音楽を書けるなんて、きっとご本人もナイーブでセンシティブなんじゃないかなと勝手に想像してしまうんだが。フィンジみたいにな。

このところ参考にさせてもらっている「イギリス音楽の復興」という本に出ているクィルターの項をまとめてみると。

ロジャー・クィルター(1977~1953)
父は裕福な実業家で大地主で政治家であった。ロジャーはイートン校を卒業するとフランクフルトのホッホ音楽院へ進む。学友にはシリル・スコット、バルフォア・ガーディナー、パーシー・グレインジャー、ノーマン・オニールらがいた。ここらへんはフランクフルト・グループとかギャングとか言われた。

クィルターは家が資産家だったから音楽で生活費を稼ぐ必要がなかった。つまりプータローでニートだった。

当時はご家庭で楽譜を買って歌うことが流行しており(優雅だわ~)、彼の歌曲の作品は結構売れたみたいだったが、代表作は第1次大戦前に書いてしまっていて、大戦後はあまりぱっとしなくなった。みんな他の作曲家に目を向けてしまった。それでも作風を変えたりしなかった。

ということでなかず飛ばずになってしまい、晩年は悲惨でしかも同性愛者であったために周囲から圧迫があり、精神を病んで75歳になる直前に死んだ。




さすが同性愛者が多いな、イギリス。

さて、彼の歌曲での代表作は、
「愛の哲学」、「来たれ、死よ」(かまへん~かまへん~です)、「おお、僕の恋人」、「もう泣いてくれるな」、「今や真紅の花びらは眠り」、・・・・。

どれがいいかなあ、どれが好きかなあ・・・。どれも素敵だ。しいて言えば「今や真紅の花びらは眠り」が一番好きかな。あとは・・・原題でごめんなさい、「Music, When Soft Voices Die」とか、「Drink To Me Only With Thine Eyes」とか、「Take, O Take Those Lips Away」、「A last Year's Rose」などなど・・・えらべな~い。

まあ、聴いてもらうのが一番なんだけども。どれもしっとりと美しい、いかにもイギリス歌曲の王道である。比較的暗くないのがよい。

彼は、100曲を超える歌曲を書いたというが、本日のCDは39曲入っている。私は彼の歌曲全部聴いたわけではないので何とも言えないが、ここに収録されているのは選りすぐりの名品ばかり・・・というわけなのかな。

イギリスの名テノール、エインズリーはたまにトンでもない高音を響かせつつ、とても気分よさそーに歌っている。ピアノ伴奏ともども、心が癒されるというか。フォートナム&メイソンの紅茶を飲みながら、美味しいパウンドケーキとか頂きたい気分・・・いや、あたしは玄米茶と草加せんべいで充分ですわ。



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↓たまに押してくれると助かるのだが。

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2007年11月27日 (火曜日)

ちょっと早いけどフリッチャイの第九

P1000851ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
イルムガルト・ゼーフリート(sop)、モーリーン・フォレスター(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
フェレンツ・フリッチャイ指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団・聖ヘドウィッヒ大聖堂合唱団
(1957、58年 ベルリン・イエス・キリスト教会 録音)




ああ、あらやだ。もうすぐ一年終わっちゃうじゃないの。
いやいや、まだ11月・・・でも。

12月って月はもー、私にとってはワーグナー漬けの月。とくに今年の12月は(なんと!)飯守先生のありがたい生ワーグナー大特集を聴くことができるし、そして例によって年も押し迫ってからはバイロイト音楽祭の放送を毎晩聴きつつ一年を終える予定(あくまで予定)。だから第九聴いてるヒマはないはずだから、今から第九聴いちゃう。

そういえば、毎年東京で何十回も行われるはずの第九演奏も、私は12月に生で聴いたことはほとんどない。つーか、普通の月だってあんまり聴いたことない(一度だけ、会社の女の子が合唱団に入ってて、しぶしぶ聴きに行ったことはあったけれど。)。

みんな、今年はいいことあったかぁ~い??

私は・・・私は(泣)。

ヨソウガイに・・・うーん。そろそろもっと何か(人生が変るくらいいいこと)あるんじゃないかなあくらいに思ってた(毎年思ってる)。しかし、別の面から見ると、何も(わるいことは)起こらなかったので、まーまー良かったのかもしれない(と、やっぱり毎年思ってる)。

特に大病もしなかったし、会社も潰れなかったし、上司とも仲良くやってるし、おかげさまで両親も元気だし、姪も甥も賢くすくすく育ってるようだし、ああ何と言っても世にも素晴らしい「トリスタン」を2回も見れたじゃないか。

これで、「悪い年」だなんて言ったらそれこそバチが当たるよ。(まだあと今年一ヶ月あるから、インフルエンザワクチンが効かなくて感染、ぶっ倒れたりするかもしれないけど・・・)

で、第九。
ウチにある唯一のCDの第九である(ベーム=ベルリン・ドイツ・オペラ盤を売っちまったので・・・泣)。え、何でフリッチャイなの?フルトヴェングラーとヘアスタイルが似てるから間違っちゃったの?と思われるかもしれんが。

そんなことはない。

ベルリン・フィルに加え、この歌手の凄さを見よ。ことに、F=Dは唯一の第九独唱の録音だそうである(タワーHPによると)。

色々第九を聴いているわけではないし、それこそベートーヴェンはあまり聴かないので演奏評とかは他のもっとお詳しい方に訊いて、吉田さんとか(←?)。

でも。

全体的に熱っぽい、熱い演奏。ベルリン・フィルのソロの人もいちいちうまい。
道半ばにして白血病に倒れた指揮者・フリッチャイ・・・などという感慨に浸らなくとも、オーソドックスないい演奏であると思う。(ま、フルトヴェングラーみたいに歴史を感じるすげえ演奏ではないけれども。)
音も時代ほどぜんぜん悪くない。

(聴いていると、ウィーンの分離派館のクリムトの絵を思い出す・・・ああ、マーラーがあそこで第九を演奏したんだねえ。)

以前、どの歌唱も説教臭くてキライだったF=Dのソロも、彼のR・シュトラウスやブリテンを聴くようになってから、全く違和感なく受け入れられるようになった。ブログを始めて、色々自分が持っているCDをちゃんと聴くようになって、彼を好きになれてよかった・・・今頃遅いかもしれないけども。ヘフリガーの美声も懐かしい。女声2人もいかにも古きよき時代のいい歌唱。

でも。意外と合唱のない楽章のほうもすごく良かったりする。第1楽章は物々しい緊張感で始まるし、第2楽章はノリノリだし第3楽章なんてすごく綺麗だ。管楽器が、これぞベートーヴェン!的な音を出していて、しみじみうまい。第4楽章だけ聴くのはモッタイナイ(そんな人はいないと思うが)。

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2007年11月25日 (日曜日)

ブリテンのブリテン指揮による「戦争レクイエム」

ブリテン:戦争レクイエム
(カルショーの隠し取りによるリハーサルテイク付き)
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(sop)、ピーター・ピアーズ(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ベンジャミン・ブリテン指揮/ロンドン交響楽団、合唱団、バッハ合唱団、ハイゲート学校合唱団、サイモン・プレストン(オルガン)、メロス・アンサンブル

またもや季節外れ。戦争なんてなんも関係ないも~ん。
でも、来年3月の「すみとり戦争レクイエム祭り」に備えて。一応お勉強しとかなきゃならない。今更すいません、こんな名盤で何を語ろう。

私は今まで、なんとヘルベルト・ケーゲル指揮の「戦争レクイエム」しかCD持ってなかった。えっと、余白にペンデレツキの「広島の犠牲者に捧げる哀歌」とベルクのヴァイオリン協奏曲が入っているやつね。


まあ、2000円なんて。安さにびっくりよ。私なんか4600円も出して買ったのにぃ(怒)。

ということで、(ケーゲル様には失礼ながら)出会いがこの演奏だったので、あまり曲に対する愛情も生まれず・・・というかぶっちゃけ全然面白くなかった・・・そもそも”面白い”曲ではないけども。今聴けば、独唱者もそんなに悪くないのに、どうしてなんだろう?対訳ももちろん付いていたのに、最後までたどり着けず。ベルクばっかり聴く始末。

そのうち、2回ほど日本の団体の実演に接した。普通に感銘を受けた。でも本当の、もともとの作曲者の演奏はずっと聴かないままだった。

で、今回初めて自作自演の録音を全部聴いた。

全然違った。ふむふむ。ブリテンの考えたことが全部、この録音にこめられてる。ただもうすざまじいというか。もう何とも言えない、言葉を失うような演奏。作曲者はあくまでこの曲を「美しく歌われる」ことを目標にしていない。ここには戦争に対する激しい悲しみと怒りしか感じられない。



で。

曲の解説など今更な感じもあるが、今年3月に聴きに行った神奈川フィルの戦争レクイエムで貰ったプログラムの解説(片山杜秀さん)が素晴らしかったので、ここで少し参考にさせていただき、書きますと。

コヴェントライズ(coventrize)やコヴェントレート(coventrate)という英語があり、これは「徹底的に破壊する」という意味である。
第二次大戦時に、イギリスの都市コヴェントリーがドイツ軍によって徹底的に破壊された。そのことからこれらの単語は生まれたのだという。

そのコヴェントリーの象徴である大聖堂も、破壊された。その建物は今も廃墟のまま(原爆ドームのように)、戦争の記憶を風化されないように残されているそうである。
そのコヴェントリーの空襲の22年後の1962年に、新しい大聖堂は建てられた。そのお披露目のために作曲されたのがこの戦争レクイエムである。

そんな再建のどちらかといえば「華々しい」ハレの日に、しかも戦争に勝ってるはずのイギリスで、なんでか~、死者(戦没者)を悼むというレクイエム。いかにも戦争を心から憎み、兵役もせず、また芸術的な協力もせず自らの信念を通した「反国家的作曲家」ブリテンならでは。

しかも。

「主よあわれみたまえ~、死者よ安らかにお眠りください~、成仏しろ~」などという、現存する者が死者に対する鎮魂に終始する今までのレクイエムとは全然違う。死者(兵士たち)自ら蘇り、生前の死への恐怖や地獄の苦しみを歌い、曲に積極的に参加する。(これは、ブリテンが日本で見た能の影響もあるかもしれないと片山氏は推測)

・・・ということで、この曲は世界初演の半年ほどあと、キングズウェイホールにてジョン・カルショーとケネス・ウィルキンソンのゴールデン・コンビによって録音されたが。

そのときのリハーサル時にカルショーの得意の「隠し取り」が行われていて。
カルショーはそのときの録音を記念LPにして、ブリテンの50歳のお誕生日にプレゼントしたという。

固まるブリテン。

「そんなの聞いてねーよ。」(←といったかどうかは知らないが)

ブリテンはその録音を冷ややかに受け取ると、オールドバラの家の戸棚にしまいこんだ。その録音のことを知る者は数人しかいなかったが、それから月日が経ち、この戦争レクイエムのリマスタリング発売のときに(作曲家がどう思うかは知らないが、死人に口なし。)、CDに収録されたのである。

この録音、結構面白い。ブリテンが合唱団や独唱者を叱咤激励したりおだてたりする様も、彼がユーモアあふれる人だったこともわかるし、自分の曲の演奏に対して非常に厳しい、妥協しない人だったことも伝わってくる(当然だが)。また、これからこの曲を演奏する人はおおいに参考になるであろう。

ちょっと笑ったのがこのくだり。

ブリテン:むずかしい、むずかしいね。
ヴィシネフスカヤ:むすかしい?
ブリテン:ええ。
ヴィシネフスカヤ:じゃあ、なんでむずかしく書いたんですか?
ブリテン:自分で指揮するとは思わなかったものだから。(笑)

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あ、血が。





昨日は、年に一度の健康診断でした。

(て、書いておくとのちのち便利なんだ。)

昨年、書いたように思うんだけど、私は健康診断が好きではない。それには色々理由はあるが、ごくごく一般的に「フジンカケンシン」がイヤということの他に。

血液検査ってやるでしょう。その時試験管に2~3本血液を取るじゃないですか、腕の内側から、針刺して。

私は、人並みはずれて血管が細いらしく、いつも採血を担当した看護士さんを悩ませる。

(以前、2週間ほど病気で入院してたときにはしょっちゅう採血をされてたが、あまりに採血し辛いので新人の看護士さん・・・加護ちゃんか辻ちゃん似で可愛かったなあ・・・はどうしてもできなくて、平野レミ似のベテラン看護士さんにSOSを出し、しかしやっぱりどうしても取れなくて手首に針さされたこともあった・・・イタイんだよねあれ。涙出るくらい。)

で。

毎年の健康診断の採血の前に看護士さんが必ず言うセリフ、「今まで採血して気分が悪くなったりしたことありませんか?」

その答えに私はいつも「ありません。でも、私すごく血が取り辛い人なので・・・」といたずらっぽく笑って言う。

それを聞いて、「よっしゃ!」と闘志に燃える看護士さんと、「え、そうなの?どうしよう・・・」とビビル看護士さんといて。

昨年の看護士さんは前者のタイプで「あ、そうですか、やってみましょう!」とばかり、一発で血管をさぐりあて、採血してくれた。心の中で、「あっぱれ!」と思った。

なのに。

今年は後者のビビリ系の看護士さんであった。若くて可愛い看護士さんであったけれど。そんなの関係ねー。

さて、私の血管はどこへ。

手をグーパーグーパーしたり、看護士さんがいくら私の腕をぱしぱしひっぱたいても、血管はどこにも見当たらない。出て来いシャザーン、じゃなくて血管。うう、何とかしてくれい。

悩む看護士さん。
「うーん、ここらへんかな?」とテキトーな位置に特別に用意された細い針をぷちっと突き刺した。

しかし。「ん?」
うんともすんとも血は出てこない。私の血はどこに行った?青くなったり赤くなったり、ビビリまくる看護士。

「あの、もーちょっとずらしてみましょう」と、震える手で針を抜いて、一ミリほどずらして刺してみる。しかし、やっぱり血は出ず。

また引っこ抜いてもう一回ちょっと離れた場所に刺してみても、やっぱり血は出ない。

だんだん、イヤな空気が。

「あ、あの(汗)、とりあえずあっちのベッドで横になってみてください」

いつもと違う展開だ。採血で気分悪くなった人用のベッドに寝かされた。ピンピンしてるのに、私。
どっちかっつーと、看護士さんのほうが気が動転して横になってしまいそうな感じだった。

「うーん・・・反対の腕にしたほうがいのかな・・・(左腕を見る)あら、こっちの腕も全然血管見えないですね・・・やっぱり右ですね・・・。」

だんだん、自分、もしかしてゴム人形かしら~みたいな感じに思えてくる。ベッドの横から見える、後からきた健康診断に来た人たちは、どんどんスムーズに血を採られて横の椅子に座ってる。

私の番になってから、10分くらい過ぎたか?

意を決して、看護士さん「さあ、やってみましょう!」とばかり、ぶるぶる震える手で(こ、こわいよ)針を突き刺した。

そ、そのとき。
「で、出た~~~!!」

血、血が。出た(喜)。

看護士さんと私は手を取り合って喜ん・・・じゃなくて針をぶっ刺した状態だったから手は取り合えなかったが、そのくらい大喜びだった。

看護士さんいわく、「私、こんなに採血のし辛い人、久しぶりでした」だと。

ああ、やれやれ。

来年は、ベテランの看護士さんに当たるといいなあ。別に全然かわいくなくていいからさあ。

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2007年11月22日 (木曜日)

ブーレーズ・コンダクツ・ウェーベルン

P1000850 ブーレーズ・コンダクツ・ウェーベルンⅡ
オーケストラのためのパッサカリア、弦楽四重奏のための《5つの断章》(弦楽オーケストラ版)、管弦楽のための《6つの小品》、「6声のリチェルカーレ」(バッハ~ウェーベルン編曲)、ドイツ舞曲(シューベルト~ウェーベルン編曲)、夏風の中で

ピエール・ブーレーズ指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


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昨日は、友人と飲みに行きました(また!)。
非常にローカルなお店なもんで、全く紹介する気はなかったので、料理の写真も撮らなかったんだけど。(大好きなラーメン屋、じらい屋の近く)

本田飲食堂

ある意味、このblog「音源雑記帖」と似ている感じがする。この親しみにくい文字づらと異なり、入ってみると実に楽しいとこだとわかるが(←自分で言うな)、ここのお店も「名前変えたほうがいいんじゃね?」と思うほど外見と中身が違う。

店構えはこんな、そこら辺の一杯飲み屋みたいなのに。

A292100ps2_2 












以下のようなものを食べた。

・鶏レバーのペースト(パン付き)
・まぐろとほうれん草のサラダ
・牛ロースのステーキ 和風シャリアピンソース
・カルボナーラ
・焼きプリン
etc

全然、一杯飲み屋じゃなかった。高級な欧風ビストロ。ハンパなかった。マスターもこだわってるっぽい風貌(←何が)。
最初のレバー・ペーストから感激しっぱなし。焼いたフランスパンに塗って食べるんだけど、量もたっぷりパンもたくさんで、これで500円はないだろ(安すぎて文句)。写真なくてごめんなさい。

ステーキも美味しかったなあ。レアに焼いたステーキ肉を薄切りにしてタマネギのソースがかかっていて。肉の下に敷いてあるポテトも美味。ま、全部の料理が美味しかったけどね。

ワインを飲みつつ、あらなんてオシャレなのってな感じで。でも店構えはあくまで庶民的で親しみやすい。今度行ったら料理の写真撮ってくるから。

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で、まー。
今日はそれとは全く正反対に親しみにくいと思うウェーベルン。とはいうものの、このCDは比較的「わかりやすい」曲を集めている(ような気がする)。

長身でハンサムなベルクに比べ、いかにも神経質そうな風貌のウェーベルン。

Anton_webern




この写真はカッコイイかも。








ウェーベルンは、我が愛するベルクの親友であり、シェーンベルクの重要な生徒である、you know.

なのに、私はベルクのようにこの作曲家を熱狂的に愛せないし、シェーンベルクのように興味を持ったりはいままでできなかった(ずっとできてない)。だから、ウェーベルンの単独のCDは多分持ってるのこれだけ。ウェーベルン指揮のベルクのヴァイオリン協奏曲のCDはあるけどね。

まー、持ってるのこのCDで充分かなと。そもそもあまり作品数の多い作曲家ではない、ベルクと同様。

しかも、作曲家には珍しい、病気とかでない悲劇的な最期(戦後、娘の住むザルツブルグの家に避難中に、外で煙草を吸おうとしたら、娘婿の闇取引の合図と勘違いされて米兵に射殺された)だったために、これから色々な作品がもしかして作られたかもなあとも思う。ベルクよりはちょっと長く生きたけれど。

で。

ウェーベルンにはちょっとした思い出がある。最初のウィーン旅行のときに、ウィーンの有名な画家フンデルトヴァッサーの美術館に行く途中(どこかの大きな駅から地図を見て大胆にもてくてく歩いて行ったのである)、「ウェーベルンの生家(の、あった場所)」のちっぽけなプレートを偶然発見したのだ。その通りの通りはさんで向い側には、あのショルティのリングや千人の交響曲を録音したソフィエンザールがあったのである(たしか)。別にわざわざたずねていったわけでもないのに。ウィーンってこんなとこなの。

まあ、一緒に行った友人はクラヲタでもなんでもない普通の娘さんだったから、私のオドロキぶりに「何かよくわからないけど、この友人にはとても重要な建物なんだろう」と思ったと思う。

ま、そんなわけで、私にとってウィーンといえばヨハン・シュトラウスでもモーツァルトでもなくブラームスでもなく、ベルク&シェーンベルク&ウェーベルン(そしてあとはクリムトやシーレやココシュカなどの大好きな画家たち)の生まれた(または育った)街なのである。

さて、今日の本題、ウェーベルン。
ウェーベルンで好きな曲は「夏風の中で」である(だけ?)。このクソ寒いのに季節外れもはなはだしくて申し訳ない。

この曲は、ウェーベルンがシェーンベルクに作曲を習うようになる前の作品なもんで、作品番号はない。作品番号がつけられたのは、「パッサカリア」(作品1)からである。

「夏風の中で」はどっちかっつーとツェムリンスキーとかディーリアスに近いっぽい作風でとても聴きやすい。一生ずっとこんな作風だったら、あまり音楽史に名を残さなかったかもしれないが、幸か不幸か私はこっちらへんの作品のほうが好きである。

因みに、「夏風~」は12月11日にサントリー・ホールにて若杉さんの指揮で演奏されます。マーラー「花の章」やベルク、シェーンベルクの組み合わせで、いかにも若杉さんらしいプログラム・・・季節外れだが。(私は一年でおそらく一番忙しい時期なので、どうも行けそうにありませぬ。嗚呼悲し。)

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2007年11月19日 (月曜日)

マイケル・ヘミング/戦死した兵士のための哀歌

P1000847マイケル・ヘミング(アンソニー・コリンズ編曲):戦死した兵士のための哀歌
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団








今日は真面目に。オチはないよ。

先日の、 「読者の皆様に聞きたいこと。」の記事で、私が<回答例>として揚げた、
「8.皆々様に伝えたい、よく知られてないけど好きな曲を一曲あげて下さい。」の曲、 Michael Heming "Threnody for Soldier Killed in Action" のCDを今日はご紹介しましょう。

ご紹介・・・というよりも、秘曲中の秘曲と思われ。だもんで、皆に広く知らせるというよりも、自分で調べた結果の備忘録として書こうと思っています。おそらくこのCDをこれから普通に手に入れるのはちょっと難しいと思うんで、「あ、そういう曲があるんだなあ、へえ」と思って読んでみて下さい。

このCDは、何年か前までイギリスに住んでいた友人に頼み込んで、日本ではにっちもさっちもどうにも手に入らないもの何枚か(エリザベス戴冠式CDなども)を、ロンドンのショップ「ハロルド・ムーア」にて入手してもらったものの一つ。(いつもありがとう、元気ですか?もし読んでたら連絡ちょうだいね)

現在、入手するには中古でアマゾンで。↓
http://www.amazon.co.jp/Britten-Concerto-original-Symphony-Threnody/dp/B0000241DI/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1195474308&sr=1-1

うおう、驚くなかれ1枚で6533円もするぜ。そんなに貴重だとは。オドロキである。ジャケットもなんだか物々しいぜ。

このCDは、ブリテンのヴァイオリン協奏曲(原点版)とか、ラッブラの交響曲第5番などが収録されており、なんてったって全部バルビローリのハレ管というのがよい。ベルクの影響を受けてそーなブリテンのコンチェルトも勿論素晴らしいし、はたまたちょっと退屈かなという先入観のある(私は、だよ)ラッブラの交響曲も、バルビローリによってかなり「泣ける」演奏になっている。・・・ま、この曲の他の指揮者の演奏を聴いたことないんで何ともいえないんだけど。

で、本題のマイケル・ヘミングだが。

題名読んで想像しただけで涙ちょちょぎれる(でしょ)、戦死した兵士シリーズ。なんとも私はこの手のに弱い。どうしても聴いてみたくなってしまうのである。

一回だけ音楽の友社のなんかの本で紹介されていたのを実家で紛失してしまったので、がんばってネット等で色々調べてみたものを、ざっとまとめてみますね。英語の解説ばっかりなので、ヘンな日本語でごめんなさい。

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マイケル・ヘミング(1920~1942)

マイケル・ヘミングは、イングリッシュ・ナショナル・オペラのバリトン歌手、パーシー・ヘミングの息子。パーシー・ヘミングがこのオペラハウスで歌っていた頃、バルビローリはここの指揮者の一人だった。この歌手とバルビローリは大変親しかった。

バルビローリは、ロンドンのロイヤル・カレッジでのマイケルの作品を知っていたので、マイケルが戦争から帰ってきたら、指揮の勉強をする機会を与えることを約束していた。

戦地へ向かう輸送船において、マイケルは沢山のメロディーを走り書きしていた。そして、アフリカでの夏の戦いの間も作曲し続け、秋にはエンピツで書かれたそのメロディのメモはポケットに一杯になった。その後、エル・アラメインの戦いで、彼は戦死した。彼の荷物が家に送られてきて、その中の箱に入ったメモを母親が発見した。

その彼の残された沢山のメモからアンソニー・コリンズによって編まれてこの曲は作られた。この録音は1945年にバルビローリとハレ管によって行われた。

・・・。

おそらく、断片的なメロディを6分くらいに(うまいこと)まとめたもののようだ。もともとの楽譜がどの程度なのかわからないので何ともいえないのだが、アンソニー・コリンズの腕がよいのか、バルビローリの演奏の盛り上げ方がうまいのか、聴いていて心がきゅうんと痛む。事情が事情だけに、これを聴いた大抵の人は泣けるのではないだろうか。

そのあとに続く、ラッブラの交響曲がなかなか同傾向の作風で、こっちも(聞く人が)影響を受けて泣けるものになっている。このCDでは、比較的しんみりとした曲が集められているために、全体がレクイエムっぽい。全部で71分、聴くと心がしんしんとなる一枚である。

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2007年11月18日 (日曜日)

地方都市オーケストラ・フェスティバル2008

標題の件の前に。



昨日は友人たちと韓国料理を食べに行っていました。

赤坂のとんちゃん。


Pa0_0190 赤坂で、飲んだのははじめてかも。

好きでよく見ているテレビ「裸の少年」(ジャニーズJr.の男の子たちが、日本の代表的なグルメと一緒にオイシイ店を巡る番組)で、「2006年 一番美味しい韓国の店」に選ばれたということだ。


まあ、韓国料理というよりも、焼きトン屋さんである。以前新宿のほうのお店にも行ってみたが、一時間並んだ。今回は友人が予約してくれてたのですぐ入れた。もし行かれるならば、予約したほうがいいかも。

しかし、丸いテーブルが大変不安定で、私はよくものを落としたりぶっこぼしたりする人なので、安心して酔っ払うことができない。店員さんもよくものをこぼしたり落っことしたりする。

場所柄、やはり芸能人が多いらしく、サイン色紙がいっぱい貼ってあった。周囲はやっぱりハングル語なお店が多く、ここは韓国かもと思ってしまう。

メインのメニューはバラ豚肉を焼いてキムチとにゴマの葉とサンチュとともにまきまきして頂くのというものであるが、このゴマの葉というのが結構クセになる。普通スーパーでは売ってないんだけど。


Pa0_0189_2 写真がぼけててよくわかんないけど、シメのチャーハン。おこげが大変おいしゅうございました。







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さて、標題の件。

今年3月に出かけた(年月のたつのも早いものだ)、すみだトリフォニーで開催の「地方都市オーケストラ・フェスティバル」ですが、もう来年の3月のチラシが入っていたす。

過去記事:関西フィルinすみとりに行ってきた。


2008年の情報をもうとっくにゲットした方もいらっしゃると思うんだけど、来年は結構クルものがある(これ見て一瞬、口に出して「え」と言った)。まあ、体調もあるからそんな全部は行けないとは思うけどね。お得な全演目セット券もあります。


(2008年)
3/23(日)群馬交響楽団
ブリテン:戦争レクイエム
高関健指揮  木下実穂子(sop) 吉田浩之(T) 福島明也(br)

3/28(金)大阪シンフォニカー
エルガー:ヴァイオリン協奏曲、ブラームス:交響曲第2番
大山平一郎指揮 竹澤恭子(ヴァイオリン)

3/29(土)昼 山形交響楽団
モーツァルト31番&ブル「ロマンティック」
飯森範親指揮

3/29(土)夜 広島交響楽団
グリーグ:抒情組曲
シンディング:ヴァイオリン協奏曲第1番
スヴェンセン:交響曲第2番

秋山和慶指揮 ヘンニング・クラッゲルード(ヴァイオリン)

3/30(日)昼 九州交響楽団
オール・チャイコフスキー・プロ
エフゲニ・オネーギンよりポロネーズ
ヴァイオリン協奏曲・交響曲第4番
小泉和裕指揮 矢部玲子(ヴァイオリン)

3/30(日)夜 関西フィル
オール・ワーグナー・プロ(マイスタージンガー、タンホイザー、ローエングリン、リングより)
飯守泰次郎指揮 緑川まり(sop) 三原剛(br)



どうしたんだ。このおいしいプログラムは。私にとっていまひとつな選曲の今年と比べて、私の心をつかんで離さないものがあるぞ、山形と九州以外(ごめん)。とくに広島はすげー。広島ってやっぱり北欧音楽のメッカなのかしら。スヴェンセンの曲って聴いたことないんだけどいいのかな?

しかも、戦争レクイエム。すみとりでは同じ月の3月9日にアルミンクがこの曲やるのに23日にまったく違う陣容で演奏。本国イギリスだって同じコンサートホールで、同じ月に全く違う演奏者でこの曲やるのなんかめったにないでしょう?(と思うのは偏見?)。

群響での吉田浩之さんも好きな歌手なんで外せないんだけど、アルミンクの独唱者も結構。外人独唱者(知らない名前)もアレだけど、バリトンの石野繁生さん(「ローエングリン」のときに素晴らしい伝令を歌った)に注目である。


ああ、どっち行こうかなあ。つか、いいのやりすぎ。年度末の忙しい時に、すみとり遠いのに(泣)。

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2007年11月16日 (金曜日)

飯守さんのマーラー7番

S1116 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団第213回定期演奏会
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
飯守泰次郎指揮/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(東京オペラシティ・コンサートホール)












オシムさんが心配だ。

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今日は急に思い立って、コンサートへ。最初サントリーでのマーラー6番に行こう、そうしましょうということだったが、色々探してたら、今日 飯守さんが7番を振るというのを知り、少し迷って7番に。

私は7番がいまだによくわからない。マーラーの交響曲の中で一番ニガテかも。CDもインバルのとかしか熱心に聴いた覚えがない。

しかし、今一番私にとって旬な指揮者、飯守先生の演奏だったら、もしかして納得する演奏が聴かれるのではないかと。

で、今日はオペラシティホールでは初めて、2階席を取ってみた。サントリーではいつも取る、オケを横から眺める席。マーラーやシュトラウスなどの大オーケストラの上がる時にはとてつもなく楽しい、指揮者もよく見える席だ。

しかし。

オペラシティのホールは全体に真四角で、建築的見せ場の多いサントリーに比べ殺風景、しかもウィークデイのせいか客の入りは6割ちょいくいらい、オケの人の多さに対し、なんだかさみしい客の入り。

しかも。

上からオケを見下げるため、あらー・・・。
「嗚呼、何故殿方の髪と云ふものはなくなつていつてしまふのだらう。」と、感慨にふける。

そんななんとなく悲しい雰囲気(←気のせい)の中、大先生登場。あいかわらずお元気だ。実は演奏の前のプレ・トークのときに先生はピアノを弾き、一緒にうんうん歌いながら熱っぽく曲の解説をされていた。私やその周辺の男性たちは、それを体を揺り動かしながら一緒になってふんふん歌いながら?聴いていたのでした。

かっこいい。巨匠ってのはこうゆう人のことだわ。

で、まー。演奏は想像通り熱っぽい、情熱に満ちたものであったのだが。

演奏がどーの、というよりも。

この曲っていったいなんだね。

音楽って楽しむためにあると思うの、「音楽」だからね。

でも、この曲って・・・楽しいのかしら。わざわざ苦しみを味わうために聴きに行ったのかしら、とも思う。「音が苦」っつーか。そして、飯守先生の大変に情熱的な演奏ともあいまって。

普段、どんなに大好きな曲の演奏中でも「明日の朝食は玉子かけご飯にしようっと」とかアホなことを考えてる私なのに、この嵐のようにハゲしい第1楽章中は何も考えることができなかった。

ただただ、(全然面識ないのに)マーラー大先生の人生の悲しみや苦しみの吐露を、体中にガンガン浴びているような気がした。

まあ、マーラーはオーストリー人だから、もっと身近なイメージでいくと。

(たとえば。)

「花の金曜日に若手平社員が会社の帰りの駅で酒癖の悪い上司に捕まって飲みに誘われてイヤイヤながら行ってしまって会社のグチや説教を思いっきりクラってすごくイヤになってるの図」

<登場人物>
鈴木健一(25歳)、斉藤部長(55歳)

会社の帰りの田町駅にて。
斉藤部長「おや、鈴木君じゃないか。ちょっと一杯やっていかないかね?」

鈴木君「(あ、やっべー、こんなとこで会っちゃったよ。今日は待ちに待ったスッチーとの合コンなのに・・・でも今断ったら年末賞与の査定に響きそうだし)・・・あ、いいですねー。そうしましょう。」

斉藤部長、普段はそんなでもないのだが酒が入るととたんに性格が変り、会社のグチやら説教やらガンガン言いまくる。
「オレなんか、どうせドイナカの出身だし、三流大学だしみんなオレのことバカにしてるんだろ~~~!」

鈴木君はなんとか話題を変えようと、家庭の話題に。

鈴木君「ああ、そういえば、部長の奥さんすっごい美人なんですって? 聞きましたよ~なんでも20歳も年下なんですよね。部長もうまいことやりましたね~コノコノ。娘さんたちもとってもカワイイんでしょう?」

斉藤部長「・・・そんなの、オレの子かどうかわからんし。女房だってオレのいない間に絵画教室だなんて言って、そこの若い絵描きと浮気してるに決まってるんだ~~~!!ちきしょ~~~!!!」

などと、ついつい墓穴を掘ってしまい、おんおん泣き始める部長。
『若い綺麗な奥さん貰うのも大変なんだなあ』と思う鈴木君。

だのに。

ひとしきり店で騒いで泣いて、すっかり周りに迷惑をかけまくったのに、帰りには「いったいどうしたの?」というくらい明るくなり、「また、月曜日会おうぜ!鈴木君!!」と肩を叩かれ、駅で別れた。

釈然としない鈴木君。あの終わり方はなんだったのか・・・。

いや。(またもや脱線)

本当に、今までの展開からいうと、この曲の第5楽章は全く釈然としない。急にぱあああっと曲調が明るくなり輝かしいファンファーレ、やたらと打楽器が大活躍しやかましい。まるで「笑いながら怒る竹中直人」みたい。こんな分裂症気味のマーラー、さぞやアルマも「ああ、こんな人と結婚して本当に良かったのかしら」と考えたに違いない・・・できちゃった結婚だったからしょうがないが。

で。

今夜の演奏はすばらしかった・・・と思う。ただ、こんなに騒々しい曲だったのか、という不思議発見。すいません、演奏の感想じゃなくて。




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2007年11月15日 (木曜日)

ホームレス中学生

P1000846 こんにちは。
昨日は浦和レッズの勝利に沸いた埼玉地方ですが、いかがお過ごしですか(←まるっきり東京都民)。

私は、レッズ・サポーターのはしくれとして、本当に嬉しい。浦和に応援にはいけなかったけど、冒頭の「威風堂々」は一緒に腕組んで歌ってましたよ(一人で)。ロイヤル・アルバート・ホールのプロムスとともに、世界中で最も参加したかった「威風堂々」でありました。


話変って。

大ベストセラー続行中の「ホームレス中学生」。私は前から麒麟のファン(ワグネリアンの川島クンのほう)でしたから、勿論購入。ま、田村クンのこの貧乏話はテレビではしょっちゅう聞いていたのですが、彼の半生をまとめて読むのは感慨深いものがあり・・・・ないよ。

各地感想などをちょっとみますと、「涙が止まらなかった」とか「すっごく感動した」とかあったのですが・・・私がドライな性格のせいか、そんなでもないです。(泣ける部分・・・強いて言えば死んだ母親への愛がえんえんと綴られているとこかな。)

一番面白かったなあと思ったのは、例の父親の「解散!」のあとのひとりぼっちの公園生活ですかねえ。悲惨ななかにも、なにか「ロビンソン・クルーソー」を読んだときみたいなワクワク感があります。しかし、ダンボールを水で湿らせて食ってたなんて、普通ありえないですな。

その後、生活保護を受けつつの兄弟3人生活の、苦しい食事の模様を描いたのは凄かったです(白いご飯を徹底的に噛みまくるといったウラ技)。戦時中かと思いました。彼はまだ28歳なのにこんな経験をしているのですね。経験したくないけど、貴重な体験でしょう。

ま、あとは小ネタかな?といった話が続きます。ま、ちょっと笑えます。

その後、どこかの番組で透視のできるFBI調査官?みたいな人が田村クンの行方不明のお父さんを探すっていう企画があり、ちょっと胡散臭いながらちゃんと発見され、兄姉とともに3人で会いに行った、というのをたまたまテレビで見ました。まさに感動の再会ですね。まあ、今時そういう家族もあんのかな~と思いました。

ま、音楽とは勿論関係ないのですが、ご興味のあるかたはどうぞ。


ホームレス中学生 ホームレス中学生

著者:麒麟・田村裕
販売元:ワニブックス
Amazon.co.jpで詳細を確認する


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2007年11月12日 (月曜日)

読者の皆様に聞きたいこと。

こんばんは。naopingです。
今日はね、みなさんにアンケートみてえなのをしたいと思う。「バトン」なんてもんじゃないから他人に回さぬよう。

ここを読んでくれている方、みなさんに質問です。コメント欄にお書きください。答えたい人だけでいいです。またはTBしてご自身のブログで答えてもよいです。

1.一番最初に自分で買ったCD or レコード。

2.一番最初に聴きに行ったコンサート(学校の音楽鑑賞会は除く)。

3.一番最初に観に行ったオペラ。

4.今まで海外で観たコンサートまたはオペラで一番良かったもの。

5.コンサート・オペラ両方で、今年一番良かったもの(一つだけ!)。

6.あなたはオペラ歌手です。一回だけ舞台に立つとしたら何の役をやりたい?(男女とも一役づつ)

7.あなたは指揮者です。一回だけ指揮台に立つとしたら何を振りたい?(オペラでもコンサートでも可)

8.皆々様に伝えたい、よく知られてないけど好きな曲を一曲あげて下さい。

9.人生最後に聞きたい曲は?

10.聴いたことないけど、ナマで聴いてみたい歌手は?(男女一人ずつ。死人でも可)

全部答えなくても可、答えの理由は書いても書かなくても可。
しめきりはナシなので、気の向いたときに答えてくだされ。



ちなみに、私の答えは。
1.一番最初に自分で買ったCD or レコード。

  ショパンなどの一般的なピアノ名曲集2枚組。

2.一番最初に聴きに行ったコンサート(学校の音楽鑑賞会は除く)。

  N響&ブロムシュテッドでマーラー5

3.一番最初に観に行ったオペラ。

  ベルリン・ドイツ・オペラの「神々の黄昏」


4.今まで海外で観たコンサートまたはオペラで一番良かったもの。

  ハイティンクのリング(コベントガーデン)

5.コンサート・オペラ両方で、今年一番良かったもの(一つだけ!)。

  バレンボイムの「トリスタンとイゾルデ」(県民ホール)

6.あなたはオペラ歌手です。舞台に立つとしたら何の役をやりたい?(男女とも一役づつ)

  男だったらローゲ。
  女だったらエルダ。

7.あなたは指揮者です。一回だけ指揮台に立つとしたら何を振りたい?(オペラでもコンサートでも可)

  「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲。いかにも気持ちよさそうだ。全曲はいやだ、長いから。

8.皆々様に伝えたい、よく知られてないけど好きな曲を一曲あげて下さい。

  Michael Heming "Threnody for Soldier Killed in Action"
泣ける!

9.人生最後に聞きたい曲は?

  ニーベルングの指環全曲。理由は長いから!

10.聴いたことないけど、ナマで聴いてみたい歌手は?(男女一人ずつ。死人でも可)


  男・・・ジェームズ・キング
  女・・・アストリッド・ヴァルナイ・・・キルステン・フラグスタートとカスリーン・フェリアと迷うなあ。どうせかなわぬ夢だけど。



おそまつさまでした。




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2007年11月11日 (日曜日)

ツェムリンスキー/フィレンツェの悲劇

アレクサンダー・ツェムリンスキー: 歌劇 「フィレンツェの悲劇」
アルベルト・ドーメン(グイド・バルディ)、ハインツ・クルーゼ(シモーネ)、イリス・フェルミリオン(ビアンカ)
リッカルド・シャイー指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ここのblogでは(あくまでここだけで)大人気作曲家、ツェムリンスキーのオペラであります。
しかもついこないだ、関西フィルで飯守先生が演奏会形式で上演されたから、お聴きになった方も多くいらっしゃるだろう。

羨ましい。

各地ブログでは、素晴らしい演奏だったということが書いてあったので、東京に住みいつもオイシイ思いをしてはいるが、関西が羨ましいと思った、このときばかりは。

あ、そうそう、関西アリアドネ行くことにしたからネ。

このオペラ、題名どおりフィレンツェが舞台。ここらへんの時代のドイツ・オーストリア系の作曲家がフィレンツェやジェノヴァ(及び15~6世紀あたりの設定)といった古きイタリアを舞台に作曲された曲が何曲かある。

・コルンゴルト「ヴィオランタ」

・シュレーカー「烙印を押された人々」

・マックス・フォン・シリングス「モナ・リザ」

めったに上演はされないものの、いずれも聴き応え充分の隠れた名作であるから、CDをご購入(廃盤?)するなり、それが不可能にゃらば、それぞれの私の拙記事を参照していただくなりしていただきたく。

たぶん古きよき時代のフィレンツェ(などイタリア地方)が、20世紀前半のドイツ語圏の作曲家たちに大きなイマジネーションを与えていたのだなあ、と想像。どの曲も死とデカダンスのイメージに彩られ、だいたいは夫婦の不倫殺人の「火サス」な内容であることは注目に値する。

さて、本日のお題の「フィレンツェの悲劇」。CD1枚でも余るくらいの短い演奏時間ながら、(コルンゴルト「ヴィオランタ」同様)凝縮された音楽が素晴らしい。

このオペラは、オスカー・ワイルドの原作による。(ちなみにこの原作、プッチーニもオペラ化を構想してたらしいが、何故かナシになった)

<あらすじ>
16世紀のフィレンツェ。商品の売れ行きが悪くて旅先から自宅に戻った商人のシモーネは、妻のビアンカが見知らぬ男を迎え入れているのに驚く。その男はフィレンツェ大公の息子にして跡取りのグイド・バルディ。シモーネは「こいつぁ~怪しい」とわかりつつも、すっとぼけて彼を名誉ある客として、また将来の顧客として歓待するふりをする。

会話のうちに、シモーネの冗談はしだいに棘のあるものになったので、グイドは暇乞いをしようとすると、シモーネは冗談半分に決闘を申し込む。ビアンカは夫を殺すようにグイドに迫るが、彼女の意に反してグイドは武器を奪われ夫によって絞め殺されてしまう。ビアンカは目の前で生じた出来事に心を奪われ、畏敬の念に駆られて彼に近づいてくる。

「どうしてそんなに強いことを私に話してくれなかったの?」
それを受けて夫。
「どうしてそんなに美しいと私にいってくれなかったのだ!」
手を取り合う二人。幕。

・・・というふうに「こんなオチかよ!」と、さまぁ~ず三村風につっこみをいれたくなるオペラである。曲の短さに反比例して序曲は普通に4分くらいある。これがまた素晴らしい。ただ、この曲の初演された(1910年)直前にシュトラウスの「エレクトラ」が1909年に初演されているから、影響を受けてないはずはないと思うが、このはじめのほうの管弦楽がひどくエレクトラっぽい。優美さと凶暴さがないまぜになっている。
(ほとんどメロディ一緒かな~と思う部分が序曲にあり)

登場人物が3人、しかもほとんどが夫のシモーネ(バリトンだと思う・・・なぜかウチの国内盤解説書はテノールの記述が。)の歌うとこがほとんどなので、全体にツェムリンスキーの代表作「叙情交響曲」を思わせる。そして、ツェムリンスキー好きにはたまんねえ瞬間がたくさんある。

このCDは、わりと最近(去年だかおととしだか?)ありがたく国内盤で再発売されたため、お持ちの方も多いと思う。もってない人は手に入るうちに入手されることを強くオススメする。退廃音楽シリーズはすぐになくなっちゃうからさー。
ほかにコンロン盤があるけど未聴。

シャイーはツェムリンスキーを得意にしているようで(あの!大好きな「人魚姫」の名演を思えば)、海中を泳ぎ回る魚のように変幻自在の音楽をうっとりと聴かせる。この演奏しか聴いたことないんだけど、テンポとかツボを得ていると思う。

キャストは、まあタイハイシリーズの平均的なキャスト。男声はもうちょっと有名どこが欲しいかなとも(他のオペラでも)思うが、これは贅沢か。全然大丈夫です。フェルミリオンはあいかわらず知性的なうたいぶり。あまり歌うとこ少ないので、余白にアルマ・マーラーの歌曲(コリン&デイヴィッド・マシューズ管弦楽編曲)を歌っている。アルマの歌曲についてはウチは他にもCDがあるので、別の機会に。


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がんばれ浦和レッズ

昨日は。
飲みに行ってたのですが、いつもよりピッチが早かった。
かなり酔っていた。が。

(私、かなり泥酔でもしらふ時よりもしっかりしてしまう。だので「心配だから送っていこうか?」とか殿方に言われたことはほとんどナイ。なぜだ。)

ちゃんと家に帰り。いや、途中で胃腸薬とかチョコレートとか翌日のラーメンとか買って、「どこにそんな余裕が」と思う、いつも。

で、録画してたフィギュアスケートグランプリシリーズを見ようと思い、見ていたら、ベッドにそのまま寝てしまい。


。。。爆睡。。。



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夢を見た。「アレーアレー浦和~♪」まあ、私の周りは赤い人がいっぱいよ。私も応援しなきゃ・・・ ゴール!!あ、ポンテが!!ゴールをきめました!!やったやった~~!!


目が覚めた。夢じゃなかった。テレビつけっぱなしでいたら、真夜中に浦和レッズ対セパハン(イラン)戦やってた。あら~私の浦和の仲間たちは(←こんなときだけ仲間意識)遠くイランまでがんばって応援に行かれたのね。600名も!すごいね。

しかし、後半すぐにイランに一点とられ、「あらら~」と思ったらまたテレビつけたまま寝てしまって、朝。

よく考えてみたら。あの試合もうやったやつじゃん。録画放送だったのだね。酔っ払っててわかんなかったけど。

というわけで、14日の浦和での決勝戦、頑張れ!!浦和レッズ!


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2007年11月 8日 (木曜日)

ミトロプーロス/浄夜

P1000845 シェーンベルク:「浄夜」
(RVW:トーマス・タリスの主題による幻想曲)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽セクション





浄夜。または清められた夜。
いうまでもなく、シェーンベルクの代表作。一般的にはこの作曲家のイチ押しの曲である(多分)。

しかし、私はこの曲はこの一枚しか持ってない。CD、LP通じてこれだけ。好きじゃないわけではもちろんない。大好きなのであるが。

このミトプー盤だけで充分じゃないかなあと思い。

きっとカラヤンとかメータとかの演奏もきっといいのではないかと想像しつつ。

このミトプー盤のほかには別にいらないのでは、と思うくらいこの演奏が好きだ。まことに求心的で、恐ろしいまでの集中力をもって演奏されると、他の演奏を聴きたいという気がまず起こらない。寒気がするくらいである。で、つい何回も聴いてしまうのである。まことにミトプーらしいというか。

(そうそう、このCDはシェーンベルクが25分、RVWが12分と信じられないほど短い収録時間である。なのに国内盤で2300円もする。ボラれている気もするが、演奏が素晴らしいので文句も言えない。RVWも勿論素晴らしい。ちょっとイギリス的なのどかさに欠けるが。)


ところで。以前、どなたかのblogにコメントしたかもしれないが。

以前、葉書を出して抽選で当たった、この曲とチャイコフスキーの弦楽セレナーデという曲目の、弦楽オーケストラ(確かいろんなオーケストラのOBのおじいさんたちによる)のコンサートがあった。

NHKホールだったんだけんども。

私は懸賞で行くコンサートが大好きで、いろんなものに行っているし大抵は満足して帰ってくるんだけれども、こんな珍妙なるコンサートは行ったことなかったし、もうないと思う。

何が「珍」かというと、まず聴衆の方々が、おそらくクラシックのコンサートに来たの初めてみたいな方々がほとんどで。まあ、クラシックのコンサートでないときはNHKホールとて客席でものを食べたり飲んだりしているのかもしれないが・・・。

もうほとんど客席は映画館を化していて。ジュースを買ってきて彼女が彼氏に「ハイ」なんて手渡してたりとか、演奏中でもあちこちでものをむしゃむしゃ食べてたりとか。

それはまあ、しょうがないわな、と思いつつ演奏に入ると。

例の有名なチャイコフスキーの弦楽セレナーデの有名な楽章で(あの、以前のスタッフサービスの宣伝のアレよ)、ひとメロディーごとに「じゃん!」といったあとにパチパチと拍手が入り。

この楽章だけで途中何回拍手してんだ、このコンサート。

チャイ5の終楽章の途中で拍手が!!(汗)・・・なんてそんなのまだまだ甘いわよ、というような忘れられぬ演奏であった。

そのあと、お待ちかねの「浄夜」。それが、演奏だけでなくて、演奏中(だったか演奏前だったか忘れた)に例のデーメルの詩「女と世界」が朗読されるという豪華版で。

「女と世界」大意:
冬の夜、林の中を愛し合う男女が散歩し。女はかつて母になることを夢見て見知らぬ男の子供を宿したことを後悔していると告白する。彼女を深く愛している男は、月光が降り注ぐ浄夜をたたえ、その子供を自分の子として生んでくれという。二人は抱き合い、歩み去る。

(そんなやつぁいねえよ)

しかも朗読したのはあの、津川雅彦さんで。

どんなもんかなあ、と思ったら、津川さんはシルクハットにマントのついたコート?にステッキと、なんだか手品師みたいなカッコで現れて。(笑ったのは私だけ?)

かなりそれらしい幻想的な照明の中、雰囲気たっぷりに「女と世界」を読んでくれた。

その効果は絶大だったのか、演奏の邪魔になったのかはとんと覚えていないが・・・演奏はなんだかぶっつけ本番ぽくてミトプーの求心的な演奏とはまるで別物だったのだけは覚えている。

で。

タダだったので、別に頭にきたわけでもなかったのだけど、トホホな気分で帰宅。後日、他のコンサートで会った知人にこの日のことをこと細かに話したところ、いたく羨ましがられ。

「いいなあ~オレそういうの好きなんだよ~。行きたかったなあ~!」と言われた。

あらそう。

2名分当たったのだから誘うんだったわ、とその時後悔しました。



・・・・みなさん、行きたいですか?こんなの。

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2007年11月 6日 (火曜日)

オネゲル/パシフィック231と鉄ヲタについての考察

P1000844オネゲル:交響的運動No.1「パシフィック231」
ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトル管弦楽団







こないだ。
実家でテレビを見ていたら、鉄道ヲタにしてアイドル歌手、といった位置づけの女の子が歌を歌っていた。

木村裕子ちゃんという。

彼女は、鉄道ヲタでありながら、自主制作でCDまで出して、歌って踊っていた。曲の題名は「鉄ヲタだって人間だあ!」だと。 そりゃ人間だろう

彼女のblog
鉄ヲタだって人間だあ!

いいなあ。私もあと○年若かったら、クラヲタ・アイドルとしてデビューしたのになあ。ミニスカートはいて、歌って踊ってさあ。(げげえ)

日本中のコンサート・ホールで、プロモーションビデオ撮ってな。クラヲタのアイドルとして君臨してやるぅ。

ところで。

ちょっと考えたんだけど。このblog始めるまで、私ってほんのちょっとクラシックが好きなだけの、ノーマルな人だと思っていた。でも、なんかこのところ違う気が

飲みに行ったり遊びに行ったりする友人は、男女ともみなクラヲタじゃないし。彼ら彼女らはホントに旅行だのスポーツだのノーマルな趣味を持っているし。

だから、私は友人といるときはクラシックの話は全くしない。それでも全然不都合はないし、それでも面白おかしく過ごせる。まあ、世の中のクラヲタの人はみんなそうだろうが

仕事も、全く音楽とは関係はないし、音楽関係の仕事に就こうとも思わない(今のところ。もしもそーゆー話があったらわからないけど)。

だから、私のクラヲタの部分は、全く異次元の世界にあって、必要なときに取り出せるようになっている。コンサートやオペラに行ったり、ごくごくたまに同じ趣味の人とお会いしたり、このblogを書いているときのみもう一つの自分が目を覚ます(って書くといかにもカッコイイが・・・いや別にたいしたことないのだ)。

なので。

最近、少しイヤだなあと思うときがある。この不治の病と一生付き合っていかなければならぬ私と付き合えるヒトがいるのだろうか。部屋に何百枚もあるCDを見て、ヒかない普通なヒトっているんだろうか・・・と今更思う。(いや、一万枚もありませんから、ホント。このくらいぜんぜん大丈夫ですか?)

鉄ヲタを逆手に取って生きている・・・というか、逆にチャームポイントとして仕事としている木村裕子さんが羨ましい。

ところで、私の周りには鉄ヲタって全然いないんですが。(ここの読者の方にはいると思うが)

しかし、この方向オンチ、乗り換えオンチのわたくしめにとったら、こんな便利なヲタは他にないんじゃないかと。愛読書は時刻表とかね。もうホームで迷わない、東京駅で端から端までウロウロとかしなくていい。クラヲタなんて別に何の役にも立たないが、電車の乗り換えに詳しい鉄ヲタはなんて便利なのだろう。美味しい駅弁にも詳しいだろうし。

えーと。

さて、本題に戻ると。
クラシックの作曲家で鉄道好きの人は、思いつく限りドヴォルザークとオネゲルくらいである、他にもいるのかな?

で、今日はこのオネゲルの曲で一番有名な、パシフィック231。語るまでもない有名な鉄モノの曲。

《パシフィック231》は、蒸気機関車パシフィック231を描写した作品であると解釈されており、オネゲル自身はそのような通説に抗ってきたが、オネゲルの機関車好きはつとに知られたところであった。「私は常に蒸気機関車を熱愛してきた。私にとって機関車は生き物なのであり、他人が女や馬を愛するように、私は機関車を愛するのだ」と語ったことでも有名である。(ウィキペディアより)

完全に鉄ヲタじゃないか、オネゲル。隠したってだめだ。
それにしても、この曲を聴いて、いったいどこが描写音楽ではないというんだろう。蒸気機関車のゆっくりとした出発からどんどん速度を上げていって、最後にブレーキをかけてゆっくり止まるまで、ものすごい迫力で迫ってくる。素敵だ。もわもわと蒸気を上げて走る情景が目に浮かぶ。短いのでつい何回も聴いてしまう。

鉄ヲタの(クラヲタでない)人は、この曲は知っているのだろうか。そんなの基本なのだろうか。タモリさんならきっとご存知だろうが・・・。



第2番「ラグビー」まで続く・・・・かな?

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2007年11月 5日 (月曜日)

R・シュトラウス/皇紀弐千六百年奉祝音楽

P1000843 R・シュトラウス:皇紀弐千六百年奉祝音楽(Japanische Festmusik)
リヒャルト・シュトラウス指揮/バイエルン国立歌劇場管弦楽団





また!R・シュトラウスの管弦楽曲でな。

今日のCDは、昨日のベーム盤同様に3枚組で自作自演を集めたもの。ドンファン、ティル、ドン・キホーテ、死と変容、英雄の生涯などの交響詩のほかにオペラや劇音楽からの抜粋が含まれている。

このCDで、何が一番貴重かっつーと。そりゃ。

あの、日本(大日本帝国)の依頼で書いた(つか、ナチスに書かされた?)皇紀2600年奉祝音楽の曲。私にとってはこれがあってのこのCD。

久しぶりに聴いて、本当に懐かしいと思った。

シュトラウス・ファン、またはブリテンのファンの方だったら、ご存知なことだと思うが、日本の皇紀2600年(1940年)の記念に、ヨーロッパ各地の著名な作曲家による祝典曲を依頼したという。

ところで、皇紀とは。

初代天皇の神武天皇の即位を元年(紀元)とする日本の紀年法である。

・・・のだそうだ。ようわからんがそんな感じだ。




で。

以下のような当時有名な作曲家によって曲がつくられた。
・イベール「祝典序曲」(フランス)
・ピツェッティ「交響曲イ調」(イタリア)
・シャーンドル・ヴェレッシュ「交響曲第1番」(ハンガリー)
・ブリテン「シンフォニア・ダ・レクイエム」(イギリス)

ご存知のとおり、ブリテンの曲は「お祝いなのにレクイエムとはけしからん」ということで、日本の外務省より拒否された・・・ということになっているが、本当はもっといろんな事情があったものと思われる。

まあ、そのへんはまたブリテンの曲のときに(いや、ここらへんは複雑な問題なので、書くかどうかわからないけれど)でも。今日はシュトラウスだ。

で、この日本の依頼をヨゼフ・ゲッベルスはドイツの最も有名な作曲家R・シュトラウスに割り振った。シュトラウスは作曲中のオペラ「ダナエの愛」を中断、この曲にとりかかった。

シュトラウスは、親ナチということでずっと色々な議論をされているが、実際のところは息子のヨメさんがユダヤ人だってってことで、そのへんでナチスとの関係を良好にしておく必要があったということだ。というわけでこの仕事を引き受けたのだ。

遠い昔に。

テレビのドキュメンタリー番組で(昔は民放でもクラシカルないい番組をたくさんやっていたのですよ・・・)、この曲について日本のテレビ局がドイツまで取材をしたものがあった。確か日本テレビだとおもうんだが。シュトラウスの息子だか孫だかもインタヴューに答えてたな。ハゲ具合が似ていたのをよく覚えている。

また、それと同時期に読売日響?がコンサートでこの曲を取り上げるにあたり、本来は15個のゴングが楽器に指定されているものを日本の曲ということで、日本中のお寺より鐘を大きいものから小さいものまで(音の高さを測って)借り出してコンサート会場に持ち込んだ。これは本当に楽しい企画だった。実際に聴きには行かなかったけれど、テレビでは全曲聴いた(見た)。

えっと。曲の構成は以下の通り。

1、海の情景 Meerszene
2、桜祭り Kirschblütenfest
3、火山の噴火 Vulkanausbruch
4、サムライの突撃 Angriff der Samurai
5、天皇頌歌 Loblied auf den Kaiser

まあ、ゆったりとした優雅な曲調に始まるところは、シュトラウスの遠い未知の島国に対するイメージが感じ取れる。ほほう、当時のドイツの人はこんなイメージを持ってたのか。つか、火山は噴火するわ、サムライは突撃するわ、なんだかしっちゃかめっちゃかで笑える。シュトラウスどうしちゃったの?よっぽど困っちゃったのか?がんばれシュトラウス!と応援したくなる。

「祝典前奏曲」とか「ヨゼフの伝説」なんかとともに、シュトラウスのあんまり演奏されない曲に入るようだ。でも、私はこの「皇紀弐千六百年奉祝音楽」が大好きだ。(公的な)初演はあの歌舞伎座でN響ってのも時代を感じさせてよい。今や歌舞伎座にN響が乗っかることはないしなあ。

またこの曲やんないかなあ、どっかで。

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2007年11月 4日 (日曜日)

ベーム/R・シュトラウス・交響詩集

P1000841 R・シュトラウス:アルプス交響曲、「ドン・ファン」、「ツァラトゥストラはかく語りき」、祝典前奏曲、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、サロメから7つのベールの踊り、「英雄の生涯」、「死と変容」
カール・ベーム指揮/シュターツカペレ・ドレスデン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
(1957、58、63、72年録音)

今日は久しぶりに、実家に帰ってた(自転車で10分)のですが。
常々頭にあった、二つのCDを探しに。

・カール・ベームのR・シュトラウスの交響詩集3枚組(本日のCD)
・ケンペ指揮のナクソス島のアリアドネ(キング様、ヤノヴィッツ、シュライヤー、プライ、アダムの豪華版)

実家でどこいっちゃったのだろう、と思って毎日過ごしていた。ベームのなんて、夢にまで見ちゃったくらい。が、今日ちょっと探したどっちも見つかった。他の沢山のCDとともに。

ということで、沢山持って帰ってきた。どれも名盤や珍盤というよりは、いかにも私らしい一味違ったコレクション。暫く途絶えがちだったCDレビューがまた再開いたしますので、こうご期待です。

さて今日は、探し当てたベームのシュトラウス集。3枚組で、有名どころはほとんど入っている。
(作曲者と指揮者のジャケットは大企業の会長と社長のような感じである。)

私はこのCDでシュトラウスの交響詩を本格的に聴くようになった。もちろん、カラヤンのとかのCDもあったし、もっと新しい、録音のよいCDも聴いてた。でも。

やはり、ベームの作曲者直伝のこの演奏にはかなわない。文句なし。

3枚組でそれぞれ70分くらいの収録時間なので、これをいっぺんに聴くのは時間がかかる(いや、時間があれば、これを一日で聴くのは全然苦痛ではなくむしろ幸せである)から、特に長いこと聴きたくてしょうがなかった曲を聴くと。

シュトラウスが深くかかわったシュターツカペレ・ドレスデンの演奏はウィーン・フィルとともにシュトラウス演奏では他に比べ物にならない見事さであり。しかも両者の音質は全く違うのだけれど。

最初の「アルプス交響曲」は(うちにあるミトプーの、とか)ウィーン・フィルの弦のなまめかしさはなく、シュトラウスの官能性とはまた別の方向。古式ゆかしく格調の高い演奏。このどちらがより優れているというわけではないが。ドン・ファンも同様。

(ベルリン・フィルとのツァラトゥストラは、まさに「2001年宇宙の旅」の映画に使われた音源なのだという。これはまた別の機会に。)

あんまり録音の少ない「祝典前奏曲」。何がどう祝典なのかは不明。これもBPOとの録音。オルガンの和音で始まり、いかにもシュトラウスらしい(ヒトラー好みっぽい?)華々しさに終始する12分ほどのこの曲、大好きだ。一回ナマで聴いてみたいなあ。入学式とか入社式とかにもいいかも。

・・・だいぶ収録曲をすっとばして。またドレスデンとの「英雄の生涯」。前半はテンポが速く、颯爽とした演奏。ホルンの咆哮がすごい。英雄はまだまだバリバリ現役活躍中といった感じである。

最後の「死と変容」の録音だけ突然新しく1972年。ライブ録音である。ベームの唸り声も聞こえる熱演。オケの音の広がりが素晴らしい。
これも大好きな曲だが、病気闘病中には是非聴きたくない曲である。

(むかーし、FMで聴いたブルーノ・ワルターの古い演奏がこの指揮者のイメージを覆すもの凄いド迫力で、ずっと頭にあるんだけどあれから聴いてないなあ。)

録音は、モノラルとステレオ録音の混在であるが、不思議なくらい差は感じない。モノラル録音の曲でも残響が長くて今聴いてもさほど聴き辛くない。



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2007年11月 3日 (土曜日)

グランプリ・シリーズ・カナダ大会女子SPを見て

ああ、今日もフィギュア・ネタですが、申し訳ない。しかも雑談だ。
みんな、スケートなんかあんまり興味ないよねえ。ごめんね。

今日放送のグランプリ・シリーズ・カナダ大会女子ショート・プログラムで。

突然1位に躍り出た、フィンランドのラウラ・レピストって選手は全然知らなかったのでびっくりした。北欧の人にしてはそんなに綺麗でもないが何故か東洋的な容姿と、「海の上のピアニスト」の曲が良かったのか、とても好感がもてた。

まあ、フリーではマオちゃんやユカリちゃん他の選手がもっと上に上がると思うから、「え、もしかして優勝?」なんてそんなに期待してないけど、彼女はこれからどんどん色々な大会で見られることでしょう。あ、あとナナちゃんも可愛かったです。

でも、まあ。
最近の競技会を見て、我思う。

ああ、最近のフィギュア・スケートには溢れるような優美さがない!!

前回記事のミッシェル・クワンのように、その選手がリンクに出るだけで会場中がその人の雰囲気に包み込まれるような、魅惑的な選手がちょっと前までいたのである。

長野オリンピックで3位だった陳露(ちんろ、Lu Chen<ルー・チェン>)とか。まだ東ドイツだった頃のカタリナ・ビットとか。多少、年齢の高い、おねえさんな感じの選手。

ここらへんを見ると、まあ今時のスケートなんかよりはジャンプの回転数はぐっと低くなるし、技としてはあまりバラエティに富んではいないけれど、何か芸術性からいうと現在のやたら回転数や大技にこだわる競技会とはまるで別物である。

とくに、私がフィギュア・スケートをテレビで観始めた頃のスターだった中国の選手・陳露(愛称・Lulu)は、やはりミッシェル・クワンと同様実力はトップクラスでありながらどうしてもオリンピックで金メダルを取ることができない、やや不運な印象を残す。

彼女を何かに例えるとすれば、「氷上のテレサ・テン」かな・・・まあ、歌姫というか。チャイニーズ・ビューティでありつつ、すらりと伸びた手足にはどこかヨーロピアンな雰囲気もあり。

彼女のプログラムで一番好きなのは「ラスト・エンペラー」を滑ったものなのだけれど、どうもYoutubeに残っている映像はとっても彼女が太っていた頃のもので(かなり体重の増減の激しい人である)、しかも画質も悪いので、今回はパーフェクトな演技のラフマニノフの協奏曲を滑ったものを。「何を今更ラフマニノフ」と思う人もいるかもしれないけれど・・・芸術性において何か現在のフィギュアの選手とは格が違うと思うのは私だけ?

長野オリンピックでの映像↓
Lu Chen: Butterfly Lovers Violin Concerto


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