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2007年10月21日 (日曜日)

怪談・牡丹燈籠

Pa0_0179_2十月大歌舞伎(夜の部)・怪談牡丹燈籠/奴道場寺
片岡仁左衛門、坂東玉三郎、坂東三津五郎、片岡愛之助、中村七之助、中村錦之助、その他

(2007年10月21日・歌舞伎座)



ぅああ、もういい加減にしてくれ、私の過密スケジュール。
2週続けてのトリスタン全曲の後、風邪はひくわ、おとといは会社を早退するわ、本当に歌舞伎にいけるんかいな?と今週はひやひや。

しかも、来週はJリーグ観戦(浦和)ときている。完全に遊びだけでクタクタ。おいおい、そんなのお前の勝手だろ、自分で予定を詰め込んでいるだけじゃねえかって、言われても仕方がない。本当に。バカでぇ~す



しかし有難いことに、今日はそんなに体調は悪くなかったので、歌舞伎に出かけることができた。本当によかった。大体、今までこんなにいい席が取れたことはなかったので、絶対に外せなかったんだけれども。

1階花道から2番目の前から6番目。まあ、中央舞台はちと斜めに見る感じだが、花道を見上げるあの大迫力は他に代えがたい。

Pa0_0180 さて本日の演目。夏でもないのに怪談もの。8月納涼歌舞伎に続いて幽霊を七之助くんが演じるのであるが・・・。「怪談」とは名が付いているものの、怪談部分である有名なお露さんの部分は、 「トリスタンとイゾルデ」におけるモロルトに刺されてイゾルデに傷を治してもらったトリスタンのエピソードくらいな感じで、実際のところこの演目の重要な部分は怪談ではなく「人情もの」とか「世話もの」な感じである。だいたい、四谷怪談みたいに恐くないし



てなわけで今回の主役は「お露さん」でもそれに取り付かれて殺される「新三郎」でもなく、新三郎の世話を焼いてはお金を貰って細々と暮らす、玉三郎さんと仁左衛門さんが演じるところの「伴蔵とお峰」夫婦である。

今回は勿論、私がひいきにしているらぶりんこと片岡愛之助様を観にいったのであるが、お露にとりつかれて殺されてしまう重要な役柄なのに、第1幕だけで2幕に出番はナイ。さすがに今回も色男ぶりを発揮していたが・・・芸から言えば仁左衛門や玉三郎に比べればまだまだである(と、ファンなのにこんなこと書いていいのだろうか。まだ若く、将来に期待を込めて書いているので許して、後援会の方々)。

玉三郎さんは、いつも麗しいおいらんとか殿方を迷わす美女な役が多いイメージなのだが、今回は市井の人っつーか、ちょっと生活にくたびれた妻の役である。こんなんでも、本当に玉三郎さんはセリフ回しとか上手なので、綺麗なだけじゃないんだなあ、杉村春子さんばりの大女優(男だけどな)だと思う。しんみりしたり、すごく笑わせてもらったりしました。本当に近くで見ると細いのね。

仁左衛門さんは、こういった人情ものは本当にうまいなあと思う。見た目もいくつになってもかっこいいし。

今回、花道のすぐ横だったので、最初のシーンで七之助さんたちが乗ってる舟が花道を渡っていくシーンがド迫力でなんだかTDLの「カリブの海賊」を思い出しました。

今日思ったのは。
オペラとか、外国の舞台って(多分)悲劇は悲劇、喜劇は喜劇、怪談は怪談とかジャンルが決まっているじゃないですか。しかし、歌舞伎って終始一貫してないです。なんだか笑わせるな、と思っても最後は殺されちゃったりとか。今日は怪談で始まり、人情もので笑わされたと思ったら、最後は夫に妻が切られてしまう。歌舞伎って結構そういうの多いんじゃないかと。不条理ですな。

最後に伴蔵(仁左衛門)にお峰(玉三郎)が殺されるシーンは、ユニゾンのコーラスがえんえんと流れ、なんだかブリテンのオペラみたいだった。妙に感動した。

さて・・・。

「奴道成寺」は、踊り上手な三津五郎さんのダンス・ダンス・ダンス・オンステージ。ヨーロッパで言えばまったくのコメディア・デラルテ。三津五郎さんはアルレッキーノ?とかコロンビーナ?とかみたいなお面を3種類次々と付け替えて踊る。
外人はこういうののほうが楽しいかもしれないな。今日、何故か外国人観光客が多かったす。

今日は襲名披露っつーか、「日本俳優協会の名題試験」なるものに合格した玉三郎さん門下の2人の役者さんが参加してて、それを記念してだか「てぬぐい」をばらまいていたのだが、全くこういうのに運のない私はもらえなかった・・・私の前の席の金髪外人オニイサンに取られてしまった。残念だわ。


それから。
幕間に食べた、芋きんつばが激ウマだった・・・。

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