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2007年10月27日 (土曜日)

ショルティ/ワルキューレあれこれ。

ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」
ジェームズ・キング(ジークムント)、レジーヌ・クレスパン(ジークリンデ)、ゴッドロープ・フリック(フンディング)、ハンス・ホッター(ヴォータン)、クリスタ・ルードヴィヒ(フリッカ)、ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)、その他ワルキューレたち
ゲオルグ・ショルティ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

今日は台風がきてて、東京は嵐だ。夏の嵐は過ぎ去り、今日は秋の嵐。

こんな日は、ワルキューレ。しかし、夜は出かけなきゃなんないので朝っぱらから聴かなきゃならん。(←誰も頼んでないべ)

このblogにやっと登場。世界で一番大好きな、私の理想の男性(きゃ)、ジェームズ・キング皇太子様の歌うジークムント。いや、ジークムントはやっぱりこの人でないと。まー、ジークムントはワーグナーのオペラの諸役の中でもトップワンの大好きな役だから、うまい歌手なら誰が歌っても・・・P・ホフマン様でもイエルザレム様でも(外見含めても)かっこいいには違いないのだが、キング様は特別だ。声だけでもめちゃくちゃかっこいい。 (で、なんでベーム盤は持ってないんだ?という突っ込みはもういいから。じきに買うから。)

こないだ読んだ、カルショー著「リング・リザウンディング」によれば(よらなくても)ショルティのリングの中ではワルキューレの録音は最後である。

キャスティングの面でも紆余曲折あり、フリッカにヴァルナイを頼んだが断られてルードヴィヒに頼んだとか(ヴァルナイのファンとしては残念だがルードヴィヒはもちろん素晴らしい)、ジークムント役にF=Dを頼もうという大冒険な話があったとか・・・ま、半分は冗談だけどこれもさぞ面白いものができただろうに。

このカルショーのご本は(ワーグナー好きはみんな、読んだだろうね?)参加した歌手の人となりも勿論ばっちり書いてあるので・・・まあそれが面白いとこなのだが、正直「自分の好きな歌手が実はすごく性格の悪い人に書かれていたらどうしよう?」という気持ちはあった。

我が敬愛するヴォータン、ハンス・ホッターはイメージどおりの勤勉な人であった。この録音時ではもう(盛期も過ぎ)ヴォータン役は歌いつくしてた感さえあるのに、なおも2幕の最後のほうでフンディングに言う「Geh!」の言い方がどれが効果的か色々試したりしていたということが書いてあった。

で。

ジェームズ・キングは、紳士的できっととってもいい人なんじゃないかなあと勝手な想像をしつつ、子供の時より夢見ていたショルティのリング全曲CDを(就職して最初のボーナスで)手に入れたときから我が人生を送ってきたので、本を読むのがちょっとこわかった。

でも、それは杞憂だった。キングは「知性的でバランスの取れた人間」だったようだ。しかも傲慢さはなく、自分の歌唱についてとても気にしやさんだったそうな。ああ、ヘンな人じゃなくて良かった。

ということで、第1幕の録音中にちょっと神経質に陥っていたキングのために?予定より早く録音を終わらせて、第1幕の後半のジークリンデとの場面を楽譜を見ずに二人にリラックスして歌わせて録音する、というカルショー特有のトリックをしたのだそうだ。

そういうことはもちろん本を読んで知ったのだけれど、なるほどそう思って聴いてみるとここの恋人同士の場面、キングはリラックスした歌唱である。ライブ録音だと緊張感があってまた全然違うんだろうな、と思うけれども。

さて。

このショルティのリング。演奏・録音については今更語るまでもない(よね?)。
しかし、生涯「スタジオ録音てなんじゃらほい」という考え方だったらしいクナッパーツブッシュのライブ録音などとはまるで違うつくり方である。今や、オペラのスタジオ録音なんてごく普通だが、よく考えてみるとツギハギツギハギつくっているんだな。ショルティのリングは、「録音って、レコード(CD)ってなんだろう」って、今更ながら色々と考えさせられる録音である。



いや、それにしてもやっぱりキング様は素敵だ。




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コメント

台風来る前のワルキューレも、また一興。
ニルソンのことに一言も言及してないところがまた面白く拝読。
キングのジークムントの出来は、ショルティ盤の方が安定してますが、ベーム盤のライブならではの熱気はスゴイですよ。
そのうちに、ご購入されることをお薦めします(笑)
ジークムント役では、ご指摘の3人に、私はP・エルミングが好きです。ヴィナイの悲劇的な味わいもいいですし。
来年の二期会では、大野氏・成田氏、どんなジークムントになるんでしょうか?楽しみですね。ちなみに、大野氏の同役は2度聴いてますが、実に立派なものです。今回はもう最後かも・・・。

投稿: yokochan | 2007年10月27日 (土曜日) 13時03分

>>yokochanさん
こんにちは。
おやおや主役なのに、ニルソンは無視・・・。なんでかしらー。ヴァルナイとかフラグスタートが出てくると神のように崇め奉るのにねー。
それと、ん~ヴィナイのジークムントもイイですね。ちょっと古い人なので、動いている舞台姿が想像つかなくて挙げませんでしたが。

二期会のワルキューレ、ジークムント役の成田勝美さん、フンディングの長谷川顯さん、フリッカの小山由美さんは昨年の新響「トリスタン」のときのメンバーで、とても期待しています。とくに成田さん長谷川さんは二人ともデカイ人なのでド迫力の舞台になりそうです。

投稿: naoping | 2007年10月27日 (土曜日) 15時23分

自己レスです・・・くうう、楽しみにしてた今晩の飲み会が中止、雨天順延。がっかりです。台風のバカ~~。

投稿: naoping | 2007年10月27日 (土曜日) 18時52分

私も二期会の予習でワルキューレ聴いてるところです。今はカラヤン1951年とショルティ1958年の第3幕を比べていますが、まだ第1幕しか把握できていません。naoping さんの記事を見て、アリアドネも買うつもりになっています。
ショルティ盤リング全曲LPは持っていますが、なかなか聴きませんね。キングはもちろんすごっく良いですね。

投稿: にけ | 2007年10月29日 (月曜日) 21時04分

>>にけさん
二期会、行かれるのですね。
飯守さんのワルキューレならば音楽に身を任せるだけで予習なくても文句なく楽しめるのでは、と予想するのですが、それでもオペラの予習ってとても楽しいですね。
アリアドネ、券まだ買ってないですが(あれ?)・・・この楽しいオペラはナマで見ることは滅多にできないと思うので行こうかなーと思います。飯守さん大活躍です。

投稿: naoping | 2007年10月31日 (水曜日) 20時02分

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