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2007年10月24日 (水曜日)

フェリアー/ルクレティアの陵辱

P1000840ブリテン:歌劇「ルクレティアの陵辱」(ハイライト)
ピーター・ピアーズ(男性コーラス)、ジョーン・クロス(女性コーラス)、オタカール・クラウス(ターキニアス)、エドモンド・ドンリーヴィ(ジュニアス)、オーウェン・ブラニガン(コラティナス)、カスリーン・フェリアー(ルクレティア)、その他
ベンジャミン・ブリテン指揮/イングリッシュ・オペラ・グループ・オーケストラ

(1946年10月5日、オランダでのライブ)

今日はいつもの倍近くのアクセス数。なんでだか知らないけども。
というわけで、こんな日こそ普段ならばあんまりアクセス数が望めなそうなイギリスもの、ブリテンのオペラを。

しかも、レイプ・オブ・ルクレティア!
おお、なんてこと!舞台上でこんなことが、あんなことが行われるなんて!お、女の私がこんな記事を・・・恥ずかしいわ。(まあ、直接見えるわけではないが)

実演で最も見たくないオペラの一つ。ゴルトシュミットの「ベアトリーチェ・チェンチ」に次ぐかもよ。(いや、きっと舞台でやったら行くんだろうな・・・)

とはいうものの、このレコード(レコードだよ!)はうちにある音源では貴重なものの一つ。作曲者が指揮し、男性コーラスをピアーズが歌い、なんたってあの、カスリーン・フェリアーがルクレティアを歌っているのがスゴイ(っつーか、じゃなきゃ買わないと思う)。

<あらすじ>
古代ローマ。ローマとギリシャの戦争中、予告もなく戦地から男たちは帰宅。殆どの妻たちは留守中に外出してたり不貞を働いていたのだが、コラティナスの妻のルクレティアだけは家を守っていて夫の帰宅を迎えた。

ターキニアスが貞淑なルクレティアに乾杯すると、自分の妻の不貞なことを知ってやけ気味になったジュニアスは、ターキニアスに向かって彼すらもコラティナスの妻の貞操を左右することはできまいという。ジュニアスにそそのかされたターキニアスはルクレーティアのもとへ馬を飛ばして行く。

ルクレーティアの家の広間。侍女と乳母とともに糸をつむいでいる。そこへノックの音が聞こえ、ターキニアスが一夜の宿を求める。
ターキニアスがルクレティアの部屋に入ってきて、しばらく眠っている彼女を眺めてから接吻して彼女をめざめさせる。彼は自分の情熱を語って応えさせようとするが、ルクレティアは立ち去るように懇願する。しかし彼は短剣を抜いて彼女を脅し、ろうそくを消す。幕が下り、男女のコーラスが今起こっている事件をキリスト教徒の観点から批判する。

朝。侍女と乳母はルクレティアのヒステリーで奇妙な振る舞いを見て驚く。ルクレティアは夫の帰宅を求めるために使者を送る。やがてジュニアスを連れてコラティナスが帰宅すると、妻は喪服を着て迎える。コラティナスは彼女を慰めてその行為を許そうとするが、妻は短剣で胸を刺して夫の腕の中で死ぬ。




カワイソウなオペラである。

ハイライト盤のため、重要なその場面がまるまるカットされていて、しかも全曲盤を持ってないのでどんなもんだか知らないのだが、この録音でのフェリアーはあいかわらず美しい声で、貞淑なこの役を演じている。イメージぴったりでとっても素晴らしい。舞台姿が見たい。さぞ綺麗だったんだろうな。録音は貧相で雑音も多いが、なんとなく曲と演奏の素晴らしさは伝わってくる。ブリテン特有の透明で残酷なまでに美しい音楽。

それにしても、このレコード、どこで見つけたんだろう。まだ私、学生だったと思うんだけど。ジャケット写真も貴重である。




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コメント

ブリテンが、こんなオペラを・・・おそらくCDには復刻できないですね。
でも、聴いてみたいような、、。不思議な感じです。

投稿: ピースうさぎ | 2007年10月25日 (木曜日) 00時11分

昨年、ブリテン没後30年企画でDECCA音源のオペラが対訳付きミッドプライス盤で大量復活しまして、《ルクレティアの陵辱》も再発されています(ルクレティアはヘザー・ハーパー)。
輸入盤では思いの外色々と音源があって、DVDも日本字幕はありませんが2種類出ていますね。
http://www.prestoclassical.co.uk/search.php?searchString=%22The+Rape+of+Lucretia%22

正直言ってブリテンはまだよくわからない作曲家なのですが、上記ページのトップにある"A Tribute To Benjamin Britten"が気になって眠れず(大袈裟な…)、先日ついにオーダーしてしまいました。
ブリテンも難しいですが、語学はもっと苦手なので(苦笑)、国内盤CDの方も《ねじの回転》、《ヴェニスに死す》やこの作品などいくつかを対訳目当てで購入してしまいましたが、原作が面白かった《ねじの回転》で早くも壁にぶち当たっているところです。

投稿: roi ubu | 2007年10月25日 (木曜日) 08時11分

>>ピースうさぎさん
こんにちは。ブリテンのオペラに興味を持っていただいたのですね、嬉しいです。しかし、ユビュ王様がすべて回答してくださいましたのでこちらをご参照下さい。

>>roi ubuさん
コメントありがとうございます。ブログ、楽しく拝見させて頂いております。
ご購入のA Tribute To Benjamin Brittenのボックスは、全く初めて知りました。なんか英国直輸入な雰囲気が恐ろしくそそる感じですね。私もブリテンの作品はわかってるような、よくわかんないような感じなのですが、何年か前に「ねじの回転」や「ヴェニスに死す」「真夏の夜の夢」の実演に行ったので、やっぱり事前に勉強したのでここらへんは親しみがあります。フェリアーのルクレティアもpearlから発売されているのですね。

投稿: naoping | 2007年10月25日 (木曜日) 20時15分

この記事は見逃しておりまして・・・大変失礼しました。

フェリアーの「ルクレティアの陵辱」は、パールのCDを持っております。2枚組なので、たぶん全曲かと思われます。
今だ、一枚めしか聴いてませんが。

フェリアーの素晴らしさは、さておき、ピーター・ピアーズがけっこう凄くないですか?この録音。

後年の録音のイメージ(ふにょーんとした感じ)を変えました。えらく鋭い歌でびびりました。第1幕でまるっと歌ってます。

後年のブリテン指揮によるステレオ盤でも歌ってますが、そっちはふにょーんです。
ただ、この全曲盤は、ベイカーが歌ってます。フェリアーと比較するとけっこう面白いです。

投稿: ちょ | 2007年11月16日 (金曜日) 11時49分

>>ちょさん

忘れられてしまっているかと思ってました。ご登場いただきありがとうございます。

パールのCDお持ちですね。全曲盤なのですか~。では入手しないといけないですね。何しろ、私の持っている盤は肝心なとこがすっぽり抜けているのです。レイプシーン(怖)・・・つまりピアーズが歌うとこですね。

「ふにょーん」というのの意味が、イマイチわからないのですが(爆)、このときの歌唱は確かに素晴らしいですね。

おそらくふにょーんの頃のステレオ録音(歌曲集とか)も好んで私、聴いているはずです。


投稿: naoping | 2007年11月16日 (金曜日) 23時41分

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