ビョルリンク/北欧歌曲&バラード集
ユッシ・ビョルリンク/北欧歌曲&バラード集(1929~1960)
シェーグレン「夢の中であなたは私のそばにいる」、ダール「バッカナール」、エンデルス「小公女」、ステンハンマル「スウェーデン」、ラングストレム:3つのバラード、シベリウス「黒バラ」「葦よ葦よそよげ」「3月の雪の上のダイアモンド」「あいびきから戻った娘」、グリーグ「白鳥」、アルテーン「祝福された国よ」、ペッテション=ベリエル「森の高い松の木の間で」、セーデルマン「魔法の湖」、 コーリング「Evening Mood」、ヌードクヴィスト「海へ」、ショーベリ「調べ」
♪し~らないま~ちを 歩いてみ~た~い
ど~こ~か~遠くへ~行き~~~たあ~い~♪
(遠くへ行きたいby永六輔。何年か前、母と山手線に乗ってたら、向かいの席に何気ないしぐさのTシャツ姿の永六輔さんにでっくわした。あんな有名な人も山手線に乗るんだなあ。)
ああ、どっか涼しいところへ行きたい。行きたいわ。
お盆の間。日本中どこでも(北海道でさえも。白い恋人でさえも。)暑かったということだが。私の数少ない情報を収集した限り、ほとんどの日本国内は暑かった。避暑地と思われる長野だって暑かったって聞いた。友人のダンナの実家の北陸地方だって暑かったと思う。
でもそんなの関係ねー。(by小島よしお)
東京も、ちっとは和らいできたと思うが、やっぱりまだ残暑は厳しい。そんな夜はやっぱり北欧の音楽を。
うちには少なからず北欧の歌曲集のCDがある。とくにユッシ・ビョルリンクのものは多い。なんでかっていうと、好きな歌手だからというのもあるんだけど、彼の歌曲集には余り知らない作曲家の歌が比較的多くて、非常にそそられるのである。聴いていると、どこか遠い国に連れて行かれてしまうかも?みたいな、やや不安な気持ちになる。そこがまたよい。
グリーグ、シベリウス、ステンハンマルあたりまでは、「これはさすがに有名だな」と思うけれど。他の作曲家は「あんただれ?」という人が多い。ま、交響曲全集は持ってて、まあほかの歌曲はちょっと聴いたかなくらいのラングストレムのバラードなんて、もうほんとに「行ってみたいな~よその国~」的な、他の作曲家の何にも例えることができない感じ。もしかして珍品かも。
ここのblogでも以前取り上げたビョルリンクのジャズやポップス集でも歌ってた怪しい歌曲も2曲収録。
今後、紹介予定(いつ?)のスウェーデン協会のビョルリンクの同様の歌曲集(但しステレオ録音)でも堂々たる歌唱を繰り広げるヌードクヴィスト作曲「海へ」って曲は、他の歌手では聴いたことはないのだが(オッターが歌っているのがあるらしい)、ビョルリンクは得意だったのだろうか。まるで加山雄三の「海よ~オレの海よ~」を思い出される(ち、違う?)。まるでドラマティックなオペラ・アリアのようでめっちゃカッコイイ。皆に聞いて欲しいぞこの曲は。
どこまでも響き渡る、透明な声のビョルリンクは、北欧の歌曲はイタリア・オペラを歌っているときよりもぴったりきていて大変美しい。グリーグの「白鳥」なんて美しすぎて涙をさそう。
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