ゆうれい貸屋・舌切雀
8月納涼大歌舞伎・第2部
「ゆうれい貸屋」(山本周五郎・原作)
中村福助、坂東三津五郎、片岡孝太郎、中村勘三郎、中村七之助、その他
「新版・舌切雀」(渡辺えり子・作・演出)
中村福助、坂東三津五郎、片岡孝太郎、中村勘三郎、中村勘太郎、中村七之助、中村芝のぶ、その他
夏はやっぱり納涼歌舞伎。納涼歌舞伎はいつもと違って3部制で、時間が短いぶんちょっとだけ値段が安い。少々渋めの演目の第1部と、「先代萩」全部でちょっとツウな感じの第3部に比べ、コメディもの2演目をあわせた第2部は初心者向けかと思う。なんだか歌舞伎観にいったっぽくないんだけど・・・。
ゆうれい貸屋は、山本周五郎原作の昭和25年に発表された小説を基にしています。
働けど、働けど我が暮らし楽にならざり・・・とすっかり怠け者になっている桶職人・弥六にすっかりあいそをつかして実家に帰る女房。そこへ元芸者の美人幽霊・染次が登場、昼間はダメだけど夜からは家事全般を引き受けるから、女房にしてくれ、と言い寄る。
しかし、当面の生活費はどうしましょう。ということで、二人で「ゆうれい貸屋」を開くことに。なんでも、他人に恨みをもつ人にお金を貰い、本物の幽霊を恨んでいる相手に派遣して脅かして恨みを晴らすというシステム。何人か色々なタイプの幽霊を面接、派遣社員として登録。時給は不明。
ゆうれい派遣業は大繁盛。しかし、ビジネスにはトラブルはつきもの。弥六も人のあざとさを知ってちょっとうんざり。メンバーも次々と自己都合(客先とのトラブル、成仏など)で辞めていく始末。
その後、帰宅して幽霊同志の色恋沙汰のトラブルに遭った弥六は、詰め掛けてきた家主や近所の人にお経を唱えてもらえるよう懇願。丁度実家から女房も帰宅、これからは心を入れ替えて働きますと誓い、めでたしめでたし。
終始爆笑、とても面白かったが、自分の後ろでタイミングの違うところで爆笑しまくってた女性は非常に気になった。友人は「なんだかNHKの『お江戸でござる』みたい。」と。私は「ドラえもんかバケルくんみたい」と思った。
「舌切雀」は、童話をベースにした新作歌舞伎。音楽はお琴や打楽器の普通の歌舞伎にはあまりない楽器が登場し、耳に心地よい。新国立劇場のオペラの衣装なんかも手がけているひびのこづえさんが衣装。舞台美術ともどもとってもカワイイ。
舞踊が中心の歌舞伎のようで、華やかな舞台。途中鳥の王様のための舞踏会みたいなのがあり、「白鳥の湖」から4羽の白鳥たちの踊りが微妙に邦楽風音階に編曲されてお琴で演奏されているのが興味深かった。ロック音楽っぽいドラムの入った音楽も出てきた。子供たちによるペンギンの踊りは可愛らしかった。
舌を切られる雀役の福助さんは、よく喋ってうるさい役だが普段の福助さんの個性に合っていると思う。黙ってれば綺麗なのにな。クソババァ役の勘三郎さんの怪演は・・・ここにいまさら書くまでもない。
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観劇前に、銀座でランチ。最近できたらしい?銀座ベルヴィア館の8階はちょっと高そうなレストランが色々と入っている。コンランのレストランとかなー。でもランチならリーズナブル。
タイ料理、ジャイタイ・ギンザ。内装はお洒落なカフェ風だが、入り口から見えるのはこんな怪しいタイの?お船。
ランチセットメニューは色々充実している。私と友人はエビ焼きそばとシーフード・サラダ、湯葉包み揚げとワンタンスープ、タピオカとココナツミルクのデザートのジャイタイプレート。1500円で非常に美味。
他にタイカレーや生春巻きとかのセットメニューもあった。どれも美味しそうね。でも・・・ちょっとビール飲みたくなるな、タイ料理。
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