コルンゴルト・雪だるま
「ウィーンのコルンゴルト」
・「雪だるま」より前奏曲、セレナーデ
・「ヴィオランタ」より前奏曲、カーニヴァル
・「空騒ぎ」組曲
・交響詩「あした」
・主題と変奏
マックス・シェーンヘル指揮/オーストリア放送管弦楽団
(どなたかアマゾンで買ってくださったようですが・・・アマゾンの試聴サンプルが違う盤のような気がするのが気になる。)
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ああ、疲れがたまっているわ。すごーく眠い。
別に会社が忙しいわけではないんだけど。やっぱりこの暑さの中の出勤はこたえる。
今日はとくに朝起きたら体が辛くて、(夕べ夜遅くNHKスペシャルなんかつけちゃったら、東条英機とか東京裁判とか出てきちゃって、つい見てしまってさー)電車でついウトウト。そしたらさー。
電車の車内放送にまでいちいちあいづちを打っている自分に気が付いたんだね。
「この電車は○○系統、なんとか経由、なんとか行きでございます~」「・・・うん」
「次は、なんとか。次は、なんとか。なんとかはお乗換えです」
「・・・うん」
「ホームと電車が広くあいておりますのでお気をつけ下さい」
「・・・うん」
それでまー、「ハッ!」と気が付いて『あ・・・もしかして隣の乗客に聞こえてしまったかしら・・・』とあせる。
しかしそのうちまたウトウト・・・・。
「うん・・・うん・・・・うん」
知らないうちに病んでしまっているのかも。ああ、大丈夫かしら私。
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で。関係ないけど、こんな暑い日は「雪だるま」で頭冷やせ。
本日紹介のこのCDは、以前ご紹介しましたヤノヴィッツやデルモータのアリア集と同じカンブリアってレーベルから出ているものです。
過去記事:デルモータとヤノヴィッツのコルンゴルト集
このCDは、コルンゴルトがウィーン滞在中の1949年に(戦後、ウィーンに復帰しようとアメリカから戻っていたのだが、受け入れられず失意のうちにまたアメリカへ戻った)監修して録音された音源だという。
クレジットには、CDのプロデューサーの名前にレスリー・コーンゴールドってある。この人はコルンゴルトのお孫さんで、次男のショージの息子さんです。
さらに「このアルバムはジョージ・コーンゴールドに捧ぐ---- 彼の父親(E・W・コルンゴルト)の音楽の献身的なプロデューサーのチャンピオン」とある。
で、一曲目のバレー・パントマイム音楽「雪だるま」という曲は、作曲家コルンゴルトの11歳の頃の作品だとゆー。彼の作曲の先生はあのツェムリンスキーである。(どんな授業風景だか、覗いてみたいもんである。) 最初はまだピアノ曲だったので、この曲のオーケストレーションはツェムリンスキーが行った。管弦楽曲版初演はウィーン・フィルをワインガルトナーが指揮して行った・・・という。うーん、ほんとかな?
聴いてみると、(劇の内容は他愛ないものらしいが)ホントに子供の作品?と思うくらい大人っぽい。しかしオーケストレーションはなるほど、ツェムリンスキーのものだなあと感じる。弦の使い方とか「人魚姫」を想起するとこもある。まあ、なんとなくこの2人の作品は似ているし、どっちも私の大好きな作曲家だから。
このCD、勿論モノラルだが、そんなに聴き辛いことない。なかなか時代の雰囲気があってよい感じである。他の曲も(貴重なヴィオランタからの曲もあるし。大好きな「あした」も声楽ヌキだが入ってるし)聴き応えがある。何より作曲者監修というのだから、心強い(←?)。
ところで。
今回このCDのことを調べるに当たって検索してみたら、こんなサイトを見つけました。
http://www.korngold.com/
Farewell, Vienna! というコルンゴルトの生涯を描いた舞台なのかしらん・・・。ちょっとナゾなのですが。あちこちいじっているとコルンゴルトの代表的なアリアや色んなメロディが聴けたり、貴重な写真が見れたりするとっても面白いサイトですので(英語ですが)、この作曲家に興味のある方は是非。(音が出ます。トップページがめちゃくちゃかっこいいです)
独唱者に「ヘリアーネの奇蹟」の全曲盤に出てきた歌手がいるなあ。
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コメント
毎度こんにちは。
私もうなづいたり、独り言いったりは始終ですよ。
悲しい現実だけど、落ち込んだり、悩んだりしてると出ませんから、精神的にはいい状態なんでしょうかねぇ?
またまた珍しいCDを!
「雪だるま」聴いてみたい。ツェムリンスキーですか。
写実的なんですか?それにしても「雪だるま」とは一体??
ご紹介のサイト、すげぇですね。さっそくお気に入りに登録!
投稿: yokochan | 2007年8月25日 (土曜日) 00時22分
>>yokochanさん
こんにちは。
もう、電車でうなづいたりはしないと思ってたんですが、昨日の帰りもやってしまいました。車内放送ではなく、車内で大声で喋ってたよそのOLさんの話にです。
「雪だるま」っていっても「ぼく雪だるまでえす。のしのし」といった写実的な音楽ではないんですが・・・曲調はいかにもコルンゴルト(とツェムリンスキー)らしく優美ですね。ちっちゃい時から作風があまりかわってないのはスゴイ。さすがモツアルトの再来。
>ご紹介のサイト、すげぇですね。
すげえでしょう。HPの作りがまた凝りに凝ってますね。
投稿: naoping | 2007年8月25日 (土曜日) 09時47分
Farerwell, Vienna! のプレゼン用CDを持っています。
語りとピアノ伴奏のソング集ですが、残響豊かで自然な好録音
で、とても楽しめます。
投稿: mahagonney | 2007年8月30日 (木曜日) 11時50分
>>mahagonneyさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
珍しいものをお持ちのようで。ナゾは深まるばかりですが・・・。コルンゴルト道(?)はまだまだ深いものがありますね。
投稿: naoping | 2007年8月30日 (木曜日) 22時46分