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2007年8月30日 (木曜日)

エネスコ・オイディプス王/ギーレン

エネスコ: 歌劇 「エディプ(オイディプス王)」
モンテ・ピダーゾン(オイディプス王)、エギルス・シリンス(ティレシアス)、ダヴィデ・ダミアーニ(クレオシ)、ミヒャエル・ロイダー(羊飼い)、ゴラン・シミッチ(神官)、ペーター・ケーヴェス(ポリュポス王)、ヴァルター・フィンク(見張人)、ユー・チェン(テセウス)、ヨーゼフ・ホプフェルヴィーザー(ライオス王)、マリアーナ・リポウシェク(イオカステ王妃)、ルクサンドラ・ドノーセ(アンティゴネー)、ミハエラ・ウングレアヌ(メロペ王妃)
ミヒャエル・ギーレン指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団、オーストリア連邦歌劇場舞台管弦楽団、ウィーン少年合唱団
(1997年5月 ウィーン国立歌劇場ライヴ)

おお、これはいったい。こんなの出てるのずっと知らなかった。しかも、ギーレンでウィーン国立歌劇場なのにナクソス。これは珍しいオペラ好きには即買いでしょ。

エネスコ(エネスク)って作曲家はここでは初登場。私も聴くの初めてである。管弦楽曲だって聴いたことないんだけど。この人のオペラはこれ一曲しかないそうだが。かなり産みの苦しみというか、長い期間かけて完成したものらしい。

ジョルジェ・エネスコ(1881 - 1955)はルーマニアの作曲家、ヴァイオリニスト、ピアニスト、指揮者、音楽教師。
20世紀の傑出した音楽家にして、存命中は最高のヴァイオリン演奏家の一人であった。今日においても、作曲家としてよりヴァイオリニストとしての価値において賛嘆される傾向がある。
(ウィキペディアより)

幼児期より楽才を発揮、7歳でウィーン音楽院に進学。ご学友にツェムリンスキーがいたという。

さて、このオイディプス王。「歌劇大事典」によると一般的なオイディプス王のあらすじと一緒みたいなので、その辺のあらすじを一応載せておこう。

<あらすじ>
神託によって息子のために一命を失うであろうことを知ったライオス王は、その子オイディプスを殺すことを家来に命ずるが、オイディプスはある羊飼いに救われる。そして両親を知らなかった彼は、成長してのちライオス王を殺したうえ、王座について生みの母イオカステを妻とし、2男2女をもうける。しかし、自分が父殺しと母を妻としたことを知りオイディプスは自ら両目をえぐ取り、イオカステは首をくくって死ぬ。


このCD。これぞナクソス!という本領を発揮して歌詞対訳もなく、しかも歌詞はフランス語なのでかなりキツイかも・・・ということで、筋書きを楽しむというよりはこの音楽そのものに耳を傾けたい。

もしも。

ウィーンに旅行に行って、国立歌劇場でたまたまこの陣容でこんな珍しいオペラを見ることができたらかなりラッキー。だが、クラヲタでない友人との旅行や新婚旅行でコレが当たってしまったら、あとでかなりブーブー言われること、うけあい。新婚旅行だったら、成田離婚かもしんね。
うくくっ。

で、私の印象として。雰囲気的に、例えていうならば、ダラピッコラの囚人の残酷、シマノフスキのオペラの神秘、ベルクのヴォツェックの緊張感、ツェムリンスキーの優美(但し1%くらい)、が混じっている感じ。(わからん??)

ま、多分ここらへんのオペラが好きな人は大抵オッケー、オッパッピー。第1幕の壮大な合唱が入る部分を聴いただけで、買ってよかった感が。合唱にはウィーン少年合唱団まで入る豪華さ。

でも、一般的にはあまり薦めない(おや?)。オペラ的な優美さにはかなり欠ける。キツイ。聴く人に愛想のよいオペラでは決してないのである。

キャスト的には平均的な国立歌劇場のレベルかと。母にして妻の役にリポウシェク。ここでもかなり強烈な歌唱を聴かせてくれている。他のキャストも(誰がなんだかよくわからないが)、穴はないと思う。

ライブ録音で最後には盛大に拍手も入り(大盛況だったみたい)、臨場感溢れるものである。




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※小島よしお関係のTBはもう受け付けないよ。一つで充分。

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2007年8月29日 (水曜日)

未知との遭遇!!


ジョン・ウィリアムズ「未知との遭遇」組曲
「スター・ウォーズ」組曲
チャールズ・ゲルハルト指揮/ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
(1977年録音、キングスウェイ・ホール)




本日、まさに未知との遭遇。夕飯のお買い物をすませて「さあ、今日はサンマのお刺身を作りましょう」と、楽しく歩いていたらば。黒山の人だかり。


Pa0_0164_2  あれー、肩車されてるのはもしかして(前にテレビでみたことあるよ!)世界一小柄な中国の高校生の子?だよね。赤ちゃんみたいだけど、煙草も吸うんだよ。日本では禁止だけどね。 ※19歳で身長70センチ、何平平くんです。

肩車されて大喜び、しじゅう動いてたので、あんまりうまく写らなかったけども。かわいかったです。

で、肩車をしている大きな人は。世界一大きい人?(違うかな?・・・バスケの選手みたいな風貌。)

で、横に立っているのは世界一食べるギャル、ギャル曽根ちゃん。
反対側に立っているのは世界一お札で汗を拭く東MAXだね。

「世界ビックリ人間大集合」みたいな番組の企画だったんだね、きっと。沢山のびっくり人間と遭遇して、楽しかったね。


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で、今日は「未知との遭遇」。まあ~まったくみんな宇宙人よばわりだよ、ごめんなさい。

過去記事:スター・ウォーズ 帝国の逆襲!!

以前にもご紹介しました、RCAの製作者側で指揮者に転じた映画音楽指揮者チャールズ・ゲルハルトの指揮による、映画音楽シリーズ。

ジョン・ウィリアムズ指揮のを買えばいいのに、わざわざナンデこの指揮者を・・・・?と思われても仕方ない。

しかし、このダイナミックな指揮ぶりと、名録音。聞き逃す手はナイ。いやもう、プロデューサーはあの、ジョージ・コーンゴールド。作曲家コルンゴルトの息子さんだ。そしてレコーディング・エンジニアは(このblogで何回も名前が出てきた)名匠ケネス・ウィルキンソンである。

「スター・ウォーズ」組曲は、言うまでもない。かっこいいことこの上ない。メイン・タイトルやエンド・タイトルでのホルンの咆哮はしびれるぜ。

とはいえ。

ここでのメインは「未知との遭遇」と言っていい。

曲は、

バーンストーミング、母船の出現、パイロットの帰還、侵入者、ファイナル・シーン

となっています。どこの団体か明記されてないけど、合唱も入っていて色々と不気味な雰囲気や壮大な雰囲気をかもし出している。 その入り方は至極自然だ。録音が本当にうまいんだな。

ファイナル・シーンなんて、映画の最後のシーン(宇宙人が沢山降り立ってきて・・・)を思い出してウルウルします。映画音楽でこんな感動できる録音は珍しい。このRCAの「クラシック・フィルム・スコア」シリーズでも現役で売っている盤の一つ。お店ではあんまり見かけないけれど・・・(タワーのHPでは買えますから。ジャケット写真をクリックしてくり。巨人の写真じゃなくてよ。)。




・・・・っと。今日の収録の放送はいつなんだろう?聞くの忘れちゃったす。

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2007年8月28日 (火曜日)

本当にあったコワイ話

昨日、上司にこのようなものを頂いたのですが。噂によりますと、この方を携帯の待ちうけ画面にするといいことがあるそうです。

P1000808

本当でしょうか??(←半信半疑)
しかし、いかにも霊験あらたかな感じがしますね。あけるとまだ慣れないのでびっくりしますが。


今日は、楽しみにしていた「ほんとにあった怖い話」オンエアの日。会社からすっとんで帰ってきました。

ギザコワス。

何か、前世を見せてくれる霊能者みたいな人のところに吾郎さんと私の大好きなハリセンボンが訪問。3人の前世を見てもらってた。

痩せててエジプトの壁画みたいなはるかちゃんの前世はフランスのハム屋。角野卓造似の春菜ちゃんの前世はスウェーデン?のパン屋。おお、パンとハムは切っても切れない。さすがこの二人のコンビネーションはハムサンド。

なのに、吾郎さんは、まるで決められていたかのようなカッコイイシチュエイション。なんでも、ドイツの飛行機の整備士で時代的には第二次大戦頃。イギリスで飛行機で戦ってたという。あらー、こりゃメッサーシュミットね、きっと。さすがSMAP、さすがジャニーズ。YOU、ハンパな設定はないわ。

で、いつものように、視聴者のコワイ体験談を再現ドラマとして放映してたんだけども。その中で「新米の看護士さんが夜中、病室を見回っている時にあった怖い話」のようなものがあった。

それで思い出した。



私は何年か前、とある病気で2週間ほど入院していたのですが、その時にやっぱり怖い体験をしました。

私は、そんな死に至る病気でもなかったのですが(い、生きてますし)、手術が必要だったので受けました。でも、ま、盲腸のちょっと重いのくらいの手術でしたもんで、何日後に起き上がって、そのまたすぐ何日かして(病室備え付けの歩行器で)歩く練習をさせられました。

ま、そのくらいになると結構入院って快適なんですね。基本的には働かなくていいし、何でも看護士さんにしてもらえるわけなんですから。消灯はさすがに早かったけど、11時くらいまでテレビ見てても怒られなかったし。ああ快適。

そんな日々でしたが、一回だけ本当に恐ろしい経験をしました。



ある晩。 (ここから、怖い話が嫌いな方は読まないでください)

私は夜中(3時ごろ)に目が覚めてしまいました。


トイレに行きたい。


私の病院は(テレビの心霊再現ドラマとは大違いで)夜中でも結構廊下は明るくしてあったし、夜勤の看護士さんの部屋も途中にあったから、全然怖くありませんでした。

それに、私、オバケ基本的に見えないし。

それが・・・・・・・・。

私の病室の隣の病棟の廊下側に75歳くらい?のおばあさんが入院してて、昼間はぼおっとしていてお話もせずほとんど横になって休んでいました。全然普通の、病人です。(私のいた病院の病室は、廊下から丸見えになっていたのです。ベッドの中はカーテンをぐるっと閉めたら外から見えなくなります。)

さあ、歩行器をがらがら引いて、トイレに行こう。が、その時。
その隣の病棟のおばあさんがカーテンの隙間から頭だけ出して

「イヒヒ、イヒヒ」

とコチラを見て笑っているではありませんか。

こ、コワイ。


で、でもおばあさんでしかも病人だもの、まさか追いかけてはこないわよね。

でも、そのまさかだった。
そのおばあさん、むくっと起き出してきた。


うわ。やだー!追っかけてきたよ。

いや、そのおばあさんの足の早いのなんの。すげーフットワーク。普段のあの病人ぶりはウソでしょう?まさか夜中だけ豹変??

片や、手術して一週間くらいしか経ってない、歩行器なしでは歩けない私。

こ の ま ま で は 追 い つ か れ る ・ ・ ・ 。

 
もう、私、全速力で歩行器をこいでトイレの個室に逃げ込んだ。

「こ、これで大丈夫・・・・」

と、思ったのもつかの間。

ドンドン!ドンドン!とドアをノックしてくる。

た、助けて!!これじゃ出れないよ!
ギャーギャー騒ぐ私。
と、そのうち、おばあさんが手洗い場の水道をめいっぱいじゃーじゃー出して「イヒヒ、イヒヒ」と笑っている。私のトイレの個室の床にもみるみる水が流れ出してきた。

これはヤバイ!水浸しになっちゃうよ!!どうしたらいいの??

・・・・とそのとき。

「○○さん!(おばあさんの名)○○さん! こんなところで何してるの、さあさあ、病室に戻りましょうね・・・・」

ああ、看護士さんが助けに来てくれた。ああ、よかった。


そして私は用を済ますと、病室に戻った。




そして朝。

おばあさんの様子を(コワイけど)ちょっと見に行った。ま、いつものように静かにお休みになっていた。



夕べはなんだったんだろう?


(その後、仲良くなった看護士さんにきいたところ、そのおばあさんは元気になって退院されたということです。良かったね。)

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2007年8月26日 (日曜日)

ゆうれい貸屋・舌切雀

Pa0_0161 8月納涼大歌舞伎・第2部
「ゆうれい貸屋」(山本周五郎・原作)
中村福助、坂東三津五郎、片岡孝太郎、中村勘三郎、中村七之助、その他
「新版・舌切雀」(渡辺えり子・作・演出)
中村福助、坂東三津五郎、片岡孝太郎、中村勘三郎、中村勘太郎、中村七之助、中村芝のぶ、その他




夏はやっぱり納涼歌舞伎。納涼歌舞伎はいつもと違って3部制で、時間が短いぶんちょっとだけ値段が安い。少々渋めの演目の第1部と、「先代萩」全部でちょっとツウな感じの第3部に比べ、コメディもの2演目をあわせた第2部は初心者向けかと思う。なんだか歌舞伎観にいったっぽくないんだけど・・・。

ゆうれい貸屋は、山本周五郎原作の昭和25年に発表された小説を基にしています。

働けど、働けど我が暮らし楽にならざり・・・とすっかり怠け者になっている桶職人・弥六にすっかりあいそをつかして実家に帰る女房。そこへ元芸者の美人幽霊・染次が登場、昼間はダメだけど夜からは家事全般を引き受けるから、女房にしてくれ、と言い寄る。

しかし、当面の生活費はどうしましょう。ということで、二人で「ゆうれい貸屋」を開くことに。なんでも、他人に恨みをもつ人にお金を貰い、本物の幽霊を恨んでいる相手に派遣して脅かして恨みを晴らすというシステム。何人か色々なタイプの幽霊を面接、派遣社員として登録。時給は不明。

ゆうれい派遣業は大繁盛。しかし、ビジネスにはトラブルはつきもの。弥六も人のあざとさを知ってちょっとうんざり。メンバーも次々と自己都合(客先とのトラブル、成仏など)で辞めていく始末。


その後、帰宅して幽霊同志の色恋沙汰のトラブルに遭った弥六は、詰め掛けてきた家主や近所の人にお経を唱えてもらえるよう懇願。丁度実家から女房も帰宅、これからは心を入れ替えて働きますと誓い、めでたしめでたし。

終始爆笑、とても面白かったが、自分の後ろでタイミングの違うところで爆笑しまくってた女性は非常に気になった。友人は「なんだかNHKの『お江戸でござる』みたい。」と。私は「ドラえもんかバケルくんみたい」と思った。

「舌切雀」は、童話をベースにした新作歌舞伎。音楽はお琴や打楽器の普通の歌舞伎にはあまりない楽器が登場し、耳に心地よい。新国立劇場のオペラの衣装なんかも手がけているひびのこづえさんが衣装。舞台美術ともどもとってもカワイイ。

舞踊が中心の歌舞伎のようで、華やかな舞台。途中鳥の王様のための舞踏会みたいなのがあり、「白鳥の湖」から4羽の白鳥たちの踊りが微妙に邦楽風音階に編曲されてお琴で演奏されているのが興味深かった。ロック音楽っぽいドラムの入った音楽も出てきた。子供たちによるペンギンの踊りは可愛らしかった。

舌を切られる雀役の福助さんは、よく喋ってうるさい役だが普段の福助さんの個性に合っていると思う。黙ってれば綺麗なのにな。クソババァ役の勘三郎さんの怪演は・・・ここにいまさら書くまでもない。

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観劇前に、銀座でランチ。最近できたらしい?銀座ベルヴィア館の8階はちょっと高そうなレストランが色々と入っている。コンランのレストランとかなー。でもランチならリーズナブル。

Pa0_0162 タイ料理、ジャイタイ・ギンザ。内装はお洒落なカフェ風だが、入り口から見えるのはこんな怪しいタイの?お船。










Pa0_0163 ランチセットメニューは色々充実している。私と友人はエビ焼きそばとシーフード・サラダ、湯葉包み揚げとワンタンスープ、タピオカとココナツミルクのデザートのジャイタイプレート。1500円で非常に美味。

他にタイカレーや生春巻きとかのセットメニューもあった。どれも美味しそうね。でも・・・ちょっとビール飲みたくなるな、タイ料理。




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2007年8月25日 (土曜日)

コルンゴルト・雪だるま

Korngold in Vienna
「ウィーンのコルンゴルト」
・「雪だるま」より前奏曲、セレナーデ
・「ヴィオランタ」より前奏曲、カーニヴァル
・「空騒ぎ」組曲
・交響詩「あした」
・主題と変奏
マックス・シェーンヘル指揮/オーストリア放送管弦楽団



(どなたかアマゾンで買ってくださったようですが・・・アマゾンの試聴サンプルが違う盤のような気がするのが気になる。)


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ああ、疲れがたまっているわ。すごーく眠い。
別に会社が忙しいわけではないんだけど。やっぱりこの暑さの中の出勤はこたえる。



今日はとくに朝起きたら体が辛くて、(夕べ夜遅くNHKスペシャルなんかつけちゃったら、東条英機とか東京裁判とか出てきちゃって、つい見てしまってさー)電車でついウトウト。そしたらさー。

電車の車内放送にまでいちいちあいづちを打っている自分に気が付いたんだね。

「この電車は○○系統、なんとか経由、なんとか行きでございます~」「・・・うん」

「次は、なんとか。次は、なんとか。なんとかはお乗換えです」
「・・・うん」

「ホームと電車が広くあいておりますのでお気をつけ下さい」
「・・・うん」

それでまー、「ハッ!」と気が付いて『あ・・・もしかして隣の乗客に聞こえてしまったかしら・・・』とあせる。
しかしそのうちまたウトウト・・・・。

「うん・・・うん・・・・うん」

知らないうちに病んでしまっているのかも。ああ、大丈夫かしら私。

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で。関係ないけど、こんな暑い日は「雪だるま」で頭冷やせ。
本日紹介のこのCDは、以前ご紹介しましたヤノヴィッツやデルモータのアリア集と同じカンブリアってレーベルから出ているものです。

過去記事:デルモータとヤノヴィッツのコルンゴルト集

このCDは、コルンゴルトがウィーン滞在中の1949年に(戦後、ウィーンに復帰しようとアメリカから戻っていたのだが、受け入れられず失意のうちにまたアメリカへ戻った)監修して録音された音源だという。

クレジットには、CDのプロデューサーの名前にレスリー・コーンゴールドってある。この人はコルンゴルトのお孫さんで、次男のショージの息子さんです。

さらに「このアルバムはジョージ・コーンゴールドに捧ぐ---- 彼の父親(E・W・コルンゴルト)の音楽の献身的なプロデューサーのチャンピオン」とある。

で、一曲目のバレー・パントマイム音楽「雪だるま」という曲は、作曲家コルンゴルトの11歳の頃の作品だとゆー。彼の作曲の先生はあのツェムリンスキーである。(どんな授業風景だか、覗いてみたいもんである。) 最初はまだピアノ曲だったので、この曲のオーケストレーションはツェムリンスキーが行った。管弦楽曲版初演はウィーン・フィルをワインガルトナーが指揮して行った・・・という。うーん、ほんとかな?

聴いてみると、(劇の内容は他愛ないものらしいが)ホントに子供の作品?と思うくらい大人っぽい。しかしオーケストレーションはなるほど、ツェムリンスキーのものだなあと感じる。弦の使い方とか「人魚姫」を想起するとこもある。まあ、なんとなくこの2人の作品は似ているし、どっちも私の大好きな作曲家だから。

このCD、勿論モノラルだが、そんなに聴き辛いことない。なかなか時代の雰囲気があってよい感じである。他の曲も(貴重なヴィオランタからの曲もあるし。大好きな「あした」も声楽ヌキだが入ってるし)聴き応えがある。何より作曲者監修というのだから、心強い(←?)。

ところで。
今回このCDのことを調べるに当たって検索してみたら、こんなサイトを見つけました。

http://www.korngold.com/

Farewell, Vienna! というコルンゴルトの生涯を描いた舞台なのかしらん・・・。ちょっとナゾなのですが。あちこちいじっているとコルンゴルトの代表的なアリアや色んなメロディが聴けたり、貴重な写真が見れたりするとっても面白いサイトですので(英語ですが)、この作曲家に興味のある方は是非。(音が出ます。トップページがめちゃくちゃかっこいいです)

独唱者に「ヘリアーネの奇蹟」の全曲盤に出てきた歌手がいるなあ。

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2007年8月24日 (金曜日)

ショルティ・さまよえるオランダ人

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」
ノーマン・ベイリー(オランダ人)、ジャニス・マルティン(ゼンタ)、ルネ・コロ(エリック)マルッティ・タルヴェラ(ダーラント)、アイソラ・ジョーンズ(マリー)、ヴェルナー・クレン(舵取り)
サー・ゲオルク・ショルティ指揮/シカゴ交響楽団・合唱団

モーリス・グリーンがはえーんだって!(by キャン×キャン)

世界陸上が始まるらしい。今日はエキシビジョンみたいなのをやってて、過去の名選手がたくさん、カール・ルイスとか出てた。モーリス・グリーンは出なかったが。

明日から男子マラソンっつー。誰が出るかよくわからないけど、マラソンとなると絶対みてしまう。最初から最後までいつも見る。あ、あと楽しみなのは女子棒高跳びのイシンバエワね。モデルさんみたいに美しい。アディダスのCMに出てたけど。

女子走り幅跳びの池田久美子ちゃんもカワイイね。(ま、よくわからんのでとりあえず顔で選んでみた)

で、まー今日は今更のオランダ人。

基本的に、この曲を初めて聴こうと思う人にも安心して薦められると思う。といっても他のはさほど色々聴いたことがないのですが・・・(バレンボイムもベームも未聴なのすいません)。録音もいいし歌手も揃っているし。「実演を観にいくので、予習として聴く」には一番ではないだろうか。私も初めて実演を観にいくので買ったのはこの国内盤。ただ、対訳が現在は付いてないようなのが残念だけれど、音楽の友社かなんかから対訳本とか出てると思うし。

因みに、私がこの曲の実演に接したのは2回だと記憶する。かなり昔になるが(最近の公演は全然観てないの。ごめんして)、1992年にコンロン指揮、ロバート・ヘイルとかリスベート・バルスレフとか出てた。あと同年、ヘネシー・オペラでの小澤さん指揮のを観た。

かなり前の話なので断片的にしか覚えてないけれど、コンロンのほうはバルスレフのゼンタが最初のほうは声を抑えていてイマイチだったけどあとのほうになるほど素晴らしい声を聴かせていたのと、「ゆうれい船」の合唱を、音響技術を使ってビンビン響かせて随分コワイ感じを出していたのを(ディズニーのカリブの海賊っぽかった)覚えている。面白かったなあ。

小澤さんのほうは、合唱がすごくうまかったのと、確か舞台俳優さんとかが一緒に出演してたのだろう、船乗りさんの演技がとても元気いっぱいで良かったのを覚えている。そうそう、蜷川さんの演出だったんだね。(実家にプログラムを置いてきてしまった・・・)

さて。このショルティ盤の一番の魅力は録音の良さだと思っている。とにかく元気いっぱいのシカゴ交響楽団とショルティの演奏とダイナミックな録音(あの!ケネス・ウィルキンソンがエンジニアを務めている)が、イカスぜ。デッカ黄金時代の名録音の一つ。

(ああ、まだ聴いたことないけど、ショルティ指揮のパルシファルのエンジニアはウィルキンソン&ゴードン・パリーっていうじゃないの。まだまだワーグナーは奥が深いわ。エンジニアやプロデューサーでCDを選ぶのもまたオツ。)

歌手は。例のサヴァリッシュの「影のない女」日本公演でバラクの妻を演じていたジャニス・マルティンがゼンタを歌っている。この人はブリュンヒルデよりはジークリンデの方が・・・といった感じの清らかな、カワイイとさえ思う声であり。私は好きな声だ。

かたや、グッドールの「神々の黄昏」でグンターを歌ってるノーマン・ベイリー、言うまでもなくワーグナーのバスではトップクラスだったタルヴェラ、そして何よりもルネ・コロのエリックは若い声が美しい。(そうそう、93年にコロとマルティンの歌う「トリスタンとイゾルデ」を観にいったんだった。)

合唱がかなり重要な役割なもんで、この録音でもかなり頑張っている。男声合唱は(耳で聞く限り)なんとなく若い人たちのような感じがする。気のせい?


・・・。

て。

あー、早く寝なきゃ、マラソンマラソン。朝7時からじゃないの~~。

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2007年8月21日 (火曜日)

ビョルリンク/北欧歌曲&バラード集

P1000807ユッシ・ビョルリンク/北欧歌曲&バラード集(1929~1960)
シェーグレン「夢の中であなたは私のそばにいる」、ダール「バッカナール」、エンデルス「小公女」、ステンハンマル「スウェーデン」、ラングストレム:3つのバラード、シベリウス「黒バラ」「葦よ葦よそよげ」「3月の雪の上のダイアモンド」「あいびきから戻った娘」、グリーグ「白鳥」、アルテーン「祝福された国よ」、ペッテション=ベリエル「森の高い松の木の間で」、セーデルマン「魔法の湖」、 コーリング「Evening Mood」、ヌードクヴィスト「海へ」、ショーベリ「調べ」

♪し~らないま~ちを 歩いてみ~た~い
ど~こ~か~遠くへ~行き~~~たあ~い~♪

(遠くへ行きたいby永六輔。何年か前、母と山手線に乗ってたら、向かいの席に何気ないしぐさのTシャツ姿の永六輔さんにでっくわした。あんな有名な人も山手線に乗るんだなあ。)

ああ、どっか涼しいところへ行きたい。行きたいわ。
お盆の間。日本中どこでも(北海道でさえも。白い恋人でさえも。)暑かったということだが。私の数少ない情報を収集した限り、ほとんどの日本国内は暑かった。避暑地と思われる長野だって暑かったって聞いた。友人のダンナの実家の北陸地方だって暑かったと思う。

でもそんなの関係ねー。(by小島よしお)

東京も、ちっとは和らいできたと思うが、やっぱりまだ残暑は厳しい。そんな夜はやっぱり北欧の音楽を。

うちには少なからず北欧の歌曲集のCDがある。とくにユッシ・ビョルリンクのものは多い。なんでかっていうと、好きな歌手だからというのもあるんだけど、彼の歌曲集には余り知らない作曲家の歌が比較的多くて、非常にそそられるのである。聴いていると、どこか遠い国に連れて行かれてしまうかも?みたいな、やや不安な気持ちになる。そこがまたよい。

グリーグ、シベリウス、ステンハンマルあたりまでは、「これはさすがに有名だな」と思うけれど。他の作曲家は「あんただれ?」という人が多い。ま、交響曲全集は持ってて、まあほかの歌曲はちょっと聴いたかなくらいのラングストレムのバラードなんて、もうほんとに「行ってみたいな~よその国~」的な、他の作曲家の何にも例えることができない感じ。もしかして珍品かも。

ここのblogでも以前取り上げたビョルリンクのジャズやポップス集でも歌ってた怪しい歌曲も2曲収録。

今後、紹介予定(いつ?)のスウェーデン協会のビョルリンクの同様の歌曲集(但しステレオ録音)でも堂々たる歌唱を繰り広げるヌードクヴィスト作曲「海へ」って曲は、他の歌手では聴いたことはないのだが(オッターが歌っているのがあるらしい)、ビョルリンクは得意だったのだろうか。まるで加山雄三の「海よ~オレの海よ~」を思い出される(ち、違う?)。まるでドラマティックなオペラ・アリアのようでめっちゃカッコイイ。皆に聞いて欲しいぞこの曲は。

どこまでも響き渡る、透明な声のビョルリンクは、北欧の歌曲はイタリア・オペラを歌っているときよりもぴったりきていて大変美しい。グリーグの「白鳥」なんて美しすぎて涙をさそう。

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2007年8月20日 (月曜日)

イギリス軍歌集~ドーヴァーの白い崖

White Cliffs of Dover: Wartime Favorites
イギリス軍歌集~ドーヴァーの白い崖
ドーヴァーの白い崖、イングランドよ永遠なれ、バークリー・スクエアにうぐいすが鳴く、君だけが欲しい、ダムバスターズ、ナイツブリッジ、スピットファイアー前奏曲とフーガ、他
イゾベル・ブキャナン(ソプラノ)、スチュアート・ベッドフォード指揮/イギリス室内管弦楽団


 

みなさんこんにちは。やっとちょっと涼しくなってきました?・・・のか、なんなのか。
土日は友人と飲んだくれておりました。もう、暑いと飲むしかありませんです。

で、昨日の日曜は、6月に生まれた友人の赤ちゃんを見に出かけました。女4人で集まったのですが、とってもカワイイ男の赤ちゃんでした。

出産祝いにジンベーさんを縫ってあげました。

P1000795 いやあ、上手だなあ、あたし。自画自賛。
新生児の大きさがよくわからんので心配だったのだが、結構ジンベーさんというのは調節が利くみたいで、来年くらいまで着れるかもしれません。



そのあと、友人達3人で横浜で飲んだのですが、連れて行ってもらった焼き鳥屋さんの前が、なんと日活ロ○○○○ノ?の映画館。いや~、そんな映画館なんて久しぶりにみかけました。まだあるんだ~。しかも、建物や窓の形もとってもレトロで可愛かったのです。

Pa0_0160 まあ、そういう映画のポスターも今時なんだか風情?があってヨイかなあとか、白黒で撮ったらきっとアラーキーみたいな素敵な写真が撮れるかもとか、入り口にずっとたたずんでいたはっちゃんばりにキュートなネコちゃんとかもとっても良かったんですが(ネコちゃんは携帯で撮ってみたんだが、何故かピンボケ)、残念、カメラをもってなかった。携帯のカメラもちょっとなー全部入らないな~といった感じで。

ま、何か行く機会があったらカメラ持って撮りに行きたいです。(ヘンな女だと思われないかしら~)

で、今日はなんだか、レトロな雰囲気漂う・・・なのかよくわからない。大体何これ。読者の方々で、PC画面の前でどひゃ~~っとのけぞってる方、いませんか?

このCD、「イギリス軍歌」なんてCDオビに日本語で書いてあるし、コーツとかウォルトンとか入ってるし、ジャケットは軍用機(スピットファイア)だし、全体にバリバリの勇ましい軍歌集なのかとかなり期待して買ったのに、全然でした。ショルティのマーラーの復活のソロやオペラの全曲盤なんかで登場しているブキャナンが素敵に歌っています。3曲目くらいから全然軍歌じゃねえよ、これは全くムード音楽。ムーディ勝山。(っつーか、軍歌というよりジャケットに書いてある通り「戦争中に好まれた音楽」っつー意味なのかもしれん。)

歌の合間に英国音楽ファンにはお馴染みの?コーツやウォルトンの管弦楽曲は勇ましくよい演奏。ベッドフォードの指揮はキビキビしててとっても素晴らしいです。

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2007年8月17日 (金曜日)

上野へシュラシュシュシュ

暑い。暑いわ~。

こんなに暑くて、いったいウチの窓の外は何度あるのかしら~と計ってみる。

Pa0_0155 あら~、大変。100度もあるじゃないの。暑いわけだわ。こんなんで出歩いたら死んじゃうわよ。

なんてな。
この温度計は摂氏ではなくて華氏。欧米か。
摂氏に直すと37.8度くらいということになる。

何にしても暑い。








こんな日本の酷暑を是非体感しようと、上野へお散歩。いや、別に体感しなくったっていいが。

Pa0_0158 上野公園はこんな感じ。じりじりじり。コンクリートの照り返しがキツイ。名物の鳩は自動的に焼き鳥に(←ウソ)。










せっかくだから美術館へ行きましょう。どうせなら日本の美に触れましょう。

Pa0_0159 上野駅の美術館当日券売り場にて「こ、こんぴらぐぅー下さい」と言ったら「ハイ、ことひらぐうネ」と直されて購入。
金刀比羅宮書院の美展

円山応挙&伊藤若冲&岸岱(がんたい)の襖絵をはるばる香川県のこんぴら様から上野へむりやり持ってきて展示。今夏、こんぴら参りをしている人はカワイソウなり。

「なんでも鑑定団」ではいつもニセモノしか登場しない応挙作のヴェリー・キュートなタイガーちゃんたちや、奇才・若冲のボタニカル・アート、岸岱の細密すぎる蝶々の絵を鑑賞。

暑さ負けでクラクラしてて、気が付かなかったのだが、入り口で貸してくれる音声ガイドはあのラブりんこと片岡愛之助さんが担当。いつも音声ガイドなんてお金がもったいないので借りないの。でも知ってたら使用したのに。家帰ってHP見て知った。ああ、あたしのバカバカバカ。

なんだか急にクーラーの利いた美術館に入ったら、温度差でめまいが。外に出るともう大変な暑さで倒れそう。おなかも空いたことだしレストランに入る気力もなく帰宅。


Pa0_0157 上野駅の駅弁売り場にて。暑さで頭がヘンになっててこんなの買ってしまった。1400円ナリ。

貝焼うにの大漁浜めし








どうせ駅弁だからと、あまり期待しなかったが結構おいしかった。たっぷりと貝に盛られたムラサキウニもアレだけど、サザエの切り身はでかくて一瞬あわびかと思ったがやわらかくておいしかった。ごはんも意外とパサパサしてなかった。

Pa0_0156_2 

ウニ・サザエ ど~~~ん。









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2007年8月16日 (木曜日)

ウェーバー/マーラー・3人のピント

ウェーバー(G・マーラー補筆完成版):歌劇「3人のピント」
フランツ・グルントヘーバー(ドン・パンタレオーネ)、ルチア・ポップ(クラリッサ)、ヴェルナー・ホルヴェーグ(ドン・ガストン)、ヘルマン・プライ(アンブロジオ)、クルト・モル(ドン・ピント)、ハインツ・クルーゼ(ドン・ゴメス)その他
ガリー・ベルティーニ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニカー、ネーデルランド・ヴォーカル・アンサンブル

(1976年録音)

暑い。群馬は40度超えたっつーし。
群馬の皆さん、大丈夫ですか~?
40度って、ぬるま湯に頭から全身どっぷり浸かっている感じかしら?
(実は、休み中に遊ぶ約束をしていた群馬在住の友人は体調を崩して病院へ。アキバでオタクを見学に行く予定であったが、中止。涼しくなったらまた。)

私はというと、東北人の血統からか人一倍暑さに弱いもんで、ここ2~3日は夕方まで朝青龍ばりの引きこもりを実施中。日がなんとなく落ちてから隣町のスーパーに出かけて、テキトーに食材を仕入れて帰宅(残念ながら食欲はなくならない・・・泣)。遊びに行く予定の土日はなんとか曇りになってほしいもんだが。たのむよ。

・・・というわけで。これを機会にこのところサボリまくってたblogを更新。

今日はウェーバー。
この「3人のピント」は、マーラー・ファンならよくご存知だと思う・・・題名だけは。伝記には必ず書いてあるもんね。

どんな曲だか、ずっと頭にはあったのだが、こないだタワレコでたまたま安く売ってたのを見かけて購入。2枚組で1250円て。この豪華キャストをみてちょうだい。プライにモルにポップ・・・。魔笛できるぞ。
(いつも思うがRCAのこのオペラ・シリーズはキャストも演奏もなかなかなのになんてお安いんでしょ。録音もだいたい悪くないし。)

しかも指揮者はマーラーが大得意だったベルティーニというのもすごい。

おもなあらすじ。

舞台はスペイン。
<第1幕>野暮なイナカ紳士のドン・ピントが、ドン・パンタレオーネの娘クラリッサを花嫁として迎えるために、推薦状を携えながらマドリードへ赴く途中、ある村の旗亭で若い学生のガストンに会う。ガストンはピントの話を聞いて、自分が彼の代わりにマドリードへ行こうと決心し、眠っているピントの推薦状を盗んで行ってしまう。

<第2幕>パンタレオーネの家。ドン・ゴメスと愛し合っているクラリッサが、ピントと結婚することを父親から命ぜられて悲観しながらも、ゴメスおよび女中のラウラと共謀してこの難局を乗り越えようと試みる。

<第3幕>召使のアンブロジオを従えてピントになりすましたガストンが到着。が、事情を知ったガストンはピントから盗んだ推薦状をゴメスに与えるので、今度はゴメスがピントになる。そして彼を歓迎する祝宴の最中に本当のピントが現れてひと悶着あったあと、事情を知ったパンタレオーネは恋人たちを許して、娘とゴメスの結婚を承諾するのである。

・・・というふうに。ウェーバーというよりはなんとなくロッシーニのオペラのような雰囲気のある筋書きであります。

ところで、ウェーバーってどのくらいまでこの曲を完成してたのでしょう。そこのところがあまりよくわかりませんが・・・とにかく、ウェーバーの孫が1987年、マーラー(26~7歳)に補筆を依頼したということであります。(その夫人と恋に落ちて駆け落ち寸前までいったとゆー。こりゃまた。)

マーラーはその翌年、交響曲第1番を完成する。だもんで、このオペラはたぶん「巨人」を作曲しながら作業してたんだな、きっと。そういうことを踏まえて聴くと。

CD1枚目はまだそんなでもないんだけど。
CD2枚目は、第1幕の最後のオケ部分から始まるのですが、ここはもしかしてマーラーがかなり手を入れたんじゃないか~?と私は思う。マーラーの独特なスケルツォっぽいにほひが。・・・他にも、それっぽいなあって感じるとこはところどころある。ま、気のせいかもしれないが。

演奏はというと。このメンバーではどんなオペラでも大丈夫だ、多分。
クルト・モルはまるで「薔薇の騎士」のオックス男爵を思いだす。プライは裏声で女の声色を使って大活躍。役どころとしてはフィガロっぽいかも。また、ポップが出てくる第2幕からクライバー盤の「こうもり」を思い出すときもある。みんなそれぞれ芸達者。いい感じ。

ガリー・ベルティーニがオペラを指揮したのは私は聞いた事ないんですが、ベルティーニ自身がマーラーに深く共感している感じがするので、この演奏はまるでマーラーが指揮しているかのごとくぴたっとハマっています。

この曲はほかに、ナクソスにも全曲盤がありますが、このRCA盤より値段が高く、キャストも知らん人ばっかりです。
(ちなみにRCA盤は英語対訳なしでドイツ語台本のみ。)

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2007年8月15日 (水曜日)

クラーサ:子供のためのオペラ・ブルンジバール

ハンス・クラーサ:子供のための歌劇「ブルンジバール」
ジェラード・シュウォーツ指揮/ミュージック・オブ・リメンブランス、ノースウェスト合唱団、他

今日は終戦記念日だという。
我々は、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・という日である。

というわけで、たまたま~ではあるが、第二次大戦関係ってことで、きょうは先日購入したクラーサのガキの子供のためのオペラ、ブルンジバールを。

このオペラについては、ずいぶん前にテレジンのユダヤ人収容所とそこにいた音楽家についてのドキュメンタリーをテレビで見たので知っていた。確か、取材をしていたのは指揮者の大野和士さんだったと思う。

テレジンの収容所は、アウシュビッツのごとく直接の虐殺行為を行う場所ではなく、そこに送られる前の中継地点みたいな収容所で、また他の国に見せることによって「収容所は実はこんないいとこでっせ」という隠蔽行為を行うといった存在だった思う。

ということで、ここに収容されてた作曲家は(クラーサのほかにヴィクトル・ウルマン、ギデオン・クラインなど)、多少作曲をしたりはできる環境だったようだ。

過去記事:ウルマン「アトランティスの皇帝」


ハンス・クラーサ(1899 - 1944)はボヘミアの作曲家。ドイツ国立歌劇場(現・プラハ国立歌劇場)の声楽コーチを勤め、同歌劇場の音楽監督ツェムリンスキーと出会って多大な影響を受ける。

作曲家としては、1920年に《クリスチャン・モルゲンシュテルンの詩による4つの管弦楽伴奏歌曲》によりデビュー、もう一つの大作は、1938年に教育省により主催された作曲コンテストのために書かれた、児童オペラ《ブルンジバール Brundibár 》である。

《ブルンジバール》の完成後、1942年8月10日にナチスにより拘束され、テレジン強制収容所に送致される。《ブルンジバール》は所内で改訂された後、そこで55回の上演を見た。クラーサはテレジンに隔離された年代が最も実り豊かな時期であったが、苛酷な環境のためにいくつかの作品が失われた。

1944年10月にアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送致され、若者ではないので強制労働に向かないとの口実から、ガス室で処刑された。(以上ウィキペディアより)

うううううあああうう(泣)。

夏休みだってのに、なんだか記事が暗くなってきたので、純粋にこのCDの感想を。

以前見たテレビのドキュメンタリーで(実際のテレジンの子供たちが収容所内で上演している所のフィルム)見聞きしたのは、最後の合唱の部分だけだったので今回全曲聴くのは初めてである。何年か前にチェコの少年合唱団が来日したときにこの曲を上演したのだが、何かの都合で行けなかったのは残念だったす。

原曲はおそらくチェコ語なんだろうが、このCDはトニー・クシュナーによる英語訳の録音である。子供が全部歌っているのかと早とちりして購入したが、子供は合唱のみで、ソロは大人の歌手がやっている。

これはかわいくない。がっくり。全部子供が歌ってるのかと思って買ったのに。

しかも。英語が全くのアメリカ英語でムカつく。この曲の悲しみみたいなのがやや薄れていくようで残念だ。
全体的に♪ナ~ントカ~ハーワユ~?ジスイズマイシスタ~♪みたいな感じなので戦後の子供向け進駐軍英会話放送(?なんとなく)みてえ。それもまた味なのかもしれんが。教科書に墨塗っちゃうよまったく。サンキューマッカーサーだよ、もう。(←意味不明)

オペラの内容は、弱いものが力をあわせて悪者ブルンジバールをやっつける、というものだったと思う。テレジンの子供たちはそれこそいつか悪い者(ナチス・ドイツ)をやっつけてやろうという一心で毎日この曲の練習をしていたのである。

曲自体は、ここら辺の迫害作曲家の作風そのものであり、室内オーケストラの音色もなんとなくドンヨリと心が曇っている感じはする。ツェムリンスキーに師事した、ということだがここでは影響は・・・どうなんだろう。弦の扱いは多少、ウィーンの退廃的な匂いは感じるとこもある。

しかし、原語の演奏も聴いてみたい。きっと格段に味わいが違うと思うんで。

・・・。

それにしても、平和な時代に生まれてよかった。

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2007年8月14日 (火曜日)

影の無い女/市川猿之助演出

51srmejkpjl_3 R・シュトラウス:歌劇「影の無い女」
市川猿之助/演出

ペーター・ザイフェルト(皇帝)、ルアナ・デヴォル(皇后)、マリアーナ・リポヴシェク(うば)、アラン・タイトス(バラック)、ジャニス・マルティン(バラックの妻)、ヤン=ヘンドリック・ロータリング(伝令師)、ヘルベルト・リッペルト(若い男の声)その他
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮/バイエルン国立歌劇場管弦楽団・合唱団



ああ、懐かしいわね。ついに手に入れたわよ。エンノスケさんのフラウをね。1992年、名古屋芸術劇場のこけら落とし公演。

前にも書いたけど、私はこの演出の公演を実際観にいった。ただし東京公演だったけど。S席で2回も行った。どんだけ~、お金持ちだったわけでもなく。当時本当にこの曲が大好きだったし、「多分、この曲を実演で見られるのは私の一生のうちでそうはないだろう」と思ったから。

あんまり懐かしくて、昨日タワレコで買って帰って一回全部見て、今日またもう一回見ているわけなんだわ。

このDVD、以下の方には是非ご覧頂きたい。

・もちろん、この公演を実際に見た人
・「影の無い女」が好きで好きでしょうがない人
・歌舞伎が好きで、しかも「影の無い女」も好きな人

私は全部当てはまる。因みに「歌舞伎が好きで、オペラも好き」というだけの方はどうかなあという気がする。日本語字幕スーパーがナイし。この曲は他のシュトラウスのオペラに比べて、かなり内容が理解し辛い。象徴的な表現が多いし、実は対訳を読みながらでも「ハテェ?」と思うところが多々ある。

しかし、実演では観客の皆さんはかなり楽しんでいた(ようである)。実際、ある日の公演では私の前の列のウルサイおばはんたち5人くらい(ここは演芸場じゃないよ!オケだけの部分は休み時間じゃないよ!)は、この曲を聴くのは初めてだったらしく、どんな反応をするんだろうとちょっと危惧していたんだが、一幕が終わったとたん、

「アラア、面白いじゃないの!!」

と口々に発言していて、「ほほう、そうかそうか」と思った。

いや、この演出は面白いのである。爆睡なんか許さない、色々趣向が凝らされていて、観客をあきさせない。長年「スーパー歌舞伎」を手がけた猿之助さんの力量である。しかし、(去年見たトゥーランドットのような)懲りすぎた演出ばっかりに目が行ったばかりに肝心の音楽はどっかいってしまったということはナイ、少なくとも私はナイと思った。猿之助さんはオペラの脚本を随分読み込んだのだろう(当たり前だが)。よくこの曲を知っているつもりでも、「ははあ、なるほど」と感心することしきり。

演出はよい意味で歌舞伎のけれん味がたっぷりで本当に見てて楽しい。この曲の実際の舞台ではちょっと難しいと思われる一瞬の場面転換(ぼろ屋が一瞬にして宮殿になったりとか)などは、別に歌舞伎では珍しいことはない(勘三郎さんの平成中村座とか)。布を多用した、そんな豪華な舞台装置でもないのだが。

演出だけでなく、衣装も舞台も照明も日本人で「猿之助ファミリー」っぽい面々が担当している。しかし、「メイキング・オブ影の無い女」の番組を見たときは確か、衣装を作ったのは現地バイエルン歌劇場の係の方だったと思う。着物、というよりはドレスみたいな雰囲気だし(とくにバラクの妻)、素材なども日本のものとはやや違う感じがする。それもまた面白い。

衣装デザインは、スーパー歌舞伎などでも担当している毛利臣男さん。皇帝の衣装は着ているザイフェルトが恰幅がよくて超豪華な横綱土俵入りみたいな感じ(化粧まわし?)だが、普段はオクトバー・フェストでビール飲んでるヒゲのおにいさんみたいな風貌のザイフェルトがとってもかっこよく見える。結構白塗り似合うわ。刀の扱いは難しそうだったけど。

ザイフェルトのリリックな声はどっちかっつーとヘルデン・テナーなこの役とはどうかなあと舞台を見る前は思ったけど、これはこれでありかなと。そうそう、魔笛のタミーノみたいな美声。

ルアナ・デヴォルの皇后は、個人的には一番好きな皇后かも。どこまでも伸びる高音はライブとは思えないくらいぴたっと決めている。登場のとき着物のすそを引きずるとスパンコールの飾りがシャラシャラ音を立てるのがなんだか不思議で、それをすごく覚えている。素顔は全く美しいとはいえない(失礼!)が、白塗りであの衣装だと客席から見るとなかなか可愛らしく見えたもんである(ホントですってば!)。

歌舞伎的な立ち振る舞いとかも、ずいぶん練習したのだろう(猿之助さんとともに市川右近さんがドイツに行って指導していた)。影を得る前の人間っぽくない雰囲気(もともとはカモシカという設定なので)が出ていると思う。第3幕の皇后一人の寝室の場面で、肘掛?を色々と動かしながら彼女の不安な気持ちをしぐさで表現していて印象的だった。・・・っつかこれは欧米人には理解できるもんなのだろうか?

さて、この舞台の真の主役は実はうば役のリポヴシェクであると思う。本当にこの役を彼女は楽しんでやっているようだった。当時色々この舞台に関する雑誌は買って読んだが、彼女はインタビューでもとってもこの舞台が楽しそうだった。魔法をかけるときト音記号を指で描いているが、これは彼女自身が考えたものらしい。まるで細木○子さんのような演技で「ずばり言うわよ!アンタは若い男と浮気をしたいんでしょ!」とバラック夫婦を落としいれようとする。んなアホな。

ジャニス・マルティンは、風貌とかなりギャップがあり(これまた失礼?)ドラマティック・ソプラノにしては可憐な感じもする声。これはサヴァリッシュのCDのほうのヴィンツィングよりかなりよい。

タイトスのバラックはいかにもバラックらしい風貌だし、この役の人の良さが出ている。乞食の子供たちを呼んで食べ物を振舞う場面はなんだかカワイソウで涙をさそう。いい人なんだけどなあ・・・的な。

演奏は、放送交響楽団を用いたCD録音よりライブ録音の迫力が加わっている(サヴァリッシュのナマ・シュトラウスはほんに最高なんですわ!)。
大盛り上がりの終幕はかなりクルものがある。カットは通常公演の感じだが、歌手の負担を思うとこれは仕方ない。(なお、金の水の場面は黒子ならぬ金子が出てきて面白い。)

NHKが社運をかけて?収録したので当然音も画質もよい(うちのテレビは小さいので影があろうがなかろうがよくわからん。ちでじとやらを機会に大きいのを買いたい)。ホーム・シアター(って今言うのかな?)をお持ちの方は耳も目もさぞ楽しめると思う。

・・・とまあ、細かく書けばきりがないのでここら辺でやめておくが、このDVDは輸入にしてはお値段はややはるけど、よい再生装置さえあれば実演を見るのに近い感激は得られるものと思う。 

     

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2007年8月12日 (日曜日)

トゥーランドットを聴きながら、北京オリンピックの開催を心配する。

プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
ビルギット・ニルソン(トゥーランドット)、レナータ・テバルディ(リュー)、ユッシ・ビョルリンク(カラフ)、ジョルジョ・トッツィ(ティムール)他
エーリヒ・ラインスドルフ指揮/ローマ歌劇場管弦楽団・合唱団

Popolo di Pekino!(北京の人たちよ!)

ああ、私は心配で心配でしょうがない。本当に大丈夫なんだろうか、オリンピック。北京でなんか。

かなり前に中国に旅行に行ったときの、順番守らない人々については以前、ちょこっと書いた。他にも心配なことはあるんだが・・・・。

過去記事: 第18回オリンピック東京大会のレコード

この中国旅行では、色々な発見があったよ。私の行ったのは桂林と上海だったんだけど。

まず、桂林の人と上海の人って同じ国の人なのに違う人種?って思うほどお顔が違う。桂林の人々はベトナム寄りだから南方系な、東南アジアな顔だけど、上海の方は目鼻立ちのはっきりしないお顔をしていた。(狭い日本でも秋田美人と沖縄美人はかなり違うのと似て)中国は広いねえ。

桂林の国立公園に行ったとき。中にしょぼい動物園があって一応パンダもいたんだけど(レッサーじゃないぜ、ジャイアントだぜ)、日本や他の国では考えられないことに3~4畳くらいの狭いオリに入れられて、しかもその中はきたなくて草ぼうぼう。一頭だけでしょんぼりしていました。もう中国の人たちはパンダは見飽きているのか見ているのは私達だけ、遠足の子供たちは言葉を話すオウムに夢中で、みんなで大声で「あー」とか「いー」とか何か言葉を発させようと大騒ぎだったす。カワイソウなパンダ。

そうそう、中国といえばトイレのことねえ。桂林の公園は観光地だったからトイレは綺麗だったよ。でも・・・唯一つ困ったのはドアがないってことだねえ。綺麗なの作るんだったらドアも作れよって感じだが。なぜか和式(?)トイレにまたがるようにご丁寧に足型が作ってあった。ここに足を置けと。しかし、欧米人の観光客のおばさんが「あらまあ、どうしましょう、ドアがなくてできないわ」などと困っていた。すいていたので私は用を足したけど。しょうがないからね。

日本に帰る上海の空港のトイレもドアがなかった。もっとも最初からないのではなく、こわれていてドアが外に立てかけてあった。しかも洋式だったから用を足していると、外で順番待ってる人と見つめあいながら・・・ということになりかねない。それは困る!ということで、友人とドアを担いで交代でドアを持って支えながら事なきを得た。一人だったらどうなってただろう。現地の人は普通にしてたけどね。

トイレというと、かなり前シャルル・ドゴール空港でトイレに入ったときに、日本ではまだ確立されてなかった「フォーク並び」がフランスでは普通になっていたのは感心。しかも、私よりあとからきた人が先に入ろうとしたので、私の横にいた小学生くらい?の女の子(多分フランス人)が私に「あなたのほうが先でしょ?どうぞ」と親切にしてくれたことが今も忘れられない。

「フォーク並び」が中国のトイレでも空港の出国審査などでも普通に行われる・・・ということはあと1年でどう考えてもないと思うんだけども。どうなんでしょうか。

何事もなければいいんだけど。日本人選手に空き缶投げられたりとかも心配。これって杞憂?


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で、まあ。今日のお題はトイレ・・・じゃなくて北京に因んで北京・紫禁城が舞台のこのオペラ。

今日は古式ゆかしいトゥーランドット。1959年だからずいぶん古いねえ。RCAの誇る?リビング・ステレオということだが、やっぱりややこじんまりとした感じの録音である。歌唱よりもオケの圧倒的な音響を求めるのであれば、もっと新しいものをお求めになったほうが。

SACDも出ているんですが、こっちは録音はどうだろう。



ラインスドルフの引き締まった(まあ、普通によくまとまっている)指揮ぶりは普段どおり。
そしてキャスト。ニルソン、テバルディ、ビョルリンクと並んだ豪華キャストをご覧なさい。まず、テバルディのリューが豪華。みずみずしい声が美しい。イタ・オペ歌手の鑑。
ニルソンとの対比も素晴らしい。現実問題、この力強いニルソンの歌唱を聴いて「なんて美しい女性!」などと一目ぼれするというのは想像できないが、まあ、あまり深く考えないでニルソンの響き渡る美声を堪能。

ビョルリンクも相変わらずの美声(ビョルリンクは好きなテノール歌手の一人。アリア集や北欧歌曲集は結構持ってます)ではあるが・・・惜しいのは2幕のあとのほうで「いやいや、恋に燃えるあなたが欲しいのです」と高らかに歌うところが・・・高らかになってないということ。低音に逃げないでムリでも高音出して欲しかった。ドミンゴみたいにつぎはぎが見え見えでもいいから。

しかし、やっぱりビョルリンクの声って本当に北欧の人!って感じで透明でなんともいえない。端正で、上品でしびれちゃうね。独特の発声は聴いているだけで北欧の涼しい風を感じる。コレルリの熱血鼻血ブー歌唱とはまた別のカラフ。「誰も寝てはならぬ」もお上品でグレイト。

っつーことで、なんだか北欧歌曲聴きたくなったなー。やっぱ夏は北欧ものだな。(ええ?)

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2007年8月10日 (金曜日)

ビールとステーキとアルプス交響曲

R・シュトラウス:アルプス交響曲
ズービン・メータ指揮/ロス・アンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
(交響詩「ドン・ファン」ロリン・マゼール指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)

いやあ、暑くてな。
毎晩ハイライトで見る「熱闘甲子園」のがんばってる球児たちには申し訳ないほど、クーラーの利いたオフィスで毎日仕事してるんだけれども。

やっぱりこの暑さはちょっとムリがある。もう勘弁して。明日からお盆休み(一日だけ出勤アリ)だけれども。

もー、会社で考えることといったら。どうやってこの暑さを乗り切るかってことなんです。ビールはもちろん!として。まー、スタミナの付くものを食べるしかないな。

で、やっぱり肉。牛肉ですな。

私ってば、世に言う「松阪牛」ってのを食べたことないの。

テレビでは、よく見るんだよね、松阪牛。よくタレントさんが旅番組とかグルメ番組で食べてるね。まあ、葉山牛でも米沢牛でもなんでもオイシイことには変わりないんだろうけど多分。
やっぱり肉のロールスロイスっていうか。ジャガーっていうか(よくわからないが)。そういうブランドはやっぱり松阪牛。

ああ、松阪牛。一生に一度でもいいから食べてみたい。お口に入れるだけで、あ、溶けてなくなっちゃう~~~っていうのを体験してみたい。

一人暮らしの、まーまー生活に余裕のある今のうちに。(家族がいたらなんぼかかるんだ!)
自分だけで、思う存分、おいしい牛肉を堪能したい!!いつか、楽天で。もしくは築地場外で。うう。

・・・と就業時間中そんなことを考えて、やっぱり地元のスーパーで買ったのは200g580円(!)の分厚いモモ・ステーキ肉(一応国内産・・・どこの牛か不明)で。塩コショウして焼いて、一口大に切ってサラダに乗っけてみたが。

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結構・・・うまかったなあ、まーまーやわらかくて。口の中で溶けてなくなっちゃいはしないけど。ま、こんなもんか。ちょっと元気になってきた。
それに・・・一度松阪牛の旨さを知ってしまったら、元には戻れないのかもしれないなあ。

で、今日はアルプス交響曲。夏の定番は、これか、RVWの南極交響曲だから。

今や巨匠のズービン・メータ、そして今はどうしているのやらロス・フィルとの昔なつかし演奏である。

ウィーン・フィルとならまだしも。ロス・フィルとの黄金時代との演奏は、頑張っているし若々しい勢いがあって素晴らしいけれど、聴いていると何か・・・観光地で売っている、後から着色したみたいな古い絵葉書のアルプスの写真が頭の中に広がってしまう。安っぽいジャケットのせいかしら~。

それに・・・この曲とカップリングのちょっと録音の古いマゼール&ウィーン・フィルの「ドン・ファン」っちゅうのは酷である。このとろけるような弦の味わい・・・この絶妙なサシの入り具合は絶品ですわ・・・まるで、肉のザルツブルグ音楽祭や!・・・なんて(意味不明)。
このCD、まるでオージー・ビーフと神戸牛を並べて食べてるような・・・(あ、念のため言っておきますが、神戸牛と松阪牛の違いはわかりません、どっちも食べたことないし。)。

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2007年8月 6日 (月曜日)

暑いですねえ・・・。

Pa0_0153 (←写真は白山神社にいた子猫。超カワです。)

みなさん、こんばんは。
ホント、暑くて暑くてまいってしまいますね。

最近、CDのレビューとか滞っているのは、もう紹介するCDがナイというわけではなくて、もーとにかく暑いからCD聴く気がナイんですね。(もう、残りはワーグナーの大曲ばっかです。この季節にそんなの聴いたら倒れます私。)

さてえ。
昨年の今頃、何してたのかなあ?と思ったら、私、大風邪引いて会社休んで寝てました。ホント、どんだけ~暑さに弱いんだって思います。ほんと、夏生まれとは思えません。

昼間は会社のクーラー効いている中にいますし、会社帰りは夕方だし。炎天下が全くダメ。

休日も、先々週に昼間に自転車ぶっとばして実家に行ったらぶっ倒れてしまったので、昨日、おとといは昼間は部屋でずっとテレビ見て、夕方から渋谷へ飲みに。昼間、出かけられないよ、ホントに。

昼間にテレビ見てると、番宣番組ばっかりですね。

まー、その中で一番印象に残ったのは、やっぱり「はだしのゲン」の番宣ですね。

こりゃもう・・・どうしたらいいの?ってくらいオソロシイドラマです。パシパシ、気を確かに!って感じで見なきゃなりません。現実に日本であったことですからね! 「原爆落とされても仕方ない」なんて間違っても言っちゃいけませんよ!

何年か前に「はだしのゲン」のアニメ映画を休日の昼間にテレビでやってたす。おかーさんと一緒に見ました。

DVD はだしのゲン

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/08/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

もうね、こりゃなんか、もうダメよ。まばたきもせず、固唾を呑んで見守ってたっつーか。

多分ね、まだドラマの本放送見てないからわかんないけど。
アニメのほうがね、衝撃だと思うね。何故かっていうと。

アニメって基本的に楽しいもんだって頭の中で思っているわけよ。ドラえもんとか、ちびまる子ちゃんとかね。アニヲタじゃないから、よく知らないけどね。そのギャップが物凄いんだわ。

・・・で、その映画終わったあと、おかーさんと、ぐったりしちゃって、重ーい雰囲気になっちゃって。

「・・・見なきゃよかったね。」って二人で声をそろえて言ってしまった。その日あまり喋らなかった気がする。

今考えると、見ておいてよかったなあとは思ってるんだけども。原爆のコト、全然知らない大人は(子供も)見たほうがいいと思う、今度のドラマ。

あーーー、でも私、見る勇気イマイチない。

それと、次の日かなんかに見た番宣で。
パパとムスメの7日間」ってTBSのドラマなんですが。

今一番人気の新垣結衣ちゃんが出てるってことで気にはなっているのですが、一回くらいしか見てない。そのドラマのダイジェスト版をやってたのですが。

ま、内容的には新垣結衣ちゃん演じる高校生の、お父さん役の舘ひろしさんが電車の事故によって体が入れ替わってしまうという、一昔前の大林監督の映画「転校生」の亜流なのですが。

最初はガッキー(結衣ちゃん)目当てで見てましたが・・・もうこのドラマは舘ひろしさんの怪演の素晴らしさに尽きる。はっきり言って超キモイです。
が、女子高生の演技をする舘さんは見慣れるとなんだかカワイイ、愛くるしいかもとさえ思ってしまう。ああ、ハマってしまった?(その晩の放送は飲みに行ってしまったので見なかったんだけども)

まあ、そんな休日だったのですが・・・ホント、この東京の暑さはなんとかならないもんですかねえ。

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2007年8月 4日 (土曜日)

カバリエ、キングの「サロメ」

R・シュトラウス:楽劇「サロメ」
モンセラート・カバリエ(サロメ)、シェリル・ミルンズ(ヨハナーン)、リチャード・レヴィス(ヘロデ)、レジーナ・レズニック(ヘロディアス)、ジェームズ・キング(ナラボート)、ユリア・ハマリ(ヘロディアスの小姓)その他
エーリヒ・ラインスドルフ指揮/ロンドン交響楽団



あー、暑いわね、ほんとに。クーラー28度設定は守ってるけど。

昨日は、久しぶりにプランタン銀座へお洋服を買いに行ったんですが。(日比谷から有楽町へ向かう地下道の途中で暑さでぶっ倒れてたお兄さんがいました。浮浪者ではなかったす。)

いつのまにかプランタンのとなりに新しいプランタンができてましたね。今あるプランタンは改装工事に入るそうで、今売り尽くし大バーゲンやってます。安いよ。

そうそう、プランタン銀座では昔、画廊がありましてね。(今もあるのかな?)
画学生時代に、一週間くらい借りて4人でグループ展なんかやったんで、画廊の受付嬢とかしました。で、一応店員さんの休憩室みたいなとこも使わせていただきました。

それが、舞台裏っつーか、結構キレイじゃないのよ。どこのデパートもそうなのかもしれないけども。普段あいそのいい女子店員さんがスッパスッパ煙草すってたりしてね。

で、最近見た柳原可奈子ちゃんのネタ「バイト前の女子大生」。あんな感じだったわ、確か。

http://www.youtube.com/watch?v=AdbK6pTGDfk

(それにしてもプランタンの、シャルル・ドゴール空港みたいなシャラシャラした音と共に流れる館内放送はいつ聞いても笑っちゃうね。まだーむ、むっしゅーとか。たぶんだれもわかんねーから、フランス語。)

それでまー、あんまり関係ないけど、今日は最近購入したラインスドルフ盤サロメ。いやいやラインスドルフのというよりはカバリエのサロメ。そしてあたしにとってはジェームズ・キングがナラボート歌ってるサロメ。

ナラボートって役、前半で死んでしまうから、あんまり歌うとこ少ないんだけどね。いやー、惜しい。キングは相変わらす立派な歌唱で。やや気弱なこの役にはもったいないです。

この録音、意外と古くて1968年。
ラインスドルフ指揮(ニルソン、ビョルリンクが歌ってる)「トゥーランドット」みたいなやや箱庭的なこじんまりとした録音。でも、それに慣れれば指揮ぶりはなかなかダイナミックで、聴かせる。

ロッシーニやドニゼッティなどベルカント・オペラの得意なカバリエがサロメ?と思うけれど、バーンスタイン指揮でサロメの最後の場面(と、歌曲集)を歌っている録音を残しており、私はそれを好んでよく聴いておりました。ということで結構得意としてたんじゃないかな。シュトラウスでは他にマルシャリンも歌ったりしてたようだ。(まー、カバリエはフレディ・マーキュリーと共演してたくらいだから、シュトラウスくらいそんなに珍しいこともないか。)

解説書ウラに歌手の写真が載っているが、カバリエはまだ痩せている頃である(たぶん)。若いときの塩沢ときさんみたいだ。

P1000803









カバリエの歌唱はとてもきめこまやかで、繊細。少女サロメの妖艶さはとても出ており。

シェリル・ミルンズは立派な声で素晴らしい。サロメが「美しい」と思う感じが出ている。おっさんぽくなく若者らしいヨハナーン。

その他では、レジーナ・レズニックがホント、この役にはこの人!って言っていいかと思うくらいぴったり。アクがつよーい声で魔女的というか、ちょっとニューハーフっぽい?かも。(写真を見るとちょっとだけKABAちゃんに似てる)

いやー、それにしても。いまだに舞台でこの曲を見たことないのである。(演奏会形式ではあったかもN響の定期で) 舞台でこんなに見ごたえのある曲はないと思うんだけどねえ。大管弦楽団をバックに豪華ストリップショー、最後は(つくりものの)生首が出てくるんだもん。どうせナマで観にいくなら、しっかりと脱いでほしいし、最後もホラー映画なみに演出も頑張ってもらいたいす。

(演出といえば、今年のバイロイトのカタリナ・ワーグナーの演出のマイスタージンガーはかなり悪趣味で凄かったらしいですが。どうなんでしょ。)

http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2259626/1893885

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2007年8月 1日 (水曜日)

ノイマン・マーラー3番

789368922925マーラー:交響曲第3番
クリスタ・ルードヴィヒ(コントラルト)
ヴァーツラフ・ノイマン指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
キューン児童合唱団、プラハ放送合唱団

Mahler: Sym 3, 8/ Neumann, Czech PO ←購入はこちら


最近、「クイズ・ヘキサゴン」に出てる上地雄輔さんて俳優さんが非常に気になる。先日27時間テレビにおけるこの番組で、「海にいる気持悪い生物を挙げよ」という質問に大真面目に「ふなよい」と答えていた。スザンヌさんて人もいい味出してる。「くらげ」と書こうとして「なめこ」と書いてた。

・・・。

さて唐突ですが、読者の皆様の一番最初に自分の小遣いで買ったオーケストラのCD(もしくはレコード)はなんでしょうね?(←問いかけ)

私はね、ベートーヴェンの第9です。小学生の時ね。

しかも、カラヤンのでもベームでもない。ましてフルトヴェングラーでもない。

なんと、ヴァーツラフ・ノイマン。しかも、チェコ・フィルとの日本来日公演のライブ。歌手も合唱団ももちろん全員チェコの人であった。いやあシブイなあ・・・と思う。今じゃデジタル録音は珍しくないけど、当時は日本コロンビアの特許?で(あくまで)PCM録音って言ってた。いやあ、ほんと当時は衝撃的に生々しい録音だったわけよ。

もちろんレコード。まだそれは実家にあるけれど、このところ全然聴いてない。でもライブだったから、すごく熱っぽい迫力のある演奏だったのを覚えている。

全員外人が演奏して歌う第9なんて、小学生の私には夢のまた夢だったろう・・・今でも滅多にナマで聴けることは少ないが。
それにしても。何で買ったんだろう・・・たまたま発売されててレコード屋にあったからかもしれない。(←テキトー)

当時はノイマンはチェコの人だってことくらいしか知らなかった。だからドヴォルザークやスメタナの演奏をよくするけれど、マーラーも得意にしていることなんて知らなかった。

や、マーラーって作曲家自体、知ってたかどうか。多分知らなかったなあ、このレコード買ったころは。

マーラーの3番は、一番最初に買ったのは小学6年生のときでクーベリック指揮バイエルン放送交響楽団のであった。クリムトの「接吻」の絵の一部をトリミングしたものであったが、今発売されているCDもジャケットは全く同じようである。クリムトの名を知って興味を持ったのも当時からである。

さて、ノイマンの3番。これはスプラフォンから出ている3枚組で、3番と8番が収録されている。私がマーラーの中でも最も好きなこの2曲が聴ける。

しかし。

いや申し訳ない。この3番の演奏は。バルビローリやベルティーニの指揮によるそれのような、魂をつかみ取られるような演奏ではない。非常にまっとうな、さらさらと流れる静かな演奏である。
一般に3番に求める「泣き」のようなものはない。ヴァイオリンのソロは全然普通だし。ルードヴィヒのソロはやっぱり見事だが。

しかし、最後は心温まる、希望の光のようなものが見える。非常に爽やかな気持ちで終わる。化粧っけもなく。本来この曲はこういうものなのかも。

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